【動画】3月末にグループを卒業する「さくら学院」の中学3年生メンバー=桝井政則撮影
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 アイドルグループのさくら学院が、DVDシングル「仰げば尊し~fromさくら学院2014~」を発売した。「成長期限定」をキャッチフレーズに掲げるさくら学院は、中学卒業と同時にグループからも卒業するのが決まり。この歌に背中を押され、この春、菊地最愛(もあ)、田口華(はな)、野津友那乃(ゆなの)、水野由結(ゆい)の4人が「いざさらば」と巣立つ。

 さくら学院は2010年に結成。いまは中学3年から小学6年までの10人で活動する。菊地と水野は、レディー・ガガのライブの前座を務め、海外でも注目されている「BABYMETAL」(ベビーメタル)としても活躍中だ。

 卒業の節目にぴったりの「仰げば尊し」だが、「私たち、この歌を知らなかったんです」と菊地。いま卒業式の定番曲は「旅立ちの日に」。「普段使わない言葉ばかりで、歌詞を覚えられるか心配でした。『つむしらゆき』って何? という感じで」と振り返る。

 「でも歌詞の意味を知ると、いまの私たちのために作られたと言ってもいいような内容で、気持ちが込めやすい」と水野。さくら学院の歌をきっかけに、この曲の良さを多くの人に知ってほしいという。

 今月29日に東京・NHKホールで卒業公演が開かれる。田口は「後輩に伝えたいことがまだたくさんあって、留年したいくらい。卒業式は笑顔で、って決めています」。野津は「助け合ってきた仲間と離れるのは不安だけど、完全燃焼できるよう最後まで頑張りたい」と話している。

 「仰げば尊し」を含む12曲を収めたアルバム「さくら学院2014年度~君に届け~」も25日に発売される。(桝井政則)

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――DVDシングル「仰げば尊し~fromさくら学院2014~」がリリースされました。

菊地最愛)いま学校の卒業式で歌う曲と言えば「旅立ちの日に」が定番で、私たちは「仰げば尊し」を知らなかったんです。昔の歌をよみがえらせるっていうか、またいろんな人に歌われるようになればいいなって思います。