(安浦刑事)どうもありがとうございました。
…買ってくれるのはありがたいけどさぁちゃんとたたんで帰ってくれよ。
ねぇこれかわいくない?あ〜超かわいい!かわいいよねぇ!似合うんじゃない?あぁあぁあぁ…!あっ!どうも!…なにやってんの!いえいいんです。
いいんです。
結構です結構です。
こんなの持ってもう…!どうもどうも。
すみませーん!安浦エリさんにお荷物です!ああそうですか。
じゃあハンコ取ってきます。
着払いなんですがね。
着払い?はい。
エリの奴なにを頼んだんだ?これ中は何です?あぁ…無農薬野菜ですね。
野菜?いや。
本人今いないんですけどね。
お留守なら出直しますが。
いやいや!お払いしましょう。
おいくらです?送料含めて6320円です。
ええっ!?6千…?えっ…?これが6千円?・
(安浦ユカ)ただいまー!仕事済んだのか?駅でお姉ちゃんとバッタリ。
(安浦エリ)店番ありがとね。
大丈夫だった?慣れないことするもんじゃない。
肩こったよ!でも展示会行ってよかった!今年の秋物すごくかわいいの!…なにこれ?「なにこれ」はないだろう。
料金着払いで品物が届くならお父さんに言って出て行けよ。
お父さん6千円も立て替えたんだぞ!えっ?私頼んでないわよ。
そんなことないだろう!これ見てみろよ。
「グリーンキッチン」。
…いや私こんなところ知らないわよ。
ユカ知ってる?
(ユカ)私も知らないわよ。
(田崎刑事)おいしいねぇ!幸せだわ〜!申し訳ないわね。
エリちゃんの開店祝いに来たのにこんなとこまで連れてきてもらっちゃって。
(エリ)ホントはうちで食べてほしかったんですけどね誰かさんのせいでゴタゴタしちゃって!
(田崎)そう!その話!電話したんでしょ?お金返してくれるって?それがダメなんです!
(エリ)お父さん中身あけちゃって。
なんで勝手に開けちゃうんですかっ!?つい開けちゃったんだよ。
(田崎)「つい」じゃないでしょ!そういう物は受け取る前にエリちゃんとかユカちゃんに携帯に電話してきけばよかったじゃないですか!だけどさ宅配便の人そんなに待たせるわけにいかんだろ。
ま〜たいい人ぶっちゃって!素人じゃないんだから!爆弾でも入ってたら今ごろどうなってたと思うんですか?そうよ!お父さんがケガするだけならいいけど私のお店までメチャクチャになってるとこだったのよ!ちょっと待てよ!お父さんの命よりお前の店のほうが大事だっていうのか?警察官として迂闊だってこと!そう!そのとおり!だいたいさぁ…その農園?おかしいじゃないの!こっちは注文してないんでしょ?中身も返すって言ってんだからお金返してくれればいいでしょ。
(ユカ)私もそう思うんですけど。
もういいじゃないか!たかが野菜なんだから。
甘いっ!絶対お金は取り返すべきよ。
よお!
(田崎)安浦さん!急がないと署に遅れちゃいますよ!こんな早くからやってるかね?農園の朝は早いんです!
(田崎)これなんですけどね。
(丸山裕子)注文があったからお届けしたんです。
でもうちの者は電話してないんですよ。
でしたら宅配便の人に受け取りを拒否すればよかったじゃない。
だけどねうちの者がいないとき届けられちゃったら誰かが頼んだと思うじゃないですか!そちらが勝手に勘違いなさって文句を言われても困ります。
勝手なのはそっちでしょう!頼みもしないのに勝手に送ってきて。
それじゃまるで詐欺じゃないですか!私が詐欺を働いたっていうんですか!?ええ!そう思いますけど!あのさ…。
あなたは黙ってて!!私はね!主人が残したこの農園で一生懸命野菜を作ってるんです。
変な難癖つけないでください!
(田崎)「難癖」って…難癖じゃないでしょう!6千円も請求されてるのに!これおたくで書いたんでしょ?どうかしたんですか?
