NHK高校講座 地学基礎「自然災害と人間生活」 2015.02.25


原子力発電はこれを利用して電気エネルギーを作っているのです。
(関口)今回はですね「自然災害と人間生活」っちゅうテーマなんだけども。
(垣内)ふんふんふん。
ちょっと紹介したいのあるのね。
はい。
これ。
んっ?これ随分昔の絵ですよね。
うん。
まあパッと見て江戸時代のあの浮世絵って感じだっちゅうのは分かりますね。
そうですね。
ポイントはこの黒いやつ。
これ鯰です。
んっ鯰がみんなにこれいじめられてるみたいですよね。
そうそうそう。
何でいじめられてるか分かる?いやどうしてですか?あの…これが描かれたのはさ安政江戸地震っていう大地震があった直後1855年の10月に起きたんだけどさ。
はいはい。
で当時はあの…地下で大きな鯰が暴れると地震が起きるって信じられてたからこういう絵になった訳ですな。
んっ江戸時代はまだ地震がこうプレートの動きによって起こるなんて誰も知らなかったでしょうからね。
でしょうね〜。
だってプレートが動くって分かったのってほんの50年くらい前の話だからまあ比較的新しい考え方だしね。
うん。
それで鯰がこうやって悪者にされちゃった訳ですね。
かわいそうに。
だけどですねそればっかりじゃないんですこの絵は。
うん?ここ見て下さい。
んっ何かいますね人が。
震災の復興でさ仕事が増える鳶とか大工さんとか左官の人たちなの。
うん。
自分たちの仕事が増えたっちゅう事でね鯰をいじめてるこの人たちに「ちょっと待って」って止めようとして来てるっていう絵なんですよ。
ん〜なるほど。
じゃあ地震は二度と来ないでほしいけど一方で震災は起きてしまったからしかたがないからまあ前向きに復興していこうよっていうメッセージな訳ですね。
そうそうそうそう。
うんまあ江戸時代の人たちのたくましさが表れてますね。
そうね〜我々日本人を象徴してる絵というかね。
うん。
…ちゅう事で今回は私たちが生活していく上ではね避けては通れない自然災害と我々はどう向き合ってけばいいのかっちゅうのを考えたいと思います。
それでは今回も3つのキーワードから自然災害と人間の関わりを見ていきますよ。
はい。
まずはこちら。
それと…。
まず最初のキーワード。
…から見てきましょうかね。
はい。
気象災害っていうのは…ほんじゃあ一年を通して日本にはどんな気象災害があるのかざっと見てみますかね。
はい。
厳しい寒さが和らぐ春。
春はぽかぽか陽気で穏やかな季節…と皆さん思っていませんか?でも実際は…。
低気圧が発生しやすく強い風が吹きやすい季節なんです。
強い南風によって起こる雪崩や大きな波にも注意が必要です。
大陸からは黄砂が風に乗ってやって来て視界が悪くなる事もあります。
4月から5月ごろには季節外れの霜遅霜が農作物にダメージを与える事もあるんです。
梅雨の時期場所によっては集中豪雨で洪水や土砂崩れが起こります。
反対に雨が少ない空梅雨になると水不足になって節水や断水を強いられます。
猛暑の夏。
毎年たくさんの人が病院に運び込まれる熱中症は深刻な問題になっています。
逆に気温が低い日が続く冷夏だと農作物の生育が悪くなり米不足や野菜の値上がりを招きます。
夏から秋にかけては台風が接近上陸する季節です。
北海道や日本海側などに大雪を降らせる冬。
家屋の倒壊。
雪下ろしの時の事故などが発生します。
(笛の音)・あっあっ…。
積雪が少ない東京でも慣れない雪に転んでけがをする人が出たり。
交通機関が乱れたり。
車のスリップ事故が起こったり。
あげくに物流が滞ったりと大混乱を引き起こします。
南北に長く季節の移り変わりがはっきりしている日本ではさまざまな気象災害が起こります。
う〜ん日本は自然の恵みがたくさんあるけれどその恵みが多すぎたり少なすぎたりすると災害になってしまうんですね。
そうです。
日本の気象災害ってのは……って特徴がありますね。
うん確かに。
北海道と東京では同じくらいに雪が降っても慣れてない東京の方が大きな災害になりやすいですよね。
そういう事なんですよ。
うん。
しかもですね気象災害だけじゃないんだねこれが。
うん。
これまで勉強してきましたけども日本は世界的に見ても地震は多いしさ火山も多い訳ですよ。
つまり日本っていうのは自然災害大国だっちゅう事ですな。
う〜んまあうれしくないけどちゃんと受け止めておかないといけないですよね。
そうですよ。
そこで次はこちら。
はい。
自然災害大国日本の「災害の移り変わり」ってのを見ときましょうね。
昔昔人々を大いに悩ませた災害は…雨が降らない日が続くと土地が乾燥し農作物が取れません。
度々飢きんが起こりました。
しかし灌漑技術が発達した現在ではこういった干ばつの被害はほとんどなくなりました。
江戸時代に入ると各地で水害が増えました。
例えば江戸。
江戸はもともと無数の川が流れる湿地帯を埋め立ててつくられた町です。
そのため大雨が降るとすぐに川が氾濫し度々洪水に見舞われたのです。
