今週は何かいい事ありましたか?わたくしね思うんですよ。
「春よ来い早く来い」来ました来ました!ここ千葉県南房総はひと足早く春の訪れです。
美しい花が辺り一面に咲き誇っております。
そんな南房総館山に今日の主人公のお店があります。
館山フルーツ工房。
一体何を作っているのかというと…。
これです。
ジャムです。
店の棚には春の花に負けじと色とりどりのジャムが20種類以上並んでいます。
お店の奥にある工房でこのジャムを作っているのが今日の主人公です。
ご紹介しましょう。
そして妻の直子さん48歳。
夫婦二人三脚1年半前にこのフルーツ工房をオープンしました。
使っているフルーツは全て地元の農家から仕入れています。
(克さん)ひとつひとつ農園が限定されてます。
農家さんも今年はこんな肥料入れてみたよ色々工夫されてます。
そうすると味もやっぱり変わってきて今年はこういう味になったよっていうふうにおっしゃってくれるんですね。
同じフルーツでも味は農園ごとに違います。
その違いを楽しんでほしいとそれぞれに瓶を分けているんです。
こちらは一番人気南房総の名産びわを使ったジャム。
素材のうまみが詰まっています。
いやびわのジャム珍しいですね。
はい克さんは年間を通して50種類以上のジャムを作っているんですよ。
はあ〜。
でもそんなにあると作るのも大変じゃないですか?ねえ?直子さん。
もうジャム屋だからどんどんやれって感じ…。
ヘヘヘヘ…。
いやあいい心意気じゃないですか。
今日の舞台は長い日照時間と黒潮の影響で温暖な気候に恵まれています。
『里見八犬伝』でも知られる館山城周辺では早咲きの桜が楽しめます。
ああ〜本当だ。
ゴールデンウイークまではポピーも見頃。
美しい花々を楽しみにたくさんの人が訪れます。
この日克さんは車でお出かけです。
どこへ行くんでしょうか?ねえ桃ちゃん。
はい。
菜の花が美しい房総フラワーラインを走る克さん。
ジャムの材料を仕入れに向かっているんです。
なるほど。
走る事30分。
やって来たのは館山市のお隣南房総市にあるいちご狩りセンターです。
いやあ真っ赤に実って食べ頃ですね。
こんな美味しそうないちごに出会えるなんてまさにいちご一会なんて…。
言うと思ったでしょ?ね?美味しい。
フルーツ工房を開店した時からいちごはこちらで仕入れている克さん。
ジャムに使うのは紅ほっぺという品種です。
へへへ…。
割るとわかるんですけどもこれ中まで赤いのが特徴なんですね紅ほっぺというのは。
芯まで赤い紅ほっぺ。
他のいちごに比べジャムにした時きれいな赤い色になるので克さんのいちごジャムには欠かせないものなんです。
なるほどね。
色々考えてるんだなあ。
そして粒の大きさも色々考えています。
(克さん)このぐらいの大きさになると1個まるまるは使えないんでカットするんですけどもこのぐらいの大きさですとそのままジャムにします。
克さんはいちごの食感を楽しめる小さな粒をそのまま使っているんです。
とても助かります。
ああねえ。
観光で食べるお客さんっていうのは大きいのを選ばれるので味が一緒なのにもかかわらず小さいのは残ってしまうんです。
(克さん)捨てるものをなるべく少なくするっていう意味でもジャムっていうのはいいのかなと思っています。
なるほど。
いちごを作る農家も嬉しい。
ジャムを食べるお客さんも嬉しい。
みんなが喜ぶジャム作りです。
小さいけれど美味しいいちごこの日も仕入れる事が出来ました。
東京都調布市出身の克さん。
もともと半導体メーカーで技術開発をするエンジニアでした。
35歳の時館山の工場へ赴任し同じ会社で鉄鋼関係の研究をしていた直子さんと結婚。
琴羽ちゃんも生まれ幸せな生活を送っていました。
しかし…。
(克さん)館山にも半導体の会社って2つあったんですけれども…。
2012年の12月ですかねクローズになるという話がありまして…。
勤めていた工場が突然閉鎖され仕事を失った克さん。
これからどう生きていこうか考えていた時目に留まったのが温暖な館山で採れる豊かなフルーツでした。
沖縄で育つようなものを庭で育ててみたりとかですね色々こうチャレンジされて…。
それってある意味…なんていうんですかね?だから磨くっていうところを専業とするような場所っていうのがあればそれは館山市だけじゃなくて南房総全体にメリットっていうのが出るんじゃないかなと思って…。
南房総の農産物の魅力を多くの人に伝えたいとフルーツ工房をオープン。
直子さんはフルーツに含まれる渋みの抜き方を研究し渋みが強い未熟なマンゴーもジャムに出来るようになりました。
はあ〜どうやったんですか?直子さん。
酸化還元で物質がどう変わるとかそういう事をやってましたのでちょっと…渋み成分を酸化させたり還元させたりっていうところをちょっと応用させて…。
ちょっと待ってください直子さん。
すいません。
ちょっとあの…私の理解を超えちゃってるんだけど…。
お話がですね。
ええ…。
エヘヘヘヘ…。
