(最終回)出入禁止(デキン)の女〜事件記者 クロガネ〜 最終回2時間スペシャル 2015.02.26


(魚住勝)ガイシャは篠田夕夏25歳。
烏丸にあるスポーツジムでヨガのインストラクターをしていたそうです。
柔らかいな。
死後硬直は終わってるのか?ええ。
死後2日は経過してますね。
2日も?
(魚住)自殺ですか?いやここを見てください。
(二宮)索条痕が2本か…。
自殺じゃこうはならんな。
(二宮)どういう事か説明してもらおうか。
ガイシャが死亡したのは一昨日の夜。
携帯の最後の発信相手は京タイの社会部。
偶然にしちゃ出来すぎてる。
記事への問い合わせがあったもんで…。
どこの物好きが今わの際に新聞に問い合わせなんかするよ?事実は事実なんで。
その問い合わせの内容は?京都府警の強引な職務質問について。
馬鹿にしてんのか?殺しの可能性もあるんだぞ?事実を言ったまでです。
そういう態度を取るんだったらなどうなっても俺は知らんぞもう。
話したの?告発電話の事。
まさか取材源の秘匿は記者の鉄則ですから。
殺人事件の可能性もあるそうです。
(胡桃沢)殺人?死亡推定時刻は3日前の午後8時から9時。
つまり近松の不正をうちに告発した直後に殺されたのかも。
えっ?
(胡桃沢)おい鉄ちゃんと説明しろ。
告発電話どんな内容だったんだよ?どうもこうも…。
(電話)はい京都タイムス。
(女の声)「府議会議員の不正を告発したいんですが…」えっ?
(女の声)「不正です」「民和党の近松昇太郎という議員です」詳しく教えて頂けますか?政務調査費を調べてほしいって言われていったん電話を切った。
でもそれっきり繋がらなくなった。
という事はひょっとしたらその告発電話を知った近松議員が彼女を…。
可能性はありますね。
警察はまだ近松の事には気づいてないんだよね?これがもし本当なら大スクープですよ。
ああーっ!!ぼぼぼ…僕大発見しちゃったかもしれませんこれ。
グルメ伯爵ね…。
(美馬)この匿名ブログ絶対近松書いてますって!このね政務報告会を開いた店の記録とブログで紹介された店が完全に一致してるんですよ?でも議員がブログを書いちゃいけないっていう法律はないし。
法律なくても結構人気のブログで奴は広告収入まで得てるんです。
税金使って高級料理食べてその上感想書いてまた儲けて…。
(美馬)許されないでしょ!まあね。
(美馬)でしょ?あれ?
(警察官)下がってください!あっ忍布さんあれあれ!あそこですよあそこあそこ…。
近松は事件の日ここで政務報告会を開いたようなんですよ。
ブログにも感想を書いてます。
現場の真ん前じゃない…。
これもう犯人確定でしょ。
(河畑孝)報告会が始まったのは5時でした。
学生さんとか若い支援者の人が多かったんでね。
8時頃には終わりましたよ。
死亡推定時刻は8時から9時の間ですよ。
わかってるって。
あっところでこの女性はご存じですか?向かいのマンションに住んでた方なんですけど…。
(河畑)いや…近松先生の支援者の中にはいなかったと思いますけどね。
本当ですか?近松さんかなり頻繁にこの店使ってたようですけど。
ええ。
いや実は私も支持させてもらってるんで。
支持?ええ。
支持者はみんなあの記事読んであきれてますよ。
政務報告会ではね大事な議論もきちんとしてたしなんでマスコミは近松先生みたいな若くて志のある議員を潰そうとするんですか!ちょっとあなた殺人犯かばうんですか?殺人?あ…いや…。
こいつ刑事ドラマの見すぎなんです。
(リポーター)「亡くなられた篠田夕夏さんはモデルとしても活動しており人気の高いインストラクターでした」「そんな夕夏さんが頻繁にホストクラブに通い多額の借金を負っていたという情報が浮上したのです」もしもし?被害者がホスト通いしてたって情報なんでうちには入ってないの?
(胡桃沢)鉄が捜査協力を拒否したんで情報を回してもらえないんですよ。
「わかった」じゃあ引き続き探ってみて。
古林!きみえさん!あっごめんなさい。
今は国会議員の先生ですもんね。
佐橋先生って呼ばないと。
(佐橋きみえ)フフフ…いいよいつもどおりで。
古い付き合いなんだから。
あ〜あ…いっそ結婚しちゃおうかな。
そしたらあんたのその説教酒からも解放されるし。
えっ?きみえさんそんな人いるの?フフッあんたとは違うのよ。
アハハハハ…。
あののんべえが今やこんなお堅いシンポジウムの主役だもんねえ。
もうすっかり国会議員ですね。
まだまだ父の足元にも及びません。
大手商社でバリバリ働いてたと思ったら突然京都の良家に嫁いで嫁いだと思ったら急にお父様が亡くなられて政界出馬だもんね。
波瀾万丈すぎるわよ。
よかったら今度記事にしてね。
で話って何?実は府会議員の近松さんの事についてなんだけど…。
読んだよ『京タイ』のスクープ。
同じ民和党だし先生の意見も伺いたいなと思って。
かばうわけじゃないけどゆくゆくは彼も国会議員になれる人だと思ってた。
政策はしっかりしてたし幅広い支持者を持ってたし。
人間性は?ん?政治家としての彼ならいくらでも取材出来る。
それより知りたいのは人としてどうかって事。
例えば女性関係とか…。
ごめんこれ以上は…。
そりゃそうか…。
でも僭越ながら元政治記者として1つ忠告させて頂くと…。
感情が顔に出すぎ。
政治家は笑って嘘つくくらいじゃなきゃ。
フフッ…相変わらずね古林。
(インストラクター)その場で。
(インストラクター)右に寄る。
(インストラクター)前に戻ります。
(インストラクター)歩きます。
ちょっ…ちょっちょっちょっ…忍布さん忍布さん忍布さん。
証拠発見!ちょっ…。
近松…。
あっこっちに写ってるの亡くなった篠田夕夏さん。
やっぱりこの2人関係あったんですよ。
(勝俣健太)あの…何か?
(勝俣)近松先生にはうちの特別会員になってもらっていたんです。
先生の政治理念に私も共感していたもので。
本性を知らないから…。
彼は亡くなった夕夏さんとも面識があったようですね?ええ。
確か男性会員向けにヨガのイベントを開いた時に先生にも出席してもらったんです。
あの…イベントっていうのはこれですか?はい。
2人に特別な関係があったと思われますか?「特別な」というと?簡単に言うと…不倫とか。
いや…それはありえませんよ。
なんか引っかかるな…。
近松の奥さんが生徒だったって事ですか?でも不倫する奴は何があろうとしますから。
そうじゃなくて近松の支持者が多いって事。
ああ…まあ確かにね。
ちょっと違う角度から見てみるか。
