テレビを買い替えました ( SONY BRAVIA KD-55X8500B )

5.5畳の部屋でひとり暮らしをしていた頃、37インチの AQUOS を買って「この部屋にはでかすぎるだろう」と友人や恋人にあきれられたことがあります。

当時のぼくがそのテレビを買ったのにはいくつかの理由がありました。恋人と結婚するためにその部屋はそろそろ引っ越すつもりだったので、そうしたらこのテレビは自室じゃなくて居間に置けるだろう……というのも理由ひとつ。
ぼくの読みどおり、そのテレビ( LC-37BD2W というモデルでした)は3回の引っ越しを経て、約10年間ずっとうちの居間に居続けました。

お盆直前のころ、このテレビが壊れて地上デジタルの映像が映らなくなってしまいました。
べつにたいしてテレビ見ないし、DVD や Apple TV が見られればそんなに困らないのは確かでしたが、テレビがまったく見られないというのは地味に不便だし、いま最先端のテレビというものにもわりと興味があります。

というわけで、買い替えることにしました。
AQUOS の時同様、ぼくにとってテレビを買うということは、ある程度長期的に満足し続けられるかどうかというのが重要になってきます。

価格(予算)

高機能なものには、わりと惜しげもなく金を払うタイプです。
でも、テレビは上を見るときりがないくらい価格に幅がありますよね。惜しげもなく金を払った結果、生活苦に陥った……ということになると恐ろしいので、まず予算を設定することにしました。

冒頭に書いた AQUOS は、新卒で入った会社で手取り21万くらいの時に15万円で購入しました。
今は(フリーランスなので正確にはわかりませんが)ざっくり倍以上の稼ぎになっているので、じゃあテレビの予算も倍の30万……と思ったのですが、それだとぼくの感覚的にちょっと高すぎる。
というわけで、今回の予算は間をとって20万前後というところにしました。

メーカー

テレビのメーカーにこだわりはありません。なんとなく日本のメーカーがいいような気がするなあ、という程度。知識もなし。
ただ、ぼくのテレビの主な用途が「映画(DVD / Blu-ray)」と「ビデオゲーム」であることと、そのどちらも PlayStation 4 を使っているということから、ソニーのテレビだと相性とか連携の面でちょっと安心できるのかもしれないな、ということだけ考えておきました。

なめらかさ

おととし体験した IMAX HFR 3D に衝撃を受けました。「映像の動きがなめらかだと、自分は『画質が良い』と感じるのだな」ということを知ったのもこの時。なので、新しくテレビを買うなら「動きに強い・なめらかに表示できる」ものがいいと思いました。
また、上記のとおりぼくはゲームをするのですが、動きがぼやけたりにじんだりするとゲーム体験に大きく影響します。これもなるべく抑えたい。

いろいろ検索していると、「動きのなめらかさを重視するなら今だと BRAVIA 一択」という情報が多く飛び込んできました。抜けているフレームを補完してなめらかな映像にする「モーションフロー」という独自技術があるそうです。
なので、前項の理由もあり、ここでメーカーはソニーに決定。BRAVIA のラインナップの中からさらに自分の好みで機種をしぼりこんでいきました。

サイズ

BRAVIA のラインナップはこんな感じ

ソニーのサイトによると、最適なサイズのテレビというのはわりとロジカルな理由から導き出せるようです。ざっくりいうと画面の高さの3倍が適性視聴距離であるとのこと。

これでいくと、うちのリビングでテレビからソファまでは2メートル弱なので、42インチ〜50インチあたりがちょうどいいことになります。
ですが、前述のとおりぼくは長期的に満足できるテレビを選びたいので、仮に今より広い家に引っ越したとしても満足できるよう、これよりやや大きめのサイズをターゲットにしました。あと単純に大きめのほうが好き。

そんなわけで55インチ〜65インチのテレビラインナップを眺めていたんですが、価格.com を見てみると「60インチ」のラインを越えるとサイズに対する価格がぐんと跳ね上がることがわかりました。HDD を選ぶ時のような感じで、ある程度のレベルを超えると費用対効果が変わってくるのでしょう。
ということで、サイズはぎりぎり60インチに届かない55インチのモデルに決定。

3D / 4K

一時期メーカーが躍起になって売り出していた 3D テレビですが、あまり普及しないまま今度は 4K テレビの売り出し戦争にスライドしているようです。
どちらも世間的にはあまり人気がないようですが、ぼくは新しいもの好きなので興味があります。

映画館で映画を見るならだいたい IMAX 3D で見ているし、ある程度の大きさのテレビで 3D で見られるならその臨場感の一端でも感じられるかもしれない。
また、4K は現状コンテンツがない状態ですが、これもそのうち追いついてくると思うのでそれを待てばいい。なんとか 4K の解像度でキレイな映像を見せようという「 Mastered in 4K 」のような試みも各社おこなっています。

なので、こちらも「アリ」で探すことに。

デザイン

以前の AQUOS を買う前に使っていたのは、ふつうのブラウン管のテレビでした。そのため「ワイドテレビ」に対するあこがれが大きく、そのあまり通常よりだいぶ横長なテレビを買ってしまい(画面左右にスピーカーがついている)、買った後わりとすぐに「なんかもっさりしたデザインだよなー」と後悔したものです。
そのため、次に買うテレビは「ベゼルがなるべく細く、シンプルなデザインのもの」とずっと思っていました。そのほうが間違いなく飽きずにずっと使えます。

そういう意味では、たとえば今回探している「55インチの 4K BRAVIA 」だと、X9200B シリーズにはサイドスピーカーがあり、X8500B シリーズにはありません。きっと前者のほうが音は良いのでしょう。でも後者のほうがぼくのイメージに近いものです。

消去法で絞り込んだ X8500B は今回の条件をすべてクリア、しかも価格.com を見ても予算に合致するので、これで問題なさそうだ!
ということで、今回買うテレビはこれに決定しました。

買ってみて

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満足しかない! ゲームも快適。

3D 映像テストのために「ゼロ・グラビティ」を、4K 映像テストのために「マネーボール Mastered in 4K」を、それぞれ Blu-ray で購入してチェックしましたが、こちらも満足いくキレイさ。
熟考の末に買ったので、いまのところ不満点はありません。最後に切ったスピーカーのところだけ、あまりの音のしょぼさにびっくりしましたが、いちおう外部スピーカーを持っているのでそれを繋いで運用することでカバーしています。

よく使う Apple TV が2代目のもので 720p にしか対応しておらず、よっぽど 1080p 対応の最新型に買い替えてやろうかと思ったのですが、なんだか新型が出るかもしれないという噂も聞くので、こちらは我慢してそのままにしてあります。

大きめサイズを選んだのも大正解。
「視界のうちどのくらいの割合を映像が占めるのか」は、映像体験を大きく変えます。一度だまされたと思って大きめテレビで映画を見てみて!
ただ、たしかに通常のテレビ番組を見るのはけっこうきつい時があります。テロップやワイプの大きさ・位置はあきらかにもっと小さめのスクリーンを想定してデザインされてきているので、まあ要素の多いバラエティ番組なんかは見づらいことこの上ない。ただぼくはバラエティほとんど見ないので問題ありません。

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