なんて言えばいいんだ?まあとにかく渋みは抜けたって事ですわね。
というわけで本日はここ南房総で理系ならではの専門知識を生かし美味しいジャムを作るご夫婦のお話なんです。
理論と熱意の化学反応でたくさんの笑顔が生まれてま〜す!今日の舞台は東京湾越しに富士山を望む千葉県館山市。
この地で1年半前にフルーツ工房を始めた礒部克さんと直子さんご夫婦が主人公です。
20種類以上のジャムが並ぶ店内。
ああ〜。
いやあ色々ありますね。
定番のもの以外にちょっと変わり種のジャムもあるんです。
へえ〜。
あれ?これなすのジャム?いやあ珍しいですね。
(克さん)なす…こう火を加えるとトロッとするんですね。
あのトロッてするっていう事はジャムにしたら美味しいだろうっていうそういう発想もあります。
はあ〜なるほどね。
アイデアマンなんですね。
どんな味なんでしょう?なすでしょう?なすだ!なすですね。
やっぱりなすなんだね。
なすあんまり好きじゃないけどこのなすジャムだったら食べられる。
なるほど。
なすのジャムうまいんだ。
ねえ。
他のジャムもみんな美味しいと評判なんですよ。
ええええ。
美味しいです。
フフフ…。
ゼロからスタートだったジャム作り。
理系のご夫婦らしいこんなアプローチから始まりました。
思いとしてあってですね。
なんかこう…。
う〜んきたぞきたぞ。
美味しいをデータ化。
そうなんです。
美味しいと定評のあるジャムを全国から取り寄せその糖度や酸味粘り気などを化学的に分析したんです。
そのグラフがこういうグラフになっていて。
これ右にいくと糖度が高いジャムになりまして上下方向は酸味が強いか強くないかっていうのを表してるんですね。
なんとグラフまで作って糖度と酸味のバランスを研究したんです。
ハハ…すごいなあ。
さすが理系ですねえ。
こうやらないとやっぱり納得出来ないんで…。
ハッハッハッ…。
理想のジャムを作りたい。
設備にもお二人の研究の成果が生かされています。
この機械もそのひとつです。
え〜?これはですねフルーツを洗う洗浄機になります。
水を張っている下からこう泡を出します。
で泡の…弾ける時に超音波が出るんですけどもその超音波で細かい汚れを取るようなそういう洗浄機です。
例えばこういうような汚れなんかは細かいところに砂のゴミとかですね色々入っているのでそういうのはよく取れます。
いやあ超音波で洗う…。
ただ事じゃないですねこれ。
早速見せて頂きましょう。
スイッチオンです。
ああ泡が出てきましたね。
なんかジェットバスに入ってるみたいな…・。
ジェットバスの中いて…人間もこう気持ちいいって言いますかね。
洗われると気持ちいいんですけどフルーツも気持ちいいんじゃないかなと思ってます。
なるほど。
繊細なフルーツはわずかな傷も大敵。
超音波だと皮を傷めることなく汚れが取れるんです。
ああなるほどね。
終わったようですね。
どれどれ?あっきれいになってますね!おお〜。
傷つきやすいいちごにもこの洗浄機が欠かせません。
紅ほっぺも気持ちよさそうに…。
続いてはこちら。
はい。
ボイラーを使った蒸気釜です。
えっ?火で炊くとですねすぐ焦げてしまうんですが蒸気でやると焦げつきがないんですね。
蒸気を使うと熱が均等に行きわたります。
短時間で出来るのでフルーツの色や風味を損なわないんです。
う〜んなるほどね。
でもその分微妙な調節が必要なんでしょうね。
ねえ克さん。
ねえ克さん?あれ?もうすっかり研究者の顔になってる。
作り始めて10分。
いちごの甘い香りが漂ってきましたよ西田さん。
漂ってきましたね。
香りと一緒に湯気も立ち込めちゃってこれ…。
ちょっと視界があんまり…。
桃ちゃん?見える?はい。
ええっ?そして仕上げは味の調整です。
糖度を測り甘みと酸味のバランスを見ていきます。
うんバランスはいいよ。
じゃあこれでもうアク取ったらおしまいでいいか。
(克さん)それでいいと思う。
ついに完成という事なんでしょうか?さあ瓶に詰めるのは直子さんの仕事です。
こぼさないようにそっとそっと慎重に作業します。
(直子さん)ああっ!おお…。
あふれちゃったんじゃないの?大丈夫?直子さん。
大丈夫?ああ…。
そして入れすぎたジャムを整えるのは克さんの仕事なんですね。
言われなくてもやるんです。
まさに阿吽の呼吸。
詰め終わったジャムはふたをして20分ほど蒸気で殺菌したら完成なんです。
さあお二人の研究の成果紅ほっぺのジャムが出来上がりました。
まあなんと色鮮やか。
いやあうまそうですね。
パンにつけて食べたいですね桃ちゃん。
パンだけではありませんよ。
うんうん。
素材の風味が凝縮されているのでクラッカーにのせたり炭酸水で割っても美味しいんですよ。
ええ〜いやあいいねなんでもいけちゃうんだ。
この日お店は営業日のはずなんですが克さんどこかへお出かけのようですね。
はい。
克さんはあるフルーツを仕入れに農家の鈴木さんのもとを訪ねていました。
ええ?あるフルーツ?一体何?
