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アレフ拠点に松本死刑囚の写真 修行の道具も
3月8日 19時27分

アレフ拠点に松本死刑囚の写真 修行の道具も
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デモが行われた「アレフ」最大の活動拠点は内部が公開されず、不安の声が上がっていますが、NHKはこの施設内部の写真を入手しました。
麻原彰晃、本名・松本智津夫死刑囚の写真が複数掲げられているほか、オウム真理教が使ったものと同じ修行の道具なども写っていて、被害者を支援する弁護士は「松本死刑囚への絶対的な信仰を促す傾向が進んでいる」と懸念しています。
関係者によりますと、写真は東京・足立区にある「アレフ」の最大の活動拠点の内部を写したものです。建物は、1階と2階の2か所に信者が修行するための広い「道場」がありますが、いずれも中央付近に松本死刑囚の写真が掲げられています。
道場は祭壇や絵など、かつてのオウム真理教と同じようなつくりだということです。写真は別の部屋にも何枚も飾られているほか、通路の棚には松本死刑囚の書籍なども並べられています。
さらに、「松本死刑囚の脳波を再現した電流が流れる」として、オウム真理教で使われていた「ヘッドギア」という修行の道具と同じものも写っています。オウムではこれを頭につけて修行していました。
また倉庫には、教団が「甘露水」と呼ぶ水を保管したタンクが設置されていました。
元信者によりますと、教団は「宗教的な力が得られる」などと説明していたということです。
この施設について、NHKはアレフに取材を申し込み、写真などについて質問しましたが、8日までに回答は得られませんでした。
「オウム真理教犯罪被害者支援機構」副理事長の中村裕二弁護士は、「オウムのときと変わらず、被害者への反省の気持ちが全く感じられない。むしろ、松本死刑囚への絶対的な信仰を促す“麻原回帰”が進んでいることが分かる。住民は中で何をやっているのか分からないという怖さがあり、教団は活動内容などを説明する必要がある」と話しています。

「信者は松本死刑囚を崇拝」

最近、アレフを脱会したという元信者の女性は、教団内部について「部屋に何枚も松本死刑囚の写真があったり、DVDが流れたりしていて、信者はみんな“グル”と呼んで崇拝していた。地下鉄サリン事件など一連の事件については、『社会が松本死刑囚の存在におじけづいたから事件を“グル”のせいにしたもので陰謀だ』と教えられていた」などと話しました。

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