SUPER GT+「開幕前のGT講座」 2015.03.01


スーパーGT2015今回は開幕目前企画として改めてスーパーGTについて学んでいきます。
題して…。
ふだんから私たちもちろん勉強はしているんですがまだまだ知らないことが多いということで教えてくださる先生はこの方です。
よろしくお願いします。
いやもう久しぶりに呼ばれてね。
コアなスーパーGTファンの人たちは中継番組見てるからわかるんですけど『スーパーGTプラス』しか見てない人は僕が引退したんじゃないかと…。
いえいえ…。
今回はGT500クラスで3度のチャンピオンを獲得したミスタースーパーGT脇阪寿一を講師に迎え開幕目前
実験を交えてえ〜っ!?それでは脇阪先生よろしくお願いします。
お願いします。
では授業を始めたいと思います。
まず1時間目ですけれどもスーパーGTのツボについて教えたいと思います。
まず皆さんに知ってもらいたいのはスーパーGTのここがすごいぞというところなんですけれども。
ストレートスピードが速いってことなんですけれどもこんなデータがあります。
今こちらにねWECとSUPERGTの比較なんですけれども。
例えばWEC。
ル・マン24時間とかで走ってるWECありますよね。
レース専用に設計されたもう究極のレーシングカーですよね。
こちらのデータこちらです。
最高速296.7km。
こちらがですね僕のかつての相棒アンドレ・ロッテラーがですねアウディ。
あのル・マンの連覇をしてるアウディで記録したスピードが296.7km。
これに対してSUPERGTめくります。
どのくらい想像しますか?いきますよどうぞ!速い!最高速が302.0km。
これはですね…。
覚えてますか?これ誰ですか?はい!はいどうぞ。
J.P選手です。
優秀だね!そうですね。
カルソニックGT−Rがマークした302.0km。
これですね速いですよ。
しかもですね最低車重見てください。
WECが850kgに対してSUPERGT1t20kgあります。
ですからこういうスピードウェイトいろんなことを考えてもSUPERGTってのはものすごく速い。
世界で一番速いツーリングカーといっても過言じゃないですし。
まあ言いましょう。
世界で一番速いツーリングカーです!
GTマシンの速さは世界トップクラスといえる。
だがその代償としてドライバーへの負担もかなり大きくなったという
あの去年の車からですねダウンフォースが増えてですね。
またあとでちょっとお話しますけど。
もう全開で来るんですよね。
だからねどんなふうにって言葉で説明できないからちょっとジェスチャーでいいかな?お願いします。
ウ〜ン!今までのが…。
今までのはフ〜っていかにこう…。
最近のはウ〜ン!ああわかりやすいな。
あのチャンピオンロニー・クインタレッリ選手。
4年で3度獲ってるあのチャンピオンがですね「ジュイチサンシンドイ!」って言うてましたからね。
ちなみに本人に聞いてみると…
えっそんなに違う?やっぱレーサーってたくさんいてるんですけど…。
ここでSUPERGTのすごさの一端がわかってもらえたと思いますけれども。
次にいってみたいと思います。
SUPERGTここが難しい。
いきますダンッ!GT500とGT300の混走。
Mr.SUPERGT脇阪が…
スピード差がおよそ30kmです。
1周のラップタイムでだいたい10秒くらい違うのかな。
ですから10周ぐらいすると500は300に追いつく。
GT500からすると言い方が正しいかどうかわからないですけれども。
レースをしながらちょっと障害物を処理しているような感覚ですね。
これと同じことが300クラスにも言えます。
まあ300クラスのドライバーからしたらどうでしょう。
後ろからミサイルが飛んできてる。
おおっかなりなプレッシャーですね。
そんな感覚だと思います。
いかにロスなく車をパスしていく。
また500をパスさせていく300のドライバーその器量によって成績が大きく変わるのがSUPERGTの難しさなんですよね。
なるほど。
では開幕戦が行われる岡山国際サーキットこちらですけどこれを例にとって考えていきたいと思います。
ここのコーナー見たいと思います。
これマイクナイトコーナーって言うらしいですよ。
知ってました?マイクナイトコーナー。
脇阪が指摘したのはこのマイクナイトコーナー。
青が500のマシン赤が300のマシンを表している
ここ超高速コーナーなんでラインが1本しかないんですよ。
例えばいかに遅い車がイン側にいてホントに遅くても並んで走ることなんて不可能なんですね。
ですからここで立ち上がってきたときのここのラインが1本しかないときに300に引っかかるとこれはもう大きなタイムロスになるんです。
どうしてもこうなりそうなときっていうのはドライバーの方何を考えるんですか?ここに300が引っかかるとするならばそんなのこのへん走ってるときからねこのへん立ち上がってるときからここに300がおることがわかるわけですよ。
そしたらこれをタイヤをキープしてここで会わずにここで会うくらいにしてゆっくり走ってきてタイヤをキープするのかちょっと無理してこの立ち上がりでインに入れるようにするのかというのを考えてやると。
