か…花粉症でさ!へっくしょん!お大事に。
ありがとう。
ああ〜。
当番組は同時入力の為、誤字脱字が発生する場合があります。
≫こんばんは。
≫「DOCTORS3」最終回拡大ということでここから「報道ステーション」ということになります。
まず、最初のニュースご覧ください。
韓国に駐在しているアメリカの大使が朝突然、男に切りつけられる刃物でという事件が起こりました。
ご覧のように顔から首にかけて80針も縫うという大怪我をしました。
もちろん命に別条がなかったのはいいんですが、大変な怪我となりました。
この大使は外交の専門家でしてオバマ大統領の側近中の側近ということで韓国に入って、そしていろいろな動きをしていたという中心人物であります。
こういうことが起きてアメリカと韓国の関係そして、ひいては韓国、アメリカ日本との関係。
さまざまなところに影響があるのか、ないのか。
≫騒然とする講演会の会場。
男性が両脇を抱えられて会場を出て行く。
現場は大統領府からも程近いソウル中心部の建物。
この男性は、マーク・リッパート駐韓アメリカ大使。
頬から首の辺りを押さえ手には血が付いているのがわかる。
≫頬を押さえながら自らの足で歩き車へ乗り込んだ。
病院で2時間半に及ぶ手術を受けた大使。
顔の傷は右頬から首にかけ11cm、深さは3cm。
80針を縫う大怪我だったが命に別条はなかった。
≫大使を切りつけた男は取り押さえられながら今月から始まった米韓合同軍事演習について叫んだ。
≫更に独島は我々の領土だなどとも叫んだ。
警察は、凶器は全長25cmの果物ナイフとしている。
刃渡りがどれくらいなのかはわかっていない。
大使を切りつけたのはキム・ギジョン容疑者、54歳。
≫事件の現場となった会場には出席者およそ200人。
最前列のテーブル付近に座っていた大使。
一方、男は1列後ろのテーブルに座っていた。
なぜ、この男は刃物を持って会場に入ることができたのか。
警察によると主催者は今回およそ400人に案内状を送っていた。
キム容疑者は事前の登録はしていなかったが容疑者の顔を知っていた関係者がいたため会場に入れることになったという。
入り口で持ち物検査は行われていなかった。
オバマ大統領は大使に電話をかけ早く回復することを願っていると本人に伝えた。
また現在、中東歴訪中の朴槿惠大統領はニュースを聞いて驚きを禁じ得ない。
韓米同盟に対する攻撃として決して容認できないとコメントを発表した。
去年10月韓国に着任したリッパート大使。
国防のプロ、そして東アジアをめぐる外交政策に強い影響力を持つオバマ大統領の側近中の側近だ。
北朝鮮問題日韓関係改善に向けたキーマンになるとも目されている。
一方、リッパート大使を切りつけたキム・ギジョン容疑者。
5年前には在韓日本大使に石を投げた罪で懲役2年執行猶予3年の有罪判決を言い渡されていた。
そして、今回の米韓関係を揺るがしかねない凶行。
韓国では1週間前から米韓関係をめぐって波紋が広がっていた。
掲げられたプラカードにはアメリカを糾弾の文字。
≫これは、アメリカシャーマン国務次官の戦後70年の北東アジア情勢についてお膝元のワシントンの講演会での発言。
これに対し、韓国国内では反発する声が上がった。
≫アメリカは以前から日中韓特に日韓の関係を改善するよう求めてきた。
専門家は…。
≫更に発言の裏にはオバマ大統領の思惑が見え隠れするという。
≫しかし日韓関係には今のところ改善の兆しは見えていない。
2日に更新された日本の外務省のホームページで日韓関係を説明する文章からある表現が消えていた。
更新前は、我が国と自由と民主主義市場経済等の基本的価値を共有する重要な隣国という表現だった。
これが単に最も重要な隣国と変更されたのだ。
韓国メディアは韓国外務省当局者の話としてどのような経緯で修正されたのか日本政府が説明する必要があると報じている。
≫というようにいろいろな動きがある中でこういうとんでもない事件がまた起きてしまったわけですが。
映っていますのはソウル支局長の大野公二記者です。
大野さん、韓国とアメリカの関係についてなんですがいろいろな風が流れていた中でこういうことが起きた。
今の韓国の空気をどう捉えたらいいんでしょうか。
≫非常に思った以上に韓国社会全体が米韓関係を心配しているという印象を受けます。
なぜ、ここまで米韓関係を心配しているかといいますとやはり、先週のシャーマン発言が大きく影響していると思います。
