BSコンシェルジュ「福岡発地域ドラマ“ここにある幸せ”〜宮本信子〜」 2015.03.06


はい、バター!2001年に放送した連続テレビ小説「ちゅらさん」。
沖縄育ちのヒロインが成長していく姿を温かく見守った方も多いのではないでしょうか。
なんにも聞かないで…頑張れって言ってくれる?恵里、おばぁだよ。
恵里は、おばぁの孫だから大丈夫さ。
うん。
ありがとう、おばぁ。
「ちゅらさん」の生みの親は脚本家の岡田惠和さんです。
この作品で向田邦子賞を受賞しました。
そんな岡田さんが今回、手がけたのは…。
福岡発地域ドラマ「ここにある幸せ」。
舞台は福岡県福津市の津屋崎。
玄界灘に面した港町です。
古い町並みが残るこの場所を訪れ岡田さんは物語をつむぎました。
自分たちの町をまずは慈しむように愛してらっしゃる感じっていうのがすごくリアルっていうかね。
すごく、すてきなとこだなと思ったし町で過ごした時間で得たものがすごく反映されてますね。
「BSコンシェルジュ」「びぃコン」、始まりました。
本日のゲストは女優の宮本信子さんです。
よろしくお願いします。
宮本さんは8日の夜10時からBSプレミアムで放送される福岡発地域ドラマ「ここにある幸せ」に出演されます。
今回、岡田惠和さんの脚本ということですがいかがでした?岡田さんの脚本はもう何本か、ご一緒させていただいたんですけどこの本に関しては一つのことばが非常に、なんか持つ意味が…私の年齢なんかではぐさって、どーんとくるんです。
本当になんにも起こってないようで実は深いところで物事が起きている。
人間と人間との触れ合いとか。
それがね、実にね、届くんですね胸に響いちゃって。
しかも押し付けがましくないのでよけい、きますね。
気持ちが。
すてきな役をいただいたと思ってます。
その福岡発地域ドラマ「ここにある幸せ」。
どんな物語なのかまずはVTRを、ご覧ください。
次は津屋崎海岸通り津屋崎海岸通りです。
東京からやってきた立川浩幸。
小学生のころの同級生に会うため初めて津屋崎を訪れました。
(子供たち)こんにちは。
こんにちは。
出会ったのは宮本信子さん演じる花田福子。
福子は同級生の祖母でした。
今は、この家で独り暮らしをしています。
この家には、その…。
息子たちはね、福岡に住んでる。
はよ、はよ。
せっかくだからと福子は立川を散歩に連れ出しました。
私はね、もともとは小倉で生まれて、育ったとよ。
小倉?そう、小倉。
道すがら、福子は自分のことを語り始めます。
結婚のため、19歳で津屋崎へやってきたときの話でした。
ああ、行った先に何があっても戻れないんだなって急に恐ろしくなった。
福子は、立川を思い出の場所に案内します。
大丈夫?もうすぐやけんね。
はい。
ここよ、ここに来たと。
津屋崎に初めて来た日に。
53年前、福子は夫と一緒にこの景色を眺めました。
ここで生きていくんだなって思ったと。
この景色を何度も何度も見るんだなって。
それから50年以上、見続けてる。
その夜。
立川は、ふと自分の悩みを口にします。
何もないんですよね、僕。
僕には、何も…。
勤めていた会社を辞め、彼女にも愛想をつかされていた、立川。
人生のよりどころを見失っていました。
すいません…。
生きるのがうまくいかないならここから生き直せばよか。
翌朝、立川は福子の話をもっと聞かせてほしいと頼みました。
私の話でよければ、いくらでも。
ありがとうございます。
うちの旦那様は古い儀式みたいなことが好かん人でね、すぐ怒ると。
例えば、結納のときから。
なんで、そげなことせないかんとか!俺は、金でお前を買うわけじゃなかとぞ。
だけん、結納なんかせん!って。
もう大変…。
いや、でも、それ本当はうれしかったんじゃないですか?そうね…うれしかった。
自分の人生を慈しむように話す福子。
旦那様がね、亡くなる前に「俺んとこに嫁にきてくれてありがとう」そう言ってくれたと。
今思うと、津屋崎に来てよかった。
ここに、私の幸せがある!次第に立川は幸せとは何か気付かされていきます。
福子さんはさここ津屋崎で一生懸命生きてきて格好いい。
何か、やっぱり心が温まるようなシーンがいっぱいありましたけども今回のドラマの舞台となったのが福岡県の福津市の津屋崎という場所ですかね。
なんか、すごく懐かしい日本のある種の風景っていうのを感じました。
風がね昔、私がちっちゃいときになんか感じた、そういう風景です。