(克さん)お邪魔します。
うわあすごい。
(鈴木さん)ここへきてだいぶ色も…。
(克さん)そうですね。
だいぶ色がついてきて…。
鈴木さんが育てているのがこちらパッションフルーツです。
あら〜館山でもパッションフルーツ出来るんですか?そうなんです。
へえ〜。
鈴木さんは20年ほど前に飲んだパッションフルーツジュースの味が忘れられず南房総で最初に栽培を始めた方なんです。
なるほど。
克さんが言ってたダイヤモンドの原石のひとつなんですね。
(鈴木さん)随分果汁がもう出ますね。
(鈴木さん)結構果汁も…。
(克さん)そうですねみずみずしいですね。
ああ本当だみずみずしいですね。
でもちょっとすっぱそうですね。
うんかなり甘いですやっぱり。
甘いんだ。
(克さん)酸味も結構ありますけど甘みも強いんでこのままもうスプーンですくってこう…どんどん食べられるぐらいに美味しいですねやっぱり。
完熟して落ちた実を収穫するパッションフルーツ。
傷がつき売り物にならなくなったものを克さんがジャムにしているんです。
原石がダイヤモンドになって輝いてます。
ハハハハ…。
ねえこうした皆さんとの出会いが克さんと直子さんの一番の喜びなんです。
館山フルーツ工房ではジャム以外に調味料も作っています。
例えばこれはフルーツで作ったケチャップです。
えっ?ケチャップって言ったらトマトでしょ?いいえトマトを使っていないケチャップもあるんですよ。
へえ〜。
いちごに砂糖を入れて煮詰めたものがいちごジャム。
裏ごしして酢や香辛料を加えればいちごケチャップになるんです。
はあ〜。
風味はいちご味はケチャップという不思議な味わいです。
ああそうなんですね。
あら克さんまた何か始めましたよ。
これはパパイヤ…。
それを使って何か商品が作れないかと宿題をもらってまして今日はちょっと試しに館山の植物園で出来たパパイヤ。
園内のフルーツを使って何か商品が作れませんか?と依頼があったんです。
なるほど。
これまた隠れたダイヤモンドの原石ですね。
克さん気合が入ります。
未熟なパパイヤは味がほとんどなくかすかな風味があるだけです。
その風味を生かしたドレッシングを目指します。
まずパパイヤを細かく刻み煮詰めていきます。
うん。
ああなんかトロッとしてきましたね。
(直子さん)未熟なもの使ってるのでちょっとこう…。
ペクチン系のトロッとね。
あの…ペクチンってなんでしたっけね?ああえっとですね果物とか野菜とかに含まれている繊維質な成分なんですけれども…。
要は粘り気成分というか。
それがペクチンなんですね。
ボクチンわかりましたつって。
すいません。
フフッ。
青パパイヤのドレッシング。
克さんには狙いがあります。
雰囲気的にはすでに分析と研究を重ねたレシピが完成してるんですね。
パパイヤのイメージを生かしたアジアンテイスト。
味のベースはしょうゆを使いピーナッツパウダーととうがらしを加えました。
なるほどね。
試行錯誤を重ねたレシピ。
さあお味はいかがでしょう?うん?うん。
(克さん)うんアジアチックになってるね。
うん。
美味しいね。
大丈夫だと思う…。
アジアチック。
多分アジアチックだと…おっしゃってもらえるんじゃないかなあと思うんですけど…。
計算どおりのドレッシングが出来上がったって事ですね。
その夜自宅へ戻ったお二人。
完成したばかりのパパイヤドレッシングを娘の琴羽ちゃんに試食してもらう事にしました。
いつも正直な感想を聞かせてくれる琴羽ちゃんです。
パパイヤだっけ?うん。
今日はどうかな?どう?美味しい?うん。
美味しい。
克さんよかったじゃないですか。
琴羽ちゃん100点満点で言うと何点?まあほぼ100に近い感じ。
おお〜出ました。
ほぼ100点ですよ。
ほぼ100か…。
さあこのドレッシング明日は植物園で試食されます。
克さんと直子さんにパパイヤドレッシングの開発をお願いしたのがここアロハガーデンたてやま。
大きな温室では南国のフルーツがたくさん栽培されています。
ああこのドレッシングの材料の青いパパイヤありますね。
(克さん)こんにちは。
お世話になります。
いよいよ併設されているレストランで試食会です。
お二人ちょっと緊張気味ですね。
こちら専務の長妻さんそして安西さんと加藤さんです。
(克さん)ちょっと見ていただけると…。
さあ研究に研究を重ねたドレッシング。
まずは見た目いかがでしょう?
