2015年03月6日 10:16
成田国際空港会社(NAA)は5日、成田空港とNAAの両ホームページ(HP)が不正アクセスで改ざんされ、ウイルス感染の恐れがある別のインターネットサイトに自動的に誘導される状態になっていたと発表した。同日、影響がなかったフライト情報コーナーを除いて両HPを約16時間半停止。不具合を改修して再開した。改ざんの可能性がある期間は今月3日午前0時20分~5日午前1時。NAAは詳しい状況を調べるとともに、閲覧者にウイルスの感染有無の確認や駆除を呼び掛けている。
NAAによると、NAAのHPはトップページやプレスリリースのページで、成田空港HPはレストラン・ショッピングのページなどで改ざんを確認。スマートフォン向けと携帯電話向けの成田空港HPでも確認された。画面は切り替わらず、通常のページのように見えたという。
通信を管理する関連会社から4日午後4時半ごろに不正アクセスの可能性の指摘があり、すぐに対策を取ったが、その後も対策を取るたびに不正アクセスが繰り返されたため、5日午前1時にHPを停止した。
調査の結果、管理サーバーに対し、不正アクセスのプログラムが最初に書き込まれたのは3日午前0時20分と判明した。個人情報の流出など具体的な被害は確認されていないという。
こうした改ざんは初めてで、千葉県警に通報した。NAAは「迷惑を掛けたことを深くおわびする。今後はさらに対策・監視を強化したい」とした。問い合わせは成田空港インフォメーション、電話0476(34)8000。24時間対応する。