シャーマン発言については日本の歴史認識を批判し続けている韓国と中国を、アメリカが批判し、日本の肩を持ったなどと韓国メディアを中心に受け止められました。
これまで韓国政府は今の米韓関係というのは歴代最高だと説明していました。
しかし、このシャーマン発言をきっかけに、急速に本当に今の米韓関係は大丈夫なのかと心配する声が韓国社会に広がっていました。
そんな矢先に今日の事件が起きたのでより大きく韓国社会が揺さぶられたわけです。
≫それから、ちょっと話を別にそらすようですけど大野さん、韓国経済が今、非常にウォン高。
それから、サムスンをはじめ業績も厳しくなってきているという経済情勢がある。
日本と韓国の関係性というのは更に重要だということは当然の認識になるんですが日韓で見るとどうでしょうねここのところの空気は。
≫もちろん、日韓の関係性の重要性というのは認識しているんですがただ、最近、取材していますと韓国側は日本との首脳会談を諦めたんじゃないかなと思うケースが率直に言って、多いです。
というのも韓国側の外交当局者というのは最近になって、今年の日韓関係首脳会談なき正常化とちょっとよくわかりにくい言葉を言い始めていましてその流れを受けて日本とは、首脳会談はしないんだけれども協力できるところは協力していこうという意識が強まっています。
というのは、朴政権の今の最大の懸案というのはやはり、国内経済の低迷です。
古舘さんがおっしゃったようにサムスンの業績は悪化し長引くウォン高で輸出企業に打撃が出始めています。
そういった中で減り続ける日本人観光客に歯止めをかけたり日本の投資を呼び込んだりと経済活動に支障が出ないレベルでなんとか日韓関係をコントロールしたいと今、韓国政府は思い始めています。
ですから首脳会談はやらないけども協力するところは協力していくという新しい流れが今後、日韓関係改善につながっていくかに注目されると思います。
≫わかりました。
大野さんありがとうございました。
スタジオの恵村さん伺いたいのはシャーマン氏の発言。
韓国がぱっとそれを捉えたわけですが、この辺り我々も含めて、冷静に見なければならないところがありますね。
≫そうですね。
切りつけ事件と、それからシャーマン発言の関係はわかりませんけども韓国で言われているような日本の肩を持つような発言ではないというふうに私は思うんです。
戦後70年になるのに日本と韓国と中国との関係がうまくいかない。
歴史認識やナショナリズムで挑発しあう関係が続いているわけですね。
むしろ、一層これが70年で、エスカレートしそうな気配もある。
いい加減にしてくれというアメリカの苛立ちを率直に語った発言じゃないかと思います。
とりわけ日韓は、アメリカの同盟国同士であって本来ならばいつ暴発するかわからない北朝鮮に連携して対処することが望まれているわけですけどそれがなかなかできないわけですね。
それから、中国もアメリカにとっては非常に重要で。
アメリカと中国は軍事的に衝突することはなんとしても避けなければならないしアメリカ経済の立て直しのことを思うと中国の巨大市場というのはとても重要なんですね。
どの国の肩を持つ気もアメリカ、ないと思います。
東アジアが平穏であるということがアメリカの国益なんだとそういうことをシャーマン発言は率直にアメリカの現実主義を語っているんだと思うんですけども。
≫言っていることは真っ当ですのでそういう方向当然ありだよねということになるわけですけど反面、感情論を出しちゃいけないんですがやっぱり、日本側が例えばアメリカにふりつけをすることはないのにアメリカはいろんな国に対していろいろ、ふりつけをして上から目線だね。
当然かもしれませんが。
その辺りが引っかかるところもあるんですよね。
≫ちょっと配慮があってもいいかもしれませんね。
≫そういう中で今も出てまいりました今度は中国。
全てつながっているわけでそのニュースまいりましょうか。
≫まず、こちらをご覧ください。
これは、今年の中国の成長目標です。
去年に比べて0.5ポイント引き下げられて7%前後となりました。
ここで注目していただきたいのがこれまでも7.5%前後というようにこの前後という言葉は使われてきたんですが7%前後ということは6%台もあり得るということになりますね。
中国経済、世界経済に大きな影響を与えますから非常に気になるんですが今日、日本の国会にあたる全人代が開幕しました。
