東日本大震災
「賠償の底流-東京電力福島第一原発事故」アーカイブ
第2部営業損害(18) 園児数減 避難で加速 幼児教育 存続の危機
2万4873人-。平成26年10月現在の本県の子ども(18歳未満)の避難者数だ。東京電力福島第一原発事故で放射性物質が拡散した。依然として、子どもに与える影響を心配する父母は多い。 避難区域内外を問わず私立幼稚園の経営は窮地に立たされている。原発...[記事全文]
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第2部営業損害(17) 「自立したくても...」 保護者の不安拭えず
東京電力福島第一原発事故に伴う避難などで園児数が減り、南相馬市原町区の青葉幼稚園は東電から平成23年12月分までの営業損害賠償の仮払いを受けた。 「保護者の思いは人それぞれだから...」。同年10月の再開以降、幼稚園の掲示板に、園舎内の環境放射線...[記事全文]
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第2部営業損害(16) 支払額の合意至らず 減収分、補助金が頼り
東京電力福島第一原発から30キロ圏内にある南相馬市原町区の青葉幼稚園では、今年春に入園する子どもたちを迎え入れる準備が進む。名簿の確認、保護者への説明資料...。幼稚園を運営する学校法人青葉の理事長・安川正さん(67)は、作業が一段落するたびに不安...[記事全文]
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第2部営業損害(15) 園児半減経営を圧迫 「地域が破壊された」
東京電力福島第一原発事故に伴う避難区域外の事業者も厳しい経営を余儀なくされている。放射性物質の拡散により地域の環境が崩壊・変質したためだ。 + + 先生また明日ね-。南相馬市原町区の青葉幼稚園に園児の元気な声が響く。幼稚園を経営する学校法...[記事全文]
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第2部営業損害(14) 東電原発被害損害賠償弁護団副事務局長 紺野明弘弁護士に聞く 被害ある限り償いを
東京電力福島第一原発事故に伴い避難区域内に構えた、かつての事業所での再起を期す経営者は多い。避難区域外での移転再開には県などの補助金が用意されているが、経営者には費用負担が重くのしかかるケースもある。移転再開を諦め、避難指示の解除を待つ事業者の生活...[記事全文]
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第2部営業損害(13) 膨れ上がる補助金 国の支援 延長不可欠
東京電力福島第一原発事故は避難区域の医療態勢に大きな打撃を与えている。 避難指示解除準備区域にある南相馬市の市立小高病院は昨年4月、一部外来の診療再開にこぎ着けた。しかし、それ以外の避難区域内の医療機関は再出発に踏み出せていない。避難区域はいつ解...[記事全文]
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第2部営業損害(12) 地域医療崩壊の危機 早急な救済求める声
南相馬市小高区の小高赤坂病院が加盟する東電原発事故被災病院協議会は平成23年5月の設立以来、東京電力福島第一原発事故による課題に意見を交わしている。22医療機関・団体で構成する。「経営をどう立て直せばいいのか。住民の医療ニーズに対応できない」。医療...[記事全文]
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第2部営業損害(11) 解雇か...悩み尽きず 職員、再就職に足踏み
「解雇しなくてはならないのか...」。東京電力福島第一原発事故の影響で休業が続く南相馬市小高区の小高赤坂病院の院長・渡辺瑞也(みずや)さん(72)は、胸のつかえが取れない。避難先の仙台市の住宅。目を閉じると、職員1人1人の顔が思い浮かぶ。 職員は...[記事全文]
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第2部営業損害(10) 「死ねと言うことか」 政府、東電「終了」の素案
昨年12月22日、東京電力福島第一原発事故による休業が続く南相馬市小高区の小高赤坂病院の院長・渡辺瑞也(みずや)さん(72)は込み上げる怒りをこらえ切れず、体を震わせた。「この資料は何だ。死ねと言うことか」 福島市のホテルの会議室。会合には商工業...[記事全文]
