応援ドキュメント 明日はどっちだ #75 2015.02.24


(岡本玲)
京都南禅寺界わい。
ここには一般にはほとんど目に触れる事のない風景が広がっている
それは古くより政財界の大物たちが贅の限りをつくして造った日本庭園の数々。
国の名勝にも指定された庭もある中そうした庭を維持し今に伝える男たちがいる
彼らを支える哲学は独特だ
それ必死でやっていこうかと思ったらやっぱり200年ぐらいねかかっちゃうんで。
そんな世界へ飛び込み修業を始めた一人の若者がいる。
元は白衣の研究者。
知識はあるものの…
で仕上がりはこのありさま
一体どうなる!?
忘れられない過去を背負い挑む大舞台
果たして…
始まりました「明日はどっちだ」。
庭師ですか?すごいね。
「ザ職人」という。
「これぞ!」っていうね。
一人前になるには…。
200年!
(笑い声)1回の人生じゃ無理ですからね。
庭欲しいですか?庭欲しいですよ。
どういうのが?茶の部屋とか造りたいですもんね。
茶室。
茶室からの石庭でしょ。
(笑い声)真逆やんか!
ここにあの驚くべき庭を手がける一軒の造園会社がある
植彌加藤造園。
京都随一の規模を誇り抱える庭師は50人。
中には海外から修業に来ている者もいる
でこの中に期待されながらもなんだか伸び悩んでいる若者がいるという
その人物は…張り切って剪定しているこの庭師。
かと思いきや…下にいた。
仕事は下積みの落ち葉拾いなのだがなんだかうれしそうに…
庭師の卵。
先輩が落とした葉っぱを拾い続けて3年目だ。
実は太田さん庭師の修業をする前は白衣を着て微生物の研究をしていた。
本来なら修業3年目といえば木の剪定をしていいころなのだがつい…
この話が始まったらもう止まらない
庭師として早く成長してほしいと思う先輩たちは…
どうすれば尻に火が付いてくれるのか
すると12月。
あるお寺の庭で太田さんにとうとう剪定が任される事になった。
ところがその指示といえば…
庭師特有のこのなんとも微妙なニュアンス。
果たして太田さん理解して仕事ができるのか
任せられたのは参道脇の一帯。
正月前に無駄な枝や葉っぱを落としてさっぱりさせる。
人間の髪と一緒だ
ところが太田さんなかなか仕事がはかどらない。
一つハサミを入れるのも時間がかかる
そんな様子を…上司が心配そうにのぞき込み始めた
で切ってみれば一本のムクノキはこんな姿に
分かるで。
あれやったら俺でもできたよ。
正直ちょっと…。
確かにムクノキの枝だけが上に飛び出し明らかにバランスを壊していた
どうして大胆に切れないのか聞けば太田さんなりの理由があった
なんとも優しい理由だった
考えすぎやろ。
夜家に帰っても仕事場から捨てずに拾ってきた草木で標本作り
研究者とかの方が合ってるんじゃない?
自然と向き合う時優しさだけでは駄目なのか。
センスという言葉でそれを問われている気がした
う〜ん…。
また悩み始めてしまった
そんな太田さんの潜在能力を信じる社長は…
ある夜。
太田さんはトンガからやって来た会社の先輩のパサさんと飲みに出た
日本独特の庭造り。
パサさんはどうやって壁を乗り越えたのかそこにヒントを見つけたかった
盗むのも大事やからね。
先輩のやり方をしっかり見る事
するとこの日。
太田さんにまたとないチャンスが訪れた
太田さんの教育係となったのはベテラン西坂さん。
名刹も任される手だれだ
ベテランっぽいなあ。
すごい事やんなあ。
で教育の舞台となったのは高さ20メートルほどの松の上。
見よう見まねでやり始めたものの…横で西坂さんすごいスピードで切っていく
すっげえ。
迷いがないなあ。
それに必死でついていこうとしている時まるで太田さんの悩みを見透かしたようなひと言が
西坂さんからは「あまりきれいにしようと思わなくていい」という指示
深いなあ。
これはなかなかできんわ。
それって自然体でいいって事?
すると太田さんの手が少し動き始めた
西坂さんは何を伝えようとしたのか
うわあすげえ。
人間の思いだけでハサミを入れなくてもいいのなら自分なりの道が見つけられるかもね。
どう?太田さん
おっ前進前進。
頼みますよほんと
いやあ深いねえ。
最後の師匠のひと言はすごい大きかったんじゃないですかね。
西坂さんのねあのひと言。
感覚とセンスってすっごい難しいよね。
僕らもやっぱりジャニーズJr.の時先輩の事まねしてたもんね。
そっから入らなしゃあないでしょうね。
元旦の沖縄
でもやるしかない。
沖縄の高校生フィギュアスケーター花城桜子さんにとって大一番インターハイが間近に近づいていた
きれいな海!やっぱり。
そのためだったら何でもやるというわけでまずは神頼み
願いはもちろんインターハイ上位入賞を果たす事だ
すげえやん!これ気持ちええなあ。
御利益あるんじゃない?
今回のインターハイ親子の人生にとって大きな節目なのだ
4年前あの震災で2人の暮らしは大きく変わってしまった
当時仙台であの羽生選手らと共に将来を期待される一人だった。
そのころ彼女には得意のジャンプがあった
このままフィギュアスケーターとしてどんどん成長していくはずだった
ところが震災後暮らし始めた沖縄の練習環境はといえば…一般客の隙間で滑るしかなくジャンプすらなかなかできない。
得意のダブルアクセルは…
もはや跳べなくなっていた
ブランクかあ。
実はこのころ腰に疲労骨折まで負いながら練習を続けていた
そしていよいよインターハイがあと10日と迫ったこの日。
練習を終えた桜子さんにうれしいプレゼントが
スケート仲間からのメッセージでいっぱいの横断幕
(拍手)
桜子さんがどれだけ厳しい練習環境で頑張ってきたかみんな分かっていた
ありがとう。
うれしいなあこれ。
そして迎えたインターハイ。
会場のある名古屋へは親子2人でやって来た
会場となるアリーナは有名アーティストのライブも行われる施設の中にある。
沖縄のリンクにはない観客席が3,500も!
この日は本番を翌日に控えた…
他校の選手にはコーチがぴったりと付き添っている。
しかし桜子さんには母しかいない。
参加する選手のレベルも高い。
例えば浅田真央選手の後輩谷口選手。
去年暮れ彼女はたまたま来ていた沖縄のリンクで軽々とダブルアクセルを跳び桜子さんを驚かせていた
ところが…
その谷口選手ですらインターハイでは補欠という厳しさなのだ
与えられた練習時間は20分
肝心のダブルアクセルは…
成功まで本当にあと一歩まで来ている。
ちなみに村上さん直伝終盤の振り付けは…?だいぶ決まってきた!
応援利いてるやん!
その夜も。
親子の二人三脚は続いた
実は2人は今回が最後のインターハイと決めていた。
桜子さんが来年受験生となるからだ
悔いの残らないようにね。
だからこそ震災前に跳んだダブルアクセル。
あの時の喜びをまた味わいたい
そして迎えた…
いよいよ参加選手147人の演技が始まった
(声援と拍手)
決勝に進めるのは上位24人。
高得点に欠かせないのはやはりジャンプ
きれいなあ。
やわらかいな。
トップグループの選手たちは皆すご腕のコーチに見守られ落ち着いた表情。
けれど2人には2人のやり方がある
練習してきた事を出し切るだけだ
「ビシッ」って言うてるやん。
お母さん取り込んでくれてるやん。
きた!
(村上渋谷)頑張れ!
(拍手)
沖縄で一人頑張ってきた事を知るお客さんから声援が飛んだ

