中野寛
2015年3月8日16時52分
営団地下鉄(現・東京メトロ)日比谷線で乗客5人が死亡した脱線衝突事故から15年となる8日、中目黒駅(東京都目黒区)近くの事故現場で慰霊の催しがあった。遺族や東京メトロ役員らが慰霊碑に献花し、犠牲者を悼んだ。
事故が起きたのは、2000年3月8日午前9時1分。下り電車の最後尾(8両編成)が右側へ脱線し、対向の上り電車の6両目と衝突。5人が死亡し、計64人が重軽傷を負った。
献花に来た神奈川県茅ケ崎市の公務員・加藤昌人さん(47)は、亡くなった藤井新也さん(当時33)と職場の同期で席も隣だった。「誰からも好かれ、終電を逃した私を家に泊めてくれる優しい人だった。15年経ったが、今も思い出す」と振り返った。
当時、ICU(集中治療室)のベッドに横たわる藤井さんに「早く帰って来い」と呼びかけた。亡くなるとは想像もできず、空席になった左側を見て喪失感に襲われたという。
東京メトロによると、事故時に在籍していた社員は現在約4割に。奥義光社長は慰霊碑前で黙禱(もくとう)後、「しっかり事故(の記憶)を留めておこうと(対策を)進めてきた。二度と繰り返さないよう、今後も全力で安全対策をする」と述べた。(中野寛)
おすすめコンテンツ
PR比べてお得!