≫旧正月春節の長い休みが空けた中国。
この1年の国政を決める全人代・全国人民代表大会が開幕した。
注目の経済政策で李克強首相は危機感をあらわにした。
≫去年の中国の経済成長率は7.4%と24年ぶりの低い伸びとなり目標を達成できなかった。
世界経済にも影響する今年の成長目標はどうなるのか。
≫成長目標は去年より0.5ポイント下げた7%前後。
ということは6%台もあり得るということだ。
これまで8%の経済成長がないと社会が不安定になるといわれてきた。
中国経済に異変が起きている。
≫高度成長を続けてきた中国経済が曲がり角を迎えている。
外国から資本を導入し安い人件費で安い製品を作りそれを世界に輸出するという世界の工場で経済発展を成し遂げてきた。
しかし、もうそれが通用しなくなった。
世界の工場が集中する広東省。
≫こちらは、広東省広州市で日系の精密機械メーカーの工場があった場所です。
この工場は先月解散を決め1000人以上の従業員が解雇されました。
≫この工場では腕時計の部品などを製造してきたが先月、閉鎖された。
人件費の高騰などで世界的に生産体制を見直すためだという。
≫ここは広州市の隣にある東莞市。
≫こちらはマイクロソフトに買収された大手携帯メーカーノキアのあった場所です。
しかし工場はすでに解散し中の機械も運び出されたということです。
工場は、人件費の安いベトナムに移され3000人以上が解雇された。
≫職業紹介所は仕事を探す人であふれていた。
去年の中国への直接投資。
日本は、前の年に比べ38.8%減った。
人件費の高騰などが原因で欧米からの投資が減っていた。
もう1つ、中国経済を牽引してきたのは大規模な不動産投資だ。
しかしこちらは不動産投機によって地方政府の債務が膨らみ深刻な問題になっている。
不動産バブルがはじければ世界経済への影響も懸念される。
≫考えてみると世界経済がちょっと前に大ピンチだったときに中国に助けられたなということを思い出すんですね。
リーマン・ショックのあと中国は、76兆円規模の景気対策を打ったわけです。
それだけやれば経済は動くけども無理がたたってくるところもあるわけですね。
その辺り、どうなのか中国総局長の山本志門記者に聞きます。
山本さん、ちょっと前まで8%以上の成長率を保たないと中国は持たないといわれていました。
失業者が出て。
そういうことをずっといわれていて今は昔の感があるところまできていますが現況を教えてもらえますか。
≫日本もそうなんですけども発展途上から高度経済成長に入ったという証でもあるんですね。
ただ、中国の企業からすれば人件費の高騰とミャンマーやベトナムなどの東南アジアに雇用を移しているという傾向でもあるんです。
そして、政府としては内需の拡大や、新しい高付加価値の産業を創出してなんとか経済を好循環させていきたいと思っているんですがこれ、なかなかすぐにうまくいかないのが現状なんですね。
これは、特に影響を受けるのは数多くの地方から来た出稼ぎ労働者なんです。
地方では年に数十件1日にすれば300件あまりの抗議デモや当局との衝突があるとの見方もあります。
背景には貧困や当局の権力の乱用があるからです。
だからこそ習近平主席は民意をつかむために政府の幹部の汚職摘発を躍起になってやっています。
そのうえで身内で不満がたまるわけですからまさに寝首をかかれないためにも汚職摘発をやめるわけにはいかない。
まさに走り続けるしかないわけです。
一方、行っているのは徹底的な言論統制です。
メディアやインターネットの監視は相当程度、強化されています。
こうした中、最近かつて中国中央テレビの有名な女性キャスターが身銭を切って中国の環境問題を追及するドキュメンタリー番組をインターネット上で公開しました。
国有企業や政府に批判的で異例な内容なんです。
しかし先月末の公開からあっという間に延べ数億人が視聴したとみられているんですね。
つまり市民の間にたまった不満というのは1つのカリスマ性であっという間に多くの人が共感すると。
これが今の中国の構造ともいえるんです。
これは今の中国当局が最も恐れていることの1つなんですね。
つまり徹底的な言論統制の流れそして民意をつかもうとする流れそしてその前提となる権力基盤を強化するという流れ。
この3つの微妙なバランスをコントロールするという非常に難しい局面に今の中国は立たされていると思っています。
