夢の扉+【坂口憲二▼“それでも、私はあきらめない”〜言葉の力スペシャル】 2015.03.01


今月いよいよ開通する…
そのフロントガラスを1ミリの狂いもなく仕上げた
孤高の…
やるだけでねえからやり抜かんなんねえから
これまで登場した主人公たちのストーリー
今回のテーマは「それでもあきらめなかった物語」
つらいしんどい逃げ出したい
誰もがあきらめそうなとき
それでも挑み続けた3人がいる
そこにはどんな物語があったのか
(大島)なんかホントにこうやって…すいません
(金平)その患者さんに救われましたホントに
絶望の闇の中希望の光となったのは…
それはきっとあなたの夢をかなえる力にもなる
あきらめなかった物語1人目は
日本屈指の工学博士…
しかし過去女性であるがゆえ数々の差別を受けてきた
それでも…
脳内の血管にできるコブ…
もし破裂したら
…を引き起こす
実は
…にこのコブがあると言われるのだが
いつ破裂するのか
医師でさえその判断は難しい
これをくっつけちゃうと…
そこに挑んだのが高度な数式は何でもござれ
人気ドラマの監修も行う工学博士大島まり
専門の流体力学を駆使し血液の流れを解析
これに成功した
人を幸せにできるような仕事っていうんですかね…をしたいなと思ってます
人を幸せにする技術
その裏にあったのは…
小学生の頃からものづくりが大好き
当時女性では珍しかったが迷わず工学部に進学
ところが入って早々信じられない出来事が
それは女性用トイレに入ったときのこと
中に入ると男子トイレの一部を仕切ったというのがわかるような場所でしたねフフフ…すいませんなんか思い出しても笑っちゃうフフ…
(スタッフ)それぐらい悲惨というか?まあ悲惨ですよねちょっとビックリしましたね最初
男性社会の現実
さらに会議である意見に対し大島が反論したときには…
「何を言ってるんだ…」
かなり落ち込みましたよねあまり自分自身ではそういうことを意識したことはなかったので男性社会というのだったのでそこにポッと来たら「よそものが」みたいなところはあったんじゃないかなと
さらに東京大学で工学博士号を取得したときのこと
この分野では女性として…
だが周りは…
大島の中で何かが折れた
もう男の人の中でずっと1人だったので半分女性がいるわけじゃないですか残りの女性は皆さん何してるんだろうってそういう中での孤立感というのか孤独感ていうんですかね今までがむしゃらにやってきてフッとやっぱりこんなんでいいのかなみたいなのは感じましたね
ふと周りを見れば同世代の女性は家庭を持ち幸せそう
自分は男性社会の中でいつも1人
それでも大島にはあきらめられない理由があった
20代後半のアメリカ…
2〜3時間の睡眠で猛勉強
その疲労からか深刻な…
両目を緊急手術した
海外で1人先の見えないつらい入院生活
そんなときまるで実の娘のように
支えてくれた人がいた
ホームステイ先で知り合った…
そのときになんか自分ってホント1人だなあと思ってたんですけどこうやって助けてくれる人がいるんだなと思ってすいません…それですごく嬉しくて
大島は思わず言った
この一言から夢を…
…が生まれた
親切にしてくれた本人にすごく返したかったんですよだけれどそれはもうわかってるからそういう親切をほかの人に返すというのが結構大事なんじゃないのっていうことは言われましたねそういうことを体験したので中途半端じゃいけない自分のできることはやった方がいいのかなとは思いましたね
大島は男性社会からの差別にも決してあきらめなかった
日本初のフリーランス外科医…
人呼んで…
医学界のしきたり大病院の壁
1人で立ち向かうには厳しすぎる現実
それでも新しい手術の普及を…
先生外科医辞めないでくれって何回も僕に言いましたね