(裕子)なんでもない!中にあるトマト駅前のスーパーに届けて。
これあなたが書いたんでしょ?
(裕子)お帰りいただけますか?どうしてもお金を返せっておっしゃるならどうぞ訴えていただいて結構です!法律に触れるようなことは一切しておりませんから!失礼します!
(田崎)ちょっと!あったまくる!なんなんですかあの態度!絶対お金取り返しますから!お金の問題じゃないけどでも取り返しますよ!その中は何が入ってたんですか?いや中にさ…ニンジンだろダイコン…それからトマトキャベツほうれん草…。
なんでそれを今日持ってこなかったの?あんなでっかい箱満員電車の中持って入れるわけないだろ!箱が嫌だったらリュックに入れて持ってくればいいでしょ!
(携帯電話)現物がなきゃ私だって…!
(携帯電話)わかったよわかったよ…。
はい。
携帯安浦。
(パトカーのサイレン)
(五十嵐刑事)被害者は大友俊一21歳。
全身を殴られていて意識不明の重体です。
(里見刑事)ここで倒れてました。
血液の固まり具合からみてやられたのは昨夜のうちやと思います。
顔と腹をかなり殴られてました。
ここは犯行の現場にしちゃ血が飛び散ってないな。
よそでやられて運び込まれたか逃げ込んだかどっちかだ。
(高木刑事)安浦さん。
被害者の所持品です。
携帯に免許証鍵財布です。
(今井刑事)財布の中身ですが紙幣のみで8千円ほど。
(医師の緊急処置)
(林刑事)安浦さん…。
被害者のお母さんです。
この度はどうも…。
山手中央署の安浦といいます。
田崎です。
容体はどうなんだ?ご説明いたしますので中へどうぞ。
…大友さん2週間前にやっと就職したそうなんです。
なんとか助かってもらわないと…。
(塩見)ええ。
2週間前に採用しました。
うちは学歴経験は一切不要。
やる気さえあれば大歓迎ですからね!
(里見)なるほど。
ここはどういう会社ですか?
(田村)マッサージ機の販売です。
職場でのトラブルとかはなかったんですよね?ハハッ…!あるわけないでしょう!うちは家族的雰囲気で和気あいあいでやってますから。
そうですか。
(川辺課長)仕事上のトラブルはなしということは行きずりのケンカかな?
(田崎)でもそれなら目撃者がいてもよさそうなもんですよね。
それにあの公園はガイシャの勤務先の目と鼻の先だろ。
で昨日は会社は休みなんだ。
なのになぜあの公園をぶらぶらしてたのかな?
(高木)課長!被害者の携帯電話です。
おい五十嵐くん。
通話記録調べてくれ。
指紋はやはり被害者のものしか検出できなかったそうです。
ああそう…。
(五十嵐)昨日の22時18分にかけてるのが最後ですね。
その前にも同じ電話番号に頻繁にかけてます。
その番号にかけてみてくれ。
はい。
高木今井。
病院を張ってくれ。
大友俊一さん殺害が目的なら勇作だけじゃ心配だから。
(今井・高木)わかりました。
課長…。
これはただの傷害事件じゃありませんね。
あそこまで暴行を加えるというのは殺害が目的でやったに違いありません。
(女性)「もしもし大友さん?」あの…山手中央署の者ですが。
(電話が切れる)アホやなぁ!なんで警察て言うんや!お年寄りの声だったんでつい…。
(川辺)ドジだな!すみません!すぐに電話番号の持ち主調べます!お年寄りか…事件とかかわりあるかね?しかし頻繁にかけてるのが気になりますね。
番地はここだね。
そうですね。
あ…「山シズエ」ってここですよ。
ごめんください!…山さん!・あのー!なにかご用…?ちょっ…!何してるんですか!?あなた今朝の農園の…!ちょっ…ちょっとこっち来てください!どうやってここの住所調べたんですか?義母になにを言うつもりなんですか?あの家にお義母さん住んでらっしゃるんですか?とぼけないでください!さっき家の前立ってたじゃないですか。
義母は私の亡くなった主人の母親で私の仕事とはなんの関係もないんです!いや…山シズエさんをお訪ねしたのは別件なんです。
ちょっとした事件がありまして。
私山手中央署の安浦といいます。
こちらは同じ署の田崎です。
どうも。
今朝の件はあくまでもいち消費者としてです。
今は警察として山さんにお話を伺いたいことがあります。
…お風呂に行ってるのかしら?
