障害者のための情報バラエティー…
(一同)イエ〜イ!さあそんな訳で障害のある人物あるいは生きづらさを抱えた人物が登場するマンガ結構ね実はいっぱいあるんですよね。
そうなんです。
そこで今回はマンガが大好きなマンガ語りつくし隊の4人に来て頂きました〜。
イエ〜イ!よろしくお願いします。
マンガ語りつくし隊はリーダーの大槻ケンヂさんと小沢一敬さん原田まりるさん春名風花さんの4人。
今日はオススメの3つのマンガ作品について語りつくして頂きます
(大槻)じゃあまず最年少メンバーのはるかぜちゃん。
(春名)はい!お願いしますよ。
じゃあ行ってきま〜す。
よろしく〜!じゃあ私のオススメのマンガはこちら!「聲の形」というマンガです。
これはですね「このマンガがすごい!2015オトコ編」第1位に輝いたマンガなんですけども。
まずはダイジェストをご覧下さい!どうぞ!主人公石田将也と耳の聞こえない転校生西宮硝子。
いつもやんちゃばかりしている石田は西宮への好奇心からいじめを行う。
しかし行き過ぎたいじめが問題になり…。
一転して今度は石田がいじめられる側に。
そんな石田を助けたのは西宮硝子だった。
それから5年高校生になった石田は…。
手話を覚えて過去を謝罪するため西宮に会いに行く。
石田はかつていじめによって壊してしまった西宮との関係を取り戻そうと決意する。
しかし小学校時代の同級生たちとの再会は石田に過去を突きつけ罪悪感を呼び覚ます。
彼のトラウマはやがてみんなを巻き込みながら大きな波乱を巻き起こす。
果たして2人に待ち受ける未来は…。
このマンガはですね単に障害のある人に焦点を当てただけじゃなくて…テーマにしているって作者さんが言ってて。
なるほどね。
(春名)そうなんです。
そこで私がこのマンガに付けたキャッチフレーズっていうのがあるんですけど。
キャッチフレーズ。
(春名)はい。
主人公の石田君は西宮さんの気持ちを分かりたいと手話を勉強したんですけどそれでも西宮さんの笑顔の下の気持ちっていうのがなかなか分からないんですよ。
という事でこちらをご覧下さい!5年ぶりに西宮硝子と再会した石田は彼女の事を知りたいと願う。
ふだんどこで遊んでいるのかお母さんはどうしているのか…。
何よりいじめた自分の事をどう思っているのか…。
でも彼女が何を考えているのかなかなか分からない。
そんな石田に対して西宮はいつも笑顔で返してきた。
小学校でいじめられていた時からずっと笑っている。
西宮はあらゆる場面で笑顔を作り本心を語ろうとしない。
物語も終盤に近い6巻ついに同級生へ宛てた手紙の中で笑顔の理由が語られる。
作り笑いは友達関係を壊す事を強く恐れたせいだった。
聴覚障害のある当事者に作り笑いについて聞いてみた。
(ディレクター)ではどれぐらい?大槻君はどうですか?作り笑いは。
(瞳)全部ですか?全部!僕は正直言わせてもらいますけど撮影とかあるじゃないですか。
コンビで写真とか。
うちの相方は作り笑いのプロなんですよ。
(笑い声)笑顔は作るものだと思ってますから。
だまされないぞ。
出た!名言出た!さて次に注目してもらいたいのはこちら!このセリフの文字の右半分が消えてますよね。
あ〜消えてる。
印刷ミスじゃない?
