感動地球スペシャル 中川翔子ボルネオ紀行〜熱帯ジャングルと幻の象〜 2015.03.01


(中川)うわ〜着いた!うわ〜暑い。
びっくり。
そしてこんな…。
(中川)どんな旅になるんだろう。
これがボルネオか。
日本から南へおよそ5,000km
東南アジアに浮かぶ世界で3番目に大きな島ボルネオ島
そこは熱帯のジャングルが広がる野生の王国
私中川翔子夢に見た初上陸です
青い空広い海常夏のボルネオで待っていたのは人生初体験の連続
そして憧れの…
そこには図鑑でしか見たことのないような生き物がいっぱい!
まさに命の天国でした
すごいすごい!まさか会えるとは。
そんなボルネオには二十数年前まではいないとされていた象が
深い森に潜みめったに人前に姿を見せない幻の象
でも…
来た来た来た!
(安間)見えてる?
旅の最後に奇跡は起きました
(象の鳴き声)うわっ叫んだ。
ボルネオ北部の町コタキナバル
東マレーシア最大の都市驚くほどの大都会です
まずは街の散策から旅をスタート
何だ?洋服屋さん?いや布?布屋さん。
うわ〜カラフルなど派手な布?
そこはイスラム教の女性たちの必需品ヒジャブのお店でした
見てくださいこのカラフルで奇麗なデザイン
派手だな〜。
ラメラメだったりいろんな刺しゅうが入ってたり。
へえ〜こんなに色々あったのか。
だとしたら若い女の子たちもおしゃれが楽しめて楽しそう。
面白い。
お〜すごい派手。
もうコンサートのときに使うみたいな生地ですね。
するとお店のお姉さんが試着させてくれました
あっ顔の周りにちょうどぎらぎらラメがくるようになってる。
どうでしょうか?ピンクが好きだから私だったらこれ買っちゃうな。
何だか楽しくて記念に撮っちゃいました
しかも…
調子に乗って3パターンも
そしてついつい…
わ〜買っちゃった。
買っちゃいました
足を延ばして港町の魚市場へ
魚すごいぞ!お〜お〜お〜。
ここはボルネオの築地か。
暮らしを知るには食文化を知れ
それが旅の鉄則
うわっサメとかハリセンボンとかこんなの売るの!?ちょっとひと味違いますねここは。
うわっ!サメが取れ過ぎ!うえ〜!すごいね。
な〜。
ハリセンボンはどういう料理に使うんですか?ボルネオっぽい。
何かイメージでいうとこういうおっきめのすごい魚も食べてそうだったから。
お母さん魚アートやり中ですよ。
もうすげ〜縦ですよ。
滝みたいになってる。
驚いたのは陳列のしかた
何て個性的なんでしょう
な〜!すごいチャンピオンだこれ。
これはどうなってんの?お母さんが並べたのかな?何でこうやって面白い形に並べるんですか?えっ!?そうなんだ。
イメージがあるんだ。
何だ…気持ちの問題。
でも大事。
大事ですね。
ボルネオの魚市場は意外にもファンタジーな瞬間がいっぱいでした
すぐ隣には青果市場もありました
なんてったってボルネオは常夏の島
取れたてトロピカルフルーツのパラダイスでした
パパイアか。
お〜立派なパパイア。
スターフルーツ。
フルーツパーラーとか行かないと日本では出合えない。
おいしいですよね。
これは何でしょうか?このマンギス?What’sthis?マンゴスチン。
あっマンゴスチンってあれですよね果物の女王さまといわれる。
でもあんまり食べたことがない。
気になる。
するとお店のお母さんがマンゴスチンの試食を大サービスしてくれました
うわっ親指でへし折った。
そうしたら出てきた。
え〜何だこりゃ!?あっやわらかい。
ライチみたいな感じじゃない。
何だ?すごいやわらかい。
びっくりしたおいしい!ホントに女王といわれるだけあるこのコクと気品がどしゃーとこうあふれ出る感じ。
これ買っていきたい。
うまい。
皆さん食べた方がいいと思う。
あまりのおいしさについつい買っちゃいました
お〜こんなに。
じゃあはい。
あっバナナストリートが広がっている。
ちょっとここバナナ祭りですよ。
ここでも試食サービスが
あっありがとう。
サンキュー。
うーん!おいしい!ちょっとすいません。
断面もすごい濃厚な色で何だろうこのとろける…鳥肌が立つほどおいしい。
もっちもち。
糖度が高い。
そしてコクとフレッシュさの香りが駆け巡るというか。