(ノック)お義母さん!
(ノック)私です!裕子です!お義母さん…。
どうしたの?警察の方よ。
遅くに申し訳ありませんな。
実は「寿康」にお勤めの大友俊一さんのことでちょっとお訊きしたいことがありまして。
(裕子)本当に大友さんて人知らないんですね?でもね山さん…。
大友さんは自分の携帯から何度もここに電話してきてるんですよ。
そういう記録がちゃんと残ってるんですから。
で…でも…本当に私…。
あの…どんな事件か知りませんが義母は関係ないと思います。
その大友さんて人マッサージ機の会社の人っていいましたよね?ええ。
その人セールスの電話を何度もかけてきたんじゃないかしら?だったら名前は名乗りませんし…。
ねえ?そういう電話かかってこなかった?「マッサージ機どうですか」って。
わからないよ…。
そういうのはすぐ切っちゃうから。
(裕子)そういうことだと思いますよ。
義母がそんな若い人と知り合いなわけありませんもの。
いやそんなこと言ってもですね現にさっきこちらに電話してそしたら…ねえ?晴ちゃん…。
今夜はこれで失礼しよう。
えっ?どうもお邪魔しました。
どうして止めたんですか!?昼間五十嵐さんがここに電話したとき年をとった女の人の声で「大友さん?」ってはっきり言ったって言ってたじゃない!いやお嫁さんの前じゃ話ができなかったんだよ。
そんなこと言ったって…!いや。
おばあちゃんはさ誰かが来るのを恐れてたんだ。
…そういえばお嫁さんの声だってわかるまで玄関も開けてくれませんでしたよね。
うん…。
…ってことはですよ大友俊一がおばあちゃんを脅してた?いや。
脅す理由はないと思うんだがな。
気になるのは大友俊一の仕事の内容だよ。
あの寿康という会社一応調べてみる必要あるな。
そうですね。
(携帯電話)携帯安浦。
…なに?大友俊一が?
(泣き声)…どうした?脳にも浮腫を起こしてて手術中に…間に合わずに…。
誰にやられたのか…。
意識がないのにずっとこうやってこぶしを握りしめてたんです。
…悔しかったんだと思います。
(大友繁子)いつかこうなると思っていました…!父親が早くに死んで私が働いてたもんであの子の面倒はおじいちゃんとおばあちゃんに見てもらってたんです。
俊一すっかり甘やかされて…。
しょっちゅう警察のお世話にもなってました。
きっとつまんないことで誰かとケンカになって…こんなことに…!そんなこと言ったら大友さんがかわいそうですよ。
おばあちゃん…死ぬ間際に言ったんです。
「私が甘やかしたから悪いんだ」って…。
それでやっと…働く気になってくれたんです。
大友さんはきっと本気で働く気だったんだと思うんです。
おばあさんが亡くなって…そして本気でそう思ったんですよ!自分は大友さんを信じます!どういう会社っていわれても…。
本当にマッサージ機を販売している会社なんですか?出前を届けにいってなにか変だと思ったことはありませんか?いや…今は訳のわからない会社ばっかりだから。
かかわり合いになりたくないっていうのが見え見えね。
粘るしかないですね…。
こんにちは!いい天気ですね!ねえ。
お買い物ですか?ええ…。
あのお時間ありますか?え?まあ…。
マッサージいかがですか?マッサージ?はい。
あちらの公園に今すごいマッサージ機持ってきてるんですよ。
ほぉ〜!もちろんただ!へぇ〜!ほかのお年寄りの方も結構みえられてますのでいかがですか?あぁそう…。
行きましょう!こっちです!行きましょう行きましょう!どうぞおかけになってお待ちください。
…どうぞ!お待たせしました!お一人ずつお試しいただけますので。
深く腰かけてください。
軽〜く力を抜いちゃってください。
動かしまーす。
どうですか?すごく気持ちいいです。
そうでしょう?これ日本に初上陸なんです。
あ…もうこんなに集まってるのか。
どういうことなの?無料マッサージ?
