(安浦エリ)あーいいお湯だった!ユカも入ったら?
(安浦ユカ)それどころじゃないわよ〜!お姉ちゃん今月分の食費!
(エリ)…悪いんだけどさ今月もユカとお父さんが出したやつでやっといてくんないかな?儲かったときに絶対払うから。
(ユカ)ダメよ!先月もそう言ってもらってないのよ?その分お父さんが穴埋めしたんだからね。
仕方ないでしょ〜!私はユカと違って自営業なの!ドバーッと儲かるときもあるしお客さんが来ないときもある。
(安浦刑事)ウヒャヒャヒャ…!ド…ドバーッと儲かったときなんて1回もないじゃないか!これからよこれから!お父さーん!それまでちょっと貸しといて。
お願い!ダメよ!食費を入れるのは安浦家のルールなんだから!お父さんお願い!ギャーッハッハッハッ!
(笑い)
(パトカーのサイレン)死後どれぐらい経ってますか?
(鑑識課員)おおよそですが8〜9時間といったところでしょうか。
(林刑事)ということは昨日の夜の11時か12時ってとこですか。
(里見刑事)争った形跡がないところをみると他の場所で殺してここへ運んできたんですかね?・
(今井刑事)安浦さん!おう。
(高木刑事)ここまで車で来てますね。
うん…車の目撃者探しだな。
(2人)わかりました。
鑑識さんここお願いします。
(鑑識課員)はい。
物盗りの犯行やなさそうやな…。
安浦さん借用書ですわ。
(里見)内田史郎…何者ですかね?
(田崎刑事)ありました。
内田史郎昭和46年7月15日生まれ。
平成12年に競馬のノミ行為で逮捕。
執行猶予になっています。
(川辺課長)ノミ屋か…。
どこの組だ?一緒に逮捕された仲間は龍神会の構成員ですね。
住所は?
(五十嵐刑事)足立区です。
家族は母親だけのようですね。
そこに住んでないかもしれないが一応調べてみるか。
(里見)内田史郎…どこにおるか知らんか?うちには内田なんて奴はいませんよ。
そんなことないやろ〜!杯はもろおてないかもしれんけどこの間も仕事やってんのやろ?話したからって別に組に迷惑をかけるわけやなし…。
あイヤか?イヤならええわ。
お前が言うてたってな今から事務所に行って直接組長に訊くさかい。
行こ行こ!ちょちょちょっと…!ちょっと待ってくださいよぉ!ん?公務執行妨害?何や?…5丁目の「ラッキータイム」って喫茶店のマスターやってます。
男前やな〜!行こか。
(内田史郎)いらっしゃいませー。
そのままや。
…山手中央署の者やけどな内田史郎さんやな?ちょっと署まで来てくれるか?知ってます?麗花ですよ…!どこの女や?…「愛倶楽部」っていう店です。
その店の人間に会いたいんやけどな。
この時間じゃまだマンションじゃないかなあ…?
(菅原律子)どうしてこんなことに…?お宅のお店の人に間違いありませんね?ええ…。
彼女を最後に見たのはいつですか?昨夜はお客さんが少なくて10時半ごろ帰しました。
それが最後です。
他の従業員の方にも確認してもらえますか?さっき同じ部屋に住んでる子から電話がありました。
麗花ちゃん昨夜は部屋に戻らなかったそうです。
彼女がこんな目に遭うような理由に心当たりがありますか?いいえ…。
明るくてお客さんにも人気があったのに…。
痛ッ…。
ケガしたんですか?転んじゃって…そそっかしいんです。
これ書いたんあんたやな?この女性から金借りたんや?
(内田)麻雀の負けですよ。
先週の土曜日あいつバカヅキしやがって。
そうか…まあそれはええわ。
昨夜の11時から12時の間どこにおったんや。
店にいました。
あの店の閉店時間は?11時です。
それを証明してくれる人は?…おらんのか?…いますよ。
誰や?11時半ごろ…女が来ました。
その女の名前は?…愛玲です。
苗字は?…内田です。
内田?中国の女性と違うんか?
