2015年01月04日

比較2015’ 美味しく炊ける炊飯器20機種の性能評価とおすすめ新製品(前編):【象印・パナソニック・タイガー】3合・5.5合・一升炊き・激安モデルから高級炊飯機までの評判ランキング【IH・圧力IH・スチーム圧力IH】:極め炊き NP-BS10-WB NP-SC10-WP NP-ST10-BP おどり炊き THE炊きたて JKX-A100 NP-WA10 JKX-S100 SR-SPX104-RK SR-SX104 SR-SH104-N

今回紹介する製品群:象印 極め炊き NP-BS10-WB NP-SC10-WP NP-ST10-BPパナソニック おどり炊き SR-PX102 SR-SA102-N SR-SX102-W SR-SX102-RK タイガー THE炊きたて JKX-A100 NP-BT10-WB NP-WA10 NP-WS10-BP SR-PX103 SR-SX103  JKX-G100 NP-WA10 JKX-S100 SR-SPX104-RK SR-SX104 SR-SH104-N NP-BU10-BA NP-WT10-BZ NP-WB10-TZ SR-PX104 SR-SX104 SR-SPX104-RK SR-SPX104-W JKX-V100-K JPX-A100

今回のお題
美味しいご飯が炊ける5.5合炊き炊飯器はどの機種?

 どもAtlasです。今日は、炊飯器の話。2015年現在最新モデルとなる世帯向けの炊飯器の話になります。

 なお本ブログモノマニアには、炊飯器について次のような記事があります。なお本ブログモノマニアには、炊飯器について次のような記事があります。

1・3.0合炊きの小型炊飯器【5000円〜3万円】→こちら
2・
5.5合炊きの格安炊飯器【1万円〜3万円程度】→こちら
3
5.5合炊きの高性能炊飯器【3万円以上】→この記事!
4一升炊きの格安炊飯器【5000円〜3万円】】→こちら
5・一升炊きの高性能炊飯器【3万円以上】】→こちら

 このうち今回はこのうち今回は、5.5合炊きの炊飯機のうち、3万円以上の高級モデルの炊飯器について書いてみたいと思います。3万円以内の予算で探している方は2番の記事をご覧ください!

 また、3合炊きクラスの少量炊きモデルを探している方は上記1番の記事をご覧ください。

1.今回の比較基準

 さて、最初に今回の比較基準を説明しておきます。炊飯器に関しては「美味いご飯」がいかにしてたけるかが大事です。

 そして美味いご飯を炊けるかの見極めポイントとなるのは、次の3つです。

 1・持続的に沸騰温度を出せるか

 炊飯器は、マイコン式炊飯器(底面に電熱線ヒータがあってそれが鍋を加熱する)、IH式炊飯器(鍋自体が電磁波で発熱する方式)、圧力IH炊飯器(IHに加えて圧力を加える方式)があります。このうち持続的な高温が維持可能なのは、IH式炊飯器(鍋自体が電磁波で発熱する方式)、圧力IH炊飯器(IHに加えて圧力を加える方式)になります。現在的にこの両者には「美味いご飯」を炊くための明確な差はありません。圧力炊飯の方が「ふっくら甘い」軟らかめのご飯が得意、IH炊飯の方が「しゃっきり」したご飯が炊けると言えます。。しかし、最近のIH式の進化でだいぶ様相が変わっています。とりあえず、結論的に言えば、しゃっきりにせよ、ふっくらにせよ「持続的に沸騰温度を出せる」ことが美味しいお米を炊く上で重要です。今回はこの観点を重要視します。

 またメーカーによっては、スチーム(水蒸気)を使ったIHスチーム炊飯機や、圧力IHスチーム炊飯機があります。スチームは、気化した水ですから100度以上の温度を出せます。これを使って沸騰状態を維持したり、また、ご飯から水蒸気として放出されてしまう「うまみ成分」をご飯に還元したり、保温時のご飯の乾燥を防いでくれたりします。

 2・釜の厚さとコーティング

 特に釜の厚さです。基本的に釜が厚いほど沸騰高温状況のキープが可能で、美味しく仕上がります。高級機種になるとメーカーごとに土鍋、炭、はてはプラチナとよく分からないコーティングや素材が登場しますが、スペック的にいえば、釜の厚さが性能の見極めの大きなポイントです。ただし、圧力炊飯機については、圧力で熱を出す構造のため、必ずしもこの原則は適応されないようです。

 3・ご飯の炊き分け

 一部の機種を除き、「かため」「ふつう」「やわらかめ」などにご飯を炊き分けられる機能がつきます。そのため、今回は、炊き分けられる場合、どの程度微調整が聞くかを見ていきたいと思います。とくに、「しゃっきり」ご飯、「もちもち」ご飯が好きな人は、細かい微調整ができるモデルが良いでしょう。また、「おこげご飯」など一風変わったご飯が炊けるのかについても調べてみます。

 これ以外の比較条件は、基本的にメーカー横断的に比較できません。実際、全機種買って「自分で」較べてみるしかないです。「自分で」というのは、お米は毎日食べるもので、人によって好みの違いが大きいからです

 さて、今回は「美味しさ」以外の面で、「使い勝手」について次の点も比較していきます。

 4・炊飯に要する時間

 高級機の一部は、炊飯にたいへん時間がかかるモデルがあります。タイマー炊飯メインでない人は、この点を注意しないと行けません。そこで、以下では、通常炊飯に要する時間急速炊飯【速い代わりに、ご飯が固くなったり軟らかくなってしまうことがある】に要する時間、また、熟成炊き【じっくり炊飯して甘みを出す】に要する時間を書いておきます。

 5・お手入れの簡単さ

 とくに圧力やスチームを使う炊飯器の場合、使用毎に洗う必要があるパーツが数点増えます。そこで、どの程度の部品を洗う必要があるか調べます

高級機の一部は、炊飯にたいへん時間がかかるモデルがあります。タイマー炊飯メインでない人は、この点を注意しないと行けません。そこで、以下では、通常炊飯に要する時間急速炊飯【速い代わりに、ご飯が固くなったり軟らかくなってしまうことがある】に要する時間、また、熟成炊き【じっくり炊飯して甘みを出す】に要する時間を書いておきます。

 というわけで、以上の5つの要素を考えつつ比較をしてきます。また、これ以外にも、保温に関する性能や、米研ぎに関する性能蒸気セーブ機能などについても、補足的に説明をしていきます。

 そして、ブログの最後では、いつも通り、価格や性能から「おすすめの機種」をいくつかあげていきます!

