(高丸)あっさくらさん。
(すみれ)高丸さん。
(まる子)こんにちは。
こんにちはお買い物?
(すみれ)ええ。
あら?さくらさん少し痩せた?
(まる子・すみれ)んっ?スマートになったんじゃない?え〜!?やだわ変わらないわよ。
ううん何だかスラッとしてるわ。
そんなことないない。
気のせいよ。
ね〜今度どうすればスマートになるかぜひ教えて。
も〜高丸さんったら。
(高丸)じゃいってらっしゃい。
いってきます。
さよなら。
ねえまる子。
えっ?今日プリンも買おうか。
えっ!?どうしたの急に。
や〜ね〜どうもしないわよ。
あんた食べたいでしょ?そりゃいつだって食べたいよ。
やった〜プリンプリンプリンプリン。
あっあのさ。
んっ?お母さん痩せたの?や〜ね〜あんたまで。
いやねあたしには全然分かんないんだよね。
どの辺がスラッとしたの?このおなかじゃないよね?また今度ね。
んっ?何が?プリン。
えっ!?どうして?どうしてってもともと買うつもりじゃなかったんだしうっかり予算オーバーするところだったわ。
え〜。
まる子よ余計な一言を言わなければよかったものを
いらっしゃいいらっしゃい安いよ安いよ。
いらっしゃい毎度。
今日ダイコン安いのね。
もらおうかしら。
あいよ。
こんな奇麗な奥さんに買われてダイコンも喜んでらぁ。
(すみれ)また〜お上手ねえ。
(ハマジの母)あらさくらさん。
ハマジのお母さん。
浜崎さん。
毎日夕飯の献立悩むわね。
決めた?ダイコンが安いからおでんにしようと思って。
あらホントね。
うちもそうしようかしら。
奥さんいらっしゃい。
美人は美人を呼ぶね。
毎度毎度。
あら美人だって。
もうここの大将正直だから困るわ。
(5人)アハハハ。
(ハマジの母)じゃうちもダイコンちょうだい。
(主婦)うちはハクサイとシュンギク。
うちはネギとシイタケね。
あいよ。
美人さんたち毎度あり。
(4人)アハハハ。
やっぱりプリンのもと買おうか。
えっ?
(すみれ)うちに牛乳あるしもとだったら簡単だから。
《わ〜!》あんたも手伝ってね。
手伝う手伝う。
今まる子はまた余計なことを言ってプリンを逃してはいけないという思いでいっぱいである
翌日
(ハマジ)あ〜それでか。
昨日買い物から帰ってきたとき何かうちの母ちゃん機嫌が良かったんだよな。
あたしもプリンにありつけたしさ八百屋のおじさんありゃなかなかだね。
うちの母ちゃんもそういうのに結構弱いんだよな。
ふ〜ん。
こないだもうちに来たセールスマンに…。
《あんまりお若いんでこんなに大きいお子さんがいらっしゃるとは思いませんでした》《あらそう?そんなに若くないのよ》《いや〜てっきりまだ20代かと》《やだわ〜》あんときも機嫌良くなっちゃってよ。
うっかり買いそうになるのを俺が止めたんだぜ。
(たまえ)そういうのうちのお母さんもあるよ。
たまちゃんのお母さんも?うん。
こないだデパートの化粧品売り場で…。
《こちらを使うと10歳若く見えるんですよ》
(たまえの母)《まあ10歳?》《お母さん早く行こうよ》《ちょっと待って》《お嬢ちゃんお母さんもともと奇麗だけどもっと奇麗で若々しくなるわよ》《あら〜もうどうしようかしら》《も〜》お母さんったらそのすっごく高いお化粧品もう少しで買うところだったんだよ。
あちゃ〜。
ハッハハハ…。
(さきこ)あれってさお世辞だってことぐらい分かってるんだよね。
お母さんたちだって。
そうなの?でもその中には本当の気持ちも込められてるんじゃないかって何かね言われた方は思っちゃうんだよね。
お姉ちゃんあんたよく分かるね。
まあねあんたよりは長く生きてるからね。
フッ。
さすがは小学6年生女子さくらさきこ恐るべし
さあテレビでも見るか。
え〜!?
(女性)はい腰をひねって。
1・2・3・41・2・3・4。
1・2・3・4。
お母さん?
(すみれ)あらまる子。
ウエストを細くする運動です。
はい繰り返します。
1・2・3・4。
どうしたのさ体操なんて急に。
お母さん日頃運動不足だからね。
どう?あんたも。
いやあたしは。
高丸さんがせっかくスマートになったって言ってくれたし。
少しは本当にスッキリした方がいいかなって。
あっあたしもおなかのこと言ったから?
