NHK高校講座 家庭総合「100年前を考える 100年後を想像する」 2015.02.26


作品は鑑賞してもらう事で完成するのよ。
鑑賞する人の反応を見る事も次回の展覧会の参考になるわよ。
「アートおかん展」も開いてほしいわ。
こんにちは「家庭総合」です。
アオイちゃんは以前家庭の事情でね進学を諦めかけていた子なんですけど。
そうでしたよね。
進学決まったみたいでよかったね。
(尾崎)よかったですね。
家庭の事情で行けないというのはすごい悔しいですからね。
ユウタ君はね昔に比べて世の中が良くなったとか悪くなったとかって言ってましたけど皆さんどう思います?成君どう思う?良くなった点たくさんありますよね。
どこ?例えば…あ〜メールとかね。
そうだね。
(尾崎)悪くなった点はやっぱり機械とかも増えたんで工場とか。
空気が悪くなったのかなぁって。
そういうふうには思いますね。
確かに都会の真ん中でこうやって「あ〜おいしい空気だ」っていう感じしないもんね。
いろいろなね考え方ありますけども。
そこで今日はですね詳しい方に来て頂いておるんですけども…。
(堀内)こんにちは。
登場したのは家庭科教育のプロ…社会の変化と暮らしについて一緒に考えます。
先生実際のところ世の中は良くなっているのか悪くなっているのかってどう考えたらいいんですかね?漫画の中でもありましたけど良い事も悪い事もそれぞれありますよね。
どっちが本当にいいのか悪いのかって判断難しいですよね。
そこでなんですけど100年前の生活日本人がどんな生活してたかって事をちょっと振り返ってみるとイメージしやすいんじゃないかなと…。
そうなんです。
という訳で今回はですね……というテーマでいろいろと考えていきたいと思います。
100年前というのは大正時代が始まったばかりなんです。
大正って何かイメージって実は正直あんまりないよね。
おじいちゃんがそういえば大正生まれだったなぁと…。
砂利道とか…何だろう?あとは着物?着てるのかな。
さあ100年前の日本はどんな時代なんでしょうか。
そこで成君と千瑛ちゃんがタイムスリップしてきました。
僕たちが?どうなるんだろう?100年前の日本に16歳の女の子と男の子がいました。
お千ちゃんとあき介君です。
(2人)ようこそ100年前の日本へ。
日本の人口はおよそ5,000万人今の半分以下でした。
そして…当時の日本は欧米諸国に対抗して近代化を急いでいました。
東京駅の開業はちょうどこのころ。
鉄道網が全国各地に広がっていき工業や軍需産業を支えました。
(あき介)日本は今戦争をしているんだ。
日露戦争は2人が5歳から6歳の時の出来事でした。
そして第一次世界大戦が始まったのは15歳の時の事でした。
(お千)私たちは地方の農村で暮らしています。
6歳から12歳までは尋常小学校で勉強したんだ。
小学校の就学率は95%を超えていました。
しかし卒業後進学できるのはまだ10人に1人ほど。
ほとんどの子どもたちが12歳から働いていました。
お千ちゃんにも家での仕事が待っています。
日が昇ると早速お仕事開始です。
水道はありませんから川から水をくんできます。
ガスや電気もありません。
料理はかまどで行います。
昼間は畑や田んぼで農作業。
もちろん機械はありません。
体力だけが頼りです。
夕方は家族全員の食事の支度。
食事が終わればほっと一息とはいきません。
日が落ちたあとは裁縫仕事をこなします。
当然ミシンなどありません。
こんなに忙しいのに休みも全然ないの。
僕は次男だから将来が不安なんだ。
当時家は長男が継ぐものとされていました。
次男は新たに畑を開墾するか丁稚奉公に出るか17歳になったら兵隊に志願するか進路を決めるのは父親でした。
お千ちゃんは親が決めた相手と二十歳で結婚しました。
自分で選んだ相手じゃないけどそれが当たり前だったんです。
当時女性1人が産む子どもの数は平均しておよそ5人。
お千ちゃんも5人の子どもをもうけました。
すごいね。
何かねぇ。
100年で随分変わったなっていう感じがしますけど。
僕は平均寿命がすごい変わったなと思いました。
だって45歳ですよ。
45歳って事は僕はもう3年前に亡くなってます。
千瑛ちゃんどうでした?女性が一日大変そうだなって思いました。
家事が。
休みがないって結構大変ですよね。
今私がやれって言われたらもう考えられないです。
今はでも普通に男性も家事手伝うようになってますしあと火をおこすのもまき拾ってくるとかじゃなくてガスをひねるだけっていう。
だいぶ質が変わりましたよね。