最初のジャンプはダブルルッツ

なんとか成功

スピンもきれいに決まっている

ステップもまずまずだ
その頑張りに目を潤ませる母の前で…いよいよあのジャンプ
いけるんじゃない?
失敗
いけるいける。
そして次のジャンプ

それでも挑み続ける娘を母は黙って見守っていた

(拍手)
果たして結果は…
最後のインターハイは予選敗退となった。
ジャンプが跳べなかった以上しかたがない
これで桜子さんの挑戦は終わってしまうのか
2日後桜子さんが進めなかった決勝の舞台。
優勝を決めた選手の華麗な演技
それを食い入るように見つめる桜子さんの姿があった

同年代の選手が見せる桁外れの演技。
桜子さんは何を感じ取ったのか
え?目指すって事はまた続けるって事?
次のチャンスは3月の九州大会。
母と娘の挑戦はまだまだ続きますよ!
なるほど。
ひとまずはお疲れさまでしたですね。
(拍手)よく頑張りましたね。
いやあすごかった。
ケガの中ね。
よう頑張ったよ。
マジですか!あれ?桜子ちゃんどうも!お久しぶりです。
(拍手)お疲れさまでしたひとまずは。
どう?終わってみて。
もちろん緊張もたくさんしたんですけどその1個前の大会がもう緊張して逆に足が動かないのが自分で分かったぐらいだったんですけど。
もうガチガチなって力入って。
それに比べたらちゃんと滑ってるっていう感覚を味わえたかなって思います。
すごいな。
今回なんとお母さんも来てるってよ。
お母さん娘とそっくりですね。
(笑い声)お母さんの支えは今回?やっぱり震災とかも味わって一緒に支えてきてくれたからこそ今があるんだと思うので。
最高のコーチやと思うよ。
お母さんがどんな表情で見てるとか知らんかったでしょ?自分が滑ってる時に。
あらら…と思って。
どう思った?私にいろんな面でしっかりぶつかってきてくれてたんだなと思いました。
実際さ村上が応援しに行ったやんか。
アドバイスとして参考になった?なりました。
しかもテレビでさ「届け!」言うて「ピシャッ!」って…。
届きました。
「ピシャッ!」って。
(笑い声)実は次の3月の大会でジャズの曲で滑るんですが…コーチがそれはもう…。
(笑い声)最後まであなた責任持たないと!当たり前ですよそりゃ。
フィギュアやった事ないんですよね?僕フィギュアやった事ない。
ないよ!色気出せない人は止まる時ピャッて硬いでしょ。
(笑い声)最後のポーズがシュパッてやるんですよ。
色気出してみて。
(笑い声)
(歓声)2015/02/24(火) 16:05〜16:30
NHK総合1・神戸
応援ドキュメント 明日はどっちだ #75[字][再]

関ジャニ∞が頑張る人々を応援する連続ドキュメンタリー。16歳フィギュアスケーターは最終章!ついにインターハイの舞台に。京都・庭師の奥深き世界で悩む28歳も登場!

詳細情報
番組内容
花城桜子さんは、かつて羽生結弦選手とともに腕を磨いたフィギュア選手。だが震災で転居を重ねる中、以前は跳べていたダブルアクセルが跳べなくなった。「もう一度納得できる演技を」母と二人三脚で特訓を続ける桜子さんに、いよいよ勝負の日が…。厳寒の京都では太田陽介さんが樹木と格闘!大学で微生物研究していた変わり種だが、庭師を目指し入った老舗の会社では「センスがない」と厳しい声が。途方にくれる太田さんの明日は?
出演者
【出演】渋谷すばる,村上信五,横山裕,【語り】岡本玲

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
バラエティ – トークバラエティ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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