男を見た?
(桐島トキ)ほらここからあの部屋が見えるでしょ?病院から帰ってきた時だから夕方の5時頃だったかしら。
あの部屋をノックしている男がいたの。
年格好は覚えてます?どうだったかねえ…。
私らからしたらみんな若いから。
その男は彼女の部屋に入っていったんですね?
(篠田夕夏)「篠田夕夏のワンポイントレッスン!」
(美馬)こんな美女に手取り足取りヨガなんて教わったらこれもういくら妻子持ちでもさすがにイチコロだなこれ。
っていうかヨガっていうのがいいんだよな。
なんか惹かれるんだよなこれ。
イテッ…。
口動かしてないで手動かせ。
はい。
どうした?「肋骨に手を当ててください」「息を吸って…」何?なんか変…。
だから何が?いや自分でもよくわからないんですけど…。
何?それ。
忍布さん忍布さん見てください。
明日の朝刊トップ僕の掘り出したネタでいくそうです!それトップにするほどのネタじゃない。
えっ?は?どういう事?近松はブログで稼いだ収入をそのまま慈善団体に寄付していたようなんです。
(美馬)盲導犬の支援団体…。
うわっ超すっげえいい奴じゃん。
だから?税金使ってグルメ三昧して感想を書いて収入を得ていたのは事実。
それだけで非難されて当然でしょ。
そうだな。
でも使い道は真っ当だったって話です。
他にもいくつか近松の関係先を取材してみたんですけど政治活動は思っていた以上にしっかりやっていたようだし…。
だからって彼のした事が免罪されるわけじゃない。
そうですよ。
見てくださいよもう。
このエロい顔!まあそれでいくならそれでいったらいいんじゃないですか。
ちょっと待ちなさいよ。
じゃあ明日の朝刊トップはこれで。
デスク?ん…?あっ…。
みんな原稿差し替え!
(記者)はい。
(美馬)え〜っ!?
(鉄一路)またよその新聞が入ってたよ。
えっ?販売店に連絡したほうがいいんじゃないの?タダでもらえるもんはもらっとけ。
(あくび)いつまであくびしてんだよ。
シャキッとしろ朝ぐらい。
そっちこそ少しぐらいシャキッとした記事書いたら?えっ?府議会議員のみみっちい不正なんかよりこっちのほうがよっぽど面白いと思うけど。
自殺!?なんで…!?どうして急に自殺に変わったんですか?索条痕から他殺の可能性が高いって話でしたよね?京タイさんは取材拒否だと言ったはずだ。
待ってください。
鉄がどうして捜査協力を拒否したのか理由を知りたくないですか?
(磯村憲吉)さすがだな古林。
他紙が競うように事件の続報を打ってる時にうちだけ木っ端議員の後追い記事か…。
いえですが実は近松議員の事件に…。
言い訳する事はない。
お前の個性豊かな編集方針を褒めてるんだ。
どの新聞も横並びじゃつまらんしな。
だが問題はこれで部数が伸びるかどうかだ。
お前それはもちろん自信があっての事だろうな。
(二宮)篠田夕夏…ガイシャが近松の不正を?ええ。
彼女の最後の電話は告発電話だったんです。
そういう事だったのか…。
鉄の野郎なんでそんな大事な事黙ってたんだよ。
偽証罪でしょっ引くぞ!ギブ・アンド・テークでいきましょうよ。
どうして急に捜査方針が自殺に変わったんですか?それは解剖の結果そういう判断に…。
(胡桃沢)えっ?府警から取材拒否されてたんで大学病院には何度も取材かけてます。
昨日までは他殺って話でした。
二宮さん。
わかんねえんだよ。
えっ?正直俺たちにもわかんねえんだ…。
現場には足跡も残ってたしガイシャ宅を訪ねた男がいた事もわかってた。
近松の情報がわかってりゃ動きようもあったんだがな…。
(舌打ち)でも…自殺報道の情報源は警察ですよね?ギブ・アンド・テークはここまでだ。
(鳥の鳴き声)ちょっとよろしいですか?なんでここがわかったんですか?こう見えて新聞記者なんで。
今はプライベートの時間です。
取材はお断りします。
先日亡くなられた篠田夕夏さんをご存じですよね?ですから取材はお断りです。
彼女とはどういう関係だったんですか?聞いてるんですか?私の話。
彼女との不倫の噂がありますけど本当なんですか?不倫?彼女が自宅で殺害された時あなたはすぐ向かいの店で政務報告会を開いていました。
報告会が終わったのは8時。
夕夏さんが死亡したのは8時から9時の間です。
あなた私を散々追い込んでおいて今度は濡れ衣を着せるつもりですか?私が間違っていたのかもしれません。
経費の使い方はともかくあなたがちゃんと政治に向き合っていた事は支持者を取材してわかった。
だからちゃんと説明してほしいんです。
あなたは事件の夜どこで誰といたんですか?あなたは事件の夜どこで誰といたんですか?何も話す必要ありませんよ。
あなた方は…。
(魚住)京都府警です。
なんで…。
なんでもくそもあるか。
お前の嘘はもうバレてんだよ。
お話は我々が聞きますんでこちらへ。
なんで警察に話したのよ?なんだよ離せよお前…。
近松はうちだけがつかんでる大事な情報源でしょう!この事件はお前が考えてるほど単純じゃないんだよ。
どういう事?自殺報道は京都府警の上層部がマスコミに流した。
上層部が?他社の記者に探りを入れたら副本部長辺りが自殺ってささやいているようで…被害者がホストに通ってたって話もそこから出てるようです。
警察の上層部が他殺事件を無理やり自殺として処理しようとしてるって事?でもなんでそんな事…。
近松が手を回したとか?まさか。
彼はうちのスクープで死に体だし彼が警察を動かせるとは思えません。
動いてるとしたら近松のバックかもな。
民和党って事?それはいくらなんでも話盛りすぎでしょ。
なんで民和党がヨガ講師の事件の偽装をしなきゃなんないのよ?それは彼女があの告発電話の張本人だからですよ。
ひょっとしたら他にも秘密を…。
あっ!何よ一体…。
わかった。
わかったって何が?主語も目的語もなきゃ意味不明でしょうが。
これです。
これを見た時すごい違和感があったんだけどその正体がわかったんです。
えっ?「もし腕がきつかったらこう…こう下ろしてもらったりとか」やっぱりそうだ…。
電話の声はこんな声じゃなかった。
もっときれいな標準語だったし。
(胡桃沢)電話してきたのは夕夏さんじゃなかったって事か。
でも携帯に履歴が残ってたって警察が…。
そうだよ。
彼女以外誰がその携帯使えるんだ?彼女を殺した犯人。
えっ?もしあの電話をかけたのが夕夏さんじゃなかったとしたら近松犯人説は崩れますよね?そうかもしれないけど…。
取材に行ってきます。
俺も政治部に探り入れてきます。