ほかにもさまざまなサービスが社会で提供してくれる事がありますよね。
家事の外部化って言葉があったかと思うんですけど。
外部化以前やりましたね。
やりました。
例えば……とか私たち最近使いますよねそういうものを。
昔の人は何でも自分でやらなきゃいけないじゃないですか。
よく我慢してましたよね。
先生昔の人は我慢強かったって事ですか?さあどうなんでしょうね。
ただ我慢しない訳にはいかない。
…っていうかそれが当たり前っていうか。
そういうふうな社会でやらなきゃいけない事がたくさんあったっていう。
当時は家制度の下家族に関わる事柄は家父長に権限が集中していました。
財産の相続家族の居住場所の決定。
家族の結婚相手も決めていました。
お千ちゃんは我慢強かったというよりは生き方に選択の余地がなかったんですね。
女性は家事で大変だったと思うんですけどでもあき介君も自分のやりたい仕事とかを決められなくて僕みたいに悩める事ができない。
悩む事ができないっていうのがすごいかわいそうだなと思いました。
どう思いますか?私なんかは自分の人生の選択もちろん結婚相手にしても住む場所にしても人に決められるなんていう事が本当に嫌だなぁって思いながら見てました。
なるほどねぇ。
さてその後日本は激動の時代を迎えます。
あき介君お千ちゃんはどのような人生を歩んできたのでしょうか。
僕は都会に出て就職したよ。
あき介君は町で働く事になりました。
25歳で結婚し4人の子どもに恵まれました。
年号が昭和になったのは2人が26歳の時。
電気ガス水道が全国に普及し生活はどんどん便利になっていきました。
第二次世界大戦に日本が参戦した時2人は42歳でした。
戦争の間は苦労しました。
子どもを兵隊に取られたり空襲があったり大変な時代でした。
あき介君とお千ちゃんは46歳になっていました。
戦争が終わって社会は大きく変わりました。
「本日日本国憲法を公布せしめた」。
自由で平等な社会作りが始まりました。
家制度は廃止され女性にも選挙権が与えられました。
その後日本は高度経済成長期を迎えます。
家電が普及し生活は便利になりました。
しかし大量生産大量消費は新たな問題を引き起こしました。
大気汚染や水質汚濁などの公害です。
現在も……などが大きな社会問題となっています。
さあ昔と今もう本当にいろいろ変わってきましたけどどうでした?私は女性の権利が出てきたっていうのはすごいいいなって思いました。
私は戦争に子どもを行かせなきゃいけないっていうのはちょっと考えられないほどつらいだろうなって思って見てました。
僕は高度経済成長がものすごく…まああれがあったおかげで今僕たちはこういう豊かな暮らしをしてると思うんですけど。
当時は日本がどんどん大きくなっていく事の方が大事で環境は「すいませんちょっと後回しにしてもらっていいですか。
今それどころじゃないんで」…っていう感じがしてしょうがなかったんですよ。
先生どうなんですかね?こうやって過去を知る事で私たちの今現在っていうのが見えてくるような気がします。
やっぱり今パパイヤさんがおっしゃったけど高度経済成長っていう時代があったから時代が進んでいろんなものが便利になった。
それによって得たものも多かったんだけれどもそれで失ったものとか危機にひんしてる事柄がたくさんあるんじゃないかなってそんなふうに思いますね。
やっぱり光と影そういう両面があるのかなと思います。
そこで日本のエネルギー消費量の推移を見てみましょう。
60年の間におよそ8倍にまで増えています。
そして注目したいのはその内訳です。
運輸や産業と並んで民生つまり生活の中での消費が大きな割合を占めています。
この部分がこれだけの量占めてるって事は見逃せないと思うんです。
この結果ですね問題として…それからそういった事によって環境の破壊という事になっていってこれがどんどん悪化していくとですね人間が生きていけないこの地球になってしまうという事になりかねないですよね。
やっぱりそうならないようにここで踏みとどまろうっていう考え方があるんですけど。
それがこの持続可能な社会っていう考え方なんですね。
文字どおりいつまでも続く安定した社会の事。
環境破壊などの負の遺産を次の世代に残さないという考え方です。
「家庭総合」ではそのために一人一人ができる事について考えてきました。
買い物をする時環境に配慮した製品を選ぶ…適正な報酬で取り引きを行う…地域で生産されたものを地域で消費する…いらなくなった服を作り替えて着る…環境保全や社会貢献を意識した…いろいろありましたね。
