混合診療:知ってるんですか2
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前回混合診療についてこれを解禁することは
殆どの国民にとって不利益しかないことを
書きました・・・
将来こんな風に困るんですよというのを中心に書きました
今回はもうちょっと身近な問題として直ぐにどういう変化が
起きるのかを示してみたいと思います・・・
混合診療禁止は抗がん剤が必要な目の前の患者さんを見捨てることに
繋がるので如何にも良くないシステムの様に見えます・・・
しかし、混合診療解禁は目の前の困っている患者さんを救えても
将来的には殆どの国民にとって大きなマイナスになることを
示しました・・・
今回は今すぐどういう変化が起きるのかを中心に書きます・・・
前回も指摘しました心臓カテーテル検査
これ、多くの症例で赤字になりますが、勿論それを
患者さんに転嫁することはありません
何故なら混合診療は禁止されているからです・・・
今でも保険適応外の医療は大学病院や大病院では
かなり行われています・・・
全体としては少額でも大規模の病院に集中しますから
結構やってるな〜〜という感じです・・・
では、心臓カテーテル・・・
保険点数が決まっています
そして、カテーテルを何本使おうがその保険点数が増えたりすることは
ありません・・・
要するに患者さんの負担がそれによって増えるということは
ないんです・・・
皆さんは知らず知らずのうちに僕の給料を・・・
いやいや・・・
知らず知らずのうちに恩恵を受けているんです・・・
混合診療解禁でこのカテーテル費用、保険外の部分は
患者さんに負担してもらおう・・・
こう考えませんか・・・???
だって、カテーテルを使う程赤字なんですよ・・
例えばガイドワイヤー、これなども何本使おうが
保険請求できる金額は変わりません
使えば使う程赤字です・・・
(厳密には今でも患者請求できるものと出来ないものが当然有ります。
ここでは患者請求できると仮定して話を進めます。)
医者は目の前の患者さんたちに最善の医療をと考えていますので
当然医療費無視でやります・・・
大学などはもっとも顕著でしょうね・・・
例えば胸に対しては通っている薬剤も腹部には通っていない
などもあります・・・
保険適応はその疾患に対して適応が有りますから
同じようなものだからといって別の病気なら保険適応外に
なります・・・
この部分は全て病院負担です・・・
しかも今は医者が必死になって努力をして保険適応を
取得しなければなりません・・・
これもおかしな話なんですが患者さんのためというのが
ありますからね・・・
これも混合診療が解禁されれば何でも患者さんに負担を
求めれば良いということになりますね・・・
大病院を中心に行われている高度な先進的な医療には
この保険適応外医療というのが結構あります・・・
これらが全部患者さん負担になるでしょう・・・
そして、将来的には国民全員が大きな負担を強いられます・・・
得をするのは国と民間保険会社、その時にはアメリカの保険会社でしょうか・・・
その時に元に戻してくれといっても無理ですよ・・・(-_-メ)
良いんですか・・・(-_-メ)
しかし、医師会なんかも得しそうなもんですけどね
大病院が高くなるんだし・・・
大学病院は基本賛成ですよね・・・
この問題、良く理解できない評論家というのが多すぎると思います・・・
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この記事に
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2015/3/1(日) 午後 4:25
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2015/2/22(日) 午後 3:12
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2015/2/22(日) 午後 3:00
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2015/2/8(日) 午後 3:37
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2015/2/1(日) 午後 3:54
1:49さん
ありがとうございます
混合診療とはそういうことです
目の前の患者さんのために解禁にしてあげたいというのも
尤もなことなんです、困ってるんですから・・・
でも、それを認めてしまうと完全な医療格差が生じますし
直ぐにでも患者負担が増えます
そのことを理解したうえで議論して頂きたいと思います
それは国民の選択だと思うのです
2011/11/13(日) 午後 7:05 [ koredeiino345 ] <<コメントに返信する