(克さん)そうですね。
パパイヤの白い…緑色の色とはちょっと違うんですね。
まあ見た目はちょっとねイメージと違ってたみたいですが肝心なのは味ですから。
ねえ。
ドレッシングの試食用に完熟パパイヤを添えた野菜サラダを用意して頂きました。
さあ召し上がって頂きましょう。
お二人が心を込めて作ったドレッシング。
いかがですか?私あの…野菜食べないほうなんですけど…。
ですけど?でも本当ね進みますよ。
進む?野菜が?ああやったじゃないですか。
ありがとうございます。
(克さん)昨日はねちょっとどうだろうと…。
いやあ皆さんの評判上々じゃないですか。
結果パパイヤドレッシング商品化決定です。
この日克さんと直子さんは琴羽ちゃんを連れて近くの海岸へ散歩にやってきました。
そして3人は珍しいものに出会いました。
え〜?なんだろ?ハハ…蜃気楼だ。
勤めていた工場が閉鎖され仕事を失った克さん。
途方に暮れていた時南房総にはダイヤモンドの原石がたくさんある事に気づきました。
そして研究を重ね夫婦で作り上げたジャムは今地域を光り輝かせています。
克さん直子さんこれからも理系の知識を生かして幸せを生む化学反応でたくさんの笑顔を作りだしてください。
応援してま〜す!はい楽園通信です。
桃ちゃん明日の朝はパンにジャムだね。
もちろんです。
ね。
館山フルーツ工房は季節ごとに様々なジャムを取り揃えています。
品揃えは収穫状況により変わるのでご注意ください。
はいわかりました。
そして美味しいものが集まるのが渚の駅たてやま。
南房総の新鮮な野菜や魚が揃っています。
お二人のジャムも置いてありますよ。
館山万歳!次回は島根県大田市が舞台。
田舎に住みたいお父さんの気ままなひとり暮らしをご紹介します。
都会で暮らしたい母ちゃんはどうしたらいいんだろ?東京浅草から電車でおよそ4時間。
一面銀世界の里山に降り立ったのは…。
2015/02/28(土) 18:00〜18:30
ABCテレビ1
人生の楽園[字]
『南房総の理系フルーツ職人』 勤務先の工場が閉鎖されて仕事を失い、南房総の産物を生かした仕事をしようと考えて地元のフルーツを使ったジャム工房を開いた男性を紹介。
詳細情報
◇番組内容
主人公は千葉県館山市の半導体メーカーの工場で働いていたが、工場が閉鎖されて仕事を失った。そこで思いついたのが、南房総でふんだんに採れるフルーツ。この“地域の宝物”を生かして何かできないか…と考え、地元の農家が栽培している柑橘類やイチゴ、パッションフルーツなどを使ったジャムを作る工房を立ち上げた。妻も理系のエンジニアで、“理系夫婦”の強みを生かし、科学的に分析と検証を重ねたジャム作りに励んでいる。
◇出演者
【楽園の案内人】西田敏行、菊池桃子
◇おしらせ
☆番組HP
http://www.tv-asahi.co.jp/rakuen/
◇おしらせ2
この番組は、朝日放送の『青少年に見てもらいたい番組』に指定されています。
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
福祉 – 高齢者
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