英語でニュースを楽しく読んで聞いて話せるようにもなるアプリ「Umano」
皆さん、学生の時、試験勉強で無理やり詰め込んだ知識を試験が終わって10日もするとスッカリ忘れてしまったなんてことありませんでしたか。これって英語の学習でも同じことが言えます。
文法を学ぶことも大切です。単語を覚えることも大切です。でも、それと同じくらい「楽しく学ぶこと」が大切なのです。楽しく学んでいれば覚えたことは忘れにくいし、何よりも飽きにくいので勉強が長続きします。
少し前置きが長くなってしまいましたが、今日は英語のリスニングとリーティングのすごく良い教材となるアプリ(iOS/Android対応)を紹介します。自宅はもちろん、通勤中やお昼休みなど、場所を選ばず気軽に勉強できますよ。
ニュースを英語で朗読してくれるアプリ「Umano」とは?
「Umano:ニュース朗読(Umano)」は、CNNやBBC、英語版ハフィントン・ポスト(Huffington Post)など、数ある有名メディアに掲載されている記事を英語で朗読してくれるアプリです。
以下、詳しく説明していきましょう。
英語メディアを網羅する、膨大なチャンネル数
登録されているチャンネル数は膨大です。200ちょっとまで数えてもまだまだあったので、数えるのを諦めてしまったほどです。
上述したCNNやBBC、Huffington Postといったニュースサイト以外にも、IT系、ファッション系、ライフハック系などの英語のブログメディアも有名どころはほぼ網羅されているので「興味のあるチャンネルがない」ということはありません。
また、メディアごとではなく、”Breaking News”(ニュース速報)や、”For Women”(女性向け)、”Lifestyle”(ライフスタイル)、”Sports”(スポーツ)などのジャンルごとにまとめられたチャンネルもあるので、特定のメディアに興味がない人でも、自分の好みのコンテンツを見つけやすいのが嬉しいところです。
英語を学べるだけではなく、英語「で」学べる
Umanoの良いところは、ただ単に「英語を学べる」だけではなくて、「英語で何かを学ぶ」という体験ができることです。
まず、「英語を学べる」ポイントとしては、あまり興味のない文章をひたすら聞くよりも、多少難しくても自分が興味をもった記事を聞くほうが英語の吸収も良いところです。何よりも最後まで一つの記事を聞き終えた時の達成感は、英語上達の大切な鍵の1つになります。しかも、その記事に書かれている情報を知識として「英語で学べる」なんて一石二鳥ですよね。
自分にぴったりのスピードで英語を聞ける
ただ、まだあまり英語が聞き取れない人の場合、いきなり英語の朗読についていくのは大変ですよね。でも、安心してください。Umanoは自分にぴったりのスピードで英語によるニュースサイトの朗読を聞くことができます。
例えば、画像内の「6 Simple Steps To Fix A Really Bad Day(6つのシンプルなステップで良くない日を直す方法)」という記事の朗読を聞いてみることにします。
最初は音声だけが聞こえてくる画面になります。このままでも聞き取れる人や、ついていけるか挑戦してみたい人は問題ありませんが、ちょっと難しすぎるなと感じる人もいるでしょう。そんなときは、画面の右上にある「◯◯◯」をタップして、「View Source」を選ぶだけで大丈夫です。
すると、朗読されている英語ニュースの元記事が表示されます。再生速度は0.5倍、1倍、2倍と自由に選べますし、15秒巻き戻して聞き逃したところを再び聞いたりすることもできます。
もし0.5倍のスピードでも聞き取りにくい場合、まずは元記事のテキストだけを辞書を使いながら、少し時間を掛けてもいいので読み解いてみることをオススメします。文章全体の内容をある程度理解できてから朗読を聞いてみると、頭に入ってくる英語の量が全然違うことに気がつくはずです。
再生履歴に合わせて、おすすめのコンテンツを提案してくれる
Umanoに登録されている朗読コンテンツの数は良くも悪くも膨大です。ノージャンルの「最新のもの」から自由に選んだりすることも可能ですが、もしかしたら「なんか探すの面倒くさいな」と思う日があるかもしれません。
そんなときに心強いのが過去に聞いたコンテンツの履歴から「こんなニュース・読み物はどうですか?」と提案してくれる機能です。この機能を使えば、自らその日に聞く朗読コンテンツを探す手間も掛からず、その分リスニングの勉強をする時間に充てられます。
聞く・読む以外にスピーキング上達にも役立つ
実はこういった文章の朗読を英語で聞いたり読んだりすることは、リスニング力やリーディング力だけではなく、スピーキングの上達にも役立つのです。というのも、英語を話す上では「リズム」がすごく大切です。強弱をつけるところや一呼吸置くところなど、文章全体にメリハリをつけてあげる必要があります。
例えば”Listening”という単語の最初の” i “にアクセントを置くというのは学校でも試験に出たりしますね。それ以外にも文章全体で” to “とか” on “といった前置詞は弱く発音したり、逆に文章で重要な単語は強めに発音されたりします。そういった単語や文章全体のリズムを習得するためにはたくさんの英語の文章を聞くことが、一見遠回りのようで一番身に付く方法だったりします。
「どこで息継ぎをしているか」「どこで文章に間を置いているか」「どの単語を強く発音しているか」などを耳でしっかり聞いて、英語を話すときに必要なメリハリの付け方を学ぶ上で、Umanoは最適な教材と言えます。
とにかくたくさん読んで聞こう!
最初にも触れたとおり、英語に限らず、勉強は「つまらない」と思ってしまうと一気に頭に入ってこなくなりますし、すぐに忘れてしまうものです。
Umanoにはとにかくたくさんのコンテンツがあります。もし、「あ、つまらないな」と思ったら無理して最後まで聞こうとしないで、興味を惹かれる別のコンテンツを探してみましょう。「面白い!」と思ったものは「お気に入り」に入れることができるので、1回と言わず2回、3回と読みながら聞くようにしましょう。その記事自体の理解度も深まりますし、英語力もキッチリ身に付いていきます。
とにかくたくさんの英語に触れてリスニング力とリーディング力、そしてスピーキング力をアップさせましょう!