2.ハイグレードな高級炊飯機

 さて、はじめに3万円台で購入できるハイグレードな機種について4機種紹介してみます。


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 1・象印 極め炊き NP-BU10-BA [ブラック]
  ¥42,737 Amazon.co.jp 在庫あり 送料無料
 1・象印 極め炊き NP-BT10-WB [ホワイト]【在庫限り】
  ¥38,800 Amazon.co.jp 在庫あり 送料無料

 炊飯方法:可変圧力IH炊飯
 圧力炊飯:1.3気圧  
 内釜素材:豪熱羽釜
 内釜厚さ:2.2mm
 内釜保証:3年保証
 保温機能:うるおい二重ぶた
 蒸気対策:セーブ炊飯時のみ80%カット 
 特殊調理:
 通常炊飯:45〜51分
 急速炊飯:29〜35分
 熟成炊き:69〜72分
 堅さ調整: 5通り炊分 

 こちらは象印極め炊き  NP-BU10です。色以外の機能の違いのない旧モデルが併売されているので同時に紹介。
 
 こちらは、ふっくら系の炊飯得意な圧力IH炊飯機になります。

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 使われている釜は、「豪熱羽釜」になります。厚さは2.2mmです。下位機種が1.7mmの厚さしか無いこと考えると、厚みの面でも高機能ですね。

 また、こちらは、釜にステンレス製の羽が付いたモデルです。いわゆる「羽釜」の形状ですが、デザイン的な意味だけではなく、実用的な意味もあります。

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 図のように、ステンレスの羽の部分にヒーターが直接あたるように設計されており、側面、また底面から釜全体を包み込むように沸騰させる仕組みになっています。下位機種に較べて火力は1.3倍とのことで、炊きむらの無いご飯の炊飯が可能です。

 釜のコーティング素材には下位機種同様のプラチナコーティング」ですが、こちらは象印によれば、プラチナコーティングすることで、中の水を弱アルカリ性でき、炊きあげ時の米の甘み成分(還元糖量)をアップさせることが可能とのことです。そのため、下位機種よりも大火力で炊飯でき、粘があり「ふっくら・甘みのある」ご飯の炊飯   を可能にしています。結果、甘み成分(還元糖量)は従来よりも30%アップしています。    かけられる圧力は、最高1.3気圧になります。象印の1ランク下の下位機種と同じですが、象印の最高クラスです。お米のアルファ化を促し、甘みをより効果的に引き出せるでしょう。


 炊飯にかかる時間も、強力なヒーターの採用で、圧力IH炊飯機としてはかなり短いと言える平均45分程度達成しています。

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 ご飯の堅さについては、5通りの炊き分けを可能にしています。かたさは、「しゃっきり」「ややしゃっきり」「ふつう」「ややもちも」「もちもち」とその他のモードで、7通りの選択肢があります。最大1.3気圧の圧力を可変制御することで、こうした炊き分けを可能にしました。米の堅さにこだわりがある人には、細かく調整できるのでオススメできます。


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 炊きあげたご飯の保温については、人工知能AIとふた開閉センサーでご飯の温度をセンサーで監視する「保温見張り番」機能が追加されています。

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 さらに「おひつボール」を上部に配置することで水分が逃げにくくする「極め保温」機能が搭載されます。これらにより、前の日に炊いたご飯も美味しく食べられる仕組みです。

 蒸気セーブ機能についても搭載されます。しかし、この機能は、「蒸気セーブ炊飯」という特殊なモードで炊飯した場合に、約80%蒸気セーブができるというものです。通常炊飯時に、常に蒸気セーブをする他社機種とは異なる低機能なものであるので注意が必要です。

 お手入れは、炊飯のたびに以下の掃除が必要です。

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  洗う必要があるのは、ご飯のお釜内ぶたセット蒸気口です。このうち内ぶたは「二重ぶた」を外して洗う必要があります。内ぶた凹凸があり、若干洗いにくいですが、圧力IH炊飯機にしては掃除がしやすいといえます。


 以上、極め炊き NP-BU10の紹介でした。ポイントは、7通りの炊きあがりの堅さ調整が容易であること、また羽釜の採用と高いヒーティング能力の強化により、米の粘りを出し、旨みを引き出すのに不可欠な沸騰温度の維持が効果的になっていること、保温性能が高いことです。

  加熱能力の強化は、あらゆる炊飯方法において美味しさのアップに直結することを考えると、3万円台のこの機種は、下位機種に比べても購入する価値があるしょう。

 「かため」で「しゃっきり」したご飯から「ふっくら・甘みのある」ご飯の炊飯まで万能に美味しく炊くことができる標準機と言えるでしょう。



 つづいて、パナソニックの炊飯器を紹介します。


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 2・パナソニック おどり炊き SR-PX104
   ¥42,283 Amazon.co.jp 在庫あり 送料無料  
 2・パナソニック おどり炊き SR-PX103【在庫限り】
   ¥29,700 Amazon.co.jp 在庫あり 送料無料     

