音楽ナタリー

さくら学院、10人が筆に思い込めた「書の授業」

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「書の授業2」2時限目の様子。

「書の授業2」2時限目の様子。

昨日3月7日にさくら学院の公開授業イベント「書の授業2」が神奈川・はまぎんホール ヴィアマーレにて開催された。

「書の授業」が行われるのは今回で2度目。前回に引き続き講師はさまざまな番組のパーソナリティとして活動する傍ら、書家としても活躍している矢野きよ実が務めた。1時限目には田口華、野津友那乃、大賀咲希、山出愛子、岡田愛、2時限目には菊地最愛、水野由結、磯野莉音、白井沙樹、倉島颯良がそれぞれ出席。生徒たちは矢野の指導のもと自由な発想で半紙に芸術的な書を描き、会場に集まった父兄(ファン)を驚かせた。

まず矢野は「書」は手本通りにきれいに書くことを目的にしている「習字」とは違い、心の中にある思いを筆圧や文字の大きさなどを気にせず、思うがままに描くものだと生徒に説明。それを受けたメンバーたちはさっそく実践することになり、ハガキサイズの紙を足で押さえながらオリジナリティあふれる「山」という文字を書いた。

その後生徒たちは、矢野がさくら学院担任の森ハヤシを巻き込みながら、テンポよく進む授業に一生懸命についていく。最初はマンガのキャラクター名や食べ物の名前などを書いていた彼女たちだったが、後半ではメンバーや父兄へのメッセージを書くようになっていった。

最後には自らが選んだ筆を使って、自分たちの体よりも大きな大画宣と呼ばれる半紙に文字を書くことに。メンバーはダイナミックな筆使いで真剣に字を書き、1人ずつその言葉に込めた思いを発表した。

中等部3年の菊地は本年度のさくら学院の活動の中で何度も口にしてきた「離れていても心は1つ」というワードや「気持ちを届けることは難しい。でも届いたときにはすごくうれしい」という思いから導き出された「届け」、水野は2010年に転入(加入)してから自分の頭の中がさくら学院一色だったということや、これからも自分の大好きなさくら学院をもっといろんな人に広めていきたいという思いから「さくら学院」、田口は「卒業後はそれぞれの道を進むけど、自分の信じた“道”を大事にしていきたい」という強い意志を込めて「道」、野津は今年の卒業ソングとなった「仰げば尊し」の歌詞の一節より「いざ さらば」と、卒業に向けた言葉を書にしたためる。また下級生たちも磯野は「完ぺき」、大賀は「希望になりたい」、白井「もっともっと伝えたいし 伝えてください」、山出は「ありがとう」、倉島は「感しゃ」、岡田は「力強く」と本年度の卒業生への思いや自らの目標などを書き、自信に満ちた表情を見せていた。

全員の発表が終わったあと矢野は「最初はおどけてたりしていて、皆さんはやっぱり“ステージに立つ人”なんだなと思いました。でもそこから『こういう気持ちで……』というものがたくさん出てきましたね。先輩への“送る気持ち”などとても温かいものをいっぱいもらいました。みんな素敵な心を持った女の子たちだなと感動しました」と感想を述べて授業を締めくくる。終わりに近づくにつれ感動的な雰囲気になった「書の授業2」は万雷の拍手の中で終了した。

さくら学院は3月25日に5thアルバム「さくら学院 2014年度 ~君に届け~」をリリース。翌26日に東京・TSUTAYA O-EASTにて本年度最後のオールスタンディング公演「The Road to Graduation 2014 ~ Be ambitious, Memorial Summit ~」、そして29日に東京・NHKホールにて菊地、水野、田口、野津の卒業公演となる「The Road to Graduation 2014 Final ~さくら学院 2014年度 卒業~」を開催する。

29日の公演のみ全国の映画館にてライブビューイング中継が実施される。

The Road to Graduation 2014 ~ Be ambitious, Memorial Summit ~

2015年3月26日(木)東京都 TSUTAYA O-EAST
OPEN 17:45 / START 18:30

The Road to Graduation 2014 Final ~さくら学院 2014年度 卒業~

2015年3月29日(日)東京都 NHKホール
OPEN 16:00 / START 17:00
貴賓席(プレミアムシート):18000円
指定席:6800円

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