あった…!
(テーマ音楽)さっそうとあらわれた高校生たち。
よく見ると男女の制服があべこべです。
2014年山梨県の高校生たちが行った行事…一日だけ制服を男子と女子で取りかえてすごそうというよびかけに300人近くの生徒がさん成して参加しました。
ねらいは世の中の当たり前を見つめ直そうということ。
一日制服を取りかえただけで参加者からはさまざまな発見がよせられました。
男らしさと女らしさってなんだろう?みんなは考えてみたことありますか?そんな問題と毎日向き合ってくらしている人がいます。
中学生の…生まれた体は女子ですが次第に自分を男と感じることが多くなりました。
今中学校には男子として通っています。
男子として生きたいと願う優愛さんと学校は相談を重ねました。
トイレや体育名前のよび方。
男女の区別が当たり前だった学校で一つ一つ希望をたしかめます。
さらに先生は生徒全員に「男らしく女らしくではなく自分らしく生きよう」とよびかけたのです。
今優愛さんには男女区別のない友達づきあいがたくさんあります。
(取材者)優愛さんは女の子男の子どっちと遊びたいの?男らしさ女らしさに当てはまらない自分らしさを求める優愛さん。
みんなはどう感じましたか?「道徳ドキュメント」。
今日は男らしさ女らしさについて考えます。
実は男と女の性別はきっぱり2つに分けられるものではありません。
生まれついた体の性。
心で感じる性。
好きになる相手の性などは人によってさまざまなんです。
多くの人は体の性と心の性がいっちしていて好きになる相手はちがう性です。
でもVTRの優愛さんのように体と心の性がちがう人もいます。
また体と心の性は同じで恋愛の対象も同じ性という人たちもいます。
男か女かだけのわく組に当てはまらないこうした人たちは20人に1人もの割合でいるといわれます。
でも優愛さんのように自分らしく自然にくらせる人は実はごくわずかです。
いったいどうしてでしょう。
高校1年生の…はるきさんも体は女心は男と感じる性です。
自分の性を強くいしきしたのは小5の時でした。
生理が始まったのです。
中学校にあがるとさらに新たな問題がはるきさんを毎日追いつめます。
制服です。
エクさんは中学の時男の先ぱいを好きになり一人でなやみました。
勝法さんが男子を好きになったのは小学校4年生の時。
でもずっとお母さんに話せませんでした。
高校1年の夏2人で車に乗っている時思いきって当時つきあっていた男性のことを告白します。
気まずい空気が流れたあと2人はそれきりその話題にふれることはありませんでした。
でもおたがいに心の中では動ようが続いていたのです。
性になやむ人の多くは10代の初めごろ自分の性が周りの人とちがうと強く感じることが多くなります。
自分がおかしいんじゃないか本当のことを言ったらどう思われるだろうと一人でなやみをかかえてしまう人が多いそうです。
自分や友達がなやんでいたらどうでしょう?誰もが自分らしく自然に生きられるようにするにはどうしたらいいと思いますか?横浜にある性のなやみを持つ子どもたちが自由に集まるコミュニティースペースです。
ここではさまざまな性についてじょうほうを発信したり相談に乗ったりしています。
勝法さんは学校の先生にこの場所を教わって時々おとずれるようになりはるきさんたちとも知り合いました。
自分のままでいいのだと自信を深められた勝法さんはなやんでいる人や周りの人にもそのことを知ってほしいと思うようになりました。
高校最後の夏勝法さんは学校の友達や先生とある計画を進めていました。
セクマイセクシャル・マイノリティとよばれる自分たちのことを正しく知ってもらうイベントを開くのです。
文化祭には生徒の親もたくさん来ます。
勝法さんはあることを思いつきます。
お母さんは勝法さんの告白を身近な人にしか話していません。
まだたくさんの人には知られたくはないという気持ちがありました。
文化祭当日。
(勝法)どうですか?よかったら1時から全日せいの2年5組この階でやるんでよかったらお願いします。
一人でも多くの人に来てもらいたいと手作りのチラシでイベント参加をよびかけます。
2年5組で講座やるんでよかったら見に来てください。
よかったら見に来てください。
お〜はるき君!お〜やっほやっほやっほ。
はるきさんが当事者の気持ちを伝えるゲストとして協力します。
今までいちばんつらいことだとかそういうのもいろいろ聞いていくからいちおう1人10分。
オッケー。
そしてなやんでいたお母さんも決心してくれました。
せまってきたイベントの開始時間。
かなりの数の人たちが集まってきました。
(勝法)じゃあ誰にしようかな?じゃあはいどうぞ。
クイズなどで楽しく理かいしてもらえるように工夫をこらします。
えっと…はるきです。
今16さいの高校1年生です。
まだ中学校の時は…お母さんにも体験を語ってもらいます。
聞いていた人も自分のことを語り始めました。
今日初めてきちんと知ったというご家族は…。
一つ昨日は言ったんですけど…
(勝法)今日は来てくれて本当にありがとうございました。
普通って思えるような世界がほしいなみたいな。
誰かが動かなきゃみたいな…。
動くのおれかみたいな。
ハハハハ!今日の大実験の舞台は台湾。
2015/03/06(金) 09:50〜10:05
NHKEテレ1大阪
道徳ドキュメント「男らしさ女らしさって何?」[解][字]
20人に1人の割合という性的マイノリティーの人達。その多くは思春期の小学校高学年の頃から強く悩みを感じ始める。皆が自分らしく生きるにはどうすればよいだろう?
詳細情報
番組内容
性は男と女の二つではなく、実は、体の性・心の性・恋愛対象などで人それぞれに分かれる多様なものだ。10代の性的マイノリティーの人々を紹介し、男女だけの区別や周囲の思い込みが生む彼らの深刻な悩みを探っていく。「自分や友達が悩んでいたらどうする?」「周りはどうしたら良い?」自らの性をカミングアウトして多様な性を知ってほしいと動きはじめた高校生の姿を通して、皆が自分らしく生きるにはどうすればよいか考える。
出演者
【司会】谷地健吾,【語り】三輪秀香
ジャンル :
趣味/教育 – 幼児・小学生
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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日本語(解説)
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