シリーズ世界遺産100▽レーティッシュ鉄道アルブラ線・ベルニナ線の景観〜スイス 2015.03.06


(テーマ音楽)およそ100年前に開通したスイスの山岳鉄道。
アルプスの美しい景観とともに人々に生活の豊かさをもたらしました。
スイスアルプスを走るレーティッシュ鉄道。
およそ120kmのベルニナ線とアルブラ線からの景観が世界遺産となっています。
国境沿いのイタリアの町ティラノ。
ベルニナ線のイタリア側の起点です。
ティラノとスイスのサンモリッツを結ぶベルニナ線は1910年に開通しました。
列車はティラノを出発して標高差1,824mのスイスアルプスを目指します。
時速は30km。
おやおや自転車にも追い抜かれましたね。
ゆっくり走るのは急な傾斜を克服するためです。
車輪にしっかりと動力を伝えなくてはなりません。
険しい山越えをするために独特の工夫も施されています。
石造りの大きな橋に列車が進み10mほど高度を上げて再び姿を現しました。
世界でも珍しい360度回転する完全な円形をしたループ橋です。
こうやって高い山を登っていくんですね。
橋の上も急カーブ。
こうして高度を稼ぎ標高2,000mに近づいていきます。
2,000mを超えると森林はなくなります。
遮る森が消えるとスイスアルプスが目に飛び込んできます。
駅の後ろに広がるパリュー氷河。
実は観光資源としてこうした景観を生かすため鉄道が造られました。
19世紀の終わりまでは氷河を目指す観光客は馬車で来ざるをえませんでした。
絶景を楽しませることで収入を得スイスを豊かにするため鉄道が開かれたのです。
かつてのスイスは険しい山と荒れた土地を作り出す氷河に苦しめられていました。
鉄道の開通は地元の人々の生活をも豊かにしたのです。
氷河を抱く山々を背景に列車が進むこと2時間余り。
ベルニナ線終点の町サンモリッツに到着しました。
町は鉄道と併せて世界遺産となっています。
そしてもう一つのアルブラ線の起点にもなっています。
1904年に開通したアルブラ線。
急傾斜を行くためグラスも斜めになっています。
工夫されていますねえ。
アルブラ線はアルプスの難所に石橋やトンネルを築いて造り上げました。
高さ65mのランドバッサー橋はローマの水道橋にそっくり。
既に鉄やコンクリートが使われていた時代にわざわざ1万個の石を積み上げました。
スイスは自然美の魅力にあふれた国です。
鉄道や駅舎の建設にも自然を損なわないよう努力がなされてきました。
山岳鉄道は山の生活に豊かさをもたらし自然と人間の共存のあり方を示す遺産となっています。
2015/03/06(金) 04:15〜04:20
NHK総合1・神戸
シリーズ世界遺産100▽レーティッシュ鉄道アルブラ線・ベルニナ線の景観〜スイス[字]

アルプスの美を運ぶ ▽文化遺産 【語り】松平定知 【テーマ音楽】久石譲

詳細情報
番組内容
アルプスの美を運ぶ ▽文化遺産 【語り】松平定知 【テーマ音楽】久石譲
出演者
【語り】松平定知
音楽
【テーマ音楽】久石譲

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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