駐韓米大使襲撃:殺人未遂容疑で逮捕状…韓国警察が請求

毎日新聞 2015年03月06日 11時59分(最終更新 03月06日 12時58分)

 【ソウル澤田克己】米国のリッパート駐韓大使がソウルで襲われて重傷を負った事件で、韓国警察当局は6日、現場で取り押さえられたキム・ギジョン容疑者(54)について、殺人未遂や外国使節に対する暴行の疑いで逮捕状を請求した。

 キム容疑者は調べに対し、「南北和解の妨げになる軍事演習に抗議するためだった」と話し、殺意はなかったと主張している。だが警察は、凶器の果物ナイフを事前に準備した上、大使の顔面などに繰り返し切りつけたことから、「未必の故意」を認定できると判断したという。

 警察は同日、ソウル市内にあるキム容疑者の自宅兼事務所を家宅捜索した。キム容疑者の背後に犯行を支援する組織があったかなどについても慎重に捜査を進めている。

 キム容疑者は、南北交流が活発だった金大中(キム・デジュン)、盧武鉉(ノ・ムヒョン)両政権の時期に計7回、北朝鮮を訪問。2011年12月に北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が死去した際にはソウル市内に焼香所を設置しようとしたこともあるため、北朝鮮との関連も捜査対象になっている。大使は顔だけで約80針を縫う手術を受けた。

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