2015.03.08 Sun posted at 16:08 JST
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(CNN) オーストラリア西部で8日までに、高度約2740メートル以上でスカイダイビング中の22歳男性が病気の発作に襲われて意識を失ったものの、同伴していた教官が空中接近してパラシュートのひもを引っ張り、助け出す騒ぎがあった。
教官のヘルメットに装着されたビデオカメラがこの模様を撮影し、動画投稿サイト「ユーチューブ」では440万件以上のアクセスがあった。
災難を逃れたのは西部パース市に居住のクリストファー・ジョーンズさん。地元テレビ局のABC放送は、医師からスカイダイビングの許可を得ていたと伝えており、ジョーンズさんは持病を抱えているともみられる。
教官が所属するスカイダイビング学校の幹部は同テレビに、異常事態はダイビングの半分程度が過ぎた段階で発生したと説明。ジョーンズさんは背中を地上に向けながら落下する状態になっていたという。これを受け教官は接近を試み、高度約1220メートル付近で体をつかみパラシュートのひもを開放していた。ジョーンズさんはこの後、意識を取り戻し、無事に着陸していた。
教官はABC放送に、ジョーンズさんのパラシュートは自動的に開放される性能を持ち、突発事態が起きても心配していなかったとしながらも、状況を完全に制御したかったと指摘。高度などを考え、早めのパラシュート開放が良策と判断したとしている。
ジョーンズさんはユーチューブ上で「これまでの人生で多分、最も怖い瞬間だった」と振り返った。体の状態から飛行機の操縦は出来ないため、スカイダイビングでパイロットになる夢を満たしたかったと述べた。発作は過去4年間起きていなかったという。
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