やりましたね。
覚えてます?覚えてますよ。
私はもうフェアトレードを勉強してからバナナはスーパーでフェアトレードのマークが付いてるのを買いますから。
早速実践ですね。
すばらしいです。
僕も地産地消を勉強したんで地物のねぎとか買うようにしてます。
おっいいね。
私は服を作ってからリフォームっていうのをしていらない服とかを袋作ったりとかちゃんとリフォームするようになりました。
偉い。
全然そんな事してなかったのにね。
そうだよね。
つまり私たちにもできる事があるっていう事ですね。
(堀内)本当にそうですよ。
皆さん実践しててすばらしいなと思いました。
やっぱり生活っていうのは過去から現在未来っていうふうにつながっているんですよね。
やっぱりねぼ〜っと生きてちゃいけないんですよね。
負の遺産を残さないためにはやっぱり少しずつでもいいから始めていかないといけないんですよね。
最後に100年後の未来に残したいものは何かを考えました。
書けました。
それでは発表して頂きたいと思います。
じゃあ成君から。
僕が考えたのはこちらです。
この先まだ自分で決められるっていうのが当たり前であってほしいなって思ってます。
なるほどね。
また元に戻らないでね。
私は…お〜すごいね。
(尾崎)機械が発達し過ぎてポンってりんごとか機械で作れそうな世の中になったら怖いなって思うんですよ。
だから農家は絶対100年後もずっと続いてほしいなと思って農家にしました。
私はこちらです。
どういう事ですか?実際に本当に男女平等っていうのが体に染みついてればこの言葉はないんじゃないかなって思うんですよね。
仕事をしてるとやっぱり男社会なんだろうと私は思ってて。
男の人は男女平等と言いながら立てた方がうまくいく。
男の人も男女平等だから女の人にこうしてあげた方がうまくいくっていうちょっとストレスを抱えながら男女どちらも生活してるような気がして。
その感覚すらない社会になったらなって私は思うんですが。
深い。
私はもうずばり…これは純粋にキレイな海が好きというか海が好きなんですけど。
やっぱり環境汚染とかって影響受けるのが海なんですよね。
そうするとそこには魚がいたりとかそういうものがどんどん死んでいってしまうとかね。
やっぱりキレイな海がなくなるのは嫌だなっていうふうに。
100年後も…今は汚いなって海も100年後はキレイになっててほしいですね。
これこそ一人一人の心掛けですよね。
そうですよね。
100年後は更にその100年後がありますから。
どうなってくんだろう?子どもたちが安心して生活できるような社会になっててほしいですよね。
100年前はガスや水道が普及しておらず重い家事労働は主に女性に集中していました。
また職業や結婚相手を自分で決める事はできませんでした。
戦後自由や平等を基本とする社会になり生活も豊かで便利になりました。
一方で環境破壊が問題になっておりどんな社会を目指すのかが問われています。
…とは未来の社会に負の遺産を残さないという考え方です。
一人一人に何ができるか考えて実践していきましょう。
2015/02/26(木) 14:40〜15:00
NHKEテレ1大阪
NHK高校講座 家庭総合「100年前を考える 100年後を想像する」[字]

人々の暮らしは、この100年どう変わってきたんでしょうか?社会制度や環境などの変化を振り返り、未来に何を残したいかを考えます。【出演】パパイヤ鈴木・青木さやか他

詳細情報
番組内容
人々の暮らしの過去・現在・未来について考えるために、出演者の千暁ちゃんと成くんが100年前にタイムスリップします。当時はガスや水道が普及しておらず、重い家事労働は女性に集中。家制度のもと個人の自由は制限されていました。その後、人々の暮らしはどう変化したのでしょうか?光と影を見つめ、未来に何を残したいのかを考えます。【出演】パパイヤ鈴木、青木さやか、足立成、尾崎千瑛【声】沖田愛【マンガ】和田フミ江
出演者
【講師】横浜国立大学教授…堀内かおる,【司会】パパイヤ鈴木,青木さやか,【出演】尾崎千瑛,足立成,【語り】沖田愛

ジャンル :
趣味/教育 – 中学生・高校生
趣味/教育 – 生涯教育・資格
バラエティ – その他

映像 : 480i(525i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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