うまい!ごめんなさい。
おいしい。
さて食べ歩きはこれぐらいにしてそろそろ本題に入りますか
実は今回旅を案内してくれる方がいるんです
待ち合わせ場所へ来てみると…
さあどんな旅になるのか楽しみだな〜。
はい。
(安間)安間です。
あっ安間さん。
はい。
びっくりしました。
町となじみ過ぎてて。
そうですか。
さすがです。
安間繁樹先生は哺乳類研究の権威
長くボルネオに暮らし動物の生態調査をしてきた頼もしいお方です
(安間)軽く食事していきます?おっご飯。
食べたいです。
ここはかなり地元の方の…。
そうね…この「SELAMATDATANG」あのウエルカム。
シーフードかな。
(安間)色々あるはず。
ちょっと入りましょう。
地元の人たちにも人気のシーフードレストラン
安間先生オススメのメニューをオーダーしてみました
(安間)早いねもう来てるよ。
早っ。
すごい早い。
あっめちゃくちゃおいしそうです。
それはよかった。
すごいおいしそう。
ラクサっていう…要するにカレー味ね。
代表的なマレー料理の一つなんだよ。
野菜たっぷりシーフードたっぷりのラクサ
スパイシーな香りが私の食欲を刺激しまくります
(安間)エビはぜいたくな大きいやつだからねおいしいでしょ?おいしい!もうかむとダシがじゅわっと出てきますエビの。
カレーの辛さがねすごくシーフードのコクが出てておいしい!これは元気出る。
トウガラシをベースに作るんだよね。
あとおしょうゆ入れたりケチャップ入れたり色々。
オクラもおいしい。
しゃきしゃきとろとろで。
(安間)それでそのまま日本でオクラっていうんだよ。
へえ〜。
元気が出ますね。
汗をかくから。
うわ〜!
(安間)おっきいねこれ。
大迫力のドドーンと魚。
食べきれる?
日本では超のつく高級魚クエ
それが丸ごと1匹ドーンと何てぜいたく
いただきます。
またおいしい?おいしい!そう。
すっごいガーリックのソースで身が白身なんですけどもちもちですね。
(安間)そう。
この魚ね味は…。
これ大好き。
よかった。
魚あまり好きじゃないんですけどこれはラブ。
食事の後安間先生が次の行き先を発表
ジャングル入って動物探すんだけどその前にちょっと面白いものがあるからさ見に行かない?夜の舞台になるんだけどね。
夜に面白いもの?お酒もギャンブルもやらないんですけど何だろう?夜の面白いものって。
ボルネオの旅第1章
ここで私はボルネオと日本の意外なつながりを知ることになります
まず見てほしいものがあると安間先生
コタキナバルから南東へ2時間半
日暮れ間近に到着したのはケニンガウという町
すると突然空に鳥の群れが!
幾つもの群れが集まってきて空を覆い尽くしていきます
そして瞬く間に電線という電線を完全占拠してしまいました
何じゃこりゃ!?えっ?びっしり。
それは意外な鳥でした
空を覆った鳥たちは瞬く間に町の電線を占拠
何じゃこりゃ!?えっ?びっしり。
鳥鳥…。
(安間)何か分かるでしょ?よく見て。
え〜!?ツバメ?
(安間)そうそう。
ツバメ。
ツバメ!?そんなわけがない。
だって日本だと2〜3羽いて…。
これ何羽いるんだ?
(安間)この町僕2年暮らしたことがあって。
数数えたことないんですけどねだいたい見た感じだと3万羽以上いる。
3万!?この今見えてる…。
どんどん集まってくる。
これほとんど日本から。
えっ?えっ!?日本から。
まだここに来て日本人にも会ってないのに。
いや〜久しぶり。
日本からここまで飛んできたんですか?
(安間)そうだね。
そう。
ツバメは渡り鳥
春から夏にかけて日本で巣を作り子育てを終えるとツバメたちはこの暖かいボルネオに渡って冬を越すんですって
でも何でこんな普通の町の電線がいいんですか?ツバメは人間との付き合いの中で町の中が一番安全だってことを覚えたのね。
そういう人間車が直接ツバメを害しないってことを覚えてるんでしょうね。
じゃあむしろこの人たちのいっぱいいる所の方が安全だって思ってる。
日本とボルネオの距離はおよそ5,000km
ツバメたちは毎年2週間もかけて気の遠くなるような旅をするんだそうです
見掛けによらずたくましい!