あきらめなかった物語2人目はすご腕の外科医
彼が胃がんの手術をしたこのおなか
傷痕一つない
疑われるぐらいの手術ですね「先生これ本当に手術して」「ちゃんと病気のところをとってくれたんですか?」「信じられない」って言われるのが一番嬉しいですね
通常四つから五つの孔で行う…
金平はおへその孔から胃や大腸などの腫瘍を取り除く
スタスタと歩くのは胃がんの大手術をして2日目の男性
痛みはねないですね全然普段とあんまり変わらないですね
体に優しい手術の普及
そこにあるのは…
所属する大学病院で
日本ではまだ知られていなかった内視鏡外科手術を行った
すると…
「我々の歴史ある手術を否定する気か?」
「うちでは…」
別の病院へ行っては内緒で内視鏡外科手術を行った
喜ぶ患者
興味を示す若い外科医たち
そうして少しずつ日本中に広まり始めた
矢先…
事件が起こる
厚生省が既に行った内視鏡外科手術の保険適用を認めず
全国の病院に数十億円の保険料を返金させた
普及を進めてきた金平に刃が向いた
「先生のせいでこんなに赤字出ちゃったよ」
「患者が喜んだとかお前は自己満足だろうけど」
これはもう僕だけじゃなくて腹腔鏡の手術がすばらしいんだと信じてやってた先生方はみんなもう心折れましたねちょっと憤りに近いものも感じましたね
決まりに縛られず理想の医療を実現したい
大学病院を辞め…
メールで手術を受け付けどこへでも飛んでいった
行くのは誰も通ったことのない道
「フリーの医者?そんな人にうちの施設は貸せませんよ」
やっぱり大きな組織の力とかブランド力とかなかなか勝てないですよだけどそういう…試練すること自体がいいことだと思うんですよねそんな気持ちですかね自分もできたらやせ蛙になって巨大な蛙投げ飛ばしてですね痛快な思いをしたいなっていう
小さなやせ蛙は少しずつ日本に
内視鏡外科手術を広めていった
しかしその手術で金平は
重い十字架を背負うことになる
その手術で予定していた部分以外の臓器を傷つけてしまってその臓器を犠牲にせざるを得なくなったその患者さんは…僕の手握って「全部話してくれてありがとう」「先生はやるべきことをやったんだったらそれでいいです」「僕が信じた先生だから」「僕は先生がしたこと全て受け入れます」とおっしゃいましたねその患者さんにすごく救われましたホントに…その人に長い手紙を書いて「僕は外科医を辞めないと罪を償えません」と言ったんです「絶対辞めたらダメだ」っておっしゃいました
幾つもの試練を乗り越え
金平の体に優しい手術は日本中に広まっていった
いつもいばらの道だった
それでも
…がある
楽な方に逃げること自体が幸せじゃなかったんでしょうね何度も思いましたよそれは…と思ってずっときたのでそれが支えになってたんじゃないですかねもう死ぬまでチャレンジ続けるんでしょうね
あきらめなかった物語3人目は…
理解されない交通事故を防ぐ発明品
それでも…
突如店の窓を破って飛び込んできた車
原因はアクセルとブレーキの踏み間違い
死亡事故にもつながるこのトラブル
なんとこんなに起きている
踏み間違いによる事故を減らしたい
立ち上がったのが熊本の小さな町工場の社長
特許を50以上持つ発明家だ
いろんな課題がある社会に課題が出たときに何とかしようっていう気持ちは強いですねじゃ俺がしようって
そんな鳴瀬が発明したのがその名も…
通常車のペダルはこの二つ
しかしこれらを一体化することで
間違いをなくすのだという
アクセルは横に押し出すレバー
踏むのはブレーキだけ
これなら絶対に踏み間違うことはない
実際に70代の女性に試してもらうと…
右に押すんですああこれは…相当事故減ると思います
(女性)おおそのまま踏んでくださいブレーキをそのままそのままそれで停まる
(スタッフ)お母さんどうでした?