(林)はい。
おじいさんにそっと訊いてみたんですけど外国製のマッサージ機無料体験だったみたいです。
…はい。
でもなぜかそのあとに家族構成名前住所を書かされたそうなんですよ。
(チャイム)いったい…なんなのこれ?ねえ?これいったいなによ?ご注文のマッサージ機お持ちしました!そんなもん頼んじゃいないよ!おい中に入れちゃおう!ちょっと待ちなさいよ!失礼しまーす!あんた待ちなさいよ!あいつら…無理やりマッサージ機売るつもり…!まだダメ!証拠をつかまなきゃ。
…はい。
(川辺)名前を書かされたのは30万のローンの契約書だったんです。
判はあらかじめ用意してあった三文判を会社の連中が勝手に押したんだと思います。
(横溝署長)独り暮らしの年寄りを狙った悪質な詐欺商法だな。
署長。
問題はですね殺人事件のほうでございます。
これから高齢化社会だ。
こういう犯罪は増えるぞ。
なあ安さん?はい。
それにですね林から聞いた話を総合するとこの大友俊一さんは私どもが考えてたような人物ではないという気がするんですが。
署長。
私の話も聞いていただけます?つまり大友俊一はそういう悪質な会社の社員だったんです。
もし…もしもですよ山シズエにマッサージ機を売りつけていたとしたらどうなりますか?山シズエの後ろにはですね安さんが騙された丸山裕子という嫁がついております。
今調べさせてるんですがその丸山裕子は詐欺を働くような女なんですよ!そのような女はですね必ずなにかを仕組んで…。
課長…課長。
あなたそれは考え過ぎですよ。
安さん甘いよ!大甘ですよ!大甘ですか?そう!そうですか。
じゃあちょっと反省してきますよ。
ぜんぜん反省してないじゃない!
(横溝)課長。
俺も…大友俊一を信じたいね。
やっぱり俺も大甘か?いえいえ!!署長はそんなこと絶対にございません!こんなことになるなら俊一におじいちゃんの畳屋継がせてやればよかった…。
主人が跡継ぎだったんですけど嫌がって挙げ句のはてにぽっくり…。
舅より先に逝っちゃいました。
でも俊一は畳屋が好きだったんですよ。
ちっちゃいときからおじいちゃんの仕事見てたから。
…あっ写真でしたね。
ちょっとお待ちください。
これなんです。
おじいちゃんとおばあちゃんが大好きで一緒に碁会所や銭湯に行ったり…。
この辺のお年寄りもみんな俊一をかわいがってくれて。
この写真1枚お借りできますか?
(田崎)大友さんは自分の携帯から何度もここに電話してきてるんですよ?でも…本当に私…。
(裕子)そういう電話かかってこなかった?「マッサージ機どうですか?」って。
わからないよ。
そういうのはすぐ切っちゃうから…。
農園の丸山裕子さんを呼んだ!?ちょっと待ってくださいよ!いやですがね…。
(川辺)安さん今どこにいるの?ちょっと待って。
…えっ?
(川辺)いやだから…。
うるさいなっ!!…いやこっちの話。
(川辺)安さん…!安さん…!なんなんですかっ!もうっ!!…いやっ!ごめんなさい!…わかりました!林くんを連れてね?ほら林くん!行くよっ!行くってどこ行くんですか!?
