(テーマ音楽)皆さんの毎日の健康のために役立てて頂きましょう。
「きょうの健康」です。
今週はこちら。
今日は2日目です。
テーマは…これ久田さんも悩んでた…。
そうなんです。
昔は本当片頭痛で週末仕事がない時に限って起きて寝込んでたんです。
でも私が悩んでいた頃に比べても今はさまざまな対処法があるという事なんです。
どんな対処法なんでしょうね。
知りたいですね。
今日も専門家をお迎えしております。
分かりやすく教えて頂きましょう。
ご紹介致します。
神経内科がご専門で最新の頭痛診療のガイドライン作成にも当たられました。
今日はどうぞよろしくお願い致します。
片頭痛にお悩みの方というのはこちらにも…。
非常に数が多いそうですね。
慢性頭痛の中でも特に女性に多い頭痛でありまして頭痛の時に動くと頭痛が更に悪化するという事はよくありまして特に仕事や家事子育てなどに支障を来す事が多いという事で非常に生活上の問題が多いという頭痛でございます。
ただ対処法が進歩してきたんですか?はい。
3つのポイントがございますが対処法が進歩してまいりました。
そういう意味で非常にいい治療法が出来てきたという事ですがまず一つは片頭痛の症状の見極めができやすくなったと。
国際頭痛分類という事で診断基準が出来たという事であります。
また治療薬の効果的な使い方ができるようになったという事で患者さんも非常に楽になりますしまた予防薬というものを積極的に使う事によって発作回数も減らせるという事でこういう3つのポイントが発達してきましたので患者さんにとっては朗報でございます。
こういう事によって対応がうまくいくようになってきたという事なんですね。
それではこの3つのポイントを詳しく教えて頂くために2人の方の片頭痛の症状を見ましょう。
久田さん。
はい。
ではこちらでAさんBさん2人のケースを見ていきます。
こちらグラフは縦が痛みの強さそして横は期間1週間を表しています。
まずはAさんですが頭痛が起こるのは週に1回で片側が痛むんです。
痛みは2〜3日続きます。
最初は鈍い痛みなんですが徐々に痛みは強くなっていきます。
ズキンズキンという痛みです。
そして頭痛には吐き気が伴います。
また音や光に敏感になりふだんは気にならないような音や光が不快に感じるようになります。
痛みが弱くなるとともに疲労感や眠気が現れて最後痛みは自然に消えていきます。
次にBさんですがBさんは週に3回頭全体が痛むんです。
痛むのは長くて6時間程度です。
ズキンズキンという痛みや吐き気などはAさんと同じですが頭痛の前には必ず目の前に光のギザギザが見えるという事なんです。
AさんBさん症状の様子が違いますがともに片頭痛という事ですね。
症状の見極めのポイント1つ目ございました。
こちら。
これをご説明頂きましょう。
片頭痛というのはMRIとかCTなどの画像診断では異常が出ませんのでその症状を分析するという事が非常に大事になります。
それにつきましては国際頭痛分類というのが出来ましてそこで診断基準が出来ております。
その診断基準というのはこのピンクの部分4つの症状が書いてございますが片側であると。
あるいは拍動性の頭痛であると。
あるいは頭痛の程度が強いと。
あと体を動かすと悪くなるというこの4つの症状のうち2つがあればいいという事であります。
例えばBさんは片側だけではなかった。
Bさんは両方が痛かった。
Aさんは片側だけ。
ですからAさんは片側でよろしいんですがBさんはこれはないんですがBさんは拍動性であるという事あと強い頭痛という事で2項目になってますしAさんは片側で拍動性だという事でこの2つは満たしてるという事になると思います。
2つあればいいという事ですね。
それと同時にこの青の部分が2つ書いてありますが1つあればいいんですがこの吐き気があればいい。
あるいは光・音に敏感になるという症状。
どちらかがあればいいという事でございます。
AさんもBさんも吐き気も光・音にも敏感になるという事ですのでこれは両方認めてるという事で片頭痛という診断ができる訳でございます。
AさんBさんもう一度見ますとどちらも強い痛みがあると。
そしてズキンズキンという痛みという事でもちろん診断基準は満たしている訳ですがこのBさんを見ますと不思議な症状がございますね。