レース全体特にSUPERGTは僕の感覚ですけれども前後の車と詰め将棋をやってる感覚です。
では実際のレースを見てみよう。
GT500SRoadの前に300のマシン。
後ろには同じ500のカルソニックGT−Rが迫っている。
少しでもスピードを落とせばポジションダウンにつながる難しい状況
なんとか300をパスしようとするが処理しきれずそのままマイクナイトコーナーへ
だがここで300のマシンに詰まってしまい失速
その影響が最終コーナーまで波及しストレートの立ち上がりが遅れてしまう。
結果カルソニックに並ばれ…
ああ抜かれそうだ。
そしてカルソニックが本山に近づいてくるオリベイラ。
こういうことなんですよね。
結局あそこで300を抜ききれなかったためにストレートスピードが伸びなかったということですよね。
失速してしまったんですよね。
こういったSUPERGTのここが難しいもう1つはこちらです。
めくりますよ。
ウェイトハンディ制ですね。
SUPERGTではポイントの獲得に応じて次戦でウェイトを積むことが義務づけられてます。
これはもうご存じですよね。
はい。
上位になればなるほどウェイトは重くなるのでハンディがきつくなるわけですね。
これにより実力が拮抗してF1とか他のレースみたいにある人が勝ち続けるとかそういうことがないようにファンの方々がいろんな車が優勝したり勝つチャンスがあるという喜びをSUPERGTでは与えているわけですよね。
こちらですね。
例えばウェイトハンディ制のこのウェイト。
ジャジャン!10キロ。
ちょっとこの間伊藤大輔のインタビューを見てたところですねだいたい0.1秒って書いてました。
あっ伊藤選手は0.1。
タイムは必然的に落ちる
どうだろう10キロで0.1秒。
そうしたら普通に計算して50キロやったらどのくらい違いますかね?50キロで0.5秒ですよね。
ですよね。
それはね僕成り立たないと思う。
あっそうなんですか。
数学の先生がいたら計算式を教えてもらいたいですけど僕ね50キロやと1秒くらい違うんじゃないかなと思う。
えぇ〜。
しかも1周回ってきてタイムは1秒くらいですけれどもその1周ならいいですけどそこでレースをするっていうことを考えたら…。
そうか。
またハンディウェイトが50キロ以上になるとその分を燃料流量リストリクターで置き換えることになる
その影響を実際のレースで検証。
この3台のうちカルソニックGT−Rだけが燃料流量リストリクターを積んでいる
その後ろ武藤武藤。
武藤はまだ後ろ張り付いたまま。
外に武藤。
ストレートエンドであっさり抜かれてしまった。
このようにストレートスピードがのびなくなってしまうのだ
今年の僕への目標は燃料リストリクターを獲得するということ。
こちらをやってみたいと思います。
はい1時間目は以上になります。
(2人)ありがとうございました。
はい続いては2時間目です。
テーマはこちら。
タイヤ開発戦争ですね。
ですからチームに対してハードミディアムソフトとかレインタイヤであるとかそういうのを供給して同じスペックのもとレースをしてるんですけれどもスリックタイヤツルツルですよね。
はい。
一般の方々からしたらツルツルで滑るんじゃないかな…。
何℃くらい?う〜ん…。
80℃。
はい。
それではですね通常の温度のタイヤいわゆるポッとつけたタイヤとですね温まったタイヤでどれほどグリップが違うかというのを実験したいと思います。
楽しそうだな。
レース中冷えたタイヤで走らなければならないシチュエーションといえばタイヤ交換をした直後の吉本ちょっと苦しいか?アウトラップアウトラップ。
ちょっと防ぎようがないでしょこれは。
冷えたタイヤと温まったタイヤのグリップ力はそんなに違うのか?この状況を再現し実験してみよう
ここで実験に協力してくれる特別ゲストをご紹介したいと思います。
織戸学選手です。
どうもよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
いやありがとうございます。
おじゃましてます。
こちらは実際のGTマシンの走りを忠実に再現できる
なんとステアリングだけでなくシートにもその振動が伝わりマシンやタイヤの状態をリアルに感じることができる
まずは中尾がドライブし冷えたタイヤでのグリップ力を検証する
うわっうわっ!何だこれ!?全然コントロール効かない感じ?ちょっと待って待って!待って待って待って!すごい揺れる。
何これ!?ああ危ない危ない!ああ〜やってもうた!
冷えたタイヤは極端にグリップ力が低いのがわかった。
続いてGTドライバー織戸学が同じく冷えたタイヤで実験
ほら曲がってない曲がってない…。
こういう状況がおきる。
だいたい20秒はロスしてるね。
プロドライバーでもコースアウトしてしまうほど
これではまったく勝負にならない
例えば1周回ってきて温まってるタイヤで0.5秒速く走ろうと思ったらものすごく大変なことなんだけどこのアウトラップで人よりも2秒3秒下手したら5秒速く走ることはドライバーによってはできたりする。
5秒ですか!ここをどう走らせるかがSUPERGTで大切なこと。
へぇ〜!ドライバーの腕の見せ所。
続いて温まったタイヤで中尾がドライブ