(すみれ)まっそれも多少はあるわね。
ありゃつい正直に…。
次は少しきついかもしれませんが頑張ってみましょう。
はっ!
(すみれ)はっ!とにかく思い立ったが吉日よ。
(女性)そのまま〜。
はいそのまま。
まあびっくりしたね。
こ〜んなポーズしちゃってさ。
お母さんも人に褒められたらやる気が出るんだね。
子供も大人もそういうことは一緒なんだね。
(小長谷)そういえばさお母さんってあんまり褒められたりすることないよね。
(内田)うちの中でお母さん奇麗だねなんて言わないし。
色々できても当たり前って感じだし。
私たちはお母さんや大人に褒めてもらえたりするけどね。
ただいま〜。
おかえり。
今日もやってるんだ。
体動かすのって気持ちいいのね。
ちょっと続けてみようと思って。
三日坊主になるんじゃないの?いつまで続くか。
はっ。
《そういうこと言わない方がいいんだよね》《大人だって褒めた方がいいんだっけ》
(せきばらい)・お母さん。
んっ?体柔らかいね。
まだまだ若い証拠じゃん。
そう?あれちょっとコマーシャルに出てくるモデルさんに似てるんじゃない?まさか。
それともミス日本かな。
どうしたの?正直に言ってごらん。
えっ?今日テストが返ってきたね?その点数が悪かったんでしょ?えっ?返ってきてないよ。
(すみれ)じゃあねだる物があるとか?ないよないって。
(すみれ)嘘おっしゃい!ひっ!でなきゃそんなペラペラお世辞言うわけないでしょ。
え〜。
しらじらし過ぎるのよ。
絶対あんた何かやましいことがあるね。
正直に言いなさい。
だから〜何もないって〜。
ハァ…。
いや〜まったく痛くもない腹を探られて大変だったよ。
ミス日本はちょっと言い過ぎたわね。
そうだね。
ミス日本じゃなくてお母さんはミスった日本か。
《あ〜!》ククク…。
ミスった何だって?うわっ!やっやだな〜。
ミスったなんて言ってないよ。
ミスターだよミスター。
ミスタージャイアンツ。
(すみれ)ふ〜ん。
何か用?ハァ…。
お母さんの地獄耳には驚くよ。
(みまつや)そうですか。
お嬢さん結婚決まったんだ。
そうなの。
(みまつや)花嫁姿が楽しみですね。
お嬢さんすごい美人でしょ。
(女性)普通よ普通。
またまた〜。
お母さんがこんなに奇麗だもん。
お嬢さんも奇麗に決まってますよ。
も〜みまつやさんお上手ねえ。
あっ洗剤も買わなくちゃ。
(みまつや)はいはい洗剤ね毎度。
は〜すごいね。
プロはああやって会話をするんだ。
勉強になるね。
あたしもああいうふうにすればいいんだね。
よし。
毎度あり〜。
あ〜まるちゃんいらっしゃい。
今日は何だい?えっと洗濯ばさみ下さい。
はいはい。
(せきばらい)おじさんこれだけカッコ良かったら…。
えっ?映画スターに間違われるよね。
えっ?いや1回もないけど。
またまた。
えっとジェームス・ディーンだっけ?あたしだって今間違えそうになったもん。
《どう?ちゃんとできてるかな?大人みたい?あたし》おいおいまるちゃんどうしたんだい?今日は。
そうかい?アハハハ。
(3人)アハハハ。
んっ?山田。
(山田)さくら目悪いみたいだから目医者さんに行った方がいいじょ〜。
(みまつや・まる子)え〜!?
(山田)アハハハ。
山田の一言で冷や水を掛けられたようなまる子とみまつやなのであった
さあ今日は何が落ちてくるかな?よっ!ほっ!フフフ。
(ふなっしー)梨汁ブシャー!そう。
正解はリンゴ。
当たったかな?