(内田)結婚してるんですよ俺と。
(里見)ほなお前のアパートにおるんやな?いいえ…店の寮にいますよ。
麗花と同じ店で働いてますよ。
結婚してるのに一緒に住んでないのか?はあ…そう言うとるんですわ。
そりゃあアレだな。
強制送還を免れるための偽装結婚だな。
そういう関係となるとその女が犯行時間に内田と一緒にいたと証言しても頭から信じるわけにはいかんな。
おい安さん…納得いかんか?内田がやったんなら…借用書は持って帰るんじゃないですかね?我々がそう考えるだろうと計算してたのかもしれんぞ。
内田が彼女から借金してたのは麻雀の他のメンバーからいずれわかることだからな。
まどっちにしても…その愛玲という女性に話を訊くのが先決ですね。
(高木)戻りました。
課長目撃者出ました。
今朝4時ごろあの公園に四輪駆動車が停まってたそうです。
犬の散歩に来た人が見てました。
タイヤ跡と合わせれば車種の特定ができるだろう。
お前たちその車の線洗っといてくれ。
(刑事たち)わかりました。
ママ行ってくるね〜。
気をつけて。
また電話します。
あとでそちらへ伺おうと思ってたんです。
麗花ちゃんの遺体をどうするか相談に乗っていただこうと思って。
そうですか…。
まだ私に何か?ええ…このお店に内田愛玲さんって方がお勤めしてますね?その方とちょっとお話したいのですが。
そうでしたか…でも愛ちゃんは具合が悪くて今日は休んでて…。
お住まいはどちらですか?田崎さん。
5号室ここですね。
(ノックの音)内田さーん?内田さんお留守ですか?いないのかな?でも具合が悪いって言ってましたし…。
だって返事ないじゃ…。
開いた。
内田さん?入りますよ?警察の者です。
内田さんですか?大丈夫?救急車呼んで。
はい。
すぐに病院に連れてってあげますからね。
先生具合はどうなんでしょうか?ご家族の方ですか?山手中央署の者です。
家族の人は今すぐには来られないんです。
しばらく入院ですね。
そうですか…。
(安浦)内田。
奥さんが入院したぞ。
奥さん?愛玲さんだよ。
医者の許可は取ってある。
俺と一緒に行こう。
やめてくださいよ…。
刑事さんだって知ってるでしょ?偽装結婚ってやつですよ。
あいつが毎月5万円くれるって言うから結婚したんです。
昨夜来たのだってその5万円を持ってきたんですよ。
そうか…しかし形の上だけでもお前は彼女の亭主だろう。
彼女にしたってお前は日本での数少ない知り合いだ。
行って元気づけてやれ。
うちの店…中国から来た女の子たちの溜まり場なんです。
愛玲がうちの店に来るようになってもう2年近くになります。
どうして結婚することになったんだ?
(内田)どうした?元気ないな。
(愛玲)ビザ…切れた。
みんな切れたって平気で日本にいるよ。
私どうしても中国に帰れない。
借金してきたよ。
わかってるよ。
みんなそうさ。
お父さん病気…お母さん1人で働いてます。
私が働いてもっとお金送らないとお父さん死んじゃう!大丈夫だって。
強制送還なんてされないよ。
史郎さん…お願いあります。
何だよ?私と結婚してくれないか?史郎さんお願い…!いや〜課長!驚きましたわ〜!入ってくるなり何だよ!?愛倶楽部のママ菅原律子ですわ!あの龍神会の若頭・橋本の女で中国の女性を使った商売はなんと全部を実質的には彼女が仕切ってるんですわ!それとですね内田史郎がやっているゲーム喫茶も名義は菅原律子!