(西田更紗)自殺なんて絶対信じられません。
夕夏はホストクラブなんて行ったの一度だけですよ。
それもジムの会員に無理やり連れて行かされただけやって言ってました。
借金があったなんて話も一度も聞いた事ありませんし。
ただ夕夏最近変だった事は確かだしな…。
(美馬)変?
(更紗)はい。
先月だったと思います…。
私木屋町で夕夏が男の人と歩いているのを見たんです。
「彼氏なの?」って聞いたら「それは自分じゃない。
その日そんなとこには行ってない」ってすごい勢いで否定してきて…。
それってひょっとして不倫だったりして。
ああ…あんな必死に否定するって事はそうだったのかな?やはり…。
それってこの男でしょ?全然違います。
えっ?どうも!よく平気な顔で俺の前に来られるな。
取材邪魔されて黙ってられないでしょ。
悪いけど忙しいんだ。
捜査本部に動きがないって事は近松はシロだったって事?彼政務報告会のあとどこにいたの?聞こえてるのに聞こえないふりするのは隠したい事でもあるから?
(二宮)黙秘だ。
それぐらい教えてくれてもいいでしょ!違う…黙秘してるのは近松のほうだよ。
えっ?お前らマスコミが散々自殺って報じてくれたおかげで世間の空気は自殺一色だ。
早々に操作は打ち切られるってあいつも気づいてるんだろうよ。
うちは自殺とは書いてない。
それにそのネタまいたのおたくの上層部でしょ?誰がバックで動いてるの?それがわかったところで俺たち下っ端にどうこう出来ると思ってるのか?
(ため息)
(夕夏)「ここをぐっと…」「ここです…ここですね」「吐いて…はい。
吸って…はい」
(胡桃沢)動いてるとしたら近松のバックかもな。
民和党って事?
(呼び出し音)もしもし?
(きみえ)「古林…どうしたの?」ごめんね急に。
実はご主人の事なんだけど…。
主人って…うちの?「ええ」Stepっていうスポーツジムのイベント映像にご主人が出てたの。
たまたまそのDVDを見たものだから…。
ああ〜あそこなら確か会員のはず。
そこのヨガ講師が先日亡くなったんだけど知ってた?いいえ…初耳。
それが主人と関係が?古林?ああ…ううんそういうわけじゃないんだけどたまたまご主人が映ってたから電話しちゃっただけ。
ほら私思いついたらすぐ行動しちゃうタイプだから。
フフフ…古林本当変わらないわね。
うらやましいくらい。
じゃあまた連絡するね。
はい。
じゃあ。
「ああ〜あそこなら確か会員のはず」「そこのヨガ講師が先日亡くなったんだけど知ってた?」「いいえ初耳」「それが主人と関係が?」確かに電話のあの声に似てると思う。
誰です?衆議院議員の佐橋きみえ。
えっ?あのイベントDVDには近松議員の他に私の知ってる人がもう一人映ってた。
それがこの人。
八田憲一。
八田建設の御曹司で佐橋議員の夫。
調べてみたら彼はこのジムに出資もしてた。
佐橋議員って確か父親が元大臣の…。
さっきの電話で彼女夕夏さんの死は初耳だって言ったでしょ?政治家って訃報には敏感だしそれに夕夏さんは夫の関係者よ。
全国的に報じられてる事件だし確かに不自然かも。
それに…あの告発電話がなぜうちにかかってきたのかずっと気になってた。
どういう事です?普通だったらもっと大手の新聞社に持ち込むはずよ。
それなのにあえてうちを選んだのは…。
デスクがいるから…?佐橋きみえが殺人事件に?まだ推測に過ぎませんが…。
(笑い声)
(机を叩く音)こりゃあ傑作だな。
少しは出遅れたかいもあったって事か。
いえですからオーナーまだ推測の段階ですし…。
そもそも彼女だって国会議員といえどもまだ新人です。
府警を動かせるほどの力は…。
不可能じゃないさ。
えっ?彼女はクリーンで女性受けもいい。
将来的に党首を目指せる存在でもある。
スキャンダルがあれば党が裏から火消しに走っても不思議じゃない。
(磯村の笑い声)古林!これは売れるぞ!
(笑い声)以前被害者のマンションを訪ねた男がいたって言ってましたよね?まだ追ってるのか。
自殺で決まりだよ。
この人じゃないですか?お前これって…。
似てます夕夏と歩いてた人に。
本当?
(更紗)はい。
離すなよ。
(近松)だからもう刑事さんに全て話しましたよ。
嘘です。
あなたは警察にも黙ってる事がある。
ありません。
もう放っといてくださいよ。
近松さんあなたはうちの記事で議員辞職寸前まで追い込まれてる。
私はひょっとしたらあの記事は誰かに書かされたんじゃないかと思ってる。
書かされた?私もあなたも利用された可能性がある。
どういう意味です?
(携帯電話)ちょっとごめんなさい。
はい鉄。
胡桃沢から話は聞いた。
今事件の目撃者に写真を見せたんだがそっくりだってさ。
えっ?ただその目撃証言は夕方5時のものだ。
死亡推定時刻の午後8時から9時の間はそいつはアリバイがあった。
知り合いの料亭にいた姿を目撃されてる。
8時から9時の間…。
京タイに午後8時過ぎに告発電話が入ったんだろ?という事は少なくとも8時までは生きてたって事だよ。
はい京都タイムス。
じゃあもし電話したのが別人だったら死亡推定時刻はもっと広がるって事?府議会議員の不正を告発したいんですが。
えっ?「不正です」民和党の近松昇太郎という議員です。
わかった。
ありがとう。
被害者のマンションで新しい目撃情報があったようです。
あなたもよく知っている人です。
教えてもらえますか?政務報告会のあと何があったのか。
近松が黙秘していた理由がわかりました。
えっ?デスク佐橋議員とは仲がいいんですよね?
(きみえ)古林…。
秘書の方に聞いたらここだって。
(八田憲一)お久しぶりです。
ご無沙汰してます。
そちらは?あっ…うちの記者で鉄です。
近松議員不正の件でお話ししたい事があるらしいの。
近松議員に関するうちのスクープですがネタ元は匿名の告発電話でした。
その電話は先日死亡した篠田夕夏さんという女性の携帯電話からかけられていたんです。
ご主人は夕夏さんをご存じですよね?ええ。
面識がある程度ですが。
実は取材を進めていくと電話をかけたのは夕夏さんではなく第三者である可能性が浮上したんです。
それに事件の日彼女の家を訪ねた男性が目撃されているんです。
こういう事だと思うんです。
恐らく夕夏さんとその男性とは深い関係にあった。
親友にも内緒にするほどですから不倫だったんでしょう。
2人は人知れず彼女のマンションで逢瀬を重ねていたんですが事件の日なんらかの理由で争いになって男性は夕夏さんを殺害してしまったんです。
あっ…ああっ…。
犯人の男はその事実に怯え事件の隠蔽を図る事にしたんです。
あたかも彼女が自殺したかのように偽装して。
そして京都府警の上層部に手を回し彼女は自殺だったという情報をマスコミに流させたのです。
ちょっと待って。
古林なんなの?この話。
近松議員の話じゃないの?その事件が私と一体なんの関係があるっていうの?ここから近松さんが関係してきます。
事件の直後現場のすぐ近くで政務報告会を開いていた近松議員はある人物と鉢合わせしました。
佐橋議員…近松さんはあなたと会ったと証言しています。
佐橋先生!ご無沙汰してます。
お忍びの会合で京都に来ているので会った事は内密にしてほしいとあなたに口止めされたそうです。
馬鹿馬鹿しい。
冗談にもほどがあるわ。
大体近松さんはもう議員辞職が決まった人よ。
そんな人間が自己弁護のためについた嘘を誰が信じるの?それがあの告発電話の狙いだったんじゃないんですか?もし万が一近松議員が真実を漏らした時の事を考えて彼の不正を告発し辞職に追い込んだんです。
わざわざ夕夏さんの携帯で告発したのは彼女がその時間まで生きていたかのように偽装するためです。
その間に実行犯であるご主人を別場所に移動させてアリバイを作ったんじゃないんですか?府議会議員の不正を告発したいんですが…。
えっ?
(きみえ)「不正です」民和党の近松昇太郎という議員です。
あなた自分が何を言ってるのかわかってるの?警察が私たちを捜査してるという事実でもあるのかしら?古林京都タイムスはこんな根も葉もない話で他者を誹謗中傷する新聞なの?これは鉄個人の意見ですしもちろん私はきみえさんを信じてる。
でも…近松さんがあなたに会ったと証言している以上警察にはちゃんと説明しておいたほうがいいと思う。
これは立派な名誉毀損です。
裁判になればあなたの考えがいかに馬鹿げているかすぐに証明されるでしょうね。
では私たちはこれで。
警察に行くと思います?締め切りまで時間がない。
戻るわよ。