 炊飯方法:可変圧力IH(可変IH)
 圧力炊飯:1.2気圧?
 内釜素材:純銅仕込ダイヤモンド厚釜
 内釜厚さ:2.6mm
 内釜保証:3年保証
 保温機能:量ピタうまみ保温  
 蒸気対策:蒸気セーブコース
 特殊調理:
 通常炊飯:41〜43分
 急速炊飯:16〜24分
 熟成炊き:43〜76分
 堅さ調整:3通り
 その他 :うまみタンク280ml

 こちらはパナソニックおどり炊き SR-PX104です。「おどり炊き」は元々サンヨーが出していたラインです。しかし、統合でパナソニックに技術が引き継がれました。

 この炊飯器は、炊飯時にお米をいかに「対流」させ均一に炊くかに力を入れています。

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 こちらは、可変IH圧力炊飯機にという分類になります。可変圧力方式は、圧力炊飯器の上位互換というべきものです。圧力弁に工夫があり、炊飯中に加圧・減圧がフレキシブルに出来るのが特長です。とくに炊飯の終盤で一気に減圧できるため、中はふっくら・もちもちで、外にハリがあるという美味しいご飯ができやすいという特性があります。ハリのあるお米が出来にくいのが圧力炊飯器の弱点でしたので、それを克服したモデルです。

 内部対流を起こすことで、米の味を増す大きな要素となるという思想から、火力でほどほどに甘みを引き出すしつつ、一粒一粒のお米が立った「ふっくらした」お米の炊飯をたけるように調整されています。そのためご飯が他社よりも大粒に炊きあがります。

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 使われている釜は、「ダイヤモンドかまど釜」で厚さは2.6センチになります。象印のように、かまどで使う羽釜の形を摸すことで、発熱効率を向上させたものです。内部コーティングはダイヤモンドフッ素コートです。他社は、捕熱性の高い素材を使ったり、アルカリ化する素材を使ったりしていますが、パナソニックの場合は、「おどり炊き」に重要な炊飯時のご飯の細かい泡を効果的に出すためにこの素材を使っているようです。内釜は3年保証が付きます。

 なお、2013年モデルのSR-PX103については、「純銅仕込ダイヤモンド厚釜」になります。羽が増しようではありませんが、厚さは、こちらの方が厚い3.5mmになります。そのため、性能差はあまり無いと思われます。ダイヤモンドコーティングは同様に施され、同様に内釜の保証も付きます。

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 今年のモデルは、IHが、ふたから底まで5段階で加熱される5段IHに進化しました。以前はこの点で象印に負けていたのですが、パワーアップしたと言えます。なお旧機種の SR-PX103は、一段少ない4段IHになります。ただ、4段と5段ではそこまでの性能差はないでしょう。

 かけられる圧力は、メーカーの公表値がありません。ただ、三洋電機時代の級スペックから考えると最大1.2気圧だと思われます。パナソニックは圧力スペック重視の炊飯器に積極的ではないようです。というのも、パナソニックのモデルで価格的にこの機種よりも上位機種となるモデルは圧力炊飯機ではないからです。カスタマーにあまり圧力にこだわって「圧力の高い方が高級」と認識されると戦略的に困るから?だと推測します。なお、この炊飯器は、統合した三洋の炊飯器の技術で作られています。  

 炊飯にかかる時間平均40分と短く非常に有利です。大火力により対流を起こすことで短時間で済むのでしょう。旨みを最大限に引き出す熟成炊きの場合も平均1時間程度で済みこちらも短いです。サンヨー時代から炊飯時間の短さは売りの一つです。

 ご飯の堅さについては、「かため」「ふつう」「やわらかめ」と3通りの選択肢があります。パナソニックは独自の「おどり吸水」という技術があり、沸騰前のご飯の吸水時に、圧を調整することでお米への水の浸透率を調整し、堅さを調整します。こちらもサンヨー時代からの伝統的な方法で、定評があります。とくに、圧力炊飯機にしては、「かたい」・「しゃっきりした」ご飯の炊飯が得意で、炊飯時間も30分台で済みますし、味も良いです。

 炊きあげたご飯の保温については、量ピタうまみ保温機能が付きます。象印は温度センサーとAIを利用したものでしたが、重量センサーを利用したもののようです。ただ、仕組み上、甲乙はつけられません。ただし、象印の「うるおい二重内ぶた」のように、密閉して水分蒸発を防ぐシステムは搭載されないため、総合性能では象印のほうが良い気もします。

 蒸気セーブ機能についても搭載されます。しかし、この機能は、象印と同じように、「蒸気セーブ炊飯」という特殊なモードで炊飯した場合に飲み有効です。通常炊飯時に、常に蒸気セーブをする他社機種とは異なる低機能なものであるので注意が必要です。
 お手入れは、炊飯のたびに以下の掃除が必要です。


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 洗う必要があるのは、ご飯のお釜内ぶたセット蒸気ガイドです。このうち内ぶたは「うまみ循環ユニット」を外して洗う必要があります。内ぶたに凹凸があり、若干洗いにくいですが、圧力IH炊飯機にしてはこちらも掃除がしやすいといえます。


 以上、パナソニックおどり炊き SR-PX104 の紹介でした。パナソニックも三洋以前から炊飯器を作っていましたが、こちらは、どちらかというと三洋の技術を多く取り入れた製品に感じました。三洋は2000年代では炊飯器を最も売っていたメーカーで、とくに圧力炊飯の技術が高かったといえます。

 以下で紹介する上位機種は、三洋の技術というよりも、元々のパナソニックの技術が使われた機種になるので、甘くご飯が立った大粒なご飯がたける炊飯器という三洋の炊飯器の傾向が好きだった人は、このモデルが最上位機種になります。上位機種はパナソニック系の炊飯器か、両者の技術がミックスされた傾向にあるモデルなので。 

 ふっくら系だけではなく、堅めでしゃっきりしたご飯も、可変圧力方式のためこの炊飯器でもよく炊けますが、それは圧力炊飯機の範疇の話で、やはり堅めの傾向が好みの人は、スチームIH炊飯機の方が良いと思います。次に紹介するモデルを参考になさってください。
 

