伝える極意「聞きたいことを聞き出すために〜インタビュー〜」 2015.02.27


(小山茉美)小学6年生の…。
同じクラスで大の仲よしの2人は町の見どころをガイドブックにまとめようとインタビューをしてみたのですが…。
楽しいインタビューをするための極意とは…。
教えてくれるのは池上彰さんです。
「週刊こどもニュース」のお父さん役をつとめた池上さん。
ジャーナリストとして今もさまざまな現場で本音を聞き出すインタビューをしています。
(池上)あなたがインタビューをする。
相手が思いもよらない答えをする。
インタビューのおもしろさというのは化学反応にあるんですね。
インタビューのおもしろさは…。
池上流の極意を知って思いもよらない話を聞き出してみましょう。
2人が国語の授業で作ったガイドブック。
お気に入りのお店のしょうかいを中心にまとめました。
取り上げたお店は4軒。
そのうち2軒はだがし屋さんでした。
1軒目ではおすすめ商品についてインタビューしました。
でも2軒目は同じしつ問ではつまらないと思い写真をとっただけでした。
それが心残りです。
もう一度インタビューしたい。
でも何を聞けばいいのか思いつきません。
こんにちは。
池上と言います。
よろしくお願いします。
どうぞ。
はいありがとう。
地図もあるし写真もあるしそれぞれの店の特ちょうが出てとってもいいんだけども。
これ「おすすめ」ってことはインタビューしたわけだよね?はい。
答えてくれている人の写真があったりすると「こんな人がお店やってるんだ」ってことがわかったりするでしょ。
それから「おすすめ」ってあってなるほどなと思うんだけど「何で春はチョコがおすすめなの?何でチョコなの?」って疑問持たない?そう言われると…。
そうだよね。
思いますね。
インタビューやってみてむずかしいのはどんなところかな?やっぱり1のだがし屋さんと…。
同じしつ問しちゃいけないと思うでしょ?だけどね同じしつ問しても相手がちがう答えするかもしれないでしょ。
いいんだよ。
それぞれいくつかのお店に同じしつ問していくとたぶんちがう答えが返ってくるの。
そうするとそれぞれのお店のちがいがわかるよね。
わかる?はい。
せっかくだからこっちのお店にはこうインタビューしてこっちにはちがうしつ問しようって考えるでしょ。
そんなこと考える必要ないの。
同じしつ問用意してそれぞれのお店に同じしつ問してごらん。
ちがう答えが返ってくる。
同じしつ問でも相手によって答えはちがう。
ずっとなやんでいたことが1つ解決しました。
インタビューのいちばん大事なこと。
例えばだれかさんにインタビューに行きます。
その人がどんな人かまったくわからないで行ってしつ問しようとしても何しつ問していいのかわからないでしょ?はい。
だがし屋さんに行くのならそのだがし屋さんはどんなお店なのかなってことを少し知っておくと何をしつ問していいかなってことがわかるの。
だからインタビューするいちばん最初にやること。
インタビューする相手のことを知る。
あるいはそれを調べるということだね。
まずはそこから調べてみようね。
だがし屋さんのお店の名前わかってるね?えっ?えっ?ありゃ〜。
大失敗だったってことがここでわかったね。
名前はもちろん相手のことを知る努力は楽しいインタビューへの第一歩です。
調べ方はインターネットでも本やざっしなどでもかまいません。
ないですね。
ない。
ということはこのお店はホームページ持っていないってことだね。
はいわかりました。
例えばだがし屋さんってどんな特ちょうがあるのかなってこと最初に知っておくとね。
そこの商売ってどんな商売なのかなってことをちょっと知っておくといいよね。
「全国の駄菓子屋の紹介」。
ほら「駄菓子のイメージは」ってここに書いてあるよ。
どうかな?「駄菓子」っていうとわざわざ「駄」っていう字が書いてある。
ふつうのお菓子より安いものっていう感じでしょ。
こういうの見るとみんながどんなことを考えているのかがわかって…。
あります。
いっぱいあるね。
相手のじょうほうを集めると的外れなしつ問がへり聞きたいことがはっきりしてきます。
さっき調べた「だがしは本当に安いんですか?」とかそういうことを聞ける。
そうだね。
何を聞けばいいか思いつかないとなやんでいた2人ですがインタビューしたいことがどんどん見つかってきました。
しつ問する時にたくさんしつ問したいでしょ?でもしつ問項目いっぱい書いちゃうとなかなか覚えられないし次から次へと答えていくと何をまとめていいかわからないの。
そういうときに1つのきじゅんとして3つしつ問をする。
なぜか人間て不思議なものでね3つならなんとか覚えられたりまとめて答えられたりするの。
そのときにインタビューするのを文章で書いちゃうと実さいに行ったときにその文章を読み上げちゃうことになるね。
それじゃあちゃんとインタビューに行ってる形にならないからぱっと見ただけですぐわかるようにメモで…。
次に池上さん話の聞き方の極意を伝えます。
理科の実験で化学反応ってあるでしょ?あるものとあるものを入れるとまったくちがうものになるってことがあるよね。
君たちがお店に行ってインタビューすることによって「小学生が聞きにきてくれた」とお店のおじちゃんやおばちゃんが答えてくれると思いもよらない答えが返ってくることがあるわけ。
こんな答えが返ってくるなと予想はする。