(店内の音楽)フフフ…やっと仕掛けたか。
(携帯電話)古林です。
読んだぞ朝刊。
オーナーテレビをつけてください。
八田が自首しました。
自首?「こちら八坂警察署前です」「先ほど民和党の佐橋きみえ衆議院議員の夫八田憲一氏が警察に出頭しました」「八田氏は殺害の動機について不倫相手の篠田夕夏さんから借金の肩代わりを迫られ払えないのなら不倫を公表すると脅されたためだと供述している模様で容疑も認めており京都府警は殺害時の詳しい状況を調べていく方針です」昨日はしら切ってたくせに…。
ひでえなあ。
彼女には借金がなかったのに。
死人に口なしか。

(きみえ)夫の女性関係にはずっと悩まされておりました。
ここ数年は別居状態にありまして事実上の離婚状態でもありました。
嘘ばっか…。
しょっちゅう家に帰ってたくせに。
(きみえ)先日来夫の様子がおかしかったものですから問いただしましたところ事件の事を告白しました。
被害者の方やご遺族の方々にはなんと言ってお詫びをしていいか見当もつきません…。
ですがこうなってしまった以上現実から逃げ出すのではなく精いっぱい政治に邁進して関係者を始めとする有権者の皆様に報いていく所存です。
本当に申し訳ありませんでした。
(秘書)では会見は以上で終了させてもらいます。
(記者たちのざわめき)えっ?すみません!質問を。
そうだ!質問は?
(秘書)恐れ入りますが警察の聴取もありますので質問は受け付けておりません。
(記者)毎朝新聞です!質問お願いします!
(記者)ちょっと…!
(記者)お話聞かせてください!
(記者)待ってください!待ってください!答えてください!
(記者)ねえちょっと待ってくださいよ!佐橋議員!
(記者)お願いします!近松議員の証言をどう釈明されるつもりですか?待って!なんで告発先に京都タイムスを選んだの?私を利用するため?このまま嘘をつき続けたら引き返せなくなるわよ。
私は元政治記者よ。
保身のためならどんな汚い事でもする政治家を嫌というほど見てきた。
だから…あなたにはそんな政治家になってほしくないの。
ここは立ち入り禁止です。
こちらへ。
ちょっ…ちょっと待って。
ダメ!会見場に戻って…!ちゃんと真実を話して!きみえさん!佐橋議員会見に戻りなさい!政治家は笑って嘘をつくくらいじゃなきゃダメだって言ったのはあなたよ。
意味ないってどういう事ですか?もっと佐橋きみえを追い詰めましょうよ!だから京都府警が隠蔽に加担してる以上俺らがいくら吠えたって真相なんか暴けっこねえ。
(美馬)わかんないじゃないですか。
忍布さんどこに行くんですか?亡くなった夕夏さんの家族や友人から話を聞こうと思って。
せめて彼女の名誉回復ぐらいはしてやらないと。
(美馬)そうですよね。
協力しますよ。
クルミちゃんもね行こう!
(胡桃沢)やらねえよ。
俺忙しいんだよ。
(美馬)え〜?でも…。
(胡桃沢)取材行ってきます。
鉄。
近松議員のインタビューも忘れないで。
そういえばもう一人被害者いましたね。
奴の言い分を紙面に載せて議員復帰出来るよう道筋を作る。
了解。
了解。
やあっ!くそっ!京の町にはびこる不逞の輩新選組が許さん!幕府の犬めが!でやっ!ああっ!ああ…!カーット!オーケー!よしチェックしよう。
チェックしよう。
(拍手)
(久本龍示)初めて間近で拝見しました。
福本さん素晴らしいです。
ご活躍で。
ハハハハハ…。
(鉄一路)こんな時まで仕事しなくても…。