しかし現在ではダムや堤防などの治水技術が発達し広い範囲の洪水は減りました。
減っている災害がある一方で新たな災害が起こるようになりました。
高度情報化社会が引き起こす…災害は社会の進歩移り変わりに伴って変化しているんです。
まあ災害の移り変わりを見てみるとさ……っちゅう事がよく分かりましたね。
そうですね。
私たちが自然の中で暮らしてる以上まあどんなに科学技術が発達しても自然災害を0にするって事はできないのかもしれませんね。
そのとおりでございます。
う〜ん。
では最後に私たちはそういった災害とどういうふうに向き合っていきゃあいいのかそれを考えていきましょうね。
はい。
はいキーワードはこちら…うん隊長この地図がその災害対策の一つって事ですか?そういう事でございます。
これはね…んっこれ中高生たちの手作りなんですか?そうなんですよ。
ハザードマップっていうのは何ですか?ハザードマップっていうのは…江戸川区は海抜0m地帯ってのがすごい多いですからね。
水害が起きやすい場所な訳。
なるほど。
そこで防災クラブの皆さんが高い建物とかさ避難できる場所になりそうなの細かく調べたんですね。
ふんふんふん。
自分たちの町がどんな災害に弱いのかを知ってあらかじめ対策を立てた訳ですね。
そういう事です。
で提案。
水につかっちゃった時の浸水。
どこまで水につかるかを提示してほしい。
なるほど〜。
う〜ん。
こういう活動が必要ですね。
うん。
だけど防災クラブの活動ってのはねこれだけじゃないんだそうですよ。
ふ〜ん。
何をしてるのか垣内隊員ちょっと見てきて頂けますか?分かりました。
じゃあ行ってきます早速。
よろぴく。
東京都江戸川区の防災クラブは災害が起きた時自分たちに何ができるのか実際に体験しながら考えています。
防災クラブの皆さんこんにちは。
(一同)こんにちは〜!元気がいいですね。
早速なんですけど今日はどんな活動をするんですか?
(部員)えっとこれから非常食を作りたいと思います。
垣内隊員も参加して…あれ?空き缶を切り始めた。
料理するんじゃなかったの?何でこんなに空き缶がたくさんあるんですか?これで?災害で電気やガスが使えない調理器具もそろわないって事を想定して身の回りにあるものを使って料理をするんです。
今回のメニューはカレー。
地元で取れたちんげん菜。
手でちぎっちゃいます。
サポートしてくれるのは防災士や地域の大人たち。
風に向かってまっすぐ置くんじゃなくて斜めに置く。
そういうのを検討しながらやって。
じゃあこっちで作ろう。
ふだんの料理とは違うさまざまなノウハウを教えてくれます。
(堀)3つ分をいっぺんに入れるんじゃなくて少〜しずつ入れてくのね。
ごはんを炊く燃料は細かく切った牛乳パック。
すご〜い火が。
(部員)怖え怖え怖え…。
怖い!
(堀)すっと載せれば怖くない横からす〜っと載せてはい。
はいそれで結構です。
あとはおよそ20分間火を絶やさないようにするだけ。
ねえ臭い臭いやばいやばい…。
(堀)ちょうどこれはいい感じに炊けてる。
あとそれ全部入れ終わったら…。
(部員)うちはうちは焦げてる?じゃあ炊けたかどうか見ましょうか。
はいいいですか?開けて。
開けてみて下さい。
ほっ…おお〜!炊けてる。
すご〜い。
(堀)うお〜。
うお〜できてるできてる。
(部員)臭い。
災害の時水はとっても貴重です。
洗い物を減らすため丈夫なポリエチレンの袋に1人分のちんげん菜とカレールーを入れて煮込みます。
非常食のカレーが完成。
お皿も手作り新聞紙でできています。
食べます。
うんおいしい。
災害が起きた時に……っていう事を実感しました。
何か自分もいつかこういうの役に立つ日が来たらいいな〜みたいな。
いざという時この防災クラブが地域を守る大きな力になると地元の人たちは期待しています。
ああいうふうにもし災害とかがあった時ってすごくみんな気がめいっちゃうじゃないですか。
めいっちゃうだろうね。
でもああいうふうにこうやって一つのものをみんなでやるって事はすごく心の支えになるし癒やしにもなるのでいいなと思いました。
なるほどね。
中学生とか高校生とかになるといざっていう時にさまあ自分の身を守るだけじゃなくてこうやって地域のためにですねできる事がいろいろある訳だよね。
ありますね。
東日本大震災の時もさあの…中学生とか高校生が手伝ってくれて「すげえ助かったぞ」っていう声って多いんですよ。
う〜ん。
ほんでねこちら。
うん。
これは震災の時に中学生とか高校生たちが具体的にどんな事をしたのかどんな事をしてくれたのかっていうのをまとめた記録なんですよ。
ほう〜。
ちょっと中見てみたいでしょ?はい。
かっきーも手伝って。
はい。
宮城県東松島市の当時中学2年生男の子から寄せられた記録です。
「僕は支援してもらった物資を運ぶ作業と水配りを行いました。
まめができるまで物を運び正直つらくなる事もありました。