(ふなっしー)ヒャッハー!わ〜。
冬田さんこのアップリケカワイイね〜。
(冬田)そう?どこで買ったの?ウフフ私がかぎ針で編んだのよ。
えっ!?これ手作りなの?冬田さん器用なんだね〜。
《大野君が私を見てる。
あ〜んうれしい〜!》さくらさんよかったらどうぞ。
えっ?もらっていいの?ええこれはお礼っていうか。
そう私たちの厚い友情の印よ。
《厚い友情の印って》ありがとう冬田さん。
フフフどういたしまして。
(たまえ)へ〜冬田さんの手作りなんだ。
カワイイね。
うん。
冬田さんって女の子らしいとこあるよね。
ホントだね。
でも何でまるちゃんにくれたの?厚い友情の印だって。
えっ?厚い友情の印?ハハハ…。
翌日
さくらさん。
何?冬田さん。
これどう思う?《こりゃまた…》こっ個性的なアップリケだね。
そう?やっぱりさくらさんとは趣味が合うわ。
これ私が一生懸命デザインを考えたの。
はい。
どうぞ。
えっこれもくれるの?ええ。
でも昨日ももらったし。
遠慮しないで!友達なんだから。
あぁ…。
じゃじゃあ。
フフフ。
それにしても派手だね。
さっ帰ろたまちゃん。
(冬田)さくらさん。
あっ冬田さん。
けさあげたアップリケ着けてくれないの?えっあっいや…。
(冬田)もしかして迷惑だったんじゃ…。
違うって。
ほら大事にしまってたんだって。
よかった。
趣味に合わなかったんじゃないかって心配しちゃった。
そんなわけないじゃん。
アハハハ。
まるちゃん。
あっごめんなさい穂波さん。
(たまえ)えっ?
(冬田)はい。
(たまえ)私にも?
(冬田)ええ。
(たまえ)でも。
遠慮しないで。
さくらさんも穂波さんとお揃いならうれしいでしょ?えっまあ。
私たち3人の友情の印よ。
(たまえ)あっありがとう。
なかなか個性的だよね。
とてもまねできないよね。
あらそう?フフフ。
う〜ん…。
・
(友蔵)まる子や。
(友蔵)おやつは食べないのかい?おじいちゃん。
ちょっと考え事してて。
んっ?人からもらったプレゼントがあんまりうれしくない物だったらおじいちゃんはどうする?
(友蔵)うれしくないプレゼント?うん。
「いりません」って断る?えっう〜んそうじゃのう。
あっそういえば中野さんがよく土産にくれるまんじゅうはおいしいんじゃが何度か続くと他の物にしてくれんかと思うことはあるのう。
ふ〜ん。
しかし飽きたからいりませんとは言えんし。
うん。
それは中野さんに失礼だよ。
中野さんのことだから色々迷ってやっぱりおじいちゃんの好きなおまんじゅうにしようって決めてると思うよ。
なるほどのう。
(中野)《こっこのまんじゅうを下さい》《はいおまんじゅうですね》《いや待てよ。
この前と同じじゃさくらさんも飽きるよな》《あっまんじゅうはやめてお団子に》
(店員)《お団子ですね》《しかし口に合わなかったら…》《え〜と…》《そこの水ようかんに》
(店員)《水ようかんですか》《あっでもやっやっぱりまんじゅうを下さい》中野さんわしのためにそこまで気を使ってくれていたとは。
おじいちゃん。
すまん!中野さん!不満を言ったら罰が当たる!やっぱりもらい物に文句は言えないよね。
フゥ…。
翌日
えっ?またくれるの?ええこれは前に作った髪飾りよ。
すてきでしょう?図鑑を見ながらデザインを考えたの。
ラフレシアっていう暑い国のお花よ。
ラフレシア…。
へ〜これが…。
《「臭いにおい」って書いてあるよ》《すっすごそうな花だね》こんなアップリケ世界中どこを探しても手に入らないわよ。
だっだろうね。
《これを着けたらあたしたちラフレシア三姉妹》私将来は小さな手芸屋さんをやろうかしら。
そうなったらさくらさんがファン第1号で穂波さんがファン第2号ね。
フフフ。
ファン第1号って。
第2号って。
《どうかしら今度の新作は》《まあすてき!さすが冬田先生》《ますますファンになっちゃいました》
(たまえ・まる子)ハハハ…。
(児童たち)バイバーイ。
どうしようこのままずっと続いたら。
(たまえ)うん。
気持ちはうれしいんだけどどうしていいのか。
うん。
冬田さんの顔を見たらいらないとは言えないよね。
だけどさすがにラフレシアの髪飾りをするのは勇気がいるよ。
そうだね。
このままファンのふりをするのも嘘ついてるみたいで悪いし。
冬田さんホントのこと言ったら傷つくかな。
泣いちゃうかもね。
そうだよね。
ハァ…。
(藤木)永沢君今度僕お小遣いをためてジーパンを買おうと思ってるんだ。
(永沢)やめとけよ。
お小遣いの無駄さ。
君には全然似合わないよ。
何でそう思うんだい?ジーパンなんてスターとか人気者がはく物だからさ。
そうかな?