≫難しい、織物のように綾なすようなやり方をしなきゃいけない。
さっきから音も聞こえてますがこれは日本でいうと国会である全人代が始まったということで後ろ、花火が打ち上げられているんですか?ずっと断続的に。
≫そうなんです。
花火が打ち上げられているんです。
これは、全人代と重なっていますけれども、これは中国の旧暦の1月15日。
これを祝う日なんですね。
これは、まさにこの日で正月が終わるということで夜には、白玉団子を食べて家族と過ごすという日になっています。
≫荒れた天気の続く北海道東部ですがこちらは写真なんですが今日、羅臼町では雪崩が発生しまして国道を走っていたバスやトラックが巻き込まれました。
そして、その雪崩の影響今もまだ続いています。
≫今日午前11時過ぎ北海道羅臼町の国道335号で雪崩が起き幅およそ50m最大1.7mの深さの雪が道を塞いだ。
路線バスとタンクローリートラックの3台が巻き込まれたがバスの乗客1人とそれぞれの運転手の3人の合わせて4人に怪我はなかった。
この雪崩の影響で国道335号線は通行止めとなり羅臼町では孤立状態が続いている。
今シーズン、暴風雪のため国道335号はたびたび通行止めとなっている。
羅臼町役場によると今年に入って今回で6回目だという。
≫1回だけでも大変なのに度重なるというところのダメージですよね。
次のニュースに移らせていただきますが去年の夏。
このニュースに接したときにそんなことがあったのかと単純に私も、そこで思考が停止しておりました。
今日、無罪判決です。
≫午後5時、藤井市長が会見に臨んだ。
≫藤井市長が当選したのは2年前の6月。
当時28歳。
全国最年少市長として注目を集めた。
1年後、藤井市長に疑惑が浮上した。
浄水プラントの導入をめぐり現金30万円を受け取ったというものだ。
当時の市長は…。
≫この翌日、藤井市長は逮捕された。
金を渡した贈賄側の経営コンサルタントの中林正善受刑者も逮捕。
裁判が始まった当初はおよそ2100万円の詐欺で立件・起訴された。
その裁判の中で藤井市長への贈賄はあったと認められている。
中林容疑者は贈賄・詐欺合わせて懲役4年の有罪判決を受け刑は確定した。
贈賄側が有罪となったあとでの収賄を問われた藤井市長の裁判。
判決は…。
≫1つの贈収賄事件で2人の当事者に収賄側は無罪贈賄側は有罪という結果。
2つの裁判でそれぞれの裁判長が異なる判断を示す形となった。
今日の判決で藤井市長を無罪とした理由。
≫中林受刑者の詐欺での疑いは15件、4億円に上っていた。
しかし最終的な起訴された額面は3件6100万円だった。
≫今日の判決に検察側は判決内容をよく検討し協議のうえ適切に対応したいとしている。
≫日本でそういうことはないんですけど事実上の司法取引的なこともあってこういう流れができたのかどうか。
そういうことも含めて見ていかなければならない重大な問題ですね。
≫いろんなご意見があるのは十分承知しているつもりなんですがやっぱり海を埋め立てる前にせめて長きにわたって沖縄の方々の心に開いた穴を少しでも埋め立てるっていう作業は必要じゃないでしょうか。
≫今日も反対派が座り込みを続ける名護市キャンプ・シュワブのゲート前。
辺野古沖での埋め立て工事の開始時期について今週、具体的な発言があった。
≫この夏ごろとの発言について翁長知事は…。
≫では、翁長知事と官邸との会談はいつになるのか。
≫こちらも夏ごろまで。
言葉どおりに受け取れば会談が実現したころには埋め立て工事も始まり会談の意味がなくなる。
この会談の時期についても…。
≫続いて、こちらも連日ですが政治とカネの問題です。
今日の国会では下村文部科学大臣が自身の支援団体をめぐって追及を受けました。
講演料の問題なんですけれども下村大臣その支援団体から講演料を受け取っていないと、これまで明言しているんですけれども今日、その支援団体の元幹部の女性が10万円の講演料を直に渡したと証言しました。
≫下村文部科学大臣を学習塾の経営者などが支援する組織、博友会の問題。
≫と、繰り返し述べてきた下村大臣。
だが今日、全国に6つある博友会の1つ中部博友会の元幹部が記者会見を開いて証言した。
≫10年ほど前、講演料として10万円を下村氏に直接、手渡したというのだ。
≫受け取っていれば、法律上所得等報告書か政治資金収支報告書に記載しなければならない。