(春名)印刷ミスじゃないんですよ。
表現で西宮さんが右耳が悪いんですよ特に。
なので右が消えてて。
見てるだけでモヤモヤしますよね。
(春名)すごいモヤモヤする。
(原田)もどかしい感じというのは自分たちも読んでても「これ何て書いてあるんやろ?」止まるじゃないですか。
そのもどかしさみたいなのはこのコマからすごい伝わってきますよね。
ねえ。
マンガ的な手法でいうとあ〜すごいなと思ったのがまずいろいろ例えばえ〜っとマンガにしにくい表現ってある訳ですよ。
例えば音楽ってマンガで伝えられないじゃないですか。
でこの場合はよく聞こえていない分からないという事を表現するにはどうすればいいかという時にありえないような文字をバッサリ半分削ってみる事によって聴覚障害の方の世界観というのを描いたっていうのはこれはまあコロンブスの卵っつうか。
特にこのマンガのオススメポイントっていうのはどういうとこですか?これはあの〜…設定的には西宮さんだけが周りの声が聞こえないっていう事なんですけども…心の声っていうのをみんな聞かずに全部流して…。
(小沢)なるほどね。
まさにキャッチフレーズ。
そうです。
次いってみよう!
(小沢)さあ続いての作品は僕が紹介したいと思います。
僕のオススメこちら!
(笑い声)これやりたかったんだ。
「ギャングース」です。
「ギャングース」はですね障害者がメインというよりも子どもの貧困虐待…まあいろいろ問題になってますけどそういう生きづらさ…そういう重いバリアを扱った作品です。
ではダイジェストご覧下さい!アイドルか!主人公は少年院から出てきた3人。
リーダーでビッグマウスのカズキ。
頭脳派のサイケ。
そしてきつ音がある怪力のタケオ。
彼らが始めたのは窃盗団。
だが一般人から奪うのではなく被害届を出せない犯罪者だけから奪う窃盗団なのだ。
彼らは子どもの頃から貧困に苦しみ虐待を受けろくに学校にも行かせてもらえなかった。
このマンガは未成年の犯罪を取材している鈴木大介さんの「家のない少年たち」が原作。
物語はフィクションだが取材した現実を基にマンガは描かれている。
「ギャングース」はこれまで語られる事がなかった現代日本の闇社会をリアルに浮き彫りにした問題作!は〜何かただいかついアクションものかなと思ったら全然違いますね。
これは実際にあるリアルを基にしてる…?これはですねまあ物語に出てくる登場人物とかはまあフィクションですけれど行われてる事や環境というのはこの原作者の先生が取材に基づいて描かれてるんですけども。
だから単行本なんか読みますと横にすごいそういう知識がいっぱい書いてあるんですよ。
そういう今の貧困状況だったりなぜこういう少年たちが増えてしまったのか。
へえ〜リアルやな〜。
で一回こちらを見て下さい。
こちら!
(笑い声)さあ16.3%。
この数字何だと思いますか?う〜ん…。
意外に数字持ってる。
意外って言っちゃいけない。
数字持ってる。
違う違う。
これはですね今の日本の子どもの貧困率なんです。
16.3%っていうのは子どもの6人に1人が貧困とされる家庭で育ってるという。
多くないですか?「ギャングース」の主人公この3人が貧困の中で子どもの頃から虐待を受け学校もほとんど行けず住民票もない。
彼らは最も弱い立場に社会から追いやられてきたと。
という事で僕が付けたキャッチフレーズはこちら!