もう全然ボルネオっていう場所へのイメージがほとんどないまま来たんですけど一気に親近感というか…あっ近いんだ。
仲良しなんだ。
関係性がこんなところで見つかるとはちょっとびっくりしています。
来るまで知らなかったボルネオの素顔
日本とボルネオにこんなつながりがあったなんてただただびっくり
翌朝日本とボルネオとのつながりを感じさせるもう一つの場所へ
世界遺産…
標高が高い感じが…。
今いる所がすでに1,600m。
1,600!?すでに。
すでにね。
あっすごい山!うわ〜!
(安間)これがキナバル山。
絶景!キナバル山。
(安間)一番高い所が4,095m。
富士山よりずっとおっきい!
目の前にそびえ立っていたのはキナバル山
頂上は雲に隠れていましたがまるで富士山のようなオーラが
付近の山域一帯が世界遺産に登録されています
そこにはトレッキングコースがあって世界中から美しい自然を楽しもうとたくさんの人が訪れます
私もトレッキングしてみたくなりました
あっ奇麗なお姉さん。
よろしくお願いします。
世界遺産に足を踏み入れるので手続きが必要となります
ボルネオ美人。
奇麗なお姉さん。
彼女も山を登ったり…。
え〜!?こんなきゃしゃな美人なお姉さんも。
大変ですよね。
はい。
大丈夫です。
がっつりサムズアップ頂きました。
大丈夫なんだ。
すごい。
入山手続きを済ませていざトレッキングスタート!
私と先生はオーストラリアから訪れたファミリーと同じグループに
(安間)小さなこのピンクの花気付いた?この辺の花。
ピンクの花?
(安間)こういう花。
はい。
カワイイ。
(安間)これはキナバルバルサムという。
キナバルバルサム?
(安間)はい。
この辺の自生してる。
何かちょっとこぢんまりしていて美少女ですね。
トレッキングコースにはたくさんの珍しい植物が
こちらはウツボカズラという植物
つぼのような形の葉っぱに虫を誘い込み捕らえて養分を吸い取る食虫植物の仲間
もちろん昆虫たちもいっぱい
目と鼻の先で貴重な生き物の自然のままの姿を観察できるのです
オーストラリアにも自然はたくさんあるのになぜボルネオに来たんですか?
(安間)違う自然だっていうことが一つとやっぱりこの島にはオランウータンに会いに来たんだ。
あ〜オランウータンか。
そうか。
そう。
場所が変われば自然も違った表情を見せるのです
キナバル山を最高峰とするクロッカー山脈
そこにあるクロッカー山脈国立公園は去年の6月ユネスコエコパークに認定されました
皆さんはご存じですか?
クロッカー山脈国立公園と同時に日本でも静岡県にまたがる南アルプスがユネスコエコパークに認定されたのです
南アルプスの豊かな環境には固有種が多く生息しその一方で豊かな川の流れが人々にとっての貴重な水路となってきました
自然に無理を強いることなく自然を活用した経済活動が営まれる
ユネスコエコパークのテーマ「自然と人の調和と共生」が南アルプスにはあるのです
ボルネオの旅…
旅の舞台は山から海へ
山は寒かったけど海は暑い!同じ国と思えないぐらいの気温差だ。
すごい。
晴れてる!今度は海に行きましょう。
海行くんですか?海見れば森も分かりますから。
海と森全然世界が違う。
(安間)一見違いましたけど深いつながりがあるんですよ。
お〜。
安間先生が飛び切りの体験をさせてくれるというので船に乗って沖を目指します
気持ちいい風!フゥー!雨女ついに卒業か!今までどんなロケに行ってもどんなに大事な日…コンサートとか必ず晴れ予報を覆して大雨だったんですよ。
スリランカで登山しても雨で何にも見えなく…。
目的地は沖に浮かぶこの小さな船
ここで何が始まるのかというと…
潜る?
(安間)はい。
深いとこ来ちゃったけど。
え〜大丈夫ですか?
潜るといってもダイビングではなくヘルメットをかぶって海底を歩くシーウォーク
ちょっと…冷たい。
(安間)心の準備。
心の準備いまいち。
(安間)はい。
いってらっしゃい。
ヘルメットをかぶったらいざ海の中へ
そこで待っていたのは信じられない体験でした
うわー!いやー!