熊本市内に住む…
昨年病で利き足だった右足を失った
一時は運転をあきらめたが
ワンペダルを使い左足での運転が可能になった
本当夢のようなこんなペダルが日本にあるのかなと
今人々に感謝される鳴瀬にもあった…
きっかけは自身の経験だった
ここに少し段があるんですよねこんなふうに少しこう坂になってるバックだもんだからそのままガタッとしたんですねそのままアクセル踏んでしまった
バックで車道に出る際踏み間違えて大暴走
このときもし車が走ってきていたら大事故に
鳴瀬は気づいた
人間がとっさにできる行動は一つ
ならば踏むペダルも一つの方がいいはずだ
2年の歳月をかけワンペダルを…
1件でもやったらいかんあなたの家庭にあったらどうしますか?ってだから1件でもできないこの事故は
1件でも事故を減らしたい
ワンペダルを手に自動車メーカーを訪ねた
ところが…
「車が発明されたときから…」
「これ常識ですよ」
何を言ってるかってやっぱ巨大な産業の話ですからねこれしかし課題は大きいからですねそして人の生き死にの話だから
鳴瀬はあきらめず次に自動車修理工場へ
そこで言われた言葉に耳を疑った
なぜこういう言葉を…事故の1人でもケガしたら大ごとじゃないですか
アクセルとブレーキを一つにしたワンペダル
売り込んだ修理工場で鳴瀬は信じられない言葉を聞いた
はらわたが煮えくり返った
それでも鳴瀬にはあきらめない言葉があった
客観的に見ても本当にこれは正しいんだと社会性もあるし世の中に通るという自分が本当に思うことはめげずにですねそんなこと人のことは気にしなくていいから進めていくことですそうしたら必ずですねなってきます
正しいと思うなら決してあきらめない
鳴瀬がとった作戦は口コミ
みんながなかなかつけんもんだから友達からまず広がって
行政や企業に頼らず
地元の仲間にワンペダルをつけさせてもらった
もくろみは当たり
ワンペダルは口コミで徐々に広がっていった
そして現在設置台数は
全国でようやく300台を超えたところだ
人から見たら二十何年十何年ってあれがあるじゃないですかもうちょっとバッとならないかんいいってそれでウワッと広がってくるカビみたいになっていったらいい
あきらめなかった者たちがたどりついた笑顔の現在
かつて結婚できないと言われた…
あきらめなかった研究を通じて運命の人と出会った
四十ウン年間何もなかったのにここでガーッてなっちゃうんだと思って夫は後悔してるかもしれないですけど
一匹狼のブラック・ジャックは今組織を束ねる病院長だ
「スタッフ全員を幸せにする」
それが金平の新たなチャレンジ
が当の本人は慣れない院長職がたたったか
頭に無数の円形脱毛症
今はもう早く治ってほしいですね患者さんが怖がるんじゃないかと思ってこの髪形はお〜チャオさて女の子でしょうか女の子?ああ泣いちゃった泣かした〜
それでもあきらめなかった物語
それはきっとあなたの夢も照らしてくれる
ああ怖い怖い怖い怖いおじちゃんが来た…誰が怖いんですか
次回は…
津波にのまれた町を…
塩害に苦しむ故郷を…
Wehaveadream
ナレーターは彼にバトンタッチ
主人公たちの夢をかなえる言葉が本になりました
今夜は
2015/03/01(日) 18:30〜19:00
MBS毎日放送
夢の扉+[字]【坂口憲二▼“それでも、私はあきらめない”〜言葉の力スペシャル】

夢を実現させた挑戦者たちの“知られざる物語”

詳細情報
お知らせ
これまでに登場した主人公には、ある“共通するヒストリー”があった。
それは『絶対あきらめない物語』。
夢の実現へと歩み続けることができたのは、闇の中に射す“一筋の光のような言葉”を心に抱いていたから。今回の『言葉の力SP』では、3人の主人公の知られざるストーリーに迫る。
彼らの“あきらめなかった物語”から、人生を切り拓くヒントがきっと見つかるはず。
番組内容
日本屈指の女性工学博士。脳動脈瘤の破裂リスクの解析に挑むが、男社会の工学分野で、女性であるがゆえの数々の苦労を経験してきた。どうやって“どん底”を切り抜けることができたのか?
凄腕の内視鏡外科医。“傷あとを残さない手術”を一人でも多くの患者に行うため、大学病院を飛び出しフリーランスの道を選んだ。そんな彼を待ち受けていた事とは?
そして、自動車の踏み間違い事故を防ごうと自動車業界に挑むが・・・!?
出演者
【ドリーム・メーカー】東京大学大学院 教授 大島まり / 内視鏡外科医 金平永二 / ワンペダル開発者 鳴瀬益幸
【ナレーション】坂口憲二
音楽
小田和正「やさしい雨」
制作
■番組HP
http://www.tbs.co.jp/yumetobi−plus/
■twitter@yumetobiplus
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ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – その他
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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