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第2部営業損害(9) 移転再開の道暗礁に 自己資金10億円必要
南相馬市小高区で精神科を中心に診療していた小高赤坂病院は、東京電力福島第一原発事故で休業を強いられた。病院周辺は避難指示解除準備区域で住民の避難が続く。国が除染を進めている。 原発事故前、患者の多くは南相馬市や相馬市、双葉郡の住民だった。開院から...[記事全文]
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第2部営業損害(8) 病院再開を模索 経営成り立つのか
東京電力福島第一原発事故で避難指示解除準備区域となった南相馬市小高区の小高赤坂病院は、休業が続く。鉄筋コンクリート造りの病棟に人影はない。敷地内の広場やベンチを覆う枯れ草が寒風に揺れた。 院長の渡辺瑞也(みずや)さん(72)は一日も早い再開を模索...[記事全文]
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第1部ふくしまの叫び(7) 「人間が駄目になる」 自力回復に奮闘続く
広葉樹の山々に囲まれ、阿賀川の清流がきらめく。会津地方の豊かな自然の中に、下郷町・湯野上温泉の旅館「こぼうしの湯 洗心亭」はたたずむ。地元で生まれ育った本島慶文(よしふみ)さん(63)が、心も体も癒やしてほしいと平成元年8月、開業した。 観光...[記事全文]
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第1部ふくしまの叫び(6) 続く風評、客足戻らず 「頼りたくないが...」
下郷町の湯野上温泉は阿賀川の渓谷に沿って旅館10軒、民宿17軒が連なる。 東京電力福島第一原発からは約100キロ離れ、町内の空間放射線量は毎時0・04マイクロシーベルト程度だ。事故前とほとんど変わらない値だが、温泉街のにぎわいは「3・11」を境に...[記事全文]
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第1部ふくしまの叫び(5) 実態に即した制度を 事業の再建できない
郡山市堂前町のビル2階にある「にいつま歯科医院」は今年5月にオープンした。東京電力福島第一原発事故に伴い、川内村の新妻学さん(49)が大熊町の医院を移転し再開した。歯科治療に加え、歯を白く美しくする審美歯科も手掛ける。清潔感あふれる院内は最新の機器...[記事全文]
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第1部ふくしまの叫び(4) 税金試算 6000万円迫る納期 「運転資金さえない」
「簡単に納められる金額じゃない」。郡山市堂前町で「にいつま歯科医院」を営む新妻学さん(49)は国税納付額の試算表を目にし声を震わせた。 6000万円-。 試算額には過去5年分の所得税などが含まれている。猶予されていた税金が一気にのしかか...[記事全文]
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第1部ふくしまの叫び(3) 奪われた「信頼関係」 再開の道筋も見えず
「放射性物質がなくなったわけではない」。政府の避難指示が解除され8カ月余りが過ぎた田村市都路町古道の合子荻田地区。原木シイタケ農家坪井哲蔵さん(66)は自宅周辺を見回した。解除後も住民の帰還は進まず、人通りは少ない。 地区内の住宅地などは国直轄の...[記事全文]
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第1部ふくしまの叫び(2) シイタケ栽培で生計 出荷制限、収入絶える
田村市都路町の一部は平成23年3月、東京電力福島第一原発事故に伴う避難区域となった。 同町古道の合子荻田地区で原木シイタケ農家を営む坪井哲蔵さん(66)の避難生活が始まった。貴重品を抱え、妻の英子さん(59)や母親らと自宅を離れた。親類の家などを...[記事全文]
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第1部ふくしまの叫び(1) 頼らざるを得ない どうやって生きるか
田村市都路町の避難指示解除準備区域が解除されて8カ月余りが過ぎた。同町古道の合子荻田地区は、阿武隈山系の山林に囲まれた20戸ほどの集落だ。 「避難が解除されたからといって、元通りの生活には戻れない」。原木シイタケ農家の坪井哲蔵さん(66)は白い息...[記事全文]
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