さわやか自然百景「冬 沖縄 慶良間の海」 2015.03.02


(テーマ音楽)真っ青な海に浮かぶ島々。
沖縄県慶良間諸島です。
2014年国立公園に指定されました。
「ケラマブルー」と呼ばれる透明度の高い海は年間を通して豊かなサンゴと亜熱帯の生き物で彩られます。
冬。
この海で躍動するのはザトウクジラ。
繁殖や子育てのために慶良間の海で過ごします。
大小さまざまな命が集う冬の慶良間の海を見つめます。
沖縄本島から西へ40キロの慶良間諸島です。
かつては本島から続いていた大山脈の一部でした。
地殻変動を繰り返す中で海に沈みその山頂部分が座間味島渡嘉敷島など大小30の島々になりました。
島々に囲まれた内海は波が穏やかでサンゴの生育に適しています。
サンゴは確認されているだけでおよそ250種類にもなります。
サンゴが豊かな海は亜熱帯の生き物たちの命の揺りかごになっています。
悠々と泳ぐのはウミガメの仲間…口を使ってサンゴを押し上げ餌を探していました。
砂地にポツリとある岩の周りにこの海を代表する魚がいました。
ケラマハナダイの群れです。
この場所で見つかった事から名付けられました。
背びれに赤い斑点があるのがオス。
尾びれの先端が赤いのがメスです。
生まれた時はみんなメス。
成長するとオスに性転換するのです。
北風が強い冬でもしける事が少ない慶良間の内海。
小さな生き物たちの絶好の住みかになっています。
大きさ僅か数センチ。
「海の宝石」とも呼ばれるウミウシの仲間たちです。
「ウミウシ」という名前は突き出た2本の触角が牛の角に例えられたものです。
サンゴ礁から砂地までさまざまな環境がそろうこの海では日本有数の多さの600種類が確認されています。
そのほとんどが派手な色で自分が危険な生物だとアピールし身を守っています。
全身に生えている突起の中に毒針を持ち危険が迫ると毒針を出します。
ウミウシは触角の感覚だけを頼りにペアになる相手を見つけます。
一匹でオスとメス両方の役割を持つためどの個体同士でも繁殖できます。
長い年月をかけて堆積した砂地も生き物たちの住みかになっています。
真っ白な砂地が水深35メートルまで続く「海底砂漠」と呼ばれる場所。
ここには助け合って暮らす生き物たちがいます。
巣穴の上を泳いでいます。
同じ穴から出てきたのはコトブキテッポウエビ。
エビは巣穴を掃除してハゼに隠れがを提供しています。
ハゼは見張り番。
危険をエビに知らせます。
小さな生き物たちはこうして力を合わせ命を育んでいます。
切り立った岩が続く海岸線。
慶良間諸島の外海は内海とは対照的にダイナミックな地形です。
ここに強い潮流がぶつかる事で魚たちは大きな群れをつくります。
外海に年明けから頻繁にやって来る生き物がいます。
ザトウクジラです。
胸びれの長さだけでも5メートルあります。
体長14メートル体重30トンにもなります。
夏はアリューシャン列島やカムチャツカ近海の餌場で過ごし冬は温暖な慶良間の海で繁殖や子育てを行います。
息継ぎをするため15分に一度海面に上がってきます。
派手なアクションは仲間とコミュニケーションをとるためだと言われています。
毎年200頭ほどが慶良間の海にやって来ます。
並んでゆったりと泳ぐ2頭のクジラに出会いました。
こちらはオス隣りがメスです。
2頭とも何度も慶良間で冬を過ごしているクジラです。
オスはメスのスピードに合わせて泳ぎ気を引こうとしています。
そこに突然別のオスがやって来ました。
メスを巡るオス同士の戦いの始まりです。
最初のオスは後から来たオスがメスに近づけないように行く手を阻みます。
2頭の争いに巻き込まれたメスは興奮して胸びれや尾びれを激しくたたきつけます。
なかなか諦めない相手に最初のオスが大量の泡を吹き出しました。
視界を遮る威嚇行動で「バブルカーテン」と呼ばれています。
激しい争いに勝ったオスだけが子孫を残せます。
やがて妊娠したメスは夏の間北の海で過ごします。
そして一年後南の海に戻ってきて出産するのです。
1月末。
一頭のメスクジラが慶良間の内海にいました。
この冬産んだばかりの子供も一緒です。
ザトウクジラは子供でも体長5メートル重さは1トン近くあります。
でもまだまだ泳ぎは得意ではありません。
頻繁に息継ぎ。
息が長く続かないため母親が近くで見守ります。
浅くて穏やかな慶良間の内海で3か月ほど親子で過ごし北の海へ旅立っていきます。
子供のクジラもおよそ5,000キロ離れた餌場まで自分の力で泳いでいかなければなりません。
冬慶良間諸島の海。
独特の島の地形が育んできた生き物たちの楽園です。
2015/03/02(月) 15:41〜15:55
NHK総合1・神戸
さわやか自然百景「冬 沖縄 慶良間の海」[字]

沖縄県慶良間諸島の海は、世界でも有数の透明度を誇る。複雑な海底地形が作る穏やかな環境には、キンメモドキ、アザハタなど無数の魚が舞い、ザトウクジラが子育てに来る。

詳細情報
番組内容
エメラルドグリーンに輝く沖縄県慶良間諸島の海は、世界でも有数の透明度を誇る。複雑な海底地形が作る穏やかな環境には、キンメモドキ、スカシテンジクダイ、アザハタなど無数の魚が舞い、250種もの多様なサンゴが高密度に生息することから、2014年、27年ぶりの新しい国立公園に指定された。そこに冬だけ現れるのが、ザトウクジラ。交尾と子育てのためにやってくる。求愛する雄、仲よく泳ぐ母と子クジラの姿が見られる。
出演者
【語り】中村慶子

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
趣味/教育 – 旅・釣り・アウトドア

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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