ですから、おうちがあって路地から路地へ吹き抜ける風。
え?こんな風があったのかしら?とかそれから、静けさ。
ものすごく静かです。
それからたたずまいが穏やかです。
しかも、止まってはいないんです。
今回、共演された…松田翔太さんとの共演でしたけどいかがでした?初めてなんです。
記者会見で松田さんがラブラブだっておっしゃってましたね。
僕とね、福子さんはねラブラブなんですよってそれにびっくりしちゃってえー!とかって。
松田さんが演じた立川浩幸が自分の人生は何もないんだというふうに吐露する場面ありましたけども。
失敗してもいいからとかなんかちょっとなんかしてもいいからとかってそういう気持ちさえも萎えてしまうっていうそういう非常に典型的なっていうかある種の若者の立川君は像だと思います。
ドラマでは立川は変わっていくっていうことなんですか?やっぱりこの津屋崎の場所と空気と人がああいうことを受け入れるっていうか何も強要しない、強制しない。
ただ、見て、守るっていう。
この福岡発地域ドラマ「ここにある幸せ」で宮本さんが演じた花田福子は実は、津屋崎に実在する女性がヒントになっているんです。
津屋崎人形いうてね江戸時代から作られとるとよ。
宮本さん演じる花田福子のヒントとなった人物。
それが、この方柴田富美子さんです。
58年前ドラマの福子と同じように結婚を機に津屋崎へやってきました。
富美子さんは、当時23歳。
お相手は、治さんです。
砂浜がねとってもきれいだったんですよ。
それに、びっくりしましたね。
富美子さんは、治さんに連れられ津屋崎の町を巡りました。
その中で特に印象的だった出来事がドラマで描かれています。
なーんもしゃべらんでどんどん先、歩いてね。
まあ、腹の立ったー!だって、こっちは汚したくなか白いワンピースにハイヒールよ。
富美子さんも当時、ハイヒールで治さんのあとについていったそうです。
昔の人は、手、引くとかそんなこと、あんまりしなかったんですよね。
ひどいなと思いながら後ろからついていったんですけどね。
このとき治さんが見せてくれた景色。
それは富美子さんにとって忘れられない風景となりました。
圧倒的なね、自然の風景にね圧倒されましたね。
用意、スタート!ここに来たんですねハイヒールで。
うん、そう…。
撮影が行われた日…。
富美子さんの前に広がっていたのはあの日と変わらぬ海でした。
なんかにつけてここに来てましたので荒れた海も見たしこんなにのどかな海もありますしね。
この60年間、過ごさせていただいてるんですけどみんなも、ここにぜひ来ていただきたいですね。
品のある、すてきな方です。
ああ、やっぱりこういう土地にはこういう方がいらっしゃるんだなっていうの思いました。
富美子さんと、あの高台でのエピソードの話っていうのはされましたか?はい。
なんかあったらあそこ行って、泣いたりよかったなと思ったりいろんなことをそういう思いがあの場所にあるっていうのが…。
そう思いつつ私も演じたんですけど。
そしてですね、ドラマの中で宮本さん演じる福子が暮らす家も柴田富美子さんが大切にしている場所なんです。
どうしたと?今回のドラマで福子の家となったのは津屋崎にある古民家。
明治34年に建てられました。
実は、この家20年ほど前に取り壊しの話が持ち上がりました。
そのとき、立ち上がったのが富美子さんの夫・治さん。
この家を文化財にしたいと保存会を作りさまざまなイベントを行いました。
しかし、12年前、治さんは志半ばで亡くなってしまいます。
その遺志を継ぎ富美子さんは保存会活動の先頭に立ちました。
やっぱり、一番の宝物でありここがあるからこそ町の人たちもみんな集まってきてくださる。
富美子さんたち保存会の努力は実り8年前、この家は国の有形文化財に登録されました。
今では染め物体験などが行われ津屋崎の交流の場として活用されています。
津屋崎には、ほかにも明治から昭和の初めにかけて建てられた民家およそ130軒が残っています。
こうした町並みを生かそうと活動しているNPO法人があります。
とにかく、福岡市と北九州市のちょうど真ん中でですねここまで町並みや自然が残っているということに本当にびっくりしてなんとか、ここの活性化に力を貸せればなとそんなような思いでした。
これまで10軒の民家がカフェや宿泊施設などに生まれ変わりました。
古くから残る町並みが津屋崎に新たな命を吹き込んでいます。
柴田さんが、あのねあの…松やにがねっておっしゃって。