(鉄忍布)送信と…。
あれ?一路…。
すいません道をあけてください。
道をあけてください。
一路!勝手にいなくなるな!
(一路)シーッ。
ん?何やってるの?
(野口飛鳥)もう話す事なんてないんだけど。
(夏目武大)なあ飛鳥あんな会社いちゃダメだ。
お前の事が心配だから言ってるんだよ。
頼むから久本から離れてくれ。
でないと俺やりきれないんだよ。
(飛鳥)もうやめよう。
お互い住む世界が…。
あの侍ヨリ戻そうとしてるの。
色気づくんじゃないの!あっ…。
行くよほら。

(春日陽平)久本!天罰だ!
(人々の悲鳴)ああっ!離せコラ!やめてください先輩!
(久本)どこから私のスケジュールが漏れた?どうして私が時代劇ランドへ交渉へ行くと奴は知ってた?
(吉見研介)退職者の動向までわかりかねます。
ボディーガードを手配しろ。
(吉見)夢を売る久本リゾートにボディーガードはいかがなものかと…。
口答えするな吉見!お前はどうなんだ?
(胡桃沢洋)久本社長が時代劇ランドで襲われた?買収絡みで?いえ過労死寸前で辞めたチェーンホテルの元支配人が…。
どうぞ。
(胡桃沢)社長にケガは?
(飛鳥)幸いかすり傷で。
それで警察にも届けずお金を握らせて丸め込むと…。
(胡桃沢)社長はこれまでも似たような目に?
(ため息)生きた心地がしなかった。
私は1日でも早くうちのブラック企業体質が改まり健全な職場になってほしい。
そのために京都タイムスさんの力をお借りしたいと…。
(胡桃沢)野口さん承知してます。
うちも企画連載で大きく扱うつもりで…。
胡桃沢さんくれぐれもよろしくお願いします。
もっと食べる?お母さん。
(美弥子)水…。
(胡桃沢)社長秘書のタレコミですでに3度取材を。
(古林千華子)久本リゾートってリゾートホテルを全国展開してる人気企業でしょ?最近では遊園地やテーマパークにまで手を広げてて…。
今時代劇ランドの買収計画もあるようです。
しかし世間のイメージとは真逆で社員に相当厳しいノルマと雇用条件を課してるようで…。
胡桃沢…そのネタ元美人でしょ?えっ?フフフ…。
あんたのその顔見てりゃわかる。
どの顔ですか?あっ!あんた…!これを見てください。
握り込まれたまま死後硬直。
(二宮正人)ちょっと失礼。
(二宮)洗濯物のタグか…。
死の直前にもがきながらつかんだ…。
(美馬健作)本当ですよ!久本リゾートの社長死にました。
偶然だけど昨日会ったばかりよ。
顔が脂ぎってピンピンしてた。
殺されたんですよ。
それで今関係者片っ端から事情聴取されてます。
社員こき使うだけじゃなくて若い秘書を愛人にしてたって噂で…。
(胡桃沢)えっ?あの時オーナーも?
(磯村憲吉)あの喫茶店ママが美人で…たまに寄る。
(胡桃沢)私は取材で何度か。
相手の指定で…。
あの女は?久本リゾートの社長秘書で…。
ネタ元か。
はい。
野口っていわないか?あの秘書。
えっ?どうして?
(魚住勝)最近久本社長宛てに不審な電話メールがあったとか?特に…。
昨日久本社長は何時頃退社を?わかりません。
私が夕方5時に退社をした時には社長はまだ…。
ああ…。
(二宮)久本社長はやり手でかなり強引な性格だったようですね。
これはどうせわかる事なので恥を忍んで申し上げますが実は昨日昼間出先で社長がうちの元社員に襲われて…。
はあ?
(夏目)京都タイムスですか…。
初めてじゃないですか?久本リゾートがこんなふうに取り上げられたの。
実は昨日の騒ぎの事でちょっと話を…。
いいですよ。
協力しますよ。
夏目さんは以前久本リゾートに勤められていたんですよね?とっくの昔に辞めました。
ひどい会社です。
社長秘書の野口飛鳥さんってご存じですか?頼むから久本から離れてくれ。
でないと俺やりきれないんだよ。
もうやめよう。
(夏目)一応元カノなんで…。
事件のあと何か話は?ずっと留守電です。
メールも?返ってきません。
忙しいんでしょう。
でもこう言っちゃなんですけど久本が死んでよかったと思いますよ飛鳥は。
(夏目)彼女真面目だからいつも久本のやり口をそばで見て苦しんでたと思うな。
これ一緒に働いてた頃の…。
彼女本当はいい子なんです。
会社からずっとご一緒みたいですけど。
ご挨拶が遅れました。
社長の件でしたら担当者に…。
野口さんあなた去年まで信州のリゾートホテルで働いてたんでしょ?そこで久本社長に気に入られ社長秘書に異例の大抜擢。
それが?どんな人か見たくなって…。
アパートの部屋の荷物全部置きっぱなしで社長に買わせたこっちのマンションに転がり込んだとか…。
人の噂って恐ろしいですね。
待たせて悪かった。
(飛鳥)時間つぶしてました。
(吉見)知り合い?ただの酔っ払いです。
もう専務に乗り換えたの?あっお勘定。
かしこまりました。
専務この新聞このまま放っておくんですか?うちのイメージダウンを狙ってるとしか思えない。
言わせておけばいい。
確かに死んだ社長にも非はある。
事業拡大のしわ寄せを全て従業員に押しつけてきた。
私は無茶な拡大路線を見直しもっとうまくやるよ。
時代劇ランドの買収も白紙に戻す。
君も手伝ってくれ。
出来ません。
私裏切り者ですから…。
えっ?私…ひどい目に遭って…。
仕方なく…。
飛鳥私に話聞かせてくれないか?あっすいません突然呼び出して。
あっいえ…。
どうぞ。
はい。
(胡桃沢)そうか。
やっぱり役員たち浮き足立ってますか。
これから第2弾第3弾いきますから。
あなたの勇気には感謝してます。
(飛鳥)でもこれで本当に久本リゾートはよくなるんでしょうか?大変ですけど一緒に頑張りましょう。
ありがとうございます。
あっいえ…。
あっなんか虫がいる!えっ?大丈夫…?えっどこですか?いやこの…この辺…。
えっ?いや…あれ?あっ…あれ?なんか気のせいだったみたいです。
すいません。
よかったです。
ああそれから…おたくのあの人なんとかなりませんか?えっ?
(原田悠紀)ごめんください。
失礼します。
(原田)遅くなってすいません。
前の方が具合悪くなって救急車呼んだりしてたもんで…。
気にしないでください原田さん。
母は原田さんの顔を見るだけでそれで…。
お母さん怒らないでくださいよ。
新しいシーツですぐ休んで頂けますから。
原田さん軽く食事でも…。
用意しますね。
あっお構いなく。
本当いつもすいません。
(胡桃沢)おい鉄!久本リゾートは俺のネタだ。
なんで俺のネタ元にちょっかい出すんだよ。
えっ?
(胡桃沢)とぼけんな。
野口飛鳥に会ったろ?久本の社長秘書の。
ああそうだったんだ。
知らなかった。
私はただ興味があっただけで…。
京タイとの付き合い考え直したいと言ってる。
彼女は今事件のゴタゴタで神経すり減らしてるんだよ。
重役たちが社長の椅子取り合戦を始めてそれに巻き込まれてる中情報提供してくれてるんだ。
胡桃沢お前もクモの巣にかかったか?なんだ?クモの巣って。
鉄!亀岡のゴミ屋敷で白骨死体が出た。
(パトカーのサイレン)おはようございます。
亀岡のゴミ屋敷に白骨死体。
あんたに任せる。
亀岡って…。
どの電車に乗れば…?あっ来た。
来たぞ。
(カメラのシャッター音)
(吉見)弊社久本社長事件の取材で京都タイムスの記者の弊社社員への強要脅迫によって事実無根の記事が書かれた事をご報告致します。