だが、大臣によるとそもそももらっていないため計上していないという。
元幹部の会見の7時間前国会では…。
≫こちらのお二人後藤さん、湯川さんが亡くなって、もう1か月以上ということになりますね。
そこで、今後万一、何が起きるかわからないというときに国は身代金をどうするんだというその是非も含めて今後のこととしてこのときの政府の交渉のいきさつさまざまなプロセスなどをきちっと見ておかなければというところが重大だと思うんですね。
そこで、どういう交渉があったかというと取材を進めていくうちにわかってきたのは昨年の12月24日のクリスマスイブになりますが後藤さんの自宅に外務省の幹部が訪問しまして、後藤さんの奥様に日本政府は交渉しない。
身代金要求にも応じないとはっきり、その方針を伝えていたことがわかりました。
≫アメリカ・ワシントンの報道博物館。
ジャーナリズムに貢献し亡くなった世界の記者を追悼するコーナーに後藤健二さんの写真が展示された。
内戦の取材と友人を助けるためにシリアに行き死亡したと記されている。
≫過激派組織イスラム国にオレンジ色の服を着させられ映像を出されたら最後無事に生還した人質はいない。
そうなる前に政府は何を行い何をしなかったのか。
≫これからラッカに向かいます。
≫後藤さんがイスラム国の支配地域に向かうと言い残しシリアで最後に目撃されたのは去年10月25日のことだ。
解放交渉は、そのおよそ40日後に送られてきた1通のメールから始まった。
その日、後藤さんの妻のもとに覚えのない差出人から英文のメールが届いた。
交渉に関係した複数の人物からこのメールの一部が明らかになった。
そこには…。
ランサムつまり身代金目的であること。
更に、金を払えば解放するということまではっきりと言及していたという。
妻はすぐに外務省に連絡すると同時に後藤健二さんの知人だったイギリス在住の危機管理コンサルタントに相談した。
妻はコンサルタントのアドバイスに従い生存確認のために後藤さんしか知り得ない質問をメールで返信した。
およそ2週間後に返ってきた質問に対する答えは正確なものだった。
犯行グループが本当に後藤さんを拘束していることが確実となる。
一方の政府。
関係者によるとクリスマスイブのこの日外務省幹部が後藤さんの自宅を訪れ妻に政府の方針を告げたという。
≫この方針は終始一貫したものだった。
≫政府は妻のもとに女性警察官を派遣し炊事・洗濯などのサポートはしたがメールでの交渉には関与しなかった。
後藤さん解放の糸口がつかめないまま年が明けた。
1月5日新たなメールが届いた。
関係者によるとここで犯行グループは初めて身代金の金額を提示してきたという。
1500万ユーロ日本円にしておよそ20億円だ。
個人で払える額ではない。
コンサルタントと相談のうえ妻はまず身代金の値下げを求めるメールを犯行グループに送ったとみられる。
政府はというと自らが身代金交渉に動くことはなかった。
更に明らかになったことがある。
送られてきた一連のメールの中にはこれまでイスラム国の人質となり解放された人の名前そして交渉に使われたメールアドレスのリストも記されていたという。
これは何を意味するのか。
セキュリティー会社のトップを務め今回の交渉の内幕を関係者などから聞いているビルト氏はこう分析する。
≫つまり、犯行グループは自分たちがイスラム国だということを暗示するにとどめ政府が身代金を払いやすいようにしていたのだ。
政府は映像が公開されるまで相手がイスラム国だとわからなかったとしているが…。
≫そんな中、政府はNSC・国家安全保障会議を開く。
1週間後に安倍総理の中東歴訪を控えイスラム国に関するものも議題に挙がった。
しかし、その場で配られた資料に人質の文字はなかった。
そして、妻とイスラム国との間で身代金の金額に関するやり取りが行われていたさなか。
エジプト訪問中の安倍総理があの演説を行った。
≫その3日後…。
総理は滞在中のエルサレムのホテルで公開された映像をiPadで目にすることになる。
≫これを機に事件は公になった。
政府関係者によるとその場で緊急会議が開かれ現地対策本部をトルコとヨルダンのどちらに置くかが協議された。
その決定はわずか3分足らずでなされたという。
≫トルコは人質解放の仲介を成功させてきた実績があるがその裏には身代金支払いがあったとされる。
あくまで身代金を払わない前提の日本はトルコではなく人質交渉をしているヨルダンを選択した。