でも実さいに行ってみて相手にしつ問してみたら思いもよらない答えが返ってきてびっくりして「それはどうしてですか?」って聞いてみたらまた新たな発見があったりする。
それがインタビューのおもしろさなんだよね。
じゃあねわたしが絢ちゃんにしつ問します。
絢さんがいちばん好きな食べ物は何ですか?オムライスですね。
どうしてオムライスが好きなの?外がふんわりしてて中がほくほくでその相性がばっちりだから好き。
そうか〜!…という今のやり取り見てごらん。
「そうなんだ!どうして?」って言ったらほらこうやって今話がもり上がって笑ったでしょ?楽しかったよね。
インタビューされる側が楽しい気持ちになる。
これ大事なことだよね。
「そうなんだ」「どうして?」は相手を楽しい気持ちにさせる魔法の言葉です。
「ああ!」って言うと向こうの人はすごくいい気持ちになってさらに答えが出てくるんだよ。
詩織さんには苦手に思っていたことが1つありました。
何聞いてもいいよ。
だいじょうぶよ。
しつ問して答えが返ってきてメモを取るときに…。
そういうときどうすればいいんですか?そういうことよくあるよね。
そういうときメモを文章で書こうとするから間に合わないんだよ。
キーワード大事な言葉だけをとりあえず書いておくの。
例えば春夏秋冬のおすすめっていうときに春夏秋冬って漢字で書いているひまはないよね。
そしたら「は」って書いてマルするの。
次に「な」って書いてマルする。
「あ」って書いてマルする。
「ふ」って書いてマルすれば「これは春夏秋冬のことだ」ってわかるでしょ。
それからねメモ帳の使い方ね。
例えばね絢ちゃんのメモ帳はこうやって見開き2ページ全部いっしょうけんめいメモを書いてるでしょ。
インタビューに行くときそれしないで見開き2ページを使ってインタビューした答えをメモに左側だけ書くの。
右側は空けておくの。
インタビューが終わって帰ってきてからメモをこちらにきちんとした文章にしていくわけ。
こういうやり方をするとすごく楽だよ。
ありがとうございます。
プロのわざだからね。
よし!完ぺき!いよいよインタビュー当日。
事前に電話で約束したうえで店に向かいました。
(2人)こんにちは!安光絢です。
佐々木詩織です。
(2人)よろしくお願いします。
営業中のためインタビューできる時間は30分だけです。
ガイドブックにのせたくなるような思いもよらない話が聞き出せるでしょうか。
よろしくお願いします。
だがし屋さんに対してみんながどういうイメージを持っているかというのを見たら「やっぱり安い」「でもおいしい」「たまにまずいものもある」って聞いたんですけど本当ですか?まずいのもあるよな。
やっぱり安いと。
そうですね。
中には味がおかしいのもあるしおいしいのもあるし。
あんまり全部はおばさん食べないけどね。
2人ともきんちょうしているのかせっかく答えてくれたのに会話が続きません。
じゃあ次のしつ問なんですけどこのお店でおすすめのものって何ですか?おすすめ?今は暑いから冷たいものですね。
例えばドリンクとか?そうドリンクとか…。
詩織さんは記号を使いながら上手にメモを取っていきます。
だいたい何種類ぐらいのおかしがあるんですか?話しているうちに聞いてみたいことがたくさん出てきました。
(絢)だいたい300?どうしてここでだがし屋さんをやろうと思ったんですか?文ぼう具が主だったの。
それでだがし屋をしたんですか?文ぼう具屋さんからだがし屋さんへ。
おどろきの事実です。
さっきの中学生もそうだけど「ユアサで何時に待ち合わせ」って。
意外とここ有名なんですか!すごいですね。
お店の人とすっかり打ちとけた2人。
たくさんの話が聞けました。
池上流インタビューの極意。
「そうなんだ」「どうして?」は会話をもり上げる魔法の言葉です。
話を聞くときは全部の内ようを書きとめる必要はありません。
上がまずお店のしょうかい。
(絢)元気なお父さんで見てて楽しかったし…。
それもぜひ書きたいと思っています。
(詩織)楽しくなったから…。
2人の思いがつまったガイドブック。
どんなふうに仕上がったかは番組ホームページでごらんください。
2015/02/27(金) 01:20〜01:35
NHKEテレ1大阪
伝える極意「聞きたいことを聞き出すために〜インタビュー〜」[解][字]

小学校高学年向け国語・総合的な学習の時間のための番組。子どもたちが文章、話し方、映像などの表現手法に挑戦、自分の考えを伝える「極意」を、表現の達人に学ぶ。

詳細情報
番組内容
国語の授業で、地域の駄菓子店にインタビューしたものの「頭の中が真っ白になって何も聞けなかった」という小学6年生の安光絢さんと佐々木詩織さん。そんな2人に、さまざまな現場でインタビューをしてきたジャーナリストの池上彰さんが“インタビューの極意”を教える。インタビューのおもしろさは「思いもよらない話が聞き出せたとき」という池上さん。2人は、もう一度駄菓子店へのインタビューに挑戦する。
出演者
【出演】池上彰,【語り】小山茉美

ジャンル :
趣味/教育 – 幼児・小学生
ドキュメンタリー/教養 – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
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