 というわけで、続いてはパナソニックの技術発展上にある炊飯器の紹介です。

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 3・パナソニック SR-SH104-N
  ¥38,170 Amazon.co.jp 在庫あり 送料無料

 炊飯方法:スチームIH炊飯
 圧力炊飯:ーーーー
 内釜素材:ダイヤモンド竈釜6段
 内釜厚さ:2.4mm
 内釜保証:3年保証 
 保温機能:スチーム保温  
 蒸気対策:スチーム自動コントロール 
 特殊調理:かまどおこげ
 通常炊飯:38〜43分
 急速炊飯:22〜31分
 熟成炊き:43分
 堅さ調整:  
3通り炊き分け


 こちらは、パナソニックの炊飯器のSR-SA104-K です。

 こちらは、1つ上で書いた下位機種とと値段がさほど変わりませんが、機能面ではかなり違うもので、味の傾向も異なりますので注意が必要です。

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 まずもって、炊飯方式がことなり、こちらは、圧力を使うタイプの炊飯機でなく高温度スチームを使って炊飯するスチーム圧力IH炊飯機になります。日立のような圧を使うスチーム圧力IH炊飯機とも異なる独自の仕様です


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 パナソニックの場合、蒸発した水分を還元するような日立のスチーム圧力IH炊飯機とはことなるので、炊飯前に上図のような水容器に水を入れる必要があります。こちらが使われるのは、炊飯中の水がほぼ無くなった追い炊きの時です。この際に熱を利用してスチームをつくりだし高速噴射する仕組みです。

 くわえて、お米の浸水時(炊飯前半)の温度を高く設定する新・酵素活性浸水という行程があり、おいしいごはんを炊く原則の一つ「はじめちょろちょろ」を実現しています。

 これらによって、ごはんのはり、つや、甘みを引き出すことができます。また、メーカーによると、「スチームがごはんの表面をコーティングし、冷めても硬くなりにくく、ふっくら感をキープ」していきます。圧力を使わずに「ふっくら・甘みのある」ご飯の炊飯を実現できています。

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 使われている釜は「ゴールドフッ素加工・打込鉄釜」で厚さは2.4mmです。パナソニックおどり炊き SR-PX104 は2.6mmでしたので、こちらの方が薄くなります。ただそのかわり、6層コートが施された上に、内部は中空の魔法瓶構造。外面にもゴールドフッ素加工が施されており、熱を逃がしにくい構造になっています。釜の性能的にはこちらの方が上です。また、パナソニックの最上位機種と同じ釜を使っているため、お買い得感もあります。

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 圧力炊飯機ではないので、圧力はかけませんが、その代わりヒーターが上部下部を含めて全面から6段で加熱する構造になっており、沸騰温度の維持に非常に効果的になっています。甘みや粘りをを十分に引き出してくれるでしょう。  

 炊飯にかかる時間平均40分と短く非常に有利です。大火力により対流を起こすことで短時間で済むのでしょう。旨みを最大限に引き出す熟成炊きの場合も平均1時間程度で済みこちらも短いです。サンヨー時代から炊飯時間の短さは売りの一つです。

 ご飯の堅さについては、「かため」「ふつう」「やわらかめ」と3通りの選択肢があります。おそらく火力の加減による調整だと思いますが、ご飯の堅さの調整については、最低限好みに合った堅さに炊きあげられるでしょう。大火力で、もちもちした甘みのあるご飯もよくたけます。しかし、圧力を使わないスチーム炊飯器ということで「かため」で「しゃっきりした」「ハリのある」ご飯も得意と言えると思います。また、こちらか下面に大火力のコイルが使用されているため、いわゆる「おこげご飯」が作れます。タイガーの製品のように「おこげ」のレベルは調整できませんが、おこげ好きにはたまらない魅力でしょう。

 炊きあげたご飯の保温については、スチーム保温機能が付きます。これは、スチーム炊飯器の売りで、保温したご飯の美味しさに関しては、スチーム炊飯器が圧倒します。スチームを使って効果的にご飯の乾燥を防ぐことが可能です。また、重量センサーを使って、保温温度を調整する機能もついていますので、さらに効果的と言えます。

 このようにかなり優秀な機種ですが、蒸気セーブ機能については搭載されません。3万円以下の機種紹介で前回紹介した日立のスチーム圧力IH炊飯機の場合は、90%の蒸気をセーブする機構が付いていましたが、パナソニックのスチーム炊飯器はこの機構がありません。また、この機種は水タンクもありますし、結露などの面では、若干配慮が必要でしょう。

 お手入れは、炊飯のたびに以下の掃除が必要です。

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 洗う必要があるのは、ご飯のお釜内ぶたセット水容器です。内ぶた圧力IH炊飯機と違い、圧力ユニットがなくフラットで洗いやすいし、手入れだけを考えると高級炊飯機では最高クラスの手軽さですね。

 以上、パナソニックの炊飯器のSR-SA102-N の紹介でした。上で紹介したパナソニックの「おどり炊き」おどり炊き SR-PX102と同価格帯で、購入が迷われると思います。技術的にはスチーム炊飯器であるこちらの方が先端で、おどり炊きの方は、実績の安定性がある感じです。

 ただ、おそらく、「ふっくら甘い」系のご飯は圧力IH炊飯機のおどり炊きの方が得意で、「しゃっきり」系のご飯好きや、炊き分けたい人は、こちらのSR-SA102-N が最適かと思います。

