地球ドラマチック「アクションマン」超音速への挑戦! 2015.03.02


1966年にイギリスで誕生した人形で当時は子供たちの憧れの的でした。
アクションマンが登場して半世紀。
この50年間で人類は月へ到達し他にも数多くの偉業を成し遂げてきました。
一方で「行動する男」という意味のアクションマンは何一つ成し遂げていません。
古いおもちゃの収集家たちにアクションマンの感想を聞いてみました。
アクションマンには興味ないんだ。
服がやぼったいわ。
イケてないね。
全然ダメ。
つまんない人形だよ。
アクションマンより恐竜の方が好きだな。
もうさんざんだな。
この暇そうなボ〜っとした姿は何なんでしょうか?これでは人気がなくなるのも無理はありません。
時代の先駆者だったアクションマンは今や栄光からほど遠い存在です。
アクションマンという名に恥じないよう彼に新たなミッションを与えましょう。
どんなおもちゃも成し遂げた事がない冒険です。
ジェームズ・メイはアクションマンを行動する男にするためにプロジェクトを立ち上げました。
人類にとっても歴史的偉業とされる冒険におもちゃが初めて挑戦します。
私たちはある壮大なプロジェクトに取り組みます。
この番組が終了するまでに「アクションマンを超音速で飛行させ無事地上に帰還させる」というものです。
超音速を目指す事に決めたのは目標の達成が難しいからです。
困難に打ち勝つ事にこそ意味があるのです。
まず超音速で飛ぶとはどういう事かを知っておく必要があります。
しかし言葉で説明してもうまく伝わらないでしょう。
そこで超音速飛行が可能な戦闘機に実際に乗ってみる事にしました。
じゃ〜んユーロファイター・タイフーンです。
「音速」とは音の速さの事で通常は音が空気中を進む速さを意味します。
音速は気圧や気温によって変化しますが秒速およそ340メートル。
マッハ1という単位で表します。
飛行機が空気中を飛ぶと前方の空気が圧縮され後方に向かって広がります。
スピードが増すにつれて圧縮の度合いが高まります。
そして音速に達すると圧縮された空気は衝撃波を生みソニックブームと呼ばれる大きな音を出します。
かつて音速は超えられない壁だと考えられていました。
プロペラ機が音速に近づくと圧縮された空気によってプロペラが破壊され操縦不能に陥ったからです。
超音速はそれほど危険なんです。
しかし1947年アメリカのテストパイロットチャック・イェーガーが初めて音速の壁を破る事に成功しました。
現在ではさまざまな飛行機が音速を超える速さで大空を飛び回っています。
最新鋭の戦闘機にとっては超音速で飛ぶなんて朝飯前です。
あ〜今まさに音速を突破しました。
今の速度はマッハ1.1です。
我らがアクションマンにもこれと同じ世界を体験してもらいましょう。
アクションマンのサイズに合った飛行機を使って実験開始です。
これは本来氷の塊ひょうを発射する装置です。
飛行機の機体にひょうをぶつけて耐久性を調べるためです。
この装置を使ってアクションマンの飛行機を飛ばしてみる事にしました。
空気圧によってピストンが押されレールの上にある飛行機が発射されます。
かなりのスピードが出るはずです。
自動車のタイヤの空気圧の7倍の力で発射されます。
準備はいい?いくよ!321…。
(爆発音)あちゃ〜。
よ〜しプランB発動。
今度はアクションマンを気球で成層圏に送りフリーフォールのあとパラシュートで着地させます。
気象観測用の気球にカプセルを取り付けアクションマンを乗せます。
はるか上空から降下する時に音速を超える計画です。
似たような話を聞いた事がありますよね?2012年スカイダイバーのフェリックス・バウムガートナーが3万9,000メートルの高さからジャンプし生還しました。
この時の最高速度は音速を超える時速1,342キロ。
人類が乗り物を使わないで達した最高スピードです。
あ…危ない。
またまた危ない。
カメラのスイッチを入れるからちゃんと映るか確認して。
始めよう。
いい感じだ。
よし。
合図したら手を離して。
ゴー!アクションマンは地面に激突して気球からはずれそのまま取り残されました。