(田崎)「素早い立ち上がり」!これは大友俊一さんの5歳のときの写真でしてね。
彼はちいちゃいころからおじいちゃんおばあちゃんが大好きでした。
大友さん…どんな感じでしたか?林…こういう場合お前だったらどうする?あなたがね大友さんの気持ちになって考えてみればいいのよ。
かわいがって育ててくれたおじいちゃんとおばあちゃんが亡くなったあとこのままフラフラしてたらいけないと思って必死で仕事を探した。
…でやっと入社できたと思ったらその会社がお年寄りを騙してマッサージ機売りつけるような会社だったとしたら…あんたどうする?そんな会社すぐに辞めます。
…いえ辞める前に何とかします。
何とかするってどうするんだ?マッサージ機を買わされたお年寄りをそのまま放っておけません。
じゃあ警察に駆け込むの?警察に行ったって…お金は戻ってこないじゃないですか。
じゃあどうするの?お年寄りに片っ端から電話して今すぐ解約するように言います。
大友さんもそれと同じようなことをしようとして殺されたのかもしれませんな…。
あの方が…殺されたんですか!?ええ…。
一昨日の夜公園のトイレで。
…お義母さん。
まさかその会社にマッサージ機買わされたんじゃないでしょうね?あたし…あたし…。
(林)本当のことを話してください。
大友さんあなたを助けようとして殺されたんですよ?平気なんですか?林…。
(林)大友さん…ずっとこぶしを握りしめてたんです。
意識がないのにずっと…。
悔しかったんですよ。
俺その気持ち思うと…。
…ごめんなさい!大友さん…許して…。
お義母さん…。
裕子さん…。
そこの押し入れ開けてみて。
…これ!?
(シズエ)バカだよねぇ…。
テレビや新聞でもこういうのに引っかかっちゃいけないって言ってるのに…。
ちゃんとわかってたのに…。
(シズエ)みんなが行くからつい…。
(大友俊一)マッサージチェアは初めてですか?肩の力抜いてくださいね。
いいですか?スイッチ入れます。
はぁ〜っ…!大丈夫ですか?強すぎませんか?いい気持ち…!よかった。
どうですか?いいでしょう!1台いかがですか?お孫さんにもんでもらうのもいいでしょうけどいつもというわけにはいかないですからねぇ。
孫はいないし…。
じゃあもんでくれるのはもっぱらお嫁さんですか?嫁は別に住んでるの。
えっ?おばあちゃん独り暮らし?…そりゃさみしいなぁ。
じゃあときどきここにマッサージやりに来てください。
またこっちに来ますから。
無料会員に登録しましょう。
そしたらいつでもただでご利用いただけますから。
(シズエ)契約書だなんて思いもしなくて…。
あの…これ何ですか?マッサージチェアですよ!さっき注文してたでしょ?そんなこと…私してませんよ!川上さん。
主任に確かめたほうがいいんじゃないですか?お前先に車に戻ってろ。
でも…。
いいから早くっ!おばあちゃん!座って…とりあえず座って!おばあちゃん…これがおばあちゃんが書いた契約書ね。
ほらっ!ここにちゃんと判も押してある!契約書…?私…判なんて押してませんよ!お願いします。
持って帰ってください。
お願いします!おばあちゃん…。
だったら10万払ってもらわなきゃ。
ほらっここにちゃんと書いてあるでしょ。
「そちらの都合で解約するときは10万円」って。
そ…それって詐欺じゃありませんか?おばあちゃん…だったら訴えればいいでしょ?ただし弁護士に支払うお金は10万やそこらじゃききませんよ。
ここはおとなしくローンを払っといたほうがいいと思うよ!ひどいですね。
(シズエ)もうあきらめるよりほかないと思いました…。
でも大友さんが心配して来てくれたんです。
やっぱりそうだったんだ…。
すみませんでした!俺入ったばっかりでまだなにも知らなくて…。
いいのよ。
お金を払えば済むことだから。
ダメですよ!どうしたらいいか俺考えますから!だから絶対そんな金払わないでください!絶対払っちゃダメだっ!