(笑い声)
(小沢)人の痛みや弱みを知っているからこそ泣けるセリフがちょいちょい出てきます。
それでは見てもらいましょう。
私が選んだ名シーン名ゼリフご覧下さい。
リーダーのカズキの背中にはひどい傷がある。
カズキは子どもの頃母親の交際相手から妹の身代わりとなって暴力を受けた。
その時男はカズキの母親にタバコをカズキに押しつけろと命令する。
経済的に断れない母親は自分の子どもの背中に火を押しつける。
そして残ったひどい傷についてカズキはこう言ってのける。
どうですか?カズキ君。
いいやつなんですよ。
これは来ますけどね。
あの〜カズキがですねお母さんとちっちゃい時に遊園地に行ってその時にお母さんが自分に笑いかけてくれた。
その時の思い出を何回も何回も反すうしてで自分はすごい幸せだったはずだって言い聞かせるんですね。
そこがまた読んでいてすごいつらいですね。
だからそれはもしかしたら子どもながらの防衛本能でね記憶のすり替えって事なのか本当はひどい親なんだけどいいところがあった。
だからひどい事をされたけどこれはいい事なんだっていう自分の中での自己洗脳でポジティブシンキングに至ったのかもしれないけれどでもそうするしかなかったっていう切なさですよね。
では続いての名シーン名ゼリフをご覧下さい。
暴力団の事務所に捕まってしまったカズキ。
犯罪者だけを狙う窃盗団をしている事がバレてしまう。
なぜそんなに危険な事をするのかを問われカズキは言い放つ。
さてここで…さあその状況でカズキは何とおっしゃったのでしょうか?オーケンさん。
はい。
今の富裕層の連中の傲慢さとかね世界にもおける。
そういう事をぶっ壊してやろうっていう意味合いがあると思うから。
はるかぜちゃんいこうか?はるかぜちゃんいきますか。
これです。
(小沢)あ〜いいね。
何かそういうアニメを見てるみたい…。
原田さんもいきましょう。
(小沢)原田さんテレビとは思えない字の細さ。
(原田)すいません。
正解はこちらです。
この子たちカズキたちが本当に子どもの頃虐待遭ったりひどい目に遭ってきたからもうそれを繰り返さない負の連鎖。
本当に伝えたいのはその負の連鎖を断ち切るというか。
しかもこれがね今戦争状態にある国であるとか途上国であるところから生まれたマンガ作品ではなくて一応曲がりなりにも経済大国といわれてる日本でこの作品が共感を大きく得てるって事に大問題があると思うんですよね。
なるほどね。
いいマンガでしょ?いや〜何か小沢君が…ねえ常にご本人も名ゼリフを言うタイプですけども…。
僕は名ゼリフ言ってないです。
もう!出ました。
頂きました。
ありがとうございます。
次どうぞ!はい3つ目。
私原田まりるのオススメはこちらです。
「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」です。
こちらはですね作者がですね私のものすごい大好きな漫画家の押見修造先生という方なんですけれども。
押見先生はですねヒリヒリした青春マンガを描くマエストロなんですね。
その押見先生の自伝的作品「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」のダイジェストをご覧下さい!高校に入学した志乃ちゃんは初日の自己紹介で自分の名前がなかなか出てこない。
結局クラス中に笑われ傷ついてしまう。
志乃ちゃんはふだん人と話す時もうまく言葉が言えず苦しんでいる。
そんな志乃ちゃんを唯一笑わなかったのが加代というクラスメート。
加代は歌がとても下手。
一方志乃ちゃんはうまく話せないが歌なら歌えるという。
2人はバンドを組み文化祭を目指す事にした。
果たして2人の挑戦は…?互いにコンプレックスがある2人が自分と向き合う不器用な青春ストーリー。
このですね志乃ちゃんみたいに滑らかに言葉が出てこないような症状の事をきつ音っていうんですね。
実はですねこの作者のですね押見先生もきつ音があってその体験を基に「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」を描かれたんですね。
(瞳)あ〜実体験なんですね。
押見先生の作品はですね心理描写がすごく細かく描かれてるんですね。
すごく笑った顔とか泣いてる顔のですねちょっとこう…一つ前の表情を描くんですね。
今にも笑いだしそうな時とかちょっと泣きだしそうな時。
ちょうど感情が一番高ぶってる時の表情から丁寧に描いていくので登場人物の感情っていうのが伝わってきます。
で「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」のキャッチフレーズはこちら!
(原田)自分が話しにくい事を知ってる志乃ちゃんはですね必死に周りに笑われないように工夫していくんですね。
それがですねえ〜っとこちらをご覧下さい。
志乃ちゃんはですね母音から始まるあ行とか…「あ」とか「い」とかそういうのが言えないんですね。
なので「ありがとう」を「サンキュー」に言いかえてます。
(原田)そうなんですね。
彼女の名前ですねフルネームが大島志乃なんですね。
「お」から始まるのでなかなかうまく言えないんですよ。
ここでクイズです。
いきなりやな!自己紹介でですね困った志乃ちゃんはですね必死で自分の名前っていうのを周りに伝えようとするんですけど…
(小沢)分かった。
全部そのまんま!