2回目を準備する間に天候が崩れてきました。
にわか雨にやられました。
地上に雨が降るという事は上空は凍りつくような寒さでしょう。
アクションマンもコート無しではつらいでしょうね。
ようやく雲の切れ間が見えてきました。
気球の準備開始です。
天候はまだ不安定です。
雷雨になる前にアクションマンを雲の上まで運ばなくてはなりません。
よ〜し!今度こそうまくいけよ!国際救助隊出動!「サンダーバード」のテーマ曲を口ずさむ目標は高度3万2,000メートル。
バウムガートナーの記録には及びませんが成層圏の中です。
アクションマンは厚い雲の中でひょうに見舞われていました。
天候が回復する兆しはありません。
強い乱気流に巻き込まれたら計画は台なしです。
データがどんどん送られてくるぞ。
気温現在の位置カメラの温度…。
しかし降下する時のスピードはアクションマンを回収し記録を確認しないと分かりません。
アクションマンが行方不明になったり地上に激突して壊れたりしたら全てが無駄になってしまいます。
アクションマンは雲の上に出ましたが地上はどしゃ降りです。
アクションマンが成層圏を目指すのには訳があります。
実は気温が低くなるほど音の速さは遅くなるんです。
成層圏の冷たい空気を通る方が音速を超えやすいという事です。
地上付近では音速は速くなり空気抵抗も大きくなります。
記録を狙うなら上空へ行く方が有利です。
アクションマンが目指している高度では海抜ゼロメートルの地点よりも音速はおよそ12%遅くなります。
アクションマンがついに成層圏に突入しました。
目標高度3万2,000メートルに近づいています。
ジェームズたちはガソリンスタンドに車を止めアクションマンの降下開始を待つ事にしました。
降下開始です。
始まった。
(スティーヴ)かなり速いな。
回転してるぞ。
かなりのスピードだ。
どんどん加速している。
アクションマンは米軍基地のすぐそばに着地しました。
(スティーヴ)無事かな?よ〜し!無事帰還!やったな。
うれしいよ!データ機器も回収しジェームズたちは近くのレストランでデータの解析に取りかかりました。
音速を突破する事はできたのでしょうか?ほ〜らまっすぐ立って。
緊張するなあ…。
よし!さて…僕らの目標は時速1,081キロメートル以上を達成する事だったね。
ああ。
つまりマッハ1。
そのとおり。
結果だが…最高で時速401キロだ。
401?ああ。
ダメかあ…。
音速の半分にも達しないスピードでした。
成層圏からのダイブでは超音速を突破できない事が分かりました。
作戦変更だな…。
ジェームズはそもそもアクションマンが超音速の風圧に耐えられるのかを確認する事にしました。
これは…マッハ1の風圧を再現できる装置です。
空気砲の前にアクションマンを置いてテストします。
いくぞ。
頑張れよ。
発射!どうかな?イェ〜イ!カプセルなどで保護されてないむき出しのアクションマンは超音速の風圧に耐えられない事が分かりました。
新しい作戦はこの結果を踏まえた上で進めなくてはなりません。
初めて音速を超えたチャック・イェーガーがヒントを与えてくれました。
イェーガーの乗った飛行機はロケットエンジンを搭載した特別なものだったのです。
ロケットで打ち上げたらどうかな?弾丸のような形なら超音速で飛んでも衝撃が少ないだろ?飛行機のように複雑な形はスピードを出すには不利だ。
できるだけシンプルにしよう。
その作戦でやってみよう。
アクションマンをロケットで上空に打ち上げパラシュートで地上に帰還させるという新たな計画です。
ロケットの仕組みを簡単に説明しましょう。
ロケットは高圧のガスを下に向けて吹き出し反動の力によって空に飛び上がります。
ニュートンが言うように「すべての作用には同じ大きさの反作用がある」という訳です。
こりゃあいい。
実に見事だよ。
壊れてない。
あとはもう少し大きくてもう少し高く飛んでもう少し速いのを作るだけだね。
楽勝さ。
計画に何よりも必要なのはアクションマンを乗せられる特製のロケットです。
僕とシムが作った試作品です。