殺害予告の動画公開から13日目。
イスラム国は一連の解放交渉をすべて打ち切り後藤さんを殺害したとする動画を公開した。
≫テロには屈しないということと人質の命を救うことは相反するのか。
フランスのケースを見てみる。
フランスはテロには屈しないと掲げながら去年4月イスラム国に拘束されていた4人のジャーナリストの人質を解放させた。
10か月に及ぶ拘束の後解放された人質の1人ニコラ・エナンさん。
フランス政府がエナンさんの拘束を知ったのは妻へのメールでした。
≫ここまでは後藤さんの場合と同じだ。
だが、その後の政府の対応は日本と違う。
フランス政府が一切の交渉を引き取りイスラム国との間にエナンさんの妻を挟むことはなかった。
そして、極秘の交渉を始めた。
≫4人が解放されるまで、交渉が一切公になることはなかった。
最終的にフランスはイスラム国に総額およそ18億円の身代金を支払ったとされている。
後藤さんの解放交渉でもイスラム国の要求は最初から金だった。
日本は、なぜ最初からその選択肢を外したのか。
≫今回の日本政府の対応を交渉の経緯を知る専門家はどう見たのか。
≫恵村さん、知らなかった事実がいくつかありましたね。
≫こういう報道番組の検証によって薄皮をはぐように1つ1つ一連の動きがわかってきますよね。
検証がなぜ大事なのかといいますとやはり、再発を防ぐためにあるいは残念ながら再発してしまった場合にもよりよい対応をするためですよね。
決して責任追及のためだけではないんです。
そのためにも全ての情報を持っている政府の検証というのが大事になってくるわけですけども私、2つの意味で限界があると思うんですね。
1つは、あとで有識者の意見も聞くといっていますが政府の身内だけの検証になってしまうのが1つ。
それからもう1つはヨルダンとのやり取りといったような外国との交渉が特定秘密に指定される可能性が高いので公表されない可能性があるんですね。
全てを公開すればテロ組織に資するだけだということもわかるんですけども検証で得られた教訓を国民全体で共有しなければテロに強い社会というのは作れないと思うんですね。
その意味で政府には守秘義務をかけてでも専門家を含めた身内だけではない検証客観的な検証をしていただきたいですし得られた教訓についてはぜひ積極的に公開していただくことが必要だと思います。
≫いろんな意見があるでしょうし国益を含めて何を重視するかということで考え方が変わってくるのは当然ですけれども。
人質解放なんとか命を救うというその1点において考えればここで、ずっと一連の経緯があったとき専門家の方が、ヨルダンではないトルコが主導権を握って交渉するべきだった。
当然、人質解放を前提に考えておいでだったわけですがトルコになぜというのは今日、あっ…ていうようなところがありましたね。
≫トルコ、ヨルダン、ギリギリの選択だったんでしょうけども3分という短い期間という報道もありましたし≫スポーツ、今日の青山さんは着る光合成という感じがします。
≫ジャングルがイメージです。
≫木の葉ですねインパクトがありますね。
それではお願いします。
≫サッカー日本代表の前監督アギーレ氏の解任から1か月。
注目の新監督が明らかになりました。
この方です。
バヒド・ハリルホジッチ氏。
ちょっとお名前呼びづらいんですけれども一体どんな監督なんでしょうか。
≫日本代表監督就任が決定的となったバヒド・ハリルホジッチ氏。
旧ユーゴスラビア現ボスニア・ヘルツェゴビナ出身で同じくユーゴスラビア出身の元日本代表監督オシム氏からもその手腕を高く評価される人物だ。
現役時代はユーゴスラビア代表のフォワードとして活躍。
指導者となってからはフランスリーグで当時2部だったリールを1部の強豪へと導き年間最優秀監督に選ばれるとその後も指揮を執ったパリ・サンジェルマンでフランスカップ優勝。
代表監督としても去年のブラジルワールドカップでアルジェリアを率いて初のベスト16入りを果たしている。
敗れはしたものの優勝国ドイツも苦しめた。
そんなハリルホジッチ氏の戦い方とは…。
ブラジルワールドカップでの戦いぶりを現地で取材したサッカー専門誌の岩本編集長は…。
≫実際、アルジェリアはワールドカップで全試合スタメンを変えていた。
その理由の1つとして選手全員が労を惜しまず走り続けたために激しく体力を消耗したことが考えられる。