 また、保温性能は、スチーム保温機能があるこちらの方が有利ですし、掃除の手軽さを考えた場合も、特に洗うのが面倒な内ぶたがパナソニックは洗いやすいのでオススメです。

3. ハイエンドクラスの超高級機

 さて、ここからは、4万円以上のハイエンド(最上位機種)のうち、デンキヤで売れ筋の4機種について紹介していきます。


 はじめにパナソニックから。

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  5・パナソニック SR-SX104
   ¥49,069 Amazon.co.jp 在庫あり 送料無料  
  5・パナソニック SR-SX103-K [ブラック] 【在庫限り】
   ¥48,200 Amazon.co.jp 在庫あり 送料無料  

 炊飯方法:スチームIH炊飯+大火力おどり炊き
 圧力炊飯:ーーー
 炊上制御:銀シャリ炊き分け
 内釜素材:ダイヤモンド竈釜6段  
 内釜厚さ:2.5mm
 内釜保証:ーーー  
 保温機能:200度スチーム保温
 蒸気対策:新活性酸素浸水  
 特殊調理:かまどおこげ
 通常炊飯:34〜39分
 急速炊飯:23〜33分
 熟成炊き:48分
 堅さ調整:3通り
 その他 :新・酵素活性浸水

 こちらは、パナソニックの炊飯器の 「大火力おどり炊き」SR-SX104です。こちらは、上で紹介した、三洋電機の技術を使ったおどり炊きパナソニックの技術を使った「スチームIH」をコラボレーションした、「企業内合作製品」とも言える機種で、パナソニックの上位機種になります。
 
 なお、在庫限りで旧機種のSX103が売られています。こちらの機種は、スチーム噴出口の数が2つから3つに増加していますが、万円単位の価格差を吸収する程画期的な機能差はないため、格安の機種を選んでも良いでしょう。


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 炊飯方式は、パナソニックの圧力を使うタイプの炊飯機でなく高温度スチームを使って炊飯するスチームIH炊飯機です。
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 水タンク式のため、炊飯前に上図のような水容器に水を入れる必要があります。こちらが使われるのは、炊飯中の水がほぼ無くなった追い炊きの時です。この際に熱を利用してスチームをつくりだし高速噴射する仕組みです。

 こちらもお米の浸水時(炊飯前半)の温度を高く設定する新・酵素活性浸水という行程があり、おいしいごはんを炊く原則の一つ「はじめちょろちょろ」を実現しています。    これらによって、ごはんのはり、つや、甘みを引き出すことができます。また、メーカーによると、「スチームがごはんの表面をコーティングし、冷めても硬くなりにくく、ふっくら感をキープ」していきます。圧力を使わずに「ふっくら・甘みのある」ご飯の炊飯を実現できています。

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 使われている釜は「ゴールドフッ素加工・打込鉄釜」で厚さは2.5mmです。下位機種と較べると僅かですが、厚みを増しています。こちらも6層コートが施された上に、内部は中空の魔法瓶構造。外面にもゴールドフッ素加工が施されており、熱を逃がしにくい構造になっています。

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 圧力炊飯機ではないので、圧力はかけませんが、その代わりヒーターが上部下部を含めて全面から加熱する構造になっており、沸騰温度の維持に非常に効果的になっています。甘みや粘りをを十分に引き出してくれるでしょう。

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 さて、ここまでは、基本的にパナソニックのSR-SX104と機能的に同じでした。異なるのはここからです。

 この機種には「大火力おどり炊き」機能が搭載されています。先ほども書いたように、旧三洋の「おどり炊き」は、釜の内部で対流や細かい泡を生み出すことで、炊飯中の米をかき混ぜ、一粒一粒のお米が立った「ふっくらした」お米の炊飯をたけるように調整されていました。

 この炊飯器は、これを別の方法で再現しています。つまり、上図のように、コイルを高速で切り替えることで、外向きと内向きの激しい交互対流を発生させ、「釜底全体から強力な泡の熱対流を起こすことで、お米をおどらせます」。これにより、旧三洋の「おどり炊き」のように、一粒一粒の芯までしっかり加熱でき、ふっくら大きく、よりうまみと甘みが増したおいしいごはんが炊き上がります。「ふっくら」作用は数値的にも照明されていて、ご飯粒の大きさも、約10%アップします。スチームと、対流構造の併用は、パナソニックと三洋の炊飯器のコラボレーションと言え、面白いです。

 炊飯にかかる時間は、大火力コイルの採用で40分を切るという高速さです。旨みを最大限に引き出す熟成炊きの場合も48分で済み、おいしいごはんを手軽に毎日食べられると言う点で、メリット性が高いですね。

 ご飯の堅さについては、「かため」「ふつう」「やわらかめ」と3通りの選択肢があります。おそらく火力の加減による調整だと思いますが、ご飯の堅さの調整については、最低限好みに合った堅さに炊きあげられるでしょう。大火力で、もちもちした甘みのあるご飯もよくたけます。しかし、圧力を使わないスチーム炊飯器ということで「かため」で「しゃっきりした」「ハリのある」ご飯も得意と言えると思います。また、こちらか下面に大火力のコイルが使用されているため、いわゆる「おこげご飯」が作れます。タイガーの製品のように「おこげ」のレベルは調整できませんが、おこげ好きにはたまらない魅力でしょう。

 炊きあげたご飯の保温については、スチーム保温機能が付きます。これは、スチーム炊飯器の売りで、保温したご飯の美味しさに関しては、スチーム炊飯器が圧倒します。スチームを使って効果的にご飯の乾燥を防ぐことが可能です。また、重量センサーを使って、保温温度を調整する機能もついていますので、さらに効果的と言えます。

 このようにかなり優秀な機種ですが、蒸気セーブ機能については搭載されません。結露などの面では、若干配慮が必要でしょう。                      

 お手入れは、炊飯のたびに以下の掃除が必要です。

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 洗う必要があるのは、ご飯のお釜内ぶたセット水容器です。内ぶた圧力IH炊飯機と違い、圧力ユニットがなくフラットで洗いやすいし、手入れだけを考えると高級炊飯機では最高クラスの手軽さですね。

 以上、パナソニックの炊飯器の SR-SX102-W の紹介でした。繰り返し述べているように、こちらは、三洋の炊飯器とパナソニックの炊飯器の技術的なコラボレーションが見られる非常に優れたお釜です。「ふっくら甘い」系のご飯も、「しゃっきり」系のご飯も、高レベルで炊き分けられるでしょう
 また、ここで紹介する最上位機種の中ではダントツに安く購入できるモデルでもあります。値段の点でも、最高性能をこの値段で購入できるのは大きなメリット性があるでしょう。旧機種SR-SX101-W におどり炊き機能を加味した最新機種としてオススメできます!
 