市販のロケット花火に手を加えてアクションマンが中に収まるようにしました。
発射すると上空で少量の火薬が爆発しアクションマンが飛び出す仕掛けです。
ほらパラシュートを背負っています。
ロケットがどこかへ飛びアクションマンが無事落下すれば成功です。
今回はまだスピードは問わない事にします。
風下に向けて発射します。
準備はいい?ああ。
よし。
点火します。

(爆発音)ひどい姿だ。
前途多難です。
その上思いがけない連絡が入りました。
ライバルだって?ジェームズたちの計画が外部に漏れたようです。
ジェームズたちの先を越そうとする一団が現れました。
ロケットの愛好家たちが人形による超音速飛行をひと足先に果たそうとしています。
乗せるのはシンディです。
アクションマンチームの前に突如立ちはだかったシンディチーム。
リーダーは博士号を持つロケットの専門家です。
私はラス・ストランド技術者です。
後部にモーター。
中央部にパラシュート。
前方にシンディのカプセルです。
バランスのいい完璧なデザインです。
そしてこのチップがロケットの軌道を制御しさまざまなデータを記録します。
総合的に見て僕らが勝つに決まってますよ。
かつてアメリカと旧ソビエト連邦が宇宙開発競争を繰り広げたようにライバルの登場は避けられない事だったのでしょう。
アクションマンとシンディの歴史的な対決。
どちらのチームも計画を急ピッチで進める事にしました。
ジェームズたちはロケットの製作に本格的に取りかかりました。
まずはロケットの燃料です。
ロケットを飛ばすには強力な燃料が必要です。
これは市販の固形ロケット燃料ですがどのくらいの速度を出す事ができるのか今から実験してみましょう。
でこれから何を測るんでしたっけ?推進力と燃焼時間です。
ロケット燃料の推進力と燃焼時間を計測すれば超音速を出せるかどうかが分かります。
燃料をここに入れます。
高圧のガスが排出されるとその反動でロケットの推進力が生まれます。
その際の推進力や燃焼時間ガスの排出速度など全て記録されてグラフの状態で見られるんだよね?はい。
では始めましょう。
ロケットの周りに人はいないね?発射ボタンは僕が押します。
発射するよ。
3…。
ちゃんと押せるかな…。
2…。
1。
あれだけ?はい。
たった2秒。
市販の燃料ではパワーが足りない事が分かりました。
特別な燃料作りに挑戦です。
ロケット燃料の材料その1。
これは…。
過塩素酸アンモニウム酸化剤です。
酸化剤が必要なのはジェット機のように空気を吸い込めないからですね?はい。
ですから酸素が濃縮された酸化剤を使うんです。
自前の酸素ですか。
他にもさまざまな材料を使って燃料が出来上がりました。
よしできた。
威力はどんなものでしょうか?いくよ。
321ファ〜!こりゃあすごい!すごいな。
台が動いた。
特製の燃料は大成功でした。
ロケットの噴射で大きく動いた台は重さ180キロもあります。
すごいパワーだ。
こんな小さな物がこんな重い台を動かすなんて。
これを見て。
テストの結果を正確に分析する間にジェームズは別の問題に取り組む事にしました。
アクションマンを安全に帰還させるためには丈夫なパラシュートが必要です。
今回の計画ではパラシュートはアクションマンの付属品を使う予定です。
ジェームズはアクションマンを飛行場に連れていきました。
スカイダイビングを体験させるためです。
付属品のパラシュートには不安をぬぐえません。
あれはもう2階の窓から放っても危険なくらいです。
これから挑むのは高度4,000メートルからのスカイダイビング。
しばらく降下して600メートルの高さでパラシュートを開きます。
実際の計画でもアクションマンはロケットを飛び出したあとしばらく降下してからパラシュートを開きます。
もしパラシュートが役に立たなければ悲惨な結果になります。
(無線機)「降下開始」。
始まった!アポロ宇宙船の帰還を待つ管制官の心境が分かりますよ。
空からの帰還をじっと待つしかありません。
そろそろパラシュートを開く高度です。
あそこにいる。
ほらあそこ。