初めは何もする事なく暇だったのでやっていましたが不安な中でも人と人とが寄り添い合っているところを見るとより手伝おうという気持ちになりました」。
うん小学生の記録も紹介します。
「同級生3人とラジオ体操をみんなに呼びかけてやったら楽しいだろうと話し週3回やり始めました。
おばあちゃんたちに『みんなに会って話しもできるし体の調子もよくなったありがとう』と言われてうれしかったです」。
うん。
「避難所で被災した子どもたちと遊んでくれました。
あの状況の中大人たちは子どもと遊んであげる余裕がありませんでした。
中高生たちがとてもたくましく見えました」。
おお。
「小学校の体育館を避難所としていました。
重い生ゴミを中高生が率先して学校の畑に穴を掘り埋めてくれていました。
『エコだよリサイクル〜』などと明るい態度で接してくれて私たち調理班も限られた食材でおいしいと言われるおかずを作ろうと話したものでした。
大人でも嫌がるゴミ捨て決して目立つ作業ではないけれど大事な大事な仕事でした。
そんな事ができる君たちはすばらしいと思います。
ありがとう」。
(2人)う〜ん。
あれですねこうやって見てみるとまあ実際に中高生たちがやった事っていうのもまあ重要だとは思うんですけどみんなそのやってくれている姿に元気とか勇気をもらっていますよね。
なるほどね仕事ばかりではなく。
うん。
でもそうだとするとよく中学生高校生ってのは未来の主役なんて言い方をすっけどさ既に主役っていうかね。
そうですよ今もう…。
既に…。
主役だよっていう。
う〜ん。
よろしくお願いします〜。
(久田)あ〜どうもこんにちは。
まあしかし災害の時ってのは誰が主役脇役っていう事なくみんなが協力する事ってのがどれほど重要かっていう事ですね。
本当にそのとおりですね。
協力し合うって事は大事な事だと思います。
ただですねもう一つその地学の目標というのがあるんですね。
な何ですか?それはですねそうやっていろんなまあ火山の噴火とか地震それから今回の気象現象とかですねそういうものを正しく理解するという事も地学の目標として大事な事なんですね。
はいそうですね。
はい。
単に地震を恐れるんではなくこれからどういう事が起こるのかそして今一体何が起きてるのかそういう事を正しく理解すればまあこれからの事についてもそれぞれ皆さんが考える事ができるという事になる訳です。
なるほどね。
この前の東日本大震災によって初めて分かった地震のメカニズムっていう事もありましたもんね。
そうですねはい。
そういう正しい知識を基に協力をするっていうつまり協力の精度を上げるみたいな事になるからやっぱり確かにその…地学が発見した事を我々が正しく知るっちゅう事は重要ですね〜。
まさにそのとおりだと思いますね。
という事は先生が頑張んなきゃいけないって事じゃない。
そのとおりだと思います。
ねえ。
はい。
今のご時世っていうのは自然災害といやあさどうしてもこう規模が大きくなってるな〜っていう傾向だよね。
そうですね。
するってえとどうしたって協力をし合ってっていうのもさますます必要になってきちゃうしさ。
はい。
何か今日の勉強した事って今まで勉強してきた中でもすごくリアルな回だなって思いました。
ああ…。
本当にこれから向き合わなきゃいけないじゃないですか。
うん。
いざってなったら何作るの?カレー?フフフカレー今日…生かしますよちゃんともし何かあったら。
カレー作る?ごはんも炊けるようになりましたし。
おお〜…そうですか。
でも本当にあの時間がすごく何か意味のあるものだなって思いました。
本当そうだったね。
いいとこに目つけてきたと思いましたよ。
2015/02/25(水) 14:40〜15:00
NHKEテレ1大阪
NHK高校講座 地学基礎「自然災害と人間生活」[字]

「地球」は私たちにとってかけがえのない存在です。その地球を、「宇宙の中の1つの星」「地球という物体」「地球の歴史」そして「環境」という視点から学んでいきます。

詳細情報
番組内容
ナマズ絵の浮世絵で分かるように、江戸時代は地下でナマズが暴れると地震が発生すると信じられていた。近年、地震研究の進歩とともに、その原因は随分と解明されてきたが、さまざまな自然災害は、もちろん現在も発生する。今回は、私たちが生活していくうえで避けては通れない自然災害と、どうつきあっていけばいいのかを考えていく。【出演】関口知宏、垣内彩未【講師】久田健一郎
出演者
【講師】筑波大学教授…久田健一郎,【司会】関口知宏,垣内彩未,【語り】市川展丈

ジャンル :
趣味/教育 – 中学生・高校生
趣味/教育 – 大学生・受験
趣味/教育 – 生涯教育・資格

映像 : 480i(525i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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