 つづいて紹介するのはパナソニックの新製品です。

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 6パナソニック SR-SPX104-RK [レッドブラック]
 6パナソニック SR-SPX104-W  [ホワイト]
   ¥66,034 Amazon.co.jp 在庫あり 送料無料  

 炊飯方法:スチームIH炊飯+大火力おどり炊き+圧力
 圧力炊飯:可変圧力(1.2気圧)
 炊上制御:銀シャリ炊き分け
 内釜素材:ダイヤモンド竈釜6段  
 内釜厚さ:2.5mm
 内釜保証:ーーー  
 保温機能:200度スチーム保温
 蒸気対策:新活性酸素浸水  
 特殊調理:かまどおこげ
 通常炊飯:34〜39分
 急速炊飯:23〜33分
 熟成炊き:48分
 堅さ調整:3通り
 その他 :新・酵素活性浸水

 こちらは、パナソニックの炊飯器の 「Wおどり炊き」SR-SPX104です。こちらはパナソニックではの最上位機種になります。


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 1つ前で紹介した下位機種との違いは、こちらは、スチームIH炊飯にくわえて、圧力をかけられる構造になっていることです。そういう意味では、粘り・甘みを引き出すことを重要視していた旧三洋の「おどり炊き」の傾向が強まった商品だと考えられます。メーカーも「濃いおねばがだせる」ことを強調していますね。

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 またこの機種については、蒸気として放出される旨み成分をご飯に戻し入れる構造になっています。三菱の上位機種の技術と同じです。

 そのほか、お米の浸水時(炊飯前半)の温度を高く設定する新・酵素活性浸水や、200度の高温度スチーム機能などはパナソニックの下位機種と同じです。内釜も、同じダイヤモンド竈釜ですが、厚さは2.4mmから2.5mmにアップしています。  味としては、メーカー発表値で甘み成分が14%粘りが13%アップしたとのこと。名実共にパナソニックの最上位機種とのことです。

 ご飯の堅さについては銀シャリ5種類炊き分け機能が付きます。こちらは、「銀シャリ、かため、やわらか、しゃっきり、もちもち」と5通りの選択肢があります。圧力IHの機能が加わっているために、「かたい」「やわらかい」といった指標だけではなく、「しゃっきり」「もちもち」という指標も加わっています。ご飯の堅さにこだわりのある人は、この機種は差以上の選択肢でしょうね。また、こちらの機種も、下面に大火力のコイルが使用されているため、いわゆる「おこげご飯」が作れます

 炊きあげたご飯の保温については、下位機種と同じように、スチーム保温機能が付きます。また、重量センサーを使って、保温温度を調整する機能もついていますので、さらに効果的と言えます。

 このようにかなり優秀な機種ですが、蒸気セーブ機能については搭載されません。結露などの面では、若干配慮が必要でしょう。                                                                             

 お手入れは、炊飯のたびに以下の掃除が必要です。
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 洗う必要があるのは、ご飯のお釜内ぶたセット水容器です。圧力機能と旨み還元機能がつくため、下位機種にくらべて内ぶたに凹凸があり、また中央部分のフィルターを取り外して洗浄するひつようがあるので一手間余計にかかります。ただ、日常的にも問題ないレベルです。

 以上、パナソニックの炊飯器の SR-SPX103 の紹介でした。圧力IHの機能とスチームIHの機能が高度にミックスされた最高機種です。日によって、料理によって、お米の種類によって、ご飯を「ふっくら」「しゃっきり」など炊き分けたいと思っている方は、この機種がおすすめできますね!



 つづいて、タイガーの炊飯器を見てみましょう。

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 7・タイガー THE炊きたて JKX-V100-K
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 炊飯方法:土鍋圧力IH + ふた全面ヒーター可変W圧力
 圧力炊飯:1.25気圧(106度):300度炊きあげ
 内釜素材:表面6層コート本土鍋
 内釜厚さ:4.5mm
 内釜保証:3年間  
 保温機能:ーーー  
 蒸気対策:ーーー  
 特殊調理:土鍋のおこげ(3段階)・煮込み
 通常炊飯:53〜64分
 急速炊飯:29〜43分
 熟成炊き:43〜62分
 堅さ調整: なし(エコ炊き時に固くはなる)
 その他 :旨み二重ふた 蓄熱連続沸とう

 伝統のタイガーの炊飯ジャー「炊きたて」シリーズの最上位機種、 JKX-V100とその上位機種のJPX-A100です。

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 目を引くブラックのデザインで、タイガーの炊飯器では 売れている機種です。こちらも圧力式で、また、圧力が細かく調整できる可変IH圧力炊飯機になります。ただ、土鍋をつかっているため、メーカーでは土鍋圧力IHと表現されています。


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 上位機種も下位機種機種も共に、使われている釜は、「表面6層コート本土鍋」で同じになります。四日市の窯業所で作られた本物の土鍋(セラミック)です。本体も鉄製の釜よりも重厚感がある感じで、見た目も非常に美味しく炊けそうです。土鍋は、焼成を3度繰り返すことで作られた本格仕様です。値段の数割分はこの釜の値段でしょう。