視力には自信があるんだ。
次はいよいよアクションマンの番です。
パラシュートは見事に開きました。
どうでした?見事に飛びましたよ。
パラシュートは?ちゃんと開いて飛んでいきました。
あっちの方角です。
地面に激突しないで生還すれば大したものだ。
成功すればロケット計画が実現に近づきます。
よし捜しにいきましょう。
GPS情報は?技術担当は誰ですか?僕らですけど…。
用意していたGPS発信機がうまく機能しなかったためジェームズたちは勘を頼りに車を走らせる事になりました。
しかし広大な練習場から小さなアクションマンを捜し出すのは至難の業です。
あったあそこだ。
練習場では他にもオレンジの布が使われている事が分かりました。
その布は何ですか?降下する時の練習に使うものです。
たくさんのオレンジの布の中からアクションマンのパラシュートを捜し出さなくてはなりません。
何でこうついてないんだ…。
同じような布があちこちに散らばってるなんて。
そして1時間半後…。
あれを見て。
どれ?ああ横に何かあるな。
あれは…。
アクションマンだ!無事でいてくれよ。
無傷です。
付属品のパラシュートが実際に空で使える事が証明されました。
あとはマッハ1以上の速さで空に飛ばすだけ。
すばらしい。
よくやったなおい。
当初はアクションマンを時代遅れの人形としか見ていなかったジェームズ。
しかし人形の限界を超えた試練に立ち向かう姿を見て愛着を覚え始めたようです。
アクションマンは今ヒーローとしての輝きを取り戻そうとしています。
ジェームズは本番のパイロット候補となるアクションマンを探すため古いおもちゃの収集家のイベントに向かいました。
会場にブースを設け超音速の世界に挑むアクションマンを募集します。
しかしジェームズは肝心な事を忘れていました。
彼はアクションマンに愛着を覚えるようになっていましたが一般的な人気はほとんど無いという事です。
当てが外れました。
このブースに座ってから3時間半もたちますが収穫はゼロです。
来場者は皆古いおもちゃに関心があるはずなのにアクションマンには見向きもしません。
アクションマンを持っている人なんていないのかも…。
ようやく何人かの出品者が顔を出すようになりました。
人形の名前は?スティーヴです。
かっこいいでしょ。
本物なら手足がありえない方向に曲がります。
おお合格です。
本番用の服も必要です。
これを見て。
宇宙服だ。
60年代に発売されたアクションマンの宇宙服です。
これはいい。
ありがとう。
初めてアクションマンの付属品を買ったよ。
突然ライバルのシンディチームの情報が飛び込みました。
ロケットをほぼ完成させたというのです。
急いで本部に戻ったジェームズはロケットの仕上げにかかります。
ここが私たちのロケット製作本部です。
設計担当者と話をして少しでも早く完成させる事にしました。
もう一刻の猶予もありません。
ロケットは軽い方がいいのですがいろいろと積み込む物があります。
アクションマンの他にパラシュート…。
番組用に全てを撮影するカメラも…。
本物の宇宙ロケット「アリアン」に似た形で先端部にアクションマンを入れる予定です。
一方シンディチームは…。
計算上では間違いなく音速を超えます。
僕らが作るのは1段式ロケットで大型モーターを搭載しています。
1段式ロケットは燃料タンクも一つの機体に搭載されます。
ジェームズたちは構造がより複雑な2段式ロケットを採用する事にしました。
2段式ロケットは打ち上げの時には推進装置としてメインブースターとサブブースターの両方を使い途中でサブブースターを切り離し重量を軽くする仕組みです。
アクションマンチームは2段式ロケットでいくそうですがむちゃですよ。
超音速ロケットというだけでもかなり複雑なのに2段式ロケットは途中でブースターを切り離さなくてはならない。
彼らにそんな技術があるとは思えません。
製作は急ピッチで進められました。
ここでマイクが作っているのはロケットの先端部です。
徹夜で作業した結果アクションマンのロケットは完成に近づきました。
鋭いね。