(川辺)そうかそうか…。
そうだ内田だよ!シロなのクロなの?ですから先ほども申し上げましたように昨夜の彼女の状態では内田のアリバイを訊くどころじゃなかったんです!病人の世話ばっかりしてちっとも捜査が進んでないじゃない!だって…あんなに苦しんでる人を放っておくわけには…。
放っとけなんて言ってない!ただ本業を忘れるなと言ってるんだ!ひと言アリバイを訊くことぐらいできなかったのか?だからぁそれを訊きに安浦さんがまた病院に行ってるんです!失礼します。
刑事課に用がある方がいらしてるんですけど。
何のご用ですか?昨日…こちらの刑事さんがうちへ来たそうで…。
私内田寿美子っていいます!内田っていいますと…内田史郎さんの…?はい母親です。
史郎が何かやったんでしょうか?わかったわね?あ失礼。
私山手中央署の安浦といいますが…。
愛玲の店の菅原です。
彼女は?今眠ってます。
(律子)失礼します。
どうぞ。
あのね…会いたくないって言ってるんですよ。
せっかくお母さん来てくださったのにね…。
困ったもんですなあ。
史郎は…何で捕まったんですか?いや…捕まったんじゃなくて彼の知り合いの女性が事件に巻き込まれましてそれで事情を聞いてるんです。
まさか…殺人…!?いえそのことはいろんな人から事情を聞いて捜査中ですから。
それより…息子さんが結婚してるってことご存じでした?結婚…!?し…史郎がですか!?一緒には住んでないですけどね結婚してるのは確かなんですよ。
相手の人は中国の人。
中国の人…。
その人今入院してるんですけどお会いになります?…いえ。
史郎と一緒になるなんて…夜の仕事をしてる人なんでしょうね。
(看護婦)内田さーん。
気分はどうですか?いかがです?肝機能がかなり低下してますね。
障害の原因ですがアルコールやウィルスによるものではありませんでした。
と言いますと?おそらく薬が原因だと…。
薬ですか?ええ。
私は山手中央署の安浦といいます。
あなたをここへ運んだ刑事の同僚です。
これからですね事件のことであなたにいろいろお訊きします。
おとといの夜11時ごろなんですがあなたはラッキータイムという喫茶店に行きましたね?そこに内田史郎はいましたか?いました。
そうですか…。
それと…あなたの病気の原因は先生は薬だと言ってるんです。
あなたどんな薬を飲んでましたか?私の言ってることわかりますか?私は…薬は飲んでないです。
薬を飲んで肝臓を悪くしたのは間違いない。
しかしなぜか彼女はその薬を飲んだことを認めないんだ。
どうして薬を飲んだことを隠さなきゃいけないんですかね?課長遺留品です。
おうここに置いて。
この薬か?それが肝臓を悪うした薬と同じやっていうんですか?それはわからんが…安さんが調べてくれって言ってるんだ。
(鑑識課員)これは日本で使われている薬じゃないですね。
日本の薬にはすべて番号が入ってるんです。
じゃあこれは…。
密輸品です。
これを売ったとしたら薬事法違反ですよ。
こんな薬飲んでて大丈夫なんですか?こういう物にはいい加減な物も多いですからね。
体に毒になる物もあると思いますよ。
(横溝署長)ヤミ医者がいるというのか?おそらく。
不法滞在の外国人が多いですから。
保険証のないそういう人を相手に無免許で医療行為をして儲けてる。
ま儲けてるだけならいいんですが許可されてない薬を使って現に命の危険にさらされている人がいるんです。
他にも被害者がいるな。
はっ。
わかった。
殺人事件の捜査と平行してそのヤミ医者の件にも当たってみてくれ。
必要ならば他の課からも応援を出すぞ。
はいわかりました。
…。
えっ?誰?内田史郎の母親です。
ああいいから…いいから…。
初めまして…愛玲です。
これが麗花さんのバッグに入ってた。
薬局で売ってる薬ではないそうだ。
彼女がかかっていた医者を知らないのか?いえ…。
愛玲さんが体調を崩したのも同じ医者が出した薬が原因かもしれんのだ。
医者の名前知ってるんなら教えてくれ。
…知りませんよ!課長。
おう。
内田ですが釈放してみようと思うんですが。
釈放って…奴はゲーム賭博開帳の現行犯だぞ?その件の調書は取ってあります。
奴は殺しに関してはシロですから。
安さんさ…泳がせるってこと?内田はヤミ医者の名前を知ってると思うんですよ。
知ってて言わないってことは…その医者は龍神会の息がかかっている…つまりは麗花殺しは薬が絡んでるな。
内田も愛玲も薬を売った医者の名前を言わないように口止めされてると思うんですよ。
言ったらどうなるかわかってるからでしょうね。
だとすると簡単には吐かんな…。
(電話)はい刑事課。
…おう安さん。
車の線を洗ってるんですがね持ち主の中に1人妙な看板をあげてる奴がいるんですよ。
すぐ来ていただけますか?
