「後藤健二はすでに、捕虜ではない」イスラム国戦闘員とみられる人物がツイート
過激派集団「イスラム国」が拘束しているジャーナリスト後藤健二さん(47)について、イスラム国の戦闘員とみられる人物が、1月28日夜、「もはやイスラム国の捕虜ではない」と解放を匂わせるツイートを投稿した。
※29日午前1:51更新
ただ、この人物は以前に「2人は処刑された」という内容のツイートもしており、「すでに捕虜ではない」は解放を意味するのか、その信憑性は定かでない。
「ケンジ・ゴトウ・ジョーゴはもはやイスラム国の捕虜ではない」
Kenji Goto Jogo is no longer a prisoner of the Islamic State.
— Abdul Ali (@Abdul_ali_3) 2015, 1月 28
「I AM KENJI」と後藤さんの解放をもとめていたFacebookグループにコメントが投稿された。
与党は、在外日本人の保護とテロ対策を徹底するよう政府に求める方針を確認。
自民、公明両党は1日、邦人人質事件に関する与党対策本部会合を自民党本部で開き、在外邦人の保護と国内のテロ対策を徹底するよう政府に求める方針を確認した。
(与党、邦人保護とテロ対策徹底を 対策本部会合で方針確認 - 47NEWS(よんななニュース) 2015/02/01)
ヨルダンで指揮を取る中山外務副大臣は取材の応じず。
中山外務副大臣は、日本政府の現地対策本部から車で出た。
一報を受けて、何らかの動きをしているとみられるが、その行き先、あるいは情報の信ぴょう性については、全く明らかになっておらず、副大臣が取材に応じる予定もない。
(www.fnn-news.com: 日本人拘束事件 中山... 2015/02/01)
ヨルダン議員もコメント。
日本ヨルダン友好議員連盟の会長を務めるアリ・ベニアタ議員は31日深夜(日本時間1日早朝)、朝日新聞の取材に対し「全く予期していなかった。悲しい知らせに激しいショックを受けている。ヨルダン政府にも責任がある」と述べた。
(「ショックだ。ヨルダン政府にも責任」 ヨルダン議員:朝日新聞デジタル 2014/02/01)
安倍首相のコメント全文。
湯川遥菜さんに続いて、後藤健二さんが殺害されたとみられる動画が公開されました。
ご親族のご心痛を思えば、言葉もありません。政府として、全力を挙げて対応してまいりました。誠に無念、痛恨の極みであります。非道、卑劣極まりないテロ行為に、強い怒りを覚えます。許しがたい暴挙を、断固、非難します。
テロリストたちを絶対に許さない。その罪を償わせるために、国際社会と連携してまいります。日本が、テロに屈することは、決してありません。
中東への食糧、医療などの人道支援を、更に拡充してまいります。テロと闘う国際社会において、日本としての責任を、毅然として、果たしてまいります。
このテロ行為に対して、強い連帯を示し、解放に向けて協力してくれた、世界の指導者、日本の友人たちに、心から感謝の意を表します。今後とも、国内外における国民の安全に万全を期してまいります。
オバマ大統領が声明を発表。「ISILに対して断固たる対応を取る」。
Statement by President Obama on the Death of Kenji Goto: pic.twitter.com/2AFw65jV1v
— The White House (@WhiteHouse) February 1, 2015
政府関係者からは動画は本物だろう。との声。
後藤さんが殺害されたとみられる映像については、今後、警察庁科学警察研究所で解析し、確認が進められることになるが、政府関係者は、「信ぴょう性は高いだろう」との認識を示している。
(www.fnn-news.com: 日本人拘束事件 政府... 2014/02/01)
ヨルダン人パイロットのおじが後藤さんについてコメント。
「後藤さんの死に打ちのめされている。甥の命も、彼につながっているように感じている」
Othman Al Kassasbeh, uncle of captured Jordanian pilot: "we're devastated by Goto's death - we feel like Mu'ath's life is connected to his"
— Tom Rayner (@RaynerSkyNews) January 31, 2015
後藤さんのおじのコメント。
「ある程度、覚悟していました。非常に残念な結果になってしまいました。日本政府はじめ、ジャーナリスト仲間や、関係者の皆様、健二を知らない人たちも、健二の救出の活動にあたってくれてありがとうございました。今はまだ、これくらいの言葉しか出てきません」
後藤さんの母・石堂順子さんが午前6時過ぎにコメント。
「いまは気が動転していてことばを選べる状態じゃありません。息子の最後は、同じ日本人を助けるためシリアに行ったのだから、息子の優しさと勇気を分かってほしい」
一報を受け、会見した安倍首相は「政府として全力で対応してまいりましたが、誠に痛恨の極みであります。非道卑劣な卑劣極まりないテロ行為に強い怒りを覚えます。テロリストたちを決して許しません」と話した。
菅義偉官房長官は1日午前6時すぎに臨時の記者会見を開き、「さきほど後藤健二氏が殺害されたとみられる動画がインターネット上で配信された。このような非道かつ卑劣きわまりないテロ行為が再び行われたことに、一層激しい憤りを禁じ得ない。改めて断固として非難する」と述べた。
米ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)のミーハン報道官は31日、「動画の真偽について確認中だ」とした上で、「米国は『イスラム国』の行動を強く非難し、残された人質の即時解放を要求する。我々は同盟国である日本と団結する」との談話を発表した。
男は動画で、以下のように話している。
「日本政府に告ぐ。安倍、お前は愚かな『有志連合』に参加し、イスラム国の権威と力を理解していない。