この後しょこたん海底で歓喜の絶叫
(安間)心の準備。
心の準備いまいち。
(安間)はい。
いってらっしゃい。
いざボルネオの海の中へ
OK。
魚たち一緒に歩いてくれてる。
海の底に着くと信じられない事態に…
うわ〜!こんなにいる!手を伸ばせばつかめちゃいそうな。
あっご飯に群がって…。
うわ〜!魚ジャングル!私の手に突っついてくる。
いや〜!指食われそう。
カワイイ。
幸せ。
天国だ。
天国ってこんな感じなんじゃないかな。
うわ〜。
集まっちゃった。
こんなに幸せでいいのかな〜。
図鑑で見てた魚たちだ。
おっ。
おっおっ。
魚たちがこんなに鮮やかに見えるのは水が奇麗な証拠
あっ大好き。
大好きだよ。
すごい。
大好きなのこれ。
すごい。
わ〜!う〜ん。
図鑑でずっと見てた大好きな。
本物。
結構重たい。
水深はおよそ5m
この透明度すごい!
そして思いも寄らなかったハッピー過ぎる出会いが
あっクマノミ。
インしてる2匹も。
うわ〜2匹クマノミ。
持っちゃったクマノミ。
何で〜カワイイ。
おびえてるのかな。
イソギンチャクの中が安全だって思ってるのかな。
カワイイ。
逃げないの。
手乗り。
手乗りクマノミ見える?カワ。
カワ。
ありがとう。
幸せ過ぎた〜。
ありがとう魚たち。
サンキュー!ありがとう。
ありがとね。
さらば天国。
再び生きてるうちにここにまた来られますように。
最高!天国!最高でした。
ありがとうございます。
生きててよかった。
(安間)これがさっき言った…。
すごい数だもん。
みんなぽっちゃりしてて幸せそう。
森が元気だからこそ魚たちも元気なるほど
それにしてもボルネオの大自然パワー半端ないな〜
そんな魚たちの楽園のすぐそばにはこんな奇麗なビーチが
リゾートアイランドサピ島です
ここは環境にできるだけダメージを与えないように節度を持った開発が行われているリゾート
ユネスコエコパークの理念にも通じる観光地です
ボルネオは自然と生き物と人とが共に幸せな時間を共有できる楽園なのです
すごいや。
栄養と幸せがたっぷり詰まった海。
これは素晴らしい。
また今日の海とは違った海のいいとこもあるからまた後で行きましょうね。
行く行く〜!安間さんの紹介に間違いなし。
いや〜ちょっとこれは素晴らしい。
ぜひ行きたいです。
安間先生オススメもう一つのボルネオの海へ
島を横断したどりついたボルネオ北東部の海
そこは人と自然の関わりについて考えさせられる海でした
今回は1時間半という長い船旅
しかも高速艇
荒れた海の中を飛ばす飛ばす
ひえ〜!
着いたのはフィリピン国境に近いセリンガン島という島
島の浜辺近くで見つけた何だか畑のような風景
実はここウミガメの卵を保護しふ化させる施設
沿岸の開発によってウミガメたちの産卵場所が激減
大切な卵をふ化させて子亀たちを確実に海に返す役割を人が果たしているのです
(安間)どうぞ入ってって。
普通入っちゃいけないんだよ。
特別ですって。
いいんですか?ありがとうございます。
(安間)気を付けて足元。
よっ。
こんなそばまで。
あっ生まれてる。
カワイイ。
カワイイ。
(安間)すでにね。
カワイイ。
元気いっぱいですね。
(安間)卵生まれて土に埋めるでしょ。
それから50日間か約2カ月足らずだけど土の中でふ化するまで。
いや〜もう思いっ切り元気いっぱいで歩き回ってる。
(安間)昔はたくさん産卵できる浜もあった。
それが今減ってる。
それでもう一つはそういう天敵が多いものだから減る一方なのね。
世界的に保護してて。
その一環としてここで生まれるまでちゃんと保護して海に放してあげましょう。
えっ?タッチOK?え〜カワイイ。
ちっちゃいけどたくましいね。
パワフル。
すごいヒレの力。
私生まれたばかりの子亀を海に返す任務を与えられました
海に返す前に感動の記念撮影
きっと帰ってくるんだぞ
もう来ちゃった。
出会ってからここまで。
なるべく波に近づいてください。
もう?胸が熱くなります。
そして切なくなる。
湧き上がるこの母性。
わが子よ。
大きく育って帰ってくるんだよ。
わが子って言っちゃったわが子じゃないけど。
じゃあ君はメロンパン君だ。
頑張ってね。
いきます!321ゴー!おー!速い速い。
すごいすごい!頑張れ!速い速い!スーパーダッシュじゃないですか。
頑張れよ〜。
足跡がちっちゃい。
あっもう流されてる。
大丈夫?あっ。
最初のひと波でもう…ふわっと。
えっだって今まで土の中にいたのに海の中が僕の古里って分かってるんだ。
本能で。
レッツゴー!元気元気。
(安間)元気だね彼は。
この子は元気だ。
腕の腕力が強い。
カスタードゴー!ゴーゴー!戻って来ちゃう。
ちょっとまだ初心者だもん。
ゴー!カワイイ。
あっちょっとドキドキしてる?あっでも大丈夫だ。
すごいすごい!さあ一番小さい君が最後だ。
まだ目が砂で埋まってるけど海に入ったらついに目が開けられるね。
あれ?君はちょっと本番で緊張しちゃうタイプ?意を決した。
意を決してから速い。
あれ?戻ってきた。
(安間)お〜いったかな。
いけいけ!頑張れ!