(律子)ご苦労だったわね。
余計なことは何も言ってないでしょうね?はい…ゲーム賭博の調書を取られたんですけどやったのは俺の一存だって言い張りましたから。
これはご苦労さん代。
すみません。
…サツが南条先生のことに気づいたようです。
わかってる。
大丈夫なんですか?店の子はもうみんな東京にいないから大丈夫。
そうですか…。
心配なのは…愛玲だけよ。
あいつは大丈夫ですよ…!ママの言いつけなら絶対守りますから。
そうかしらね?ええ…。
(安浦)南条先生はお医者さんでいらっしゃいますよね?
(南条敏博)いえ違います。
しかし外国人の患者さんがたくさんいらっしゃるんでしょ?ええ外国から来た人たちの健康相談をしてあげてます。
健康相談?話を聞いて必要なら病院を紹介します。
しかし大抵の場合は話を聞いてやるだけで安心して帰りますね。
ああそうですか…。
先生にちょっと見ていただきたいものがあるんですが…。
これ何の薬だがご存じですか?いえ…何の薬ですか?それがわからんのですよ。
先生にお訊きしたらわかると思いましてね。
さあ?お力になれなくて…。
安さん安さん…南条敏博のことがわかった。
5年前まで関東医科大学の大学病院で内科医をしていた。
どうして辞めたんですか?患者さんを安楽死させた疑いです。
ああ…そんな事件があったな。
(五十嵐)裁判で有罪判決を受けて医師免許を剥奪されています。
事件を起こすまではいい先生だって患者さんの間でも評判だったらしいんですけど…。
元名医が不法滞在している外国人のためのヤミ医者…。
安さん…危ない仕事やってるよ。
間違いない!
(愛玲)私のお母さんの仕事は病院の掃除です。
こういう病院をきれいにする仕事です。
掃除?じゃ私と同じだ。
不思議ね〜。
それであんたが働いて仕送りをしてるんだ。
あーでも…あんまり送れないです。
日本は物価が高い。
家賃も食べ物もドレスも…。
ドレスならフリーマーケットで買えばいいのよ。
私なんかよく行くのよ〜。
安くて立派な服がいっぱい売ってるの。
はい。
ありがとう…。
…ドレスはお店のママが買ってきてくれます。
私たちお金払います。
お店はそこでも儲けてんだろうね。
でも史郎さんいい人です。
いつも優しくしてくれます。
あの子はお調子者だから…。
人はいいんだけど意気地なしだからいっつも人にいいように騙されるの。
意気地なし…何ですか?…弱虫ってこと。
史郎さん弱虫じゃないです!さっきからずーっとああしてるんですよ…。
内田。
おふくろさん来てるんだってな。
会ったのか?いえ…。
どうして愛玲のとこなんかへ…?それだけお前さんのことを心配してるんだろう。
内田お前…南条って男を知ってるよな?ちゃんとした医者に診てもらえない外国人に怪しい薬を売ってる男だよ。
ん?しゃべるとあとが怖いか?奴が出した薬のせいで愛玲さんが今苦しんでるんだ。
こういう大きな病院の医者だって間違うことはあるでしょ…。
安っぽい理屈言うな。
奴のやってることは犯罪だぞ。
じゃ…ビザが切れたホステスとか密航して来た男たちとかどうしろって言うんですか?病気になるなって言うんですか?し…史郎っ!!今まで連絡もしないで…心配してたんだお前…!!さ部屋行こう。
愛玲さんもお前に会いたがってる…。
いいよ…。
史郎…!史郎…!何でこんな所まで来たんだよ!?だってさお前が結婚した相手が気になってしょうがないんだよ。
