文科相:政務秘書官が「取材応じないように」メール

毎日新聞 2015年03月05日 12時51分

 下村博文・文部科学相は5日午前の衆院予算委員会で、各地にある自身の支援団体「博友会」をめぐる問題で、下村氏の政務秘書官が同会側に報道機関の取材に応じないよう求めるメールを送っていたことを認めた。その上で「私は指示していない」と述べ、自らの関与は否定した。民主党の大西健介氏に対する答弁。

 大西氏らが入手したメールによると、下村氏の秘書官は「ほとんど全ての後援会会長、幹事のところに(雑誌記者が)取材に行っています。大臣より、取材の要請が来ても応じる事なく、無視でお願いと申している」との内容を送信した。

 大西氏は「事実上の口止めで、下村氏が指示したのではないか」などと追及。下村氏は「地方の博友会があたかも政治団体であるかのような誤解を持たれないように、以後は下村事務所で対応したほうがいいと(秘書官に)伝えた」と述べ、指示を否定した。

 大西氏はまた、塩崎恭久厚生労働相が2013年に国の補助金交付決定を受けた企業から12万円の献金を受けたと指摘したが、塩崎氏は「一般社団法人を通じた間接的な補助金だ」として問題ないとの認識を示した。【福岡静哉、水脇友輔】

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