私たち人間のせいで数が減ってしまった生き物たちのため何かできることはないか
そう思い続けることがきっと大切なのです
あっいたいたいた。
この後しょこたんオランウータンと感動の遭遇!
2人はセピロクという森林保護区へ
ここで人の大自然へのサポートの実例を見られるというのです
ここは熊の保護施設なんですよ。
熊!?マレーグマといって一番地球の南にいる小さな熊。
小さな熊?熊のことも保護してるなんてすごく優しい国ですね。
(安間)2014年の5月に開いたまだ新しい施設なの。
できたてホヤホヤ。
マレーグマもまた人の開発によって生活領域が狭まりその数が減っている生き物
ここでは森の一部をそのまま保護区域にしています
すごい開けた森に出てきた。
あっいた。
もういた。
木の上に…。
熊ってあんな木の高い所登るんですか?びっくりした。
思ったより小さいし熊じゃなくて何か違うやつかと思った。
あれが熊?
(安間)まだ子供なんだけどね。
4mぐらい上に。
熊っていうのはあなたも知ってるでしょ。
ホッキョクグマってシロクマさん大きなやつ。
それからこれが一番南にいるマレーグマ。
一般に動物は寒い所に行くほど体が大きいの。
あったかいから小さくても大丈夫。
(安間)そういうこともあるかもしれないね。
大きいほど体温の保持に役立つのよ体が。
2人で何か今…。
「お前ちょっと下りろよ。
俺も登りてぇよ」「俺の場所だよちょっと待てや」みたいな感じのやりとり。
(安間)家で飼ってる犬も猫もそうだけど小さいときは特にじゃれ合うね。
ん?あっ何か来た。
(安間)これ尻尾長いでしょ。
これがカニクイザル。
カニを食うんですか?
(安間)名前は付いてるけど…いれば食べるんでしょうけど。
特にそうでもないのにカニクイザルって名前にされちゃった。
(安間)ニホンザルね。
これと同じ仲間なの。
でも耳の先がピンクになってますよね。
(安間)これはこの個体に限ってだね。
かまれたんじゃないのケンカでもして。
でも両耳。
(安間)ホントだ両耳だ。
普通こんななってないよ。
こんにちはカニクイザルさん。
(安間)特別だなこれ。
ラッキーなんですか?この子に出会えて。
どこ行くの?お尻ふりふりして。
(安間)微妙に尻尾でバランス取ってるでしょ。
尻尾長い。
アンテナみたいに右見たときぴって先に尻尾が右に。
一瞬カメラに姿を見せてくれたのもイケメンぽかった。
思わぬ珍客も現れますがここではマレーグマを10頭以上も保護しているそうです
ここで安間先生がマレーグマの意外なエピソードを
今さ地上から7〜8m…10m近いよね。
ホント熊驚いたとき例えば僕とばったり会ったときあの高さから転げ落ちるよ。
初めて僕それ見たときに熊もう死んでるなと思って拾いに行こうと思ったんだよ。
ドンッて地面に落ちたから。
ぽっと起き上がってものすごい勢いで逃げちゃった。
熊の方が死んだふり。
気絶かな?カワイイ。
ものすごい勢いで走ってった。
そんなの経験したことあるけど。
熊の方が死んだふりするなんてかわい過ぎです
そして2人は隣接するオランウータンの保護施設へ
そこは親を失った子供のオランウータンを保護しある年齢まで育てた後に自然へと返す活動を続けている施設
するといきなりの出会いが
いたいたいた。
いましたオランウータン。
会えた。
いたいたいた。
2匹。
あんな高い所に上って。
何とミラクルなことにすぐ目の前でオランウータンの姿を見ることができました
森の一部を施設として活用しているせいかオランウータンも何だかリラックスしている感じですね
あぐらかいてこうやってこっち見てる。
(安間)オランウータンは一日一つ巣作ってそこへ寝るっていうの知ってる?えっ?一日一つ?これが2頭いるってことは今晩この2頭が巣を作る。
例えば…もう少しこっち。
どんな巣?あの向こうの方に木が枯れたみたいな固まりがあるでしょ。
あれは巣。
あれ作ったんですか?