早く帰れよもう!史郎!失礼。
…私山手中央署の安浦といいますが…。
史郎の母親でございます。
あの…史郎が愛玲さんのことどう思ってるのか…。
お湯…失礼します…。
林…内田がなぜここにいたかわかるか?病室から絶対に目を離すなよ。
はい!あなたのことを知ってる女の子がまだ1人だけ東京に残ってるの。
そうですか…。
警察がその子に関心を持ってるわ。
誰ですか?愛玲よ。
ありがとう…。
いいのよ。
私も女の子がいたらこういうことできたんだろうけど…。
そうだ…!退院したら近所の人や親戚に紹介するわ。
なんてったってあんたは史郎のお嫁さんなんだもん。
私たちの結婚式は2人だけでいきなり近所の神社へ行ってお祓いしてもらったの。
フフフ…こんな人初めてだって神主さんびっくりしてた。
あんたたちがあの神社でお式を挙げてくれたら嬉しいんだけど…。
…史郎さんのお母さん。
ん?私は結婚はダメ…。
しません…。
やっぱり史郎じゃダメかねえ…。
そうじゃない!史郎さんは…私大好き。
でも…でも…私の仕事は男の人と…。
二度とそんなこと言っちゃダメ!!つらかったねえ…。
嫌なことは忘れなさい。
・
(足音)あどうも。
どうも。
おふくろまだいますかね?一度家に帰ると…。
たこ焼き買ってきたんだけど…。
(林)あすみません。
いやそうじゃなくて…あいつ寝てますかね?ああ…!今先生が入られたので多分起きてるんじゃないですか。
あいつ好きなんですよたこ焼き。
ハハ…どうも。
愛玲…?ウワーッ!!史郎さんっ!!史郎さんっ!!クソッ…!大丈夫ですか!?な…南条先生…。
すぐ先生来まから!…お願いします!南条敏博やな?間違いないな。
内田愛玲殺害未遂ならびに内田史郎傷害容疑で逮捕や。
麗花さんを殺害したのはあんただね?いいえ!じゃ誰だ?あの晩…12時近かったと思います…菅原さんから電話がかかってきたんですよ。
診察カバンを持ってすぐマンションに来てほしいと…。
…死んでます。
あなたもケガをしてるんですか?飲むのはやめなさい!この子が…ナイフで向かってきたのよ…!そんなことは私に説明しなくていい!ううん聞いてもらうわ…!あなたに始末を頼みたいの!…龍神会に頼めばいいじゃないですか!こんなことで弱みを握られたくないの。
面倒を起こしたとなれば私なんて簡単に消されるわ。
あんただってそうよ!あなたの病院のバックに龍神会がついてますね?儲けの半分を菅原さんに渡しています。
どうしてあそこでヤミ医者をやるようになったのか経緯を話してください。
医師免許を剥奪されてしばらくして知らない人から電話がかかってきたんです。
それが菅原さんでした。
(南条)自分たちは経営には口出ししないし人助けにもなることだと言われました。
あそこでは保険証がないために病院に行けない人たちが私を頼って来てくれるんです。
だから私もこの3年間専門外のことも勉強してどんな患者が来ても対応できるように努力したんですよ。
(南条)私のところへ来て病気が治った人が大勢いますよ!うん…人助けですか。
じゃあなぜ本物の医者が本物の先生が愛玲さんを殺そうとしたんだね?仕事を続けたかったんです…みんなのために。
じゃ愛玲さんはそのみんなの中に入ってなかったのかね?じゃハッキリ言おう。
あんたは医者でもなければ先生でもない。
あんたのやったことは人助けでもない。
あんたはただの暴力団の手先だよ!
