小学校の卒業式に、袴(はかま)姿で臨む子どもが増えている。「他の子とかぶらない」「せっかくの機会だから和服で」。そんな親子の思いを受けて、新規参入する業者もある。一方で、「華美になりすぎる」と着用を控えるよう求める小学校も出てきている。

 2月下旬、福岡市博多区の衣装レンタル会社「it’sフォーマル」。市内の6年生の男子2人が母親らと訪れた。ハンガーに掛けられた着物を前に、スタッフが声をかける。「山吹色は? 水色がいいかな」。田尻峻祐さん(12)は、青のグラデーションがかかった生地に金色の柄が施された袴を選んだ。松尾拓馬さん(12)は「それ、かっこいい」。

 2人の通う小学校の卒業式は18日。友達5人で袴をはく予定だという。拓馬さんの母の絵美香さん(35)は「どうせレンタルするなら和装もありかなと思った」と話す。