安倍、勝ち目のない戦争に参加するというお前の無謀な決定で、このナイフは健二だけでなく、お前の国の国民を殺す。日本の悪夢の始まりだ」
過激派組織「イスラム国」関係者とみられる人物が、人質として拘束していたジャーナリスト後藤健二さんらしき男性を殺害する動画を公開した。
動画は約1分。「日本政府へのメッセージ」というタイトルで、イギリスなまりの英語をしゃべる男がナイフを持って、オレンジ色の囚人服を着た後藤さんらしき男性とともに登場し、最後に後藤さんとみられる遺体が映し出されている。
「ヨルダンの情報要員を処刑した」とする動画が、「イスラム国」関係者とみられるソーシャルメディアのアカウントで流れている。人質となっているヨルダン軍パイロットのカサースベ中尉とは別人物。
イスラム国側から新たな声明は出されずに動きが途絶え、こう着した状況が続いている。日本政府高官は31日午後、事件の状況について「進展はない」と述べた。
時事ドットコム:「イスラム国」期限から1日半=こう着感強まる-人質事件
ヨルダン人パイロットの消息が間もなく明らかになるとの情報。イスラム国関係者とみられるアカウントが今後イスラム国の報道機関「アル・フルガンメディア」を通じて公開すると述べたという。信ぴょう性は不明。
Oh god. Fate of #Jordan-ian pilot soon to become clear. Top #IS accounts talking about forthcoming #Furqan release. pic.twitter.com/r7ulTKvjgE
— Charlie Winter (@charliewinter) 2015, 1月 30
岸田大臣は「さまざまな情報が飛び交っている。ヨルダンをはじめ、さまざまなところで動きが存在しており、これからも情報収集に全力で取り組み、分析し、方針を考えていかなければならない」と述べました。
産経新聞:日米が外務次官級協議 対テロで連携確認 シャーマン次官「中東和平の日本の努力を評価」
外務省の杉山晋輔外務審議官は30日夜、来日した米国のシャーマン国務次官(政治担当)と都内で会談し、テロ対策をめぐって国際社会とともに日米が協力していくことで一致した。
産経新聞 : メディア激減のトルコ国境 交渉進展に懐疑的な声
死刑囚移送の期限とされた前日に比べ人数は減り、交渉の進展に懐疑的な声も聞かれた。
小雨の中、検問所付近では国内外のテレビ中継車や記者らが待機。犯行グループが声明で「トルコ国境」に言及し緊張感に包まれた29日と打って変わり、周囲の静けさが際立った。
ヨルダン政府に近い関係者はNHKの取材に対して、「ヨルダン政府は厳しい状況に追い込まれている。パイロットの生存が確認できないことが最大の障害だが、望みは捨てていない」と話し、交渉は難航しているとしています。
Since the end of the deadline, what does #ISIS silence mean? I suppose one has to be as evil to be able to guess...
— Randa HABIB (@RandaHabib) 2015, 1月 30
期限が過ぎて以降、イスラム国が沈黙を貫いている意味は? 不吉なことが起きているのではないか…。
CNNインターナショナルの電子版は30日、「また1つの期限が過ぎる中、ISIS人質たちにとっての希望が急激に消え去っている」との見出しで記事を掲載。「ISISが交渉材料として利用している人質2人の命は、依然として不明である」と指摘した。
ヨルダン軍のスポークスマンは30日、公式HPで「非公式な情報に惑わされるな」と呼びかけている。
「当局者は今も終日カサースベ氏の消息に関する続報を追っている。進展が見られたら、適宜情報を公開する。ヨルダン軍は国民の関心を重視しているが、噂には与しない。注意してほしいのは、非公式な情報源からの情報には注意が必要だということだ。そして人を惑わすような変更した報道は無視することだ」
現地ジャーナリスト「アクチャカレの国境付近。特に変化はなし。シリアに戻っていくシリア人と、ニュースを待つ報道関係者がいる」
Akçakale border now: nothing unusual. Some Syrian are going back to Syria and some media members waiting for news pic.twitter.com/W24xZKbEzO
— Memet Aksakal (Eng) (@Fixer_Turkey) January 30, 2015
毎日新聞:「イスラム国」人質:過ぎゆく時間…ヨルダン注視の日本
ヨルダン政府は、イスラム国に拘束されたヨルダン軍パイロットのカサースベ中尉とリシャウィ死刑囚を交換する姿勢を変えておらず、後藤さんを巡るこの先の展開は不透明。ヨルダン国内でパイロット救出を優先すべきだという世論が高まっており、日本政府は後藤さん救出への協力を強く要請しにくいのが実情だ。
イスラム国関係者と思われる人物が、真偽不明のツイート。「後藤健二は再びイスラム国の管理下に入っている。彼はまもなく(ヨルダン軍パイロットの)ムアーズに会うだろう。現地時間の午前2時(日本時間午前9時)ごろになる見込みだ。神の御心のままに」
Kenji Goto has re entered into the hands of the Islamic State. And will be meeting mu'ath soon. Inshallah. It's around 2am here. 😴
— Abdullah AlOmar (@Abdul_ali_3) 2015, 1月 29
- 【後藤健二さん/イスラム国】リシャウィ死刑囚釈放か「数時間以内によいニュース」とヨルダン当局 複数の現地メディア
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