自分が育った福島の、しかも震災後を描いたドラマです。正直、最初はとまどいました。でも、自分だけの錯覚かもしれませんが、震災後わたしが感じて来たこと、経験して来たこと、とても一言では言えないような複雑な感情までもが全て入っているドラマが出来たんじゃないか・・・そんなふうに思っています。

音楽の方も、Sachiko Mさん、二階堂和美さん、江藤直子さん、神戸の「音遊びの会」や福島の「FTVジュニアオーケストラ」のみなさん、近藤達郎さん、かわいしのぶさん、坂田学さん、このドラマにはこれ以外はないという素晴らしいメンバー達と一緒に長い時間をかけてつくりました。自分の仕事の中でも最高のものが出来たと思います。

「その街のこども」「あまちゃん」そして本作。演出の井上さんと作ったこの三作は、僕にとっては、同じものを相手にしてる連作、そんなふうに勝手に感じています。そしてこの先に何が見えてくるのか、それが何なのかを探したいし、切実に見てみたい・・・そう強く、強く思っています。

劇中歌「GIGつもり」の作曲をしました。
Sachiko Mです。
依頼を受けて嬉しかったのですが、正直戸惑いました、というか一瞬断ろうかと思いました。そのくらい繊細な儚さを持ったものでした。でもこの歌は歌詞を越えられるかもしれない強さを持ってます。そのつもりで作曲しました。歌詞がメロディーになり、そのメロディーが音楽になった時、この歌はそれでいいんだ、と思えました。音をつなげ、空気のように登場人物に寄り添い、紡ぎあげていきました。そんな中でひたすらいろんなものが愛おしい。。そんな思いにさせてくれたドラマです。

あとはそれが外にふわっと出た時にどうなるのか見届けたいと思っております。