おかんには来てほしいねん。
ようやく会えたな。
戻れねえよ俺は。
そういう…つもり!
私たちが初めて福島を訪れたのは1年前の4月の事でした
やばいんじゃねぇか。
やばいんじゃねぇかこの雨。
大丈夫か?これ。
おはようございます。
晴れる見込みねえべこの感じ。
分厚そう。
田舎もんだから分かんだ。
福島ロケ3日目津波と原発事故によって傷つけられたふるさとの町に入る。
・「ヘイヘイヘイマジハイテンションイェイ」お元気ですか?先生。
いや〜元気っすよ。
え?マジでガチで元気?・「そこにいるのは渡辺大知」・「俺ら今から行くんだよ被災地」・「だから上がっちまう俺らの期待値」・「だから俺らは行くぜ未来に」・「だけど食べちゃうおいしいブラウニー」
(笑い声)期待なわけがない。
不安?緊張?5人は妙にハイテンションだった。
ラップ?ラップってあのラップ?撮影に入る前石井杏奈は福島に通い同世代の若者の話を聞き続けた。
ええ?そうなの?書いてんだ。
ああそういう事か。
そうなんだ。
友達と一緒に思い出がいっぱい詰まったふるさと小高に必ず帰る。
大輔はそう決めている。
(石井)東京に住んでる子とかとは違ってちょっと暗い子が多いのかなと思ってたんですけど意外とみんな話してるとすごいそんなじゃないんだよ。
自分が思ってた事とは違うんだなと思いましたね。
南相馬から浪江町に向かう。
分かりました。
すぐ戻ってきます。
あの日大津波と地震によって182人の命が奪われた。
福島第一原発から近い所で2キロ余り。
翌12日には避難指示が出され捜索活動もできなかった。
今も33人が行方不明のままだ。
2万1,000人の町民全てが避難生活を続けている浪江町。
避難指示区域は放射線の量によって3つに分けられている。
撮影は線量が比較的低く日中は立ち入りが可能な避難指示解除準備区域で行われた。
その場を感じて表現してほしい。
演出の井上剛は若者たちに言い続けた。
そしてカメラはそのリアルな姿を追い続けた。
ずっとここで遊んどったんやもんな。
香雅里?香雅里どこ行くの?ハァ…ハァ…。
福島ロケ6日目。
向かうのは避難指示区域にある牧場。
事故のあと国は原発から20キロ圏内の家畜の移動を禁じた。
酪農家たちは引き裂かれるような思いで牛たちを残し避難生活を続けた。
半杭一成さんが牧場に戻ってきた時飼っていた牛のうち34頭が餓死。
生き残ったのは6頭だけだった。
半杭さんは生き延びた地元の牛たちを集め毎日牧場に通い世話を続けている。
しかし出荷する事はできない。
(半杭)40頭の牛がいてそれで70歳ぐらいまでは頭数を減らしながら何とかやれるだろう…思ってましたからね。
野菜でも作ってのんびりとと思ってたら…もう駄目ね。
再開しようって頑張ってたんだけど3年もするとモチベーションが下がってきて駄目ですね。
だからよく「たがが緩んだ」という言葉がありますけど…外れた。
うんええ外れた。
牛たちを見捨てる事ができず出荷もできない牛を飼い続ける男モーさんを演じるのは中村獅童。
はいじゃあ本番いきますよ本番。
どれがカルビだ?めっちゃ食ってるやつじゃねぇ。
おいしそうだな。
4年前がらこごさいる牛たぢだ。
被爆しねがっだら何年も前に食われでだ。
こいづら今大喜びだな。
いづまで続ければいいのがね?いづまで続けられんのかなあ俺は。
(半杭)結局20キロ圏内から外に出しちゃ駄目食べちゃ駄目売っちゃ駄目。
ですからう〜ん…やっぱり選択肢の一つとして安楽死処分が考えられます。
まあそれもやむをえないと思ってます。
しかし半杭さんは諦めてはいない。
代々受け継いだこの土地に新しい家を建てふるさとに帰ると決めている。
(半杭)ここの牧場を除染してもらってどんな作物ができるか。
そこからなんか新しい考えが生まれるのかなと思ってます。
牛さんとは別れてしまう…。
はい。
それはしょうがない。
しょうがないそれは。
だからもうこれも人生。
これも人生よ。
これも人生。
もうすぐふるさとに人々が帰ってくる。
浪江の駅前通りで一夜かぎりの祭りの撮影を行う。