(原田)ではですね正解を見てみましょう。
どうぞ。
それでもやはり志乃ちゃんは笑われてしまう。
きつ音のある当事者に自己紹介の難しさについて聞いてみた。
(原田)物語の前半では失敗する事を避けようとしてすごい逃げるんですね。
後半では自分自身のきつ音とも向き合っていきます。
その成長の過程も描かれています。
それではですねご覧下さい。
志乃ちゃんと加代ちゃんは2人で文化祭を目指していたが…。
志乃ちゃんを笑った男子生徒がバンドに参加したいと言ってくる。
その事で志乃ちゃんは自分の居場所を失ったと感じてしまう。
そしてついに歌う事ができなくなり逃げ出す事に。
文化祭当日加代ちゃんは結局たった一人でステージに立ち苦手な歌を披露する。
観客たちの嘲笑と好奇の目。
それでも逃げずに自分をさらけ出して歌う。
その姿を見た志乃ちゃんの気持ちはついに大きく動く。
そして志乃ちゃんは逃げても逃げても自分からは逃げられない事をみんなの前で告白する。
志乃ちゃんはコンプレックスを受け入れて生きる事を宣言。
作者は後書きでこう書いている。
僕もそうでしたよ。
いやだってさすごい歌がコンプレックスだったから恥ずかしくて声が出なくて歌えなかったの。
それで…5段階評価で音楽の成績1つけられちゃって。
でもそういうのコンプレックスだったんだけれどもやっぱり芸人さんもそうだけど…だから我々なんていうのはいいところがあってね自分は何それができないとかこんなコンプレックスがあるとかそういう部分をさらけ出す事がそのまま表現になるんですよ。
だからちょっと我々ずるいですよね。
ずるいですよ。
失敗がないとか失敗してその時嫌でも1年後その失敗が笑い話になるからもう無敵。
でもその笑い話にするまでにまずそのダメな自分を受け入れないといけない訳ですよ。
その段階があるから。
勇気いるよね〜。
いるいる。
はいという事でこちらはですね自分ではどうしようもないコンプレックスそれに押し潰されそうな方に是非読んで頂きたい作品です。
はいありがとうございました!
(拍手)はいという事であのね是非ね皆さん…これをご覧の皆さんにねちょっとバリアフリーについて考えられるようなマンガまだまだあるで知ってるでっていうねそういうものがございましたら是非番組の方に教えて頂きたいと思っております。
また「マンガ」をテーマにやりたいですね。
やりたいです。
(春名)そしたらマンガ語りつくし隊がまた呼ばれるのではい。
(笑い声)2015/03/04(水) 00:25〜00:55
NHKEテレ1大阪
バリバラ〜障害者情報バラエティー〜「マンガナイト」[解][字][再]
今回はマンガを通してバリアフリーについて考える。障害のある人物や生き辛さを抱えた人物が登場するマンガに注目。リアルで魅力的な物語から見えてくる奥深い世界を紹介!
詳細情報
番組内容
今回はマンガを通してバリアフリーについて考える。障害や生きづらさを抱えた人物が登場するマンガに注目。名シーンや名ゼリフを紹介しながら、物語から見える奥深い世界を読み解く。紹介するのは、このマンガがすごい2015オトコ編1位の「聲の形」、子どもの貧困や虐待をテーマとした「ギャングース」、きつ音の高校生がコンプレックスと向き合う「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」。【ゲスト】大槻ケンヂ、小沢一敬 ほか
出演者
【ゲスト】大槻ケンヂ,春名風花,小沢一敬,原田まりる,【出演】大橋グレース,【司会】山本シュウ,【コメンテーター】玉木幸則,【リポーター】大西瞳,【声】中津真莉子,【語り】神戸浩,伊藤愛子
ジャンル :
福祉 – 障害者
情報/ワイドショー – 健康・医療
バラエティ – トークバラエティ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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日本語(解説)
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