ページ

2015年2月26日木曜日

10才・小4の息子が、気がついたら微積分をマスターしていてビックリした話


現在10才、小学4年生の息子ですが、何だかいつも小難しい数学の本を読んだり、数式を書き散らしたり、カーンアカデミーを見たりしているなあ、とは思っていたのですが、、、

最近になって、知らないうちに高校数学の微分積分まで完全に理解していたことがわかり、ビックリ。 しかも、最近はリーマンのゼータ関数とやらにこっているらしく(大学数学!?)

ある日、「ママ、積分を使って楕円の面積の公式を出してみたよ」というので、工学部出身の方に見せたら

「あってます」 とのことで、はじめて気がつきました。


みんなにビックリされて、気をよくした翌日には、
「積分を使って、円と楕円の回転体の体積を求めてみた!」と。(下の計算、電車の中で10分で終了) 球の体積を「円の体積」と書いてるのもご愛嬌。


どうやってここまでたどりついたのか、ここ1ヶ月くらいかけて、本人や周りの人に聞き取り調査をして、全貌がだんだん判明しつつあります。 

一番最初の発端が、本人いわく

「ママが高校生のときに、微分積分が苦手で苦労したって聞いたから、どんなに難しいのか気になったんだよね」

とのこと。 時期はちょうど2年前くらいらしいです。 8歳ころといえば、母は万能で何でもできる存在、そんな母が理解できなかった微分積分って何だろうが出発点だったとは。 私が膨大な時間をかけて選んだり、送迎・応援をした各種習い事はほとんど身にならず、「そこですか!?」

ちなみに、学校の算数の成績とは全くリンクはしておりません! コンセプトを理解している、とミスなく計算ができたり、問題の答えを正確に単位までつけて書く、というのは別の能力が必要なようです。

考えてみれば、10才くらいの子どもって、例えば、はまっているゲームについての知識の深さ・広さは半端なくすごいものです。 そんな好奇心のエネルギーが、たまたま数学へ向いた結果がこれなんだろうな、と思います。

将棋だって、10才くらいになれば、大人顔負けに強い子もたくさんいるわけですから、子どもの能力って、モチベーションさえあれば、ものすごい底力があるものだ、と実感しました。

4 件のコメント:

  1. 大学で数学科だった者です。将来有望なすばらしいお子さんですね。
    リーマンのゼータ関数、というフレーズが出てきてびっくりしたのでコメントさせていただきます。

    リーマンゼータ関数は(私の専攻していた)整数論という分野で非常に基本的かつ重要な関数で、現代の数学者たちが活発に研究している様々なテーマの出発点になっているものです。

    また、この関数自身も未だにステリアスで、150年以上未解決の問題「リーマン予想」などがあったりします。ちなみにこの予想を理解するには、大学3年生くらいの数学科の学生が勉強する「複素関数論」、特に「解析接続」という概念が必要になります。

    もしかしたらすでにこの辺のことまでお子さんは手を伸ばしているかもしれませんが、ぜひ興味のおもむくままにじっくりと学んでいって数学のすばらしさに浸っていただければと思います。

    長文失礼いたしました。

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます! 専門の方のコメントをいただけるとはビックリです。リーマン予想の話、もちろんはまって本やビデオを見まくっております(笑

      最近1ヶ月間、ゼータ関数を使って「素数の逆数の二乗の和」の公式を求めようと試行錯誤していたところ、友人から、ここに書いてあるよ、と数学の学術論文へのリンクを送られ、「ボクより先に答えを見つけた人がいたなんて。。」と半日沈んでおりました。 

      削除
    2. そうなのですね。「自分ひとりで数学の問題を設定して、それについて考える」ことができるのは、「数学の研究」という観点からは、すばらしいことです。

      そして、それがすでに研究されていた問題であることは、むしろ更にすばらしいことかもしれません。数学者は新しい数学的事実を見つけ、証明することを仕事にしているわけですが、とるに足らない問題に取り組もうとは思わないからです。
      「素数の逆数の二乗の和」の公式を求めたい、というのはたしかに問題意識としては自然で、「自然な問題を思いつける」というのは、それ自身ひとつの数学的才能です。(学校教育の場面では「与えられた問題を素早く解ける」ことばかりが数学の才能と捉えられがちですが。)

      お子さんが落ち込む気持ちもよく分かりますが、現段階では、数学の知識とセンスが向上すればするほど、自分独自の問題意識として考えついたものが、後になってすでに研究されていたことが分かる、といったことが起こるでしょう。しかし、数学の歴史は数多くの数学者たち(それも、超ド級の天才を多く含む)によって築き上げられてきたものですから、それは仕方ないことで、むしろ自分の思考の道筋が数学の歩んできた道に照らして正しかったことに自信をもっても良いくらいのことだと思います。(なお、こういったことは研究者でも起こったりしますし、その場合には本気で落ち込むべき状況になることもあります(笑))

      お子さんは現時点ではとても筋良く数学に親しんでおられる印象を持ったので、思わず長々と語ってしまいました。失礼しました。

      削除
    3. すばらしいコメント、ありがとうございます。感動いたしました(涙!)

      削除