≫日本代表に劇的な変化をもたらしそうなハリルホジッチ氏。
今後、日本サッカー協会は来週12日に行われる理事会での承認を経て正式契約を結ぶ方針。
就労ビザの取得など順調にいけば≫続いてメジャーリーグのキャンプです。
アメリカでも全力疾走取材を続けている稲葉さんですが今日、向かったのはこちら。
上原投手、田澤投手2人の日本人が在籍するボストン・レッドソックスです。
≫レッドソックスのフロリダキャンプを訪れた稲葉。
球場に入るや否や目に飛び込んできたのは…。
≫発見したのは球場のレフトにある高い緑のフェンス。
実はこれレッドソックスの本拠地ボストン・フェンウェイパークのレフトにそびえ立つ11mのフェンス。
通称グリーンモンスター。
それがキャンプ地の球場に再現されているのだ。
≫でか!高!うわ、高っ!ここ、怖っ!高所恐怖症だから…。
≫守備もバッティングも本拠地と同じ環境で練習ができる。
メジャーならでは。
≫これがメジャーリーガーのパワー。
そして、レッドソックスを支えているのが2人の日本人。
セットアッパー、田澤純一。
今年は3年連続70試合登板の球団記録がかかる。
≫もう1人は、昨シーズンメジャー自己最多26セーブを挙げた守護神上原浩治、39歳。
上原がセーブを挙げると必ずチームの顔オルティスがその体を持ち上げる。
≫次は日本のオープン戦。
中畑監督から全試合4番を明言されているDeNA、筒香。
第1打席…。
左中間へタイムリーツーベース。
緩いカーブにうまくタイミングを合わせた。
更に第3打席…。
今度はインコースのストレートをライトスタンドに放り込んだ。
指揮官の期待に若き4番が結果で応える。
≫一方、ロッテドラフト1位の中村奨吾。
開幕1軍を狙うルーキーは…。
レフト前への当たりで俊足を生かし一気に2塁へ。
この日、3安打を放ち猛アピールした。
≫続いては林さんにお天気とお月様について≫薄い雲を通して丸い月が顔をのぞかせています。
実は、こちら今年最も小さい月とされていて一番大きなときと比べると14%ほど小さいそうなんですがちょっと、わかりませんよね。
そろそろ桜の様子が気になってきましたので今日、毛利庭園に行ってきました。
こちら、桜のつぼみ。
まだ小さいですがだいぶ膨らんできて緑色が見えてきました。
春に向かって準備が進められているようなんです。
そこで、今年の桜がいつ開花するのかこちらで見ていきましょう。
まず一番手が静岡なんですね。
あと2週間ほどで咲き始めそうです。
そのあと高知、鹿児島と続いて東京や福岡は26日の予想です。
そのあと、最終週には西日本でも開花しそうです。
更に、4月になると桜前線は北に移ります。
2週目には仙台や新潟でも咲きそうで≫自民党や民主党など6つの党が選挙権年齢を18歳以上に引き下げる法案を衆議院に提出しました。
法案は今の国会で成立する見通しです。
成立すれば来年夏の参議院選挙から適用されます。
≫選挙権が仮に認められたとしてじゃあ、一方少年法との兼ね合いは…。
いろんなことを考えますね。
残り20秒しか番組がありませんけどここで月、今の情報カメラ六本木から捉えていますが2015/03/05(木) 22:09〜23:25
ABCテレビ1
報道ステーション[デ][字]
中国の経済成長率は…外資の撤退が深刻に▽政治とカネで追及続く▽イスラム国人質事件を検証…後藤さんの命は救えなかったのか▽稲葉篤紀
詳細情報
◇番組内容
緊迫感や速報性を重視したニュースと元気で明るいスポーツ、硬軟取り混ぜた時代を映し出す特集に季節感あふれる天気予報と情報満載です。
◇出演者
【メインキャスター】
古舘伊知郎
【サブキャスター】
小川彩佳
【スポーツアナウンサー】
青山愛
【天気予報】
林美沙希
【コメンテーター】
恵村順一郎(朝日新聞論説委員)
【特別リポーター】
長野智子
【スポーツ】
松岡修造、澤登正朗、中山雅史、稲葉篤紀
◇おしらせ
☆番組HP
http://www.tv-asahi.co.jp/hst/
放送内容が変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。
ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
ニュース/報道 – 経済・市況
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