(永沢)君にはその地味なズボンが一番似合うよ。
(藤木)そういう永沢君もジーパンは似合いそうもないね。
(永沢)ああ君と一緒さ。
あんなふうに思ったことを正直に言い合えたらいいのにね。
うん。
なかなかどうしてあの2人の友情は深いよ。
まさかそんなことで褒められているとは夢にも思わない藤木と永沢であった
(友蔵)ほう。
冬田さんのプレゼントがそこまで大ごとに。
うん。
趣味が合わない物だとどうしていいか分からないよね。
そうなんだよ。
でも断るのも何だか悪くて。
もらいっ放しっていうのも悪いだろうしねえ。
(ヒロシ)よく言うぜ。
うちなんか高丸さんから年中もらいっ放しじゃねえか。
あらお返しくらいしてますよ。
(ヒロシ)たまにだろ。
まっくれるって物はもらっとけばいいじゃねえか。
それで世の中丸く収まるんなら万々歳だ。
まったくその能天気な性格は誰に似たんじゃ。
あんたにだろう
まあ角が立たないようにうまく断るしかないわね。
うまくったって…。
(おばあちゃん)まる子や。
んっ?
(おばあちゃん)人とのお付き合いというものは難しいものじゃ。
だけど正直な心で向き合えばちゃんと分かってくれるものだよ。
今回はそのお気持ちだけを頂きますって感謝を込めて伝えればきっと悪いようにはならないよ。
おばあちゃん。
そうかそうだよね。
(たまえ)うん。
そうだねそうしよう。
ありがとうまるちゃん。
じゃあしたね。
さすがだなまるちゃんのおばあちゃん。
よし冬田さんにちゃんと言おう。
翌日
(冬田)おはようさくらさん穂波さん。
あのね冬田さんアップリケのことなんだけど。
(冬田)ごめんなさい!
(まる子・たまえ)んっ?実はお母さんにもっと大きなアップリケを編んでプレゼントしたいんだけど毛糸が全然足りないの。
だからもう2人にはプレゼントできないの!あっそう…。
私のアップリケもほどいて使うことにしたの。
ごめんなさいね。
せっかく3人でお揃いだったのに。
はっ。
よかったらあたしのも使ってよ。
あっ私のもよかったら。
えっ?2人ともありがとう。
いいって。
あたしたちも冬田さんの気持ちだけもらっとくからさ。
ねったまちゃん。
うん。
ううんそれじゃ悪いわ。
あっ。
それじゃあおわびにこれを。
(まる子・たまえ)えっ。
下敷きにでも貼って使ってね。
(たまえ・まる子)あっありがとう。
(冬田)フフフ。
せっかく丸く収まったと思ったらまたも微妙なプレゼントに困惑する2人なのであった
(まる子・たまえ)ハァ…。
あたしゃ9年生きてきてとうとうお母さんに通用するすごい技を編み出したよ。
ハマジにも必殺の奥義を教えてもらったしあとは誰かお金を3万6,500円ためる技を教えて。
次回の『ちびまる子ちゃん』は…。
(サザエ)サザエでございます。
・「お魚くわえたドラ猫」2015/03/01(日) 18:00〜18:30
関西テレビ1
ちびまる子ちゃん[字][多][デ]
『まる子、大人をほめる』の巻
『冬田さんのプレゼント』の巻
詳細情報
番組内容
ほめられて気分悪い人はいないよね。怒ってたお母さんの機嫌も直ったし、冬田さんは手作りのアップリケをくれたよ。でもどんどんエスカレートして困ったことになっちゃった。
今回のちびまる子ちゃんは『まる子、大人をほめる』『冬田さんのプレゼント』の2本だよ。お楽しみにね。
出演者
まる子: TARAKO
おじいちゃん: 島田敏
お父さん: 屋良有作
お母さん: 一龍斎貞友
お姉ちゃん: 水谷優子
スタッフ
【原作】
さくらももこ
【OP曲】
「おどるポンポコリン」
【END曲】
「100万年の幸せ!!」
【脚本】
池野みのり
牟田桂子
【絵コンテ】
西山映一郎
高木淳
【演出】
西山映一郎
堂山卓見
【作画監督】
西山映一郎
山崎登志樹
ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32724(0x7FD4)
TransportStreamID:32724(0x7FD4)
ServiceID:2080(0x0820)
EventID:22865(0x5951)