先端部の部品ができました。
特製のノズルです。
しかし最後の仕上げを急いでいる時シンディチームが打ち上げを実行するという知らせが入りました。
頂点に達すると仕込んである火薬が爆発しシンディのカプセルが切り離されます。
打ち上げのためスコットランドの原っぱにやって来たシンディチームのメンバーはロケット工学に精通した技術者などそうそうたる顔ぶれです。
誰もが自分たちの成功を確信しています。
危ないから下がって。
シンディの勝ちだね。
シンディは無事任務を果たします。
宇宙飛行士も女性の時代ですよ。
ジェームズたちも現場に駆けつけました。
本格的だな。
まあね。
内心穏やかではないジェームズですが英国紳士としての振る舞いは忘れません。
なかなか立派なロケットです。
私の心の中に彼らの失敗を願う気持ちがない…と言ったらウソになります。
音速を超えた史上初のおもちゃという栄誉をアクションマンに与えたいからです。
しかしそんな事を願うのはスポーツマンシップにも反します。
ここはぐっとこらえてシンディの健闘を見守りましょう。
それでは…。
心から幸運を祈りますよ。
ライバルとして不足はない。
君たちもね。
ありがとう。
さていよいよ点火ですね。
始めます。
よし!発射準備!54321!すごいね。
(ラス)ソニックブームだ。
本当に?
(ラス)超音速達成の証しです!そろそろ降りてくる頃かな。
シンディチームのロケットはマッハ1.02の記録を出しました。
シンディは音速を超えた史上初のおもちゃになったのです。
降りてきたぞ。
シンディのパラシュートはかなり遠くに流されていました。
(ラス)あの丘の先まで行くぞ。
シンディが見当たらない?目立つ黄色なのに。
ロケットしか持っていません。
シム!シム!どうした?シンディが見つかってない。
おやまあ。
ミッションは「無事地上に帰還すること」だよな。
見つけますよ。
絶対にね。
超音速飛行を成功させたシンディチームですが詰めの部分で思わぬつまずきが生じました。
言っちゃ悪いがシンディがこのまま見つからなければミッションは失敗という事になりますね。
見つけますってば。
しかし3日間捜してもシンディは見つかりませんでした。
アクションマンチームにチャンスが訪れます。
ゆうべは遅くまで旋盤やはんだづけをしていました。
耐久性のテストやコンピューターによるシミュレーションもしました。
足りない部品を作り燃料を混ぜ合わせぎりぎりまで調整を続けました。
そして完成したロケットのパーツです。
まずブースター。
離陸を助けるエンジンでここが尾翼です。
ロケットの主要部には自家製の燃料が入っています。
そしてこちらはロケットの飛行速度や位置などを伝えてくれる部品です。
パラシュートを開き安全に降下させるための電子部品もあります。
そしてこれがアクションマンを中に収めるカプセル。
その上にはめる円すい形の頭部とアクションマンを座らせるシートもあります。
この部分に小型カメラを仕込んで一部始終を撮影します。
宇宙服に身を包んだアクションマンがいよいよ空に飛び立ちます。
何十年間も忘れられた存在だったアクションマンはヒーローの座に返り咲く事ができるのでしょうか?完成したロケット「マーク1号」です。
1機しかないので2号はありません。
組み立てたばかりでテストは一度もしていません。
町なかで超音速ロケットを飛ばす訳にはいきませんからね。
ここなら安全です。
では退避しようか。
シンディの二の舞にならないようシムが近くの丘でアクションマンの行方を確認します。
緊張するなあ。
始めよう。
よし。
始まるぞ!準備はいいか?秒読み開始。
10987654321。
見ろ!いったぞ!爆発は?大丈夫だ。
そろそろ頂点に達するぞ。
よし!いよいよか。
アクションマンがカプセルから飛び出しました。
頼むぞ。
抜かりはないはずだ。
だよな…。
高度は?今は高度2,000メートルを降下中。
しかしここでトラブルが発生。
パラシュートがうまく開かずロケットに絡まってしまいました。
そろそろ雲を抜けるはずだ…。
(チャーリー)パラシュートは開いたのか?