光のギザギザが見えると。
これは何でしょうか?これは閃輝暗点という症状でありますがこれはこのように光ったギザギザが見えてまいりましてその真ん中の方がぼやけて見えるようになってしまうという症状であります。
だんだんギザギザが大きくなってくるんですが持続時間は大体20分弱ですね。
5分から20分ぐらい続く方が多くてそれが消えてきましてから頭痛が現れるという事になります。
閃輝暗点を伴う片頭痛というのは大体片頭痛の中では1割から2割の方に見られる頭痛でございます。
全ての方に見られる訳ではないですが…。
8割方の方はこれがない訳であります。
ただこれが出る方は前触れだと考えていいですね?これは前触れとして出るという事で前兆というふうに呼ばれております。
では次に治療薬の効果的な使い方が分かってきたという事ですがこれはどういう事ですか?治療薬はトリプタンという薬ですがトリプタンというのは昨日も群発頭痛でも出てまいりました薬でございますがこれは血管が片頭痛の時拡張しているんですがその血管の拡張を止めて収縮をさせるという事。
また血管の周囲にあります三叉神経が炎症を起こしたりして痛んで痛みを訴える訳ですがこれを抑えると。
三叉神経に効くという事で頭痛を和らげるという作用がございます。
このトリプタンの効果的な使い方が分かってきたという事なんですね。
はい。
トリプタンののんで頂くタイミングなんですがトリプタンは頭痛が起きている最初の段階でのんで頂くのが一番効果的であるという事がいわれております。
これが後ろの方になってからのみますと効果が弱くなってしまうと。
非常に痛くなってからのんでもあまり効かないと…。
グッと前にのむのはどうですか?前にのんでもやっぱり残念ながら効かないといわれております。
このトリプタンが服用しにくい方というのはいらっしゃるんでしょうか?トリプタンというのは血管を収縮させる作用がございますので血管を収縮させていけないような場合脳梗塞のある方あるいは狭心症のある方ですね。
あるいはコントロールがうまくいってない高血圧の方。
あるいは肝臓で代謝されますので肝機能の悪い方。
またてんかんの方では投与しますとてんかん発作が起きる事があるという事でこれらの場合には使わない事になっております。
使えない場合はどうしていくんでしょうか?使えない場合は非ステロイド系の抗炎症薬というものがございますがこれがある程度効くという事で片頭痛の方には…トリプタン使えない方にはこの薬を使うという事になっております。
そしてこのトリプタンのタイミングですがBさんは前触れのこの閃輝暗点というのがありましたよね。
この場合はどう考えますか?一応閃輝暗点の時にトリプタンのんでもあまり残念ながら効かないといわれておりましてこの閃輝暗点が終わりまして頭痛になったら早期にのんで頂くという事でAさんと同じように頭痛の早期にのむという意味では同じのみ方でございます。
閃輝暗点が出てる最中ではまだやや早すぎると…。
早すぎるというふうにいわれております。
痛み始めた最初の頃。
そうしますと閃輝暗点が前触れとして出る方はタイミングがむしろちょっとつかみやすいという事がありますね。
はい。
それでは次のポイントにまいりましょう。
積極的に予防薬を使うようにしましょうという事になってきた。
これはどういう事でしょうか?予防薬というのが発作回数の多い方で予防薬を使いますと発作が減りますので回数も減りますし一回一回の頭痛の程度も軽くなります。
回数が多い方ですね。
特にBさんは1週間に3回も起きてますので月に10回以上ある訳です。
しかしAさんも毎週起きてますので月に4回はあるという事でこの方もやはり月に2〜3回以上寝込むような方は予防薬の適用になると考えられます。
予防薬は具体的にどんな薬でしょうか?予防薬というのは一番代表的なのがカルシウム拮抗薬でございます。
ロメリジンというのが今日本では使われております。
また抗てんかん薬であるバルプロ酸もよく使われます。
またβ遮断薬や抗うつ薬も使われております。
こうした薬はどう予防に効いてくるのでしょうか?こういう薬は全て脳の神経細胞が興奮している事が片頭痛を起こすきっかけだといわれておりましてそういう片頭痛を起こすきっかけを抑えるというふうに効いているのではないかといわれております。
