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 藤井市長はこの日、黒色のスーツ、トレードマークの若草色のネクタイを着け、一礼して入廷した。鵜飼祐充裁判長が判決を言い渡した瞬間は、背筋を伸ばしたままだった。約3時間にわたる判決朗読中、表情を変えることなく落ち着いた様子で聴き入っていた。

 裁判所を出て、支援者から「おめでとうございます」と声をかけられ、ようやく笑顔をのぞかせた。

 その後、会見した藤井市長は「これからも市長としてがんばっていきたい」と決意を新たにした。事件に触れ、「犯罪に関わっている人間を見破れなかった。組織のトップとしてあるべき行動を取っていきたい」と話した。

 これまでの公判で、藤井市長は愛知県警の取り調べの中で、「こんなはなたれ小僧を選んだ美濃加茂市民の気が知れない」「美濃加茂市を焼け野原にしてやる」などと言われたことを明らかにしており、「市民の方を侮辱するような取り調べをされた。このような点を正して欲しい」とも述べた。