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可睡斎ひなまつり
(撮影:常葉大学映像部)
一面寝耳に水?救命布団 滋賀の企業開発
就寝中の津波襲来に備え、滋賀県東近江市の防災グッズ企画販売会社が、水に浮く敷布団を開発した。98%が空気でできた特殊なビーズを採用。琵琶湖などに布団を浮かべ、社長自らも布団に乗って実験、改良を二年間繰り返した。四月から売り出す。 開発したのは「NAテック」。寝具製造会社の社長も務める青山栄次社長(38)が、四年前の東日本大震災をきっかけに布団を救命具にできないか模索。「人は一生の三分の一を布団の上ですごす。夜間の津波で失われる命を少なくしたいと思った」と語る。 完成した布団は重さ二・五キロと、一般的な敷布団の半分。つかまるための取っ手や、目立つように反射材も取り付けた。血液型と名前を記入する札や貴重品を入れるポケットも備える。寝心地は一般的な布団と変わらないという。青山社長は「沿岸部の人に使ってほしい」と願う。 浮力や耐久性を調べるため、京都大防災研究所の公開総合実験施設(京都市)のプールに百キロの重りを載せて三日間浮かべた。さらに人工の波にも二十四時間さらした。 平石哲也・同研究所教授(海岸工学)は「救命胴衣を布団に拡大した画期的なアイデア。突発的な洪水や真夜中の津波に十分耐えられる、実用的な防災寝具ができた」と話す。 商品名は「セーヴィングフローター」で、一枚四万円(税別)。実験の様子は、動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開している。問い合わせは同社=0749(45)2646=へ。 (彦根支局・河辺嘉奈子) PR情報
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