温まったタイヤで中尾がドライブ
果たしてグリップ力はどのくらい違うのか?
スピード上げてっていいよどんどん。
中尾でも温まったタイヤではレーシングスピードではないがマシンをしっかりとコントロールできている
いうこときいてるハンドルの。
ブレーキして右ね。
まずここでしたよね。
クリップついた!いいねアクセルいいよ踏んで。
アップして。
いいねいいね!抜いてる抜いてる!アップ!ドライビングは続きますけれども2時間目は以上です。
ありがとうございました。
はい3時間目です。
テーマはこちら空力です。
車が走りますから前から空気がくるわけですね。
その空気がくるのを車両全体の空力パーツで受け止めて車を下向きに押すんですね。
下向きに押さえつけてタイヤをグリップさす力なんですけれども。
ここでですね重要なのがはいこちらダウンフォースでそして矢印これわかりますよね。
想像つきますよね…。
いきますよいきますよ…。
実験してみましょう。
ダウンフォースとは空気の流れを使いマシンを路面に押さえつける力
実験に使うのはこちらのラジコン
はいここで実験を行いたいと思います。
よろしくお願いします。
(3人)よろしくお願いします。
実験に協力してくれるのはラジコン全日本選手権の優勝経験を持つはい最初はですねウイングのついたあのマシンでこのコーナーを攻めてもらいます。
それではよろしくお願いします。
速っ速っ…。
(脇阪)今ね走ってるラジコンカーがどのあたりをパイロンに対してどういうコーナリングをしてるかっていうのをちょっと覚えておいてくださいね。
続いてリアウイングを外した状態で走らせてみる
お〜っ!
(狩野)結構振られますね。
(脇阪)やはりね後ろのですねリアタイヤに対するダウンフォースが少ないですからオーバーステアが出ますね。
そのオーバーステアをコントロールするためにカウンターステアあてますからコーナリングが大きく大きく先ほどよりも前に進んでない…。
2つを並べてみるとリアウイングがないほうがコーナーでかなり膨らんでしまっているのがわかる
はいラジコンカーに対してですね実験を行いましたですけれども何か質問ありますか?はい。
はいどうぞ。
フロントに小さい空力パーツついてるじゃないですか。
カナードとかね。
はい。
あれっていうのはやっぱり影響あるものなんですか?メチャクチャありますよ。
カナードあと横にフィンのようなのついてるよね。
何ひとつ必要ないものはない。
そうなるとおりやはり空力パーツというのは一つひとつがものすごく大切なんだと。
それが集約してGTマシンなんですよ。
どうぞ!よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
日本で唯一のレースクイーン雑誌「ギャルパラ」。
『ギャルズ・パラダイス』の編集長をやってます後藤比東至です。
ということで授業を始めていきたいと思います。
何ですかねそんな事件あるんですか?まず…。
2人目の注目は
そして3人目は
いずれも今のレースクイーン界を牽引する人気レースクイーン
このあとマジ?え〜マジっすか?そのチームというのは…。
なんと日野清瀬佐崎という不動の人気を誇る
その姿をサーキットに行って自分の目で確かめていただきたい
2015年のレースクイーン界のドリームチーム。
大注目だと思います。
はいいるんです。
このあと編集長が発掘した実はですねバン!きれいじゃない?かわいいですよね。
身長167センチ。
スタイルも抜群でいわゆるこの大御所3人に対しての…。
萌え系の3人に対しての王道きれい系のレースクイーンになること間違いないですね。
というわけで私の講義は以上となります。
ありがとうございました。
(3人)ありがとうございました。
2015/03/01(日) 23:30〜00:00
テレビ大阪1
SUPER GT+「開幕前のGT講座」[字]

開幕まで一か月に迫ったスーパーGT。そこでレース初心者でも分かるスーパーGTの「おもしろ」「なるほど」ポイントを講座形式で紹介。

詳細情報
番組内容
開幕まで一か月に迫ったスーパーGT。そこでレース初心者でも分かるスーパーGTの「おもしろ」「なるほど」ポイントを講座形式で紹介。講師として人気ドライバー脇阪寿一が登場し笑いと納得の30分。タイヤのグリップ力の秘密からラジコンを使っての空力実験そして最新シュミレーターを駆使しての驚きの実験などレース通も目からウロコの特別企画。
出演者
【MC】
 中尾明慶
【リポーター】
 高松リナ
 狩野恵里(テレビ東京アナウンサー)
【ゲスト】
 脇阪寿一

関連情報
【番組ホームページ】

http://www.tv-tokyo.co.jp/sgt/

【公式Twitter】

https://twitter.com/supergt_plus

ジャンル :
スポーツ – モータースポーツ
趣味/教育 – 車・オートバイ
ドキュメンタリー/教養 – スポーツ

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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