(記者)どういう事なんですか?
(記者)話してくださいよ。
京都タイムスの胡桃沢さんは「君を悪徳会社から助け出したい」「2人きりで話をしよう」としつこく私に迫り…。
(記者たちのざわめき)飲めないお酒を無理に飲まされ「ホテルで休んでいこう」と連れて行かれ…。
(記者たちのざわめき)胡桃沢さんは社長のトラブルやスキャンダルを知りたがり…。
事実無根!デタラメ言うな!
(吉見)ではこの写真をご覧ください。
(記者)写真があるんだ。
我々からのお話は以上です。
(記者)いや…ちょっと待ってくださいよ!ちょっと待ってください!話を途中で切らないでくださいよ。
法的措置はお考えですか?野口さん京都タイムスに仰りたい事は何かありますか?野口さん!野口さん!
(電話)はい京都タイムスです。
胡桃沢ですか?申し訳ございませんが…。
はい京都タイムスです。
我が社にはそのような記者はおりま…。
(通話が切れる音)
(電話)デスク!古林デスク!もう本人呼んでくださいよ!クルミ呼んで奴に電話処理させましょう。
(記者)ただ今調査中でございまして…。
(美馬)もしもし。
はい。
京都タイムスでございます。
(ため息)みんな聞いて!残念ながら胡桃沢とは連絡がとれない。
しかし私は胡桃沢を信じてる。
胡桃沢はあんな馬鹿な事をする記者ではない。
だからみんなも胡桃沢を信じてほしい。
我々は今何をすべきか。
何もするな。
ジタバタするな。
みんなが今までどおりいつもどおりしっかり仕事をしていれば胡桃沢の潔白を証明する事になる。
世間が胡桃沢を私たちを京都タイムスを見る目が変わる。
私が言いたいのはそれだけ。
負けるな!以上。
(一同)はい。
(携帯電話)
(二宮)ガイシャが握りしめていた洗濯タグのクリーニング店がここ。
(店員)これうちのです。
(二宮)事件当夜ガイシャがタクシーを降りた場所がここ。
詳しく教えて頂けませんか?
(二宮)この周辺を生活圏にしている久本リゾートの関係者を絞り込んでくれ。
(一同)はい!久本社長はこの近辺で殺害されたと思われる。
えっ仕組まれた罠って事ですか?話はこのまま済むわけないでしょ。
例えば胡桃沢と秘書のあの車の中の写真誰が撮ったの?あっ!亀岡の白骨死体。
あっ…あれあの…所轄が「捜査中」の一点張りでもうめちゃくちゃ非協力的なんですよ。
亀岡へゴー!手ぶらで帰ってくんな。
美馬さっさと行ってこい。
鉄。
今胡桃沢に会ってきた。
当分の間休ませる事にした。
それであんたに頼まれ事が。
胡桃沢さんが?これを彼女に渡してくれって。
知ってるの?社長秘書。
一度…。
なんです?さあわからない。
でも今下手に渡さないほうが…。
社長秘書捜査本部がマークしてる。
えっ彼女が…久本社長を?さあそこまではどうだか。
それより胡桃沢は今は手も足も出ない。
しかし久本リゾートの連載をなんとしても書かせたい。
力になってあげて。

(磯村)おい。
オーナーもあの秘書に何か?
(磯村)秘書じゃない。
えっ?母親のほうだ。
母親?娘が昔知ってた女によく似てた。
人違いかもしれんが確かめたくてな。
母一人子一人で住んでる。
お前折を見てこの女かどうか確かめてくれ。
「美弥子」って言うんだ。
頼むぞ鉄。