撮影には役場の職員も参加した。
浪江町は避難指示が続く中でいち早く町内の役場を再開しふるさとの復興に取り組んでいる。
そうですね。
ずっと…。
立ち入りは日中のみ。
宿泊や夜間は禁じられている。
ああそっか。
(石井)電車の中にいたんですけど一人で…。
自分がどうしたらいいかとかよく分かんない状況で…。
なんかこれが現実なのか夢なのかもよく分からないし。
福島って言ったら全然東京よりも遠いし自分がそこに行ってその人たちに会う勇気もなかったですし…。
今自分ができる事っていったら募金活動に参加したりとかという事しか考える事ができなかったですね。
でもこの作品に出演できるできた事によって福島の人たちの今の思いだったり実際にそういう話を聞くっていうそれを誰かに伝えたいって思えるようになりましたし…。
それを見たら自分の伝わった事が誰かに伝わればいいなって。
南相馬市小高区。
震災から5年が過ぎる2016年4月に避難指示の解除を目指している。
今日はゴールデンウイークだから帰ってきてる。
で4日間実家に…そして火曜日にまた帰る。
宇都宮で誰の家に住んでるんですか?お父さんお母さんと?青だ!行くぞ!行け!ああ。
(取材者)こんにちは。
こんにちは。
(取材者)こんにちは。
こんにちは。
ふるさとの祭り。
400人を超える人々が全国の避難先から集まった。
(取材者)どちら?
(取材者)柏崎!?あらまあ。
(取材者)へぇ〜。
アハハッ。
(ギター)フフフ。
見た目重視。
もう重かったんですよ。
無駄に重いの。
結構重いよ。
金属だもん。
「生きて愛して歌うこと」。
原発事故から3年余り。
突然ふるさとを奪われ先の見えない避難生活が続く中でどう生きていけばよいのか福島の人々の思いを祭りと歌に託した。
・はいはいいい感じですよ。
・「ラ・ラ・ラ…つ・も・り」
(大友)…みたいな感じそんな感じで。
は〜い。
みなみ「こんにちは」って。
こんにちは。
(取材者)久しぶりですか?地震あって福島にすぐに避難してまあいろいろあって高校生はもうほんとにあっという間に過ぎてでもうすぐこう何だろう…こうやって集まる機会も少なくなってきたんですけど楽しいので全然はい。
友達とか遠く行っちゃったしそこは悲しいですけどでも今はこういうふうに楽しい環境もあるんで。
お前もか。
ウフフ。
その面ではまあいいっていうか今は楽しいです。
エッサー!エッサー!主人公朝海の夢に現れる幻想の祭り「つもり祭り」。
(取材者)楽しいですか?突然の雨にもかかわらずふるさとに集まった人々の思いが爆発した。
・「…つもり」・「ラ・ラ・ラ…つ・も・り」・「ラ・ラ・ラ…つ・も・り」
(取材者)良かったねみんなで。
はい。
(掛け声と太鼓)
(橘)…イケメンだね。
(水島)もうイケメンしか無理か。
(橘)本気とか絶対無理だもん。
(水島)そんな事言うな。
(渡辺)はい。
うわぁ!懐かしいなこれ。
(渡辺)だべ。
あれから食べてないだろ。
(水島)全然食ってねえべみそパン。
(橘)うわこれめっちゃ食べておなか壊した。
(水島)うわテレビと同じだ。
(泣き声)この撮影が終われば福島から遠く離れていつもの日々が始まる。
10代の若者たちは限られた時間の中で懸命に感じようとしていた。
(シャッターの音)あ〜…。
あ〜!・「地震にも負けない」・「強い心をもって」・「亡くなった方々のぶんも」・「毎日を大切に生きてゆこう」・「傷ついた神戸をもとの姿に戻そう」20年前の阪神・淡路大震災。
子供たちの歌声で傷ついた神戸を元の姿に戻したい。
「もう何も建ってるものがほとんどありません」。
小学校の音楽の先生が作った歌「しあわせ運べるように」は復興を願う希望の歌として今も神戸の子供たちによって歌い継がれている。
いつになったら終わんのやろな震災ってな。
渡辺大知は4歳の時に神戸で震災を経験した。
そして歌に出会った。
(渡辺)僕たちはちょうど4歳の年やったですけどこの20年だろうが21年だろうが何年とか関係なくやっぱり自分たちの言葉で自分たちらしく自分たちなりに少しでも伝えていかなければならないと伝えていくべきだと思ってます。