え?って…。
保存会で承認されたっていうか決まったときに松やにが、ぽとって落ちたって。
それから、このドラマが制作が決まったときに松やにが、2つぽとっぽとって落ちましたって…。
もう、百何十年、あそこにあのうちはあるわけですけど松やにが出たのがその2回だけだったんですって。
これは、うれし涙だと思うって柴田さんもおっしゃって。
そうですねって。
だから、私、このドラマはねすごく祝福されているに違いないって思って松やにを何度も何度もなでました。
守ってくださいって。
お守りくださいってそういう気持ちでおりました。
と、ここで毎度おなじみびぃコン通信。
BSで放送される注目の番組をピックアップします。
ザ・プレミアム「京都御所」。
ふだんは非公開のこの場所を今回、特別に撮影することが許されました。
御所にあるふすま絵などの障壁画はおよそ1800枚に上ります。
すべてが当時の一流の絵師が描いた国宝級のものばかり。
これらの障壁画は傷まないよう絶えず手を施していかなければなりません。
そこにはたくみの技がありました。
世界最高峰と呼ばれる自動車レースフォーミュラ・ワン。
このレースに日本の自動車メーカーとして初めて参戦したのがホンダ。
昭和39年のことでした。
総指揮に当たったのは創業者の本田宗一郎です。
彼のことばの中にはね負けていいっていう概念はなかったと思いますね。
とにかく勝って目標を達成すると。
よくとしさまざまな困難を乗り越えホンダはF1で初勝利をつかみ取ります。
それから50年本田宗一郎の志は技術者たちに受け継がれていました。
本田宗一郎さんの思いが詰まったこのオブジェを飾らせてもらっています。
見るたびに僕らも挑戦するという心を忘れないように。
そして、新たな挑戦が始まります。
7年ぶりとなるF1への復帰です。
参戦するからには、てっぺんに立ちたいなというふうに思いますけどもね。
技術者たちの魂に迫るBS1スペシャル。
福岡発地域ドラマ「ここにある幸せ」。
え?東京からやってきた立川浩幸は訪れた町で花田福子と出会いました。
なんにもないんですよね僕の人生。
人生のよりどころを見失っていた立川。
福子は、そんな立川を散歩に誘い出します。
立川君、私のボーイフレンド。
あらー!福子との時間を重ねていく中で立川は幸せとは何かに気付かされていきます。
楽しかー!福岡の小さな港町津屋崎を舞台に描かれた物語。
続きのお話、聞かせてください。
分かりました。
最後になりますが福岡発地域ドラマ「ここにある幸せ」の見どころを。
自分から言うのもあれですけど先行で九州と沖縄だけで1月に、最初に、その地方だけで放送されました。
そのときに、ある方から「このドラマはおいしい水を飲んだようなドラマだ」って。
そのことばをいただいたときにもう、すごくうれしかったです。
だから、見ていただけたらねどんなにいいかしらと思います。
本日のゲストは女優の宮本信子さんでした。
どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
(熊虎)オールドラングーン?2015/03/06(金) 12:20〜12:45
NHK総合1・神戸
BSコンシェルジュ「福岡発地域ドラマ“ここにある幸せ”〜宮本信子〜」[字]

福岡発地域ドラマ「ここにある幸せ」を紹介。福岡県福津市津屋崎の町を舞台にしたドラマの魅力と見どころについて、出演する宮本信子さんをゲストにお話を伺っていく。

詳細情報
番組内容
福岡発地域ドラマ「ここにある幸せ」を紹介する。ドラマの舞台は、美しい海岸沿いに、明治期からの風情を色濃く残す福岡県福津市津屋崎。東京で挫折を味わった若者がこの町で出会ったのは、何事にも前向きな一人のおばあちゃんだった。彼女の生き方が彼の心に灯をともしていく…。津屋崎の豊かな自然と古い町並みを舞台にした、心温まるドラマの魅力と見どころを出演する宮本信子さんをゲストに迎えて、お話を伺っていく。
出演者
【ゲスト】宮本信子,【司会】アンドレア・ポンピリオ,高橋さとみ,【語り】渡辺久美子

ジャンル :
情報/ワイドショー – 番組紹介・お知らせ
バラエティ – トークバラエティ

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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