(田崎)事件の夜のこと話してもらいましょうか。
マンションに帰ったら部屋の前にあの子がいたのよ。
頼みがあるって言うから部屋に入れて話を聞いたわ。
(麗花)昼間中国へ電話しました。
…子供病気で入院しました。
そう心配ね。
ママさん私のパスポート返してください。
中国帰って…病院行きます。
気持ちはわかるけどそれはムリね。
あなたが日本に来るためのお金私が立て替えてるのよ?子ども良くなったらすぐ帰ってきます。
だから一度だけパスポートください!それよりもっと頑張って働きなさい。
お金があれば子供をいい病院に入れることもできるでしょう?あなたが側にいたって何にもできない…。
パスポート…!
(切りつける音)
(刺さる音)麗花さんの頼みを聞いてやることはできなかったのかね?あんたあの人を働かせて十分稼いだろう?そんな甘っちょろいことを言ってたんじゃこの世界じゃ生きていけないのよ…!弱い立場の人の頼みを聞くのが甘っちょろいことなのかね?あんたそういう考えだから同じような立場に立ったときに誰も助けようとはしてくれないんだよ。
さっき龍神会の橋本に電話したんだよ。
あんたとは何の関係もない…そう言ってたよ。
塀の中でゆっくり頭を冷やしてきなさい。
(五十嵐)これでもうあなたは自由です。
内田。
これを機会に足を洗えよ。
はい…いろいろとご迷惑をおかけしました。
ありがとうございました。
内田さーん。
はい。
愛玲さんのほうです。
宅配便が届いてますよ。
どうもすみません。
送り主は内田寿美子さん。
あなたのお義母さんからですね。
開けてみたらいいじゃないですか。
…読んでください。
「愛玲さんこの着物をもらってください」「これは35年前私が小さな神社で結婚したとき着ていた着物です」「あなたがこの着物を着て史郎と結婚式を挙げてくれたら私はもう何も思い残すことはないんだけどやっぱりムリですか?」「それがムリでもこの着物はあなたに差し上げます」「着方は私が教えてあげるから。
寿美子」…。
もらっても…いいんですか?ああ…。
(寿美子)史郎ーっ!!ああ史郎…大丈夫!?アイタタ…!!今ね…愛さんの部屋へ行ったらねお前まで入院したっていうからもうビックリしちゃってさ…!!お義母さんっ!はい!ありがとう…!届いた?あのこれが…失礼しました。
(片桐由美)その2人どうなるのかしら?うん…うまくやってくれるといいんだがね。
でも外国から来てそんなふうに出会うこともあるのねぇ。
この辺りでも外国からの留学生多いんだろう?ええでも知らない国で働きながら勉強するのって大変でしょうね。
そうだろうなあ…。
そういう人にうちでも働いてもらおうかしら?
(詩織)えっ…!?私クビになっちゃうんですか?バカねえ…もう1人増やすのよ。
良かった〜!
(岡田)やっぱり若くてかわいい子がいいですね!ちょっと…!私じゃ不足だって言うの?いやそうじゃなくて…!もめるなもめるな。
だけどもう1人雇うなんてこの店にそんな余裕があるの?ああそうね…それ考えてなかったわ。
従業員を増やすとなると…ちゃんと支払っていただかないとねえ。
あそうか…そういうことですか…。
じゃ…ちょっと足らないけど今月分入れといて。
いやだ〜そういうつもりで言ったんじゃないのよ?詩織ちゃん〜入れておいて。
ご入金ありがとうございます!岡田君もう1本つけてあげて。
(岡田)はいただいま!さどうぞどうぞ。
飲んで飲んで。
2015/03/06(金) 09:55〜10:53
ABCテレビ1
はぐれ刑事純情派16[再][字]
「狙われた六月の花嫁!」
詳細情報
◇出演者
藤田まこと、眞野あずさ、梅宮辰夫 ほか
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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