(シズエ)それから何度も電話がありました…。
「お金は払うな」「何とかするから」って。
そして…最後の電話で…。
(俊一)「8日以内ならクーリングオフっていうのができるらしいんです。
「解約したい」って書いて内容証明郵便で送れば大丈夫ですから」大友さん…必死に調べたんですね。
きっとその電話を奴らに聞かれたんですよ。
どうして言ってくれなかったの?私に言ってくれたらなんとかしたのに!言えなかったのよ…あんたにだけは。
どうしてっ!?二人っきりの家族でしょ!だからこそ言えなかったんだと思いますよ。
ご主人は無農薬の野菜を作るのが夢だった。
その夢を叶えるためにサラリーマンを辞めて友人と共同で土地を借りて農園を始めた。
どうしてそんなことまで…?ところが半年もしないうちに友達が農園名義の借金をして姿をくらませてしまった。
…そうですね?そんな話したくありません。
いいえ。
こちらの若い刑事さんに聞いてもらいましょう。
なにもかも全部…。
息子はねぇ保険金で借金を埋めようと自殺したの。
バカな子…。
裕子さんを置いて勝手なことをして。
息子を騙した友達より私は息子のことが許せないの。
お義母さん…!そのあとあんたがどんなに苦労したか…。
自殺の噂が広がって野菜も売れなくなって…。
でもあんたは頑張ってくれた。
裏切った友達のことも息子のことも少しも恨まずに一人で頑張ってくれた。
私に仕送りまでしてくれて!あんたには足を向けて寝られなかった。
そんなあんたにどうして言える?無料マッサージにつられて詐欺に引っかかったなんてどうして…。
違うのよお義母さん!私恨んでたんです!洋二さんを騙した人だって洋二さんだって!世の中のことだって!だから私…!いや…よく話してくださいました。
あとのことはどうぞご心配なさらずに我々に任せてください。
刑事さんっ!刑事さん!私…刑事さん騙したんです。
いえっ!刑事さんだけじゃない。
いろんな名簿を手に入れて勝手に野菜を送りつけてました。
…自分がみじめだったんです。
汗水たらして働いてもなにも報われない。
だったらずるく生きたほうが得だって…!うん…。
まあたしかにそう思いたくなる世の中ですな。
しかしせっかく丹精込めて作った野菜を誰にも喜んで食べてもらえない…。
それは悲しいじゃありませんか。
努力が報われるってことはどっかで誰かの笑顔が見られるってことだ。
どっかで誰かが喜んでくれるってことだ。
だから頑張れる…。
仕事ってのはそんなもんじゃないかな。
なぁ林…。
君だって毎日そういう気持ちで頑張って仕事してるんだよな?はい…。
刑事さん…私忘れてました。
世の中のこと恨んで…そういうこと忘れてました。
今から警察に行ってきます。
法律に触れてなくても自分のしたことは許せません。
大友さんに対して恥ずかしいんです!警察に行ってなにもかも話してきます。
(塩見)詐欺?どこにそんな証拠があるんですか?
(里見)これは山シズエさんが書いたとされる契約書です。
しかしねぇ山さんこんなん押した覚えない言うてるんです。
ほかにも同じような被害を訴えてる人がおるんです。
年寄りの話をまともに受けて…営業妨害もいいとこですよ!山さんにね家にあるハンコ全部見せてもろたんです。
しかしね…どれもここにある判とは違うんです。
30万が惜しくなって自分で押した判を隠したんじゃあ?まったくあきれたばあさんだ!林!こちら飲み込みが悪いようだから君からわかりやすく説明してやってくれ。
はい。
…その判の字をよく見てみろ。
その判の「さき」という字は…こうだ。
だけどな山さんの「さき」はこっちの字なんだよ!だから山さんがこんなハンコを持ってるはずがないだろっ!これが捜索令状だ。
これが詐欺容疑の逮捕状だ。
連行しろ!社員の方はすみませんがデスクから離れて!事務所の床からルミノール反応が出たぞ。
血液型…大友俊一さんの血液と一致した。
(田村)詐欺容疑だけじゃなかったのかよ?すまんがなこっちも奥の手を使わせてもらったぞ。
暴行の結果大友さんは尊い一命を落とした。
…訳を話せ!あいつが…余計なことするから…!