(二宮)事件当夜久本社長がタクシーを降りた場所がここ。
このタグのタイセイクリーニングがここ。
野口さんあなたの自宅がここ。
(魚住)これカタカナの「チ」という字に見えませんか?野口の「チ」。
私が…やったとでも?女性一人では難しいかな?話変わりますが吉見専務ってどんな方ですか?あまりよくは…。
吉見専務にとって久本社長は目の上のたんこぶだった。
社長の椅子と優秀な秘書をいっぺんに手に入れたいと吉見専務は望んでいたのでは?私には全くわかりません。
ああ…。
私は…野口美弥子です。
(美弥子)娘は飛鳥。
飛鳥は…とてもよくしてくれます。
優しい娘です…。
野口さんひと言お願いします。
告訴するお考えはありますか?胡桃沢記者に言いたい事は?野口さんひと言お願いします。
告訴するお考えはありますか?胡桃沢記者に言いたい事は?うう…。
ひと言お願いしますよ。
野口さん…。

(飛鳥)ただいま…。
誰かいたの?水…水…。
本職は介護士?母の世話をしに来てくださったの?それとも…私に何か?また改めて。
不法侵入で警察に突き出しても?フフフ…見逃してあげる。
これ以上何かあったら京都タイムスが潰れてしまう。
貸しよ。
借りはきっちり返す。
楽しみ。

(ノック)鉄です。
入れ!失礼します。
(磯村)どうだ?野口美弥子に会えたか?会えました。
でもオーナーが仰ってる方かどうかは…。
わからんはずなかろう!あの昔の写真だけでは判断つきかねます。
特定するには情報不足です。
オーナーその女性との詳しいいきさつを…。
もういい。
役立たずが。
(ため息)ろくでもない思い出は誰にでもあります。
ろくでなしにもそうでない者にも…。
失礼します。
待て。
ろくでなしのろくでもない思い出を聞かせてやる。
よく聞け。
はい。
オーナーと何コソコソやってんの?久本リゾート絡み?オーナーの個人的な…。
何よ!?直接オーナーから…。
鉄!今京タイがどんな状態に置かれてるかあんたわかってるの?一致団結して世間のアゲインストの風に立ち向かわなきゃいけないって時に1人だけスタンドプレーされた日にゃ…。
そんなつもりは…。
ただ団体行動が苦手なのは確かですが。
わかった。
もう何も言わない。
あんたなんかあてにしない!なんとかこの窮地を脱してみせる。
古林デスク。
デスクはデスクの仕事を。
むやみに動かれるとかえって…。
か…かえって…かえって何よ!?
(太鼓)あっ…すいません。
悪いな。
迷惑かけてる。
そう思ってるなら仕事して。
くだらないデマに振り回されてる場合じゃない。
あなた新聞記者でしょ?あなたにはやりかけの原稿がある。
あっ…遅れてすいません。
今日は何か?お願い夏目さん。
久本リゾートの退職者たちを紹介してほしい。
お願いします。

(胡桃沢)それで久本リゾートのやり口というのは?
(男性)とにかく帰れない。
休めない。
それで残業代は出さない。
皆さんも同じような目に?私は病気の時に出社しろと言われました!
(女性)本当にひどいの!聞いてくださいよ!皆さん落ち着いてください。
お一人ずつ伺いますから。
ところで野口飛鳥さんからお母さんの話を聞いた事は?彼女の?彼女信州のホテルで働く前は?さあ…。
確か実家が亀岡の保津川台って言ってたと…。
ねえこの人に見覚えは?似てる…。
飛鳥のお母さん?そういえば…。
これ面白いらしいんだけど今夜見ない?幼児虐待…?パス。
(夏目)暗いか…。
昔を思い出すから。
私結構母親にやられたから。
(夏目)そうだったの?知らなくて…。
でも今は亀岡の実家に帰る度にいじめ返してるの。
母親をいじめ返す?僕はずっと国語5だったんですよ。
国語2の人に添削されるなんて…不条理ですよ。
ひっどいなまったく…。
あんたの学校満点50点?粟田町って保津川台に近い?えっ?はい?亀岡の地図大至急!
(一路)よし!
(二宮)ああ〜。
はい。
ああ〜!またやられた…。
もうひと勝負!もういいよ。
ただいま。
おかえり。
待ったぞ。
あいつ本当に刑事?推理能力ゼロ。
なんか言ったか?ああ〜もうクタクタ。
亀岡の歯医者半日かけて駆けずり回ってた。
亀岡?
(ため息)これから話す。
聞こう。
久本社長殺しに関わるなら。
(机を叩く音)犯人の目星は?まずはそっちの話からだよ。
(ため息)久本社長はどこかで殺され運ばれた。
殺害現場の特定は?まあおおむね。
運んだのは?男?常識的に考えればな。
社長秘書の野口飛鳥は?関わってる?まあなんとも言えん。
彼女の周りにいる人…久本リゾートの関係者か?彼女要介護の母親と同居してるでしょ?それ絡み?病院とか介護関係者とか。
どうしてそう思うんだ?彼女人使うのうまいの。
特に男はみんなコロリと。
いい線でしょ?今絞り込んでるところだ。
もういいだろう。
ほらそっちの番だよ。
私のは社長殺しとは直接関係ない。
なんだよ…だましたのか?最後まで聞く!直接関係ないけど重大事件と思われる。
(携帯電話)
(二宮)もしもし。
そうか動いたか。
合流する。
事態は風雲急を告げている。
またにする?いや聞こう。
魚住さん…。