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 上位機種のJPX-A100は、さらに新開発のプレミアム本土鍋仕様になります。これは、口絞り構造を加えたことで、熱対流をさらに効果的にするという工夫です。

 なお、在庫限りで売られている去年の最上位機種JKX-S100は、従来タイプの本土鍋を使用しています。しかし、この機種だけは、遠赤効果のある釉薬を使うことで、遠赤放射率をさらに上げています。この釉薬をかけた土竈のことを「遠赤天然土かまど」と呼んでいます。沸騰の連続性がより強化されるとメーカーは説明しています
。 

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 コーティングは6層で、鍋の厚みは、特殊な形状である上位機種は4.5mm、下位機種は5.2mmになります。。コーティングは3年保証です。ちなみに土鍋にはふたがつきますが、(当たり前ですが)炊飯時には使いません!炊きあがったとき、ご飯を「おひつ」とする場合に使うものです。

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 さらに内ぶたも土鍋コーティングがなされており、釜の中の熱を逃がさない構造担っています。象印のプラチナコーティングは、水を弱アルカリ性に変質させることで米の甘み成分を強化するモノでしたが、タイガーの場合は、熱を逃がさず閉じ込めることを最重要視し、土鍋コーティングを施しているといえます。強火力で土鍋で炊いたご飯が美味しいという仕組みを応用したものです。


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 かけられる圧力は、最高1.25気圧になります。これについては象印や日立の機種よりも若干低いです。しかし、こちらは、可変W圧力IH炊飯方式を採用しているという特徴があります。これは、圧力ボールを2つ用意することで、炊飯中に気圧を自在に可変させることを可能にしたものです。

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  また、気圧・温度を炊飯中に制御することで、お米の甘みと粘りをバランスよく引き出していきます。特にこの機種の場合、 「280度での高温炊きあげ」を実現できています。高温炊きで、「ふっくらとして、粘りと弾カがあるもちもちとしたおいしさに加え、しっかりとした一粒一粒が感じられる」とメーカーでは表現しています。また、土鍋を模した構造のため、「香ばしい」ご飯が炊くことができます。ちなみに、メーカーで「香ばしい」を使っているのはタイガーの炊飯器だけです。

 炊飯にかかる時間も、約60分と長めです。熱伝導性の面でセラミック素材は金属に劣るためでしょうか。ただ、ご飯の甘みを引き出す熟成炊きについてもだいたい同じくらいの時間で炊くことができるので普段から熟成炊きを利用しようと思っている人は有利です。

 ご飯の堅さについては、新機種の JKX-V100とその上位機種のJPX-A100については、しゃっきりからもっちりまで、お好みの「ねばり加減」を選べる「米(マイ)チューニング」機能」が搭載されます。一方、昨年度の旧機種は、炊飯の堅さを選べない仕様でした。メーカーが推奨する「美味しいご飯」を食べる感じで、これはこれで悪くない気もしていました。

 また、昨年度モデルも今年度モデルも「おこげご飯」が炊けます。パナソニックの「おこげご飯」と異なって、こちらは、3段階で焼き目を調整できます。「おこげご飯」を先に取り入れたのはタイガーなので、この方面での優位性があります。

 炊きあげたご飯の保温については、温度を「低め」に設定することで乾くのを防ぐモードと、ご飯を再加熱するモードが付いています。こちらは、あまり高機能とは言えません。どちらかといえば、炊いた後すぐ食べるか、冷蔵庫で保温したほうがいいでしょう。 

 お手入れ洗う必要があるのは、ご飯のお釜内ぶたセット蒸気口(スチームキャップ)です。内ぶたは安全弁が2つあり、若干掃除が手間かもしれませんね。しかし、許容範囲でしょう。

 以上、炊飯ジャー「炊きたて」シリーズJKX-V100とその上位機種のJPX-A100の紹介でした。土鍋を使い熱を逃がさず高温に保つという、かなり独創的な炊飯機だと思います。また、独創的だけではなく、米の甘み成分をひきだすために沸騰温度を維持するにあたって理に適った正統的な発展形態だと思います。

 ただ、他の上位機種に較べると、お米を美味しく保温する機能が付いていない点はネックですね。おひつのふたが付いているので、夏場以外は釜から出して保存はできますが、やはり、炊いたら直ぐ食べたり、ご飯を冷凍するなりする方向けの商品でしょう。   

 なお、現在、昨年度モデルが在庫限りで「破格」で売られています。上で書いたように、新機種は、炊飯釜の形状がやや変わり、また、米(マイ)チューニング」機能が加わりました。それ以外は、上位機種についてはモーションセンサー式パネルが採用されたことなどの使い勝手の違いだけで、米の味は大きく変わらず、たいへんお買得です!


 さて、次に紹介するのは象印の商品です。

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 09・ZOJIRUSHI 【南部鉄器極め羽釜】圧力IH炊飯ジャー NP-WT10-BZ  
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 10・ZOJIRUSHI 【新・極め羽釜】圧力IH炊飯ジャー NP-WB10-TZ
 10・ZOJIRUSHI 【新・極め羽釜】圧力IH炊飯ジャー NP-WB10-WZ
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 炊飯方法:可変圧力IH
 圧力炊飯:1.3気圧  
 内釜素材:南部鉄器極め羽釜
 内釜厚さ:1.7mm(釜底2.3mm)
 内釜保証:3年保証  
 保温機能:簡易的(低温度)
 蒸気対策:セーブ炊飯時のみ80%カット 
 特殊調理:おこげごはん
 通常炊飯:54〜63分
 急速炊飯:29〜35分(特急14〜23分)
 熟成炊き:86〜87分
 堅さ調整:7通り炊分
 その他 :保温見張り番 

  こちらは象印極め炊きNP-WT10NP-WB10 です。同社のフラッグシップ(最も高い)機になります。こちらも圧力IH炊飯機にという分類ですが、「パワー圧力」という象印オリジナルの機能が下位機種同様、補完的に付きます。

