ルーヴル美術館の至宝「ニケ」彫像に新事実

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ルーヴル美術館の至宝「ニケ」彫像に新事実

< 2015年3月7日 17:58 >


 フランス・パリのルーヴル美術館でギリシャ彫刻の傑作「サモトラケのニケ」の彫像と展示室の修復が2年にわたって行われ、このほど完了した。修復の課程でニケ像の新たな事実が明らかになり、その特別展示が行われている。

 戦いの勝利を告げる女神「サモトラケのニケ」はモナリザ、ミロのヴィーナスと並ぶルーヴル美術館の宝として訪れる人々を魅了してきた。このニケ像、近年は汚れが目立つようになり、2年前に始まった修復プロジェクトでは、まず、彫像の大理石の洗浄などが去年夏に終了。続いてニケ像まで続く階段など展示エリアの改装も行われた。

 「サモトラケのニケ・傑作の再発見」と題するこの特別展は、まず、ニケ像が断片の状態で1863年にエーゲ海の島で発見された時点から、ルーヴルに運ばれ再構成される経緯などが展示されている。

 そして見どころはルーヴルの専門家らの手による修復を通じ、新たにわかった情報。今回の修復を通じてルーヴルの収蔵庫に収められていたいくつかの大理石の断片が、実はニケ像の一部であったこともわかり、展示されている。また、青の顔料の痕跡も確認され、今は肉眼で確認することはできないが、ニケ像の一部は青く塗られていたことがわかった。

 ルーヴル美術館、ルドウィッグ・ロジエ学芸員「(Q:青く塗られていたのは?)裾の部分です。裾をはっきり見せるためにジグザグ模様にしたのでしょう」

 日本テレビホールディングスでは、このサモトラケのニケの修復プロジェクトを主要な支援者としてサポートした他、モナリザ、ミロのヴィーナスの展示環境のリニューアルにも協力した。

 ルーヴルは、現在年間1000万人近くと世界で最も多くの人が訪れる美術館でその7割が外国人。この特別展は、世界から訪れる人々にとって美しく生まれ変わった「ニケ」をより深く知る絶好の機会となっている。

 日本テレビホールディングスはルーヴル美術館との間で、今後20年にわたり美術展を定期的に開催することで合意している。現在は東京・六本木の国立新美術館で「ルーヴル美術館展 日常を描く、風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄」を開催中(6月1日まで)。

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