バフェット氏、自身の投資手法はジャーナリスト的と説明
2015/03/05 20:00 JST
(ブルームバーグ):資産家ウォーレン・バフェット氏はニュース事業に愛着がある。少年時代にワシントン・ポスト紙を配達していた同氏が率いる米投資・保険会社バークシャー・ハサウェイ は現在、数十の新聞を傘下に抱える。同氏の投資手法も記者がニュースを追いかけるのに似ているという。
バフェット氏(84)は5日夜、アリゾナ州立大学で開催された講演シリーズ「アイコニック・ボイシーズ」の一環でビデオインタビューに応じ、「私はある意味、自分はジャーナリストだと考えている」と発言。これまでの例で言えば「ワシントンポストは1株当たり22ドルの価値があるか」とか、「鉄道会社のBNSFは340億ドルを支払うに値するか」といった質問を自らに課し、真相を探りに行くのだと説明した。
過去50年にわたりバフェット氏は、選別的な株式投資や買収を通じバークシャーを企業価値で世界有数の企業に育てた。同社は現在、保険や電力、製造業、小売りなどの事業を展開し、米鉄道大手1社も運営。1000億ドル(約12兆円)を超える株式ポートフォリオも保有する。
30年前、バッファロー・ニュースはバークシャーの最大部門の一つで、年次報告書でも大きく取り上げられていたが、最近は日刊紙30紙を抱えるメディア部門の業績について詳細な記載はない。バフェット氏はインタビューで、米国での新聞の発行部数と利益は減少を続けるとの見通しをあらためて示した。
原題:Buffett Likens His Investment Hunt to Journalist Chasing a Story(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:シアトル Noah Buhayar nbuhayar@bloomberg.net
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更新日時: 2015/03/05 20:00 JST