 「パワー圧力」は、「小型ポンプで外気を取り入れて釜内部の圧力を制御する」機構です。この機能により沸騰前の状況や蒸らし時にも釜の中に圧力を加えることが可能になりました。5年ほど前に搭載されはじめた技術ですが、米の甘みを引き出す技術として現在でも採用し続けられています。 

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 使われている釜は、安いほうのNP-WB10については、厚さ3.5mmと厚めですが、通常のプレス製の釜です。

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 一方、高い方のNP-WT10について南部鉄器極め羽釜」になります。厚さは1.7mmと下位機種の「極め羽釜」よりも薄い構造です。それなのにどうして値段が高いかと言えば、こちらは南部鉄器だからです。南部鉄器はいわゆる鋳物です。

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 ただ、職人が焼き型を作った一点ものとしての伝統工芸品ではなく、原型をつかって作られた量産品ですが、焼鈍(高温で焼く)する前に前段階の工程も複雑で非常に手間をかけて作られています。

 鉄製と言うことで熱伝導率が高いわけで、ステンレス鋼やアルミを素材にプレスでつくられた製品よりも高熱を維持しやすいと言えると思います。ただ、それが鋳鉄である必要があるか(鉄のプレス加工ではだめなのか)は不明です。
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 また、こちらは下位機種と同じですが、底面のヒーターをスプリング構造にすることで、釜とヒーターをより密着できるように改良され、下面から強い火力で炊く「かまど炊き」のご飯をより忠実に再現しています。

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 とくに、沸騰前の加圧により「中ぱっぱ」の状況を作り出し、お米の旨みを引き出しています。
 また内釜は、他社製品に較べて浅く広い形状ですが、これは、炊きむらを効果的に防ぐ役割を果たします。    

 釜のコーティング素材には下位機種同様のプラチナコーティング」です。象印によれば、プラチナコーティングすることで、中の水を弱アルカリ性でき、炊きあげ時の米の甘み成分(還元糖量)をアップさせることが可能とのことです。    かけられる圧力は、最高1.3気圧となり象印の最高クラスです。お米のアルファ化を促し、甘みをより効果的に引き出せるでしょう。


   しかしながら、炊飯にかかる時間は、やや長めになります。恐らくポンプ圧力をつかった長時間加圧がこの炊飯器の特徴であるため、時間をかけて炊飯するのが標準担っているのだと思います。一方、高速炊飯は平均30分ほど、さらに特急炊飯モードだと20分ほどで炊飯が完了します。ただし、これはあくまで非常時のものです。高速炊飯はややかためになることがあります。また、特急炊飯モードは、水っぽくなる場合もあります。

 ご飯の堅さについては、5通りの炊き分けを可能にしています。かたさは、「しゃっきり」「ややしゃっきり」「ふつう」「ややもちも」「もちもち」と5通りの選択肢があります。最大1.3気圧の圧力を可変制御することで、こうした炊き分けを可能にしました。米の堅さにこだわりがある人には、細かく調整できるのでオススメできます。またこの機種は、上位機種については、「おこげご飯」が炊けます。ただし、タイガーのように焼き加減は調整できません。  

 炊きあげたご飯の保温については、人工AIが釜内に残ったごはんの量を推測し、温度コントロールをする機能が付きます。これは下位機種に付かないものですが、ご飯の乾燥を防ぐのにとても効果的です。
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 また、こちらは、下位機種と同じ機能ですが、内ぶたの工夫により、水分の蒸発量を約40%抑制し、つやのあるご飯を長時間保つことを可能にしています。

 蒸気セーブ機能についても下位機種と同じように搭載されます。しかし、この機能は、「蒸気セーブ炊飯」という特殊なモードで炊飯した場合に、約80%蒸気セーブができるというものです。通常炊飯時に、常に蒸気セーブをする他社機種とは異なる低機能なものであるので注意が必要です。

 お手入れは、炊飯のたびに以下の掃除が必要です。

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 洗う必要があるのは、ご飯のお釜内ぶたセット蒸気口です。このうち内ぶたは「二重ぶた」を外して洗う必要があります。内ぶた凹凸があり、若干洗いにくいですが、圧力IH炊飯機にしては掃除がしやすいといえます。


 以上、極め炊きNP-WT10NP-WB10 の紹介でした。NP-WT10は、南部鉄器が採用されている点のみが大きな相違点です。価格差にして、1.5万円あるこの機種を買うメリットは「南部鉄器」であること、「かまど極め」というおこげご飯を炊くモードがあることです。

 メーカーが説明するに、熱伝導率の点で、「NP-ST(南部鉄器)の発熱効率82.7%、従来品H21年型NP-LT(ステンレス素材)の発熱効率78.7%」と改善はあるようですが、数値的には僅かです。また、現行品のNP-WA10と較べた場合の優位性もデータが無いので分かりません。伝統工芸を取り入れたのは評価できますが、それが味にどのように直結するのかは、もうすこし丁寧な説明が必要だと思いました。

 なおこちらにも「在庫限り」で旧モデルが売られています。かまの形が少し変化したこととと、内ぶたにプラチナコーティングがなされた程度の変化しただけなので、旧機種はお買得です。

後編記事につづく!
美味しいご飯が炊ける高性能5.5合炊き炊飯器はどの機種?!

  というわけで、今回は1万円台から3万円台の炊飯器について12機種を比較しました。

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 以上、前編では、タイガー・パナソニック・象印の炊飯器を見てきました。記事はまだ後編に続きます。

 続く後編 では、ここまで紹介した炊飯器の全機種から、目的別・予算別に最もオススメでできる機種を選定していきます!

 →後編の記事は【こちら 】のリンクから!

 今回の記事はこれで終わりです!「家電批評モノマニア」のブログはいかがだったでしょうか? 

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