(ドアの開閉音)原田喜べ。
(二宮)捨てるに捨てられずワゴン車に押し込んでた毛布に久本社長の血が大量に付いてたそうだ。
話聞かせてくれるな?
(久本)ばあさんは施設に入れて死ぬまで俺が面倒を見る。
お払い箱だお前は。
飛鳥も承知だ。
まさか…。
お前は飛鳥に利用されてティッシュみたいに丸めてポイッと捨てられるんだ。
嘘だ。
(久本)帰れって言ってんだろ。
私は…野口…美弥子です…。
はいはいわかったわかった。
(原田)うわっ!
(殴る音)うっ…ああ…。
(原田)うわっ!
(殴る音)飛鳥さんと引き離そうったってそうはいかない!ああ…。
鉄!長い!5行削って!はい!忍布さんまた長いって。
ハハッ。
すいません。
ブラック企業久本リゾートの原稿もうちょっと待ってください。
書く気あんの?決まってるでしょう。
いろいろあるんですよ。
胡桃沢。
苦しんでるのはあんただけじゃない。
渡してない。
あっ…いつかの酔っ払い。
あっ空き巣か。
野口さん。
赤の他人の女性を母親と称して面倒を見ている理由を教えてもらえませんか?これはあなたの母親野口美弥子さんの若い頃。
今お宅にいる女性と別人。
1年前に亀岡の実家を処分して市内に越してきて今の女性と同居し介護を始めた。
あの女性誰?男は…苦労してる女に弱いのよ。
本当の母親はどうしたの?何言ってるの?今うちにいるのが私の母よ。
私が野口美弥子です。
娘は飛鳥。
とってもよくしてくれる優しい娘です。
あなたが教えたとおりに話した。
教え込む時殴ったの?いじめたの?さあ…どうだったかしら。
いじめられいじめ返して…母親が死んだら母親のスペアを用意して。
はっきりお母さんに言えばよかったのよ。
私を愛して…。
一度でいいから強く抱きしめてって。
あなたさっきからなんの話してるの?あなた母親の亡霊に取り憑かれてるのよ。
いつももがき苦しんで。
でも私は胡桃沢さんを巻き込んだ事は許さない。
胡桃沢…それ誰だっけ?ああいつかの借り…。
きっちり返したから。
それはどうもご丁寧に。

(二宮)一切知らない関係ないって事ないだろう?あんたのうちであんたのよく知る介護士があんたの会社の社長を殺したんだよ!知らぬ存ぜぬで済むはずがないだろ?久本社長と私は社長と秘書の関係でした。
原田さんは母に大変よくしてくださる介護士さん。
それ以上でもそれ以下でも…。
刑事さんだって私とこれ以上の関係になるなんて考えられないでしょ?よしわかった。
もういい。
それじゃあ私はこれで…。
まあそう急ぐな。
次の事件だ。
知り合いの恐ろしく無愛想なブンヤさんが見つけてきたんだが…。
この歯誰のだと思う?これは亀岡の粟田町で見つかった白骨死体のもの。
でこれは…野口美弥子さん。
そうあなたのお母さんのもの。
(二宮)ほ〜らぴったり重なった。
(二宮)野口さん。
この件については話す事がたくさんあるだろう?この白骨死体は死後1年以上。
あなたが亀岡を離れたのが1年前。
(二宮)話してもらうよ。
時間はたっぷりあるんだ。
フフ…ひょっとしてあなたと私が被疑者と刑事さんの関係以上になったりしてな。
フフ…。
悪い女に貸しを作ったわ。
フフ…。
野口飛鳥は昨日の夜から憑きものが落ちたように供述を始めたそうです。
思い返せば母親も妙な女だった。
いつも口から出任せ嘘八百並べるんだが憎めなかった。
美人だった…。
男をそそる。
それでケツの毛までむしり取られた。
でも…時々思い出す。
もう一度会いたいと…。
俺も老いた。
オーナー今年おいくつに?知りたいか?フフ…隠すんですか?小娘みたいに。
古林…。
フフ…。
新しい連載です胡桃沢の。

(美馬)「私は君に誠実に接したつもりです」「同情以上愛情さえ感じた事も」…!お前ちょっと…返せ返せ!「こんな手非道い仕打ちを受けても尚」…!お前ちょっと…!「私の気持ちは君から離れない」
(胡桃沢)いいから返せ!クルミちゃんダメじゃ〜ん。
ちゃんとシュレッダーかけなきゃ。
お前いいから返せよもう!
(美馬)ほ〜い!アイタッ!お前!はい。
シュレッダーにかけてやろうか?遠慮しときます。
あっ恋文…。
おい。
おい…。
ありがとう。
鉄あんたこの前言ったよね。
デスクはデスクらしくって。
私がうろうろするとかえって点点点…って。
点点点って何よ!言っても?どうぞ。
古林デスクは頭に血が上りやすく沈着冷静さに著しく欠けます。
何か事を起こす時におなかで123って数えてから行動するようにって言われた事は?
(せき払い)小学校の時担任から。
私も今息子によくそう…。
あんたの息子と一緒にするな!一緒にはしてません。
うちの一路のほうがまだ聞き分けが…。
あんた出禁よ!京都タイムス出入禁止にしてやる!いつでも。
2015/02/26(木) 19:04〜20:54
ABCテレビ1
[終]出入禁止(デキン)の女〜事件記者 クロガネ〜 最終回2時間スペシャル[字]

衝撃の結末へ!政治家の不正を告発した美人ヨガ講師が謎の死!?さらにブラック企業社長殺害…連続殺人に潜む2人の女!!記者を誘惑する魔性の女秘書が介護する母親の秘密とは

詳細情報
◇番組内容
忍布(観月ありさ)は、匿名の告発電話から京都府議・近松(長谷川朝晴)が政務活動費を不正使用し、高級店でグルメ三昧していたことをスクープ。その直後、情報提供者のヨガ講師・篠田夕夏が首を吊って死亡。忍布は夕夏のヨガ教室に近松が参加していたことから不倫の果ての殺害と考える。だが突然、府警が彼女の死を自殺だと発表。旧知の国会議員・佐橋(高橋ひとみ)に探りを入れるが、事態は政界を巻き込む大スキャンダルに発展し…。
◇番組内容2
ブラック企業と噂される久本リゾートを同僚記者・胡桃沢(甲本雅裕)が秘書・飛鳥(原田夏希)のリークで取材する中、社長の久本(隆大介)の死体が山中で発見される。これまでの取材を元に強引な経営ぶりを記事にすると、飛鳥が「酒を飲まされホテルに連れ込むなど、強引な取材によってねつ造記事を書かれた」と涙の会見をし胡桃沢を告発!京都タイムスは大混乱に。忍布は、母の介護をする飛鳥の自宅に潜入!?魔性の女の本性を暴き出す!!
◇出演者
観月ありさ、財前直見、宅間孝行、甲本雅裕、谷内伸也、前田旺志郎、益岡徹、小林稔侍
【ゲスト】高橋ひとみ、長谷川朝晴/原田夏希、隆大介
◇脚本
池上純哉、西岡琢也
◇監督
藤岡浩二郎
◇音楽
吉川清之
【主題歌】
lecca『live again』(cutting edge)
◇スタッフ
【ゼネラルプロデューサー】井土隆(テレビ朝日)
【プロデューサー】杉山登(テレビ朝日)、丸山真哉(東映)
◇おしらせ
☆番組HP
 http://www.tv-asahi.co.jp/dekin/

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

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