2015年03月07日

【福井・勝山市】一本義と左義長、酒と祭の奥越前紀行

150222勝山市左義長祭下袋田区

町の四方には全身を雪化粧した冬山の美しい景色が眺められるが、町場の気温それほど低くない。

勝山に到着してすぐ、一本義に向かうときに通った下袋田区。
町の中心部でひと通りも多くとてもにぎやかだ。

古い建物の多い下袋田区の御神体は醸造場の前、露店が並ぶ道路脇に立てられていた。
御神体の作り自体は他地区と同様、中心の松の木を四方から竹が支え、上部に神札が取りつけられている。
特長的なのは、区名の書かれた提灯二張りと中心に鳥居が立っていることだろう。
鳥居上部には「歳徳大明神」と書かれた額が掲げられ、紐のついた鈴が垂れ下がり、真下には賽銭箱。
他の区とは一線を画した存在感で、ここまでくれば立派な神社である。

名古屋の屋根神さまはかつて季節限定の神さまだったものが常設化した形態と聞いたことがある。
勝山の歳徳神は左義長で燃やされる祭礼日限定の神さまだけど、通年でお参りできるような常設形態には発展しなかったのだろうか。
歳徳神は年神であるから正月にだけお参りできればよい、ということなのか…

写真は福井県勝山市。

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