(田村)何やってんだよ?社長!こいつ契約書の住所を…!どういうつもりだ?こんなことは許さない。
みんなにクーリングオフのことを教えてやるんだっ!なにぃ…?ふざけた真似しやがって!よく平気でこんな仕事してますね。
恥ずかしくないんですかっ!?ナメた口きいてんじゃねえよっ!いいか?この世の中金を持った者が勝ちなんだよ!
(大友)警察に言ってやる!警察が腰を上げるころにはここはもぬけの殻だよっ!そんなことさせるかっ!!あっ!?
(塩見)追えっ!ぶっ殺せ!!まさかあの公園に逃げ込んでたとは…。
殺すつもりはなかったんです。
ホントですよ。
お前なぁ…ふざけんなよ!お前は…人の命を何だと思ってるんだっ!?お年寄りを食いもんにして金儲けがそんなに楽しいか?無料につられてのこのこやって来るほうがバカなんです。
ではお前を信じて会社へ入った大友さんも大バカだったわけか?ハハッ!そりゃそうでしょう!あんなガキ…誰がまともに採用しますか!そうか…。
人を信じる人間はバカか?腐った人間よりよっぽどましだと思うがな。
世の中腐ってんだから人間だって腐っちまいますよ。
そう思うのはお前の勝手だ。
だが大友さんのような若い者はほかに大勢いる。
…この林もそうだ。
林はなぁお前のような人間を絶対に許さん!俺もそうだぞ…。
大友さんの死を無駄にはしない。
そのことをお前よーく覚えとけ!大友さんは…誇りを持って生きていました。
大友さんのことは忘れません。
大友さんの分も自分は刑事として頑張ります。
ありがとう…ありがとう。
…よかったねぇ俊一。
じいちゃんとばあちゃんもきっとほめてくれるよ…!…ねぇ俊一!
(片桐由美)えぇ!?安浦さんが詐欺にあったの?そうなのよ!相手がね男好きのする美人なもんだから安浦さんコロッと騙されちゃって!美人だったの…?どんな人?ねぇ晴子さんちゃんと話して!…飲んで飲んで。
(岡田・詩織)いらっしゃいませ!…あ安浦さん!安浦さん!?今日はうちで飲むんじゃなかったの?なんだ晴ちゃん来てたのか。
いやいやそのつもりでいたら…またこんなもん送ってきてさ。
やっぱり!またあそこじゃないですか!どーすんですか?またこうやって開けちゃって!わぁ〜!おいしそう!
(田崎)ママッ!これが安浦さんが詐欺にあった野菜!ええ〜?晴ちゃん。
こんな手紙が中に入っててさ…。
(裕子)「今年初めて収穫した夏野菜です」「どうか召し上がってください。
ご迷惑をかけた方々にもお届けするつもりです。
許していただけるとは思いませんがバカな人間が一人減ったことを知っていただきたいのです」「義母と2人で一からやり直します」はいおまちどおさま!おぉ!サラダ!やっぱ野菜はサラダで食べてみないとね!夏の野菜は歯ごたえがいいからうまいよなぁ!どう?おいしいっ!甘いこのトマト!おい!岡田くんも詩織ちゃんもこっち来てみんなで食べよう!
(詩織・岡田)はいっ!天ぷら天ぷら…!君たち好きなもの取って。
お塩いらないでしょ?
(由美)甘いわ!一生懸命働いてうまいもん食って1週間に1回ママの顔を見る。
それが最高の幸せだよ!ありがとう。
おはようございますひな祭りですね〜2015/03/03(火) 09:55〜10:53
ABCテレビ1
はぐれ刑事純情派16[再][字]
「悪質商法殺人!安浦刑事を騙した女」
詳細情報
◇出演者
藤田まこと、眞野あずさ、梅宮辰夫 ほか
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32723(0x7FD3)
TransportStreamID:32723(0x7FD3)
ServiceID:2072(0x0818)
EventID:22897(0x5971)