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長野の大規模停電 「ギャロッピング」現象か3月5日 20時57分
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今月2日、長野県内で起きた大規模な停電について、中部電力はトラブルが起きた2系統の送電線のうち、片方で雪が付着した影響で風を受けて激しく揺れる「ギャロッピング」と呼ばれる現象が起き、送電線どうしが接近してショートしたことが原因とみられることを明らかにしました。
もう1系統については引き続き原因を調べています。
もう1系統については引き続き原因を調べています。
今月2日、長野県内のおよそ38万世帯に及んだ停電について、中部電力は5日、記者会見を開き、トラブルが起きた2系統の送電線のうち1系統でのこれまでの調査結果を明らかにしました。
それによりますと、塩尻市の変電所からの距離が400メートルから800メートルほどの範囲で送電線がショートした際に残る黒く変色した痕跡が6か所で見つかったということです。
このことは送電線が上下に激しく揺れたことを示しているとしています。
現場周辺では当日朝までに湿った雪が降ったということで、中部電力は、送電線に雪が付着した影響で風を受けて上下に激しく揺れる「ギャロッピング」と呼ばれる現象が起き、送電線どうしが接近してショートしたことが原因とみられるとしています。
中部電力はもう1系統についても引き続き原因を調べています。
一方、中部電力は、現場周辺で「ギャロッピング現象」の発生を防ぐ装置を取り付けていなかったことを認めたうえで「気象条件などによっては適さない場合もあるが、取り付けていなかった経緯を調べている。今後の対策については、原因が特定されてから検討したい」としています。
それによりますと、塩尻市の変電所からの距離が400メートルから800メートルほどの範囲で送電線がショートした際に残る黒く変色した痕跡が6か所で見つかったということです。
このことは送電線が上下に激しく揺れたことを示しているとしています。
現場周辺では当日朝までに湿った雪が降ったということで、中部電力は、送電線に雪が付着した影響で風を受けて上下に激しく揺れる「ギャロッピング」と呼ばれる現象が起き、送電線どうしが接近してショートしたことが原因とみられるとしています。
中部電力はもう1系統についても引き続き原因を調べています。
一方、中部電力は、現場周辺で「ギャロッピング現象」の発生を防ぐ装置を取り付けていなかったことを認めたうえで「気象条件などによっては適さない場合もあるが、取り付けていなかった経緯を調べている。今後の対策については、原因が特定されてから検討したい」としています。
「ギャロッピング」現象とは
「ギャロッピング現象」とは、送電線に付着した雪や氷がまるで飛行機の翼のように風を受けやすい形になり、風によって送電線が上下に激しく揺れる現象です。
揺れによって送電線どうしが接近したり接触したりすると、ショートして停電を起こす原因となります。
過去には、平成17年に新潟県や近畿地方で相次いだ大規模な停電で、「ギャロッピング現象」が原因になったとされています。
揺れによって送電線どうしが接近したり接触したりすると、ショートして停電を起こす原因となります。
過去には、平成17年に新潟県や近畿地方で相次いだ大規模な停電で、「ギャロッピング現象」が原因になったとされています。