(クリス)まだだ。
目標は「超音速飛行を達成し無事地上に帰還すること」。
地上に激突して壊れたらミッションは失敗です。
ロケットのパラシュートも見えない?
(無線機)「まだ確認できない」。
そちらからは何か確認できるか?
(無線機)「見えません」。
いたあれだ!でもパラシュートは開いてない…。
アクションマンはロケットに絡まった状態のままロケット用のパラシュートで降りてきました。
最後まで絡まったままに見えた。
早く捜しにいこう。
そうだな。
無事だといいな。
シンディみたいに行方不明でも困る。
あっちかな?あの辺だ。
シムどっちへ向かえばいい?
(無線機)「あいにくロケットの場所は確認できなかった」。
何か手がかりは?あっちの方角だ。
いたぞ!こりゃすごい。
無事だぞ。
驚いたな。
深刻なトラブルを乗り越えアクションマンは無事地上に帰還しました。
敬礼。
これを見た人はきっとアクションマンを好きになるね。
すばらしいよ。
あとはどれくらいのスピードが出たかだ。
やった〜!
(拍手)ロケットからデータを取り出し記録をチェックします。
今回のミッションは「超音速で飛び無事帰還すること」。
帰還の方は成功した。
ではスピードの方はどうだったか見てみよう。
いくよ。
僕らはこれまでいろいろな企画に挑戦してきたけれど失敗もあった。
次の年に再挑戦した事もあったね。
今回もダメなら再挑戦する?その必要はないマッハ1.1だ!
(拍手)大成功です。
マッハ1.1というスピードはシンディチームを時速70キロ近く上回っていました。
アクションマンは音速を超えるという難しい課題を見事にやり遂げました。
忘れられたヒーローアクションマンは50年の歳月を経てついにヒーローの座に返り咲きました。
ミッションは無事完了です!アクションマンが超音速を達成した3時間後ようやくシンディも発見されチームのもとに戻りました。
2015/03/02(月) 00:00〜00:45
NHKEテレ1大阪
地球ドラマチック「アクションマン」超音速への挑戦![二][字][再]

どの子も「ダサい」と答える人形「アクションマン」。「かつて人気だった人形に偉業を成し遂げさせよう!」ということで、超音速で飛ばすことに。果たして成功するのか?

詳細情報
番組内容
イギリスの人気プレゼンター、ジェームズ・メイがさまざまな遊びに挑戦するシリーズ最新作。今回は人形を超音速で飛ばす。挑戦するのは「アクションマン」。1960年代に登場し、大人気だった人形だ。メイは人形が超音速の風圧に耐えられるのかを実験したところ悲惨な結果に…。試行錯誤の末、専用のロケットを開発する。ライバルの人形も現れて、アクションマンは窮地に立たされる!(2014年イギリス)
出演者
【語り】渡辺徹

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
ドキュメンタリー/教養 – 宇宙・科学・医学
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
英語
サンプリングレート : 48kHz

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