9日間の福島ロケを終えて清春と朝海が神戸に帰ってきた。
ドラマのラストシーン「しあわせ運べるように」を合唱部のコンサートで歌う。
会場の御影公会堂は20年前地域の避難所となった場所。
ここに震災を経験した神戸の人たちを招いて実際にコンサートを行いそのドキュメントを撮影する。
・「PEACH!!ひっくり返る愛のマーク」・「一点で不安定だから」福島と神戸。
20年の時と800キロの距離を超えて未来につながる言葉を大知は探し続けていた。
(拍手)今回の役の岡里清春としてじゃなくて役者の渡辺大知として気持ちを話させて頂きたいと思います。
今回の撮影で先週まで10日間ほど福島に行ってたんですけれども震災の被害が多かった地域です。
(アナウンス)「ただいま午後4時となりました。
立ち入りの終了のお時間となります。
スクリーニングを受けてお帰りになられますようお願いいたします」。
(渡辺)そこに行って僕が感じたのはですね分かった気になってしまうのは怖い事だなと思いました。
慣れてきてしまうんですよね。
だんだんと同じ被害に遭った場所を見てですね何も感じなくなってきそうになるんですよね。
それはすごく恐ろしい事やと思いまして。
でもそういう事じゃなくてそんな被災地を見て…ねえ悲しむ事を続けるのが本当ではないと。
もっとその先のというか町というのは人がつくるもんだと思うんで神戸…。
福島も神戸のようになればいいなとか思いました。
僕はもう正直それぐらいしか言えないです。
だけど僕神戸出身なんですけど神戸出身という事を誇りに思っています。
はいいきます!・「響きわたれ僕たちの歌生まれ変わるふるさとのまちに」・「届けたい私たちの歌しあわせ運べるように」撮影から10か月。
浪江町では除染も進み町内のがれきを処理するための工場の建設が進められていた。
つもり祭りで出会った…町も人も前を向いて歩み続けている。
最初はやっぱり優しい看護師さんになりたいとか思ってたんですけど何かこの日本全体のためにちょっとでも力になれたらなって思います。
日本…おっきいなあ。
おっきいな。
野球とラップとふるさと小高を愛する高校生…初めて自分のラップを作ろうとしている。
歌詞は出来た。
あとは曲だけだ!
(半杭)安楽死措置それから解剖しました。
一回リセットして前向こうと。
ねえ。
(取材者)すごい景色ですね。
はい私の宝ですこれは。
(半杭)誰でも帰ってきた時この半杭のうちに寄ってコーヒーを飲んでいけるようなふうにしたいなあと考えてます。
できましたらどうぞおいで下さい。
アハハハハ…!
皆さんにはどんな景色が見えるのでしょうか。
私たちと一緒に旅をしてみませんか?
「生きて愛して歌うこと」
2015/03/07(土) 03:23〜04:09
NHK総合1・神戸
ドキュメントLIVE!LOVE!SING!あたしたちにしか見えない景色がある[字][再]
人がいなくなった街で、格闘を続けた若き俳優たちに密着。ドラマと撮影ドキュメントが交錯しながら、神戸から福島へと旅する若者たちの心の風景を描き出す。
詳細情報
番組内容
人がいなくなった街で、打ち上げられた船がそのままの海辺で、格闘を続けた若き俳優たち。400人を超える人が集まった一夜限りのお祭り。津波で友人を亡くした高校生、避難指示区域にある牧場で牛を飼い続ける酪農家、撮影に協力していただいた福島に生きる人々の姿を見つめながら撮影現場を密着ドキュメント。ドラマとドキュメントが交錯しながら、神戸から福島へと旅する若者たちの心の風景を描き出す新感覚ドキュメンタリー。
出演者
【出演】渡辺大知,石井杏奈,木下百花,前田航基,柾木玲弥,大友良英,Sachiko M,二階堂和美,【語り】皆川猿時
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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