(安間)作ったばっかは色が分からないけど古くなると枯れてくるから。
毎日?大変だ。
大工だ。
そう。
毎日1個。
毎日って…。
私だったらずぼらで適当に2〜3週間住んじゃいそうだけど。
(安間)古いのをちょっと改造して作ることもあるけどそんなことしてるより新しいの作った方が早い。
僕にもできるよ。
先生できそうですね。
確かに。
先生なら。
先生ぐらいしかできない。
オランウータンの子供ってどんなふうに世話するのかその様子を見せていただけることに
(ラウラ)ハロー。
ハロー。
こちらの獣医さんです。
今日案内してくださる。
ナイストゥーミートゥー。
(ラウラ)こんにちは。
見せてくれるんですか?お願いします。
この後貴重な授乳体験を果たししょこたんの母性が開花!
ほとばしる母性。
子供のオランウータンの世話をする様子を見せていただけることに
全然私たち入ってきても何ともないんですね。
おなかぽんぽん。
おめめがくりんくりんだ。
カワイイ。
(安間)1歳ですって。
保護されているのは親が死んだり親とはぐれてしまった子供のオランウータン
診察台で定期検診です
偉い偉い。
お注射の時間かな?これは泣いちゃうかな?
(安間)血液を採って血液検査するんでしょう。
何か病気持ってないかとかそういうね。
怖いんじゃない?お注射。
見てるすごい見てる。
ちょっと痛い…でも泣かない。
偉い。
(外国語の会話)何飲んでるの?
(安間)ミルク飲んでるね。
(安間)「それあなたあげて」って。
あったかいミルク。
私も授乳のお手伝いをさせてもらえることに
(安間の外国語)
(安間)「あげちゃって」って。
お〜…自分で持てる?
(安間)これ手を離して。
(安間)ピーナッツって個体だって。
カワイイ。
ピーナッツ。
(安間)横から…ちょっとひねくれてる。
ピーナッツ。
はい。
飲みな。
口を…。
案配が分かんない。
まだあげたことないから。
でも一瞬でも私の手から飲んでくれた。
ほとばしる母性。
こんなにカワイイオランウータンも人による森の開発によってその数は激減しています
いったんリハビリセンターを離れボルネオの現実を見るため安間先生の案内である場所へ
中川さんちょっと歩いてみようそこまで。
着いたのはやっぱり森?
私にはそう見えたのですが…
見渡すかぎりの見事な熱帯雨林ですね。
(安間)熱帯雨林?じゃない?実はこれ全部植えたものなのよ。
えっ?これ全部?だってこの同じ木が奥の方まではるか先までずっと。
(安間)こっち側も全部そうだね。
全部同じ木ですよね。
じつはここもともとはうっそうと茂った熱帯雨林でした
それが全て伐採されて今は見渡すかぎり植林されたアブラヤシ
(安間)アブラヤシは搾って…世界中で非常に大事な食用油としてあるいは石けんとか材料として使われてるもとなの。
人間が1本ずつ植えたんですか?
(安間)全部植えた。
植えまくったなぁ。
空から見ると森を浸食するようにアブラヤシが植えられていました
森のスケールと同じくらいに広がるアブラヤシ
ボルネオの大自然が大変なピンチに直面していることが分かりました
始まりは建材用のラワン材の原料としてもともと生えていたフタバガキを伐採したこと
その後伐採の跡地にアブラヤシが植えられその実から取られたパーム油が世界中に輸出されています
かつてはラワン材がそして今ではパーム油がボルネオの経済を支える源に
食品や洗剤などに使われるパーム油
ボルネオの現状と私たちは無関係ではないのです
このアブラヤシの一個一個の実を食べる動物はあるわけ。
畑の人にとって迷惑だけど食べることできる。
でも動物にとってはいいんじゃないですか?あなたも例えばポテトが好きだとしたらポテトだけで生きていける?嫌です。
おすし