どのように使っていくんですか?この予防薬はいろいろありますがなかなか効くのには時間がかかりまして少なくとも2か月ぐらいは投与しないと効果が出ないというふうにいわれておりますので2か月は使いますしできたら効果が出て発作が減ってから3から6か月使って頂いてから徐々にやめていくという事が必要でございます。
片頭痛の薬を使っていく上でほかに使い方に注意点はございましょうか?これはトリプタンにしても非ステロイド系の抗炎症薬にしても月に10回から15回以上服用しますと落とし穴がありまして実は薬の使いすぎによる頭痛というのが起きてしまいます。
これを予防するという事が非常に大事ですので防ぐためには予防薬を積極的に使うという事が治療上大事な事になってくるかと思います。
痛いからのむその使う薬によって更に頭痛が…。
激しくなる。
ですのでここが非常に危ない盲点でございます。
予防薬ではこうした事は起こらないんですね?はい。
予防薬はのみすぎても頭痛が悪くなるという事はございません。
あとは生活上の注意点でございますね。
どういう事に注意すればいいでしょうか?特に生活上ではストレスが多いと片頭痛が多くなるんですが特にストレスから解放された状態週末などに多いといわれています。
久田さん週末ごとに寝込んでいたというのはストレスから解放されるその期間に…。
ほっとしてね。
なるほど。
また月経が関係しているといわれておりますが特に月経前に起きる方が多いので女性ホルモンの変化というのは一つ大きな誘因になります。
また気温・気圧の変化。
台風などが来る前によく頭痛が起きる方がございますしまた人混みに出ると起きやすくなる方。
また騒音ですね。
うるさいと起きやすくなるとか。
またワインとかチョコレートなどの特定の食品で起きる方もございます。
ただこういった月経ですとか気温・気圧の変化などはなかなか避けられないものですよね。
まず一つとして月経は月経の前に多いので月経が始まるであろう1週間ぐらい前から予防薬を使うというのも一つの手ではございます。
ただ気温・気圧の変化には天気予報を見て来そうだという事であればトリプタンを用意して待ってて頂くという事になるかと思います。
こうした要因は人によるという事でございますよね?個人差がございますので人によって誘因が異なってまいります。
今日片頭痛のさまざまな対処法進歩の部分もお話しして頂きましたがこうした治療を享受したいですね。
片頭痛というのは今日申し上げましたように対処法が痛い時のお薬あるいは予防のお薬がありますし診断も確実にできるようになってまいりましたのでできるだけ医療機関を受診して頂いて適切な治療を受けて頂ければと思います。
こうした頭痛は我慢してる人が多いですよね。
我慢せずに受診してご相談するという事がいいですね。
どうもお話ありがとうございました。
(2人)ありがとうございました。
2015/03/03(火) 20:30〜20:45
NHKEテレ1大阪
きょうの健康 長引く頭痛 対処法「片頭痛 治療と予防」[解][字]
特に女性に多い片頭痛。動くと痛みが悪化し、片頭痛が始まると動けず、日常生活に支障が出てしまうことも多い。最近では診断基準もでき、さまざまな治療・対処法が登場。
詳細情報
番組内容
特に女性で悩む人の多い片頭痛。動くと痛みが悪化するため、片頭痛が始まると動けなくなり、日常生活に支障が出てしまうことも多い。最近では片頭痛の診断基準もでき、さまざまな治療・対処法が登場してきた。治療薬トリプタンは痛みが始まったタイミングで服用すると効果的だ。また予防薬を積極的に使って痛みを起こさせないことも大切。さらに片頭痛を起こすストレス、気候の変化、特定の食品などの誘因がないかチェックしたい。
出演者
【講師】埼玉医科大学教授…荒木信夫,【キャスター】濱中博久,久田直子
ジャンル :
情報/ワイドショー – 健康・医療
福祉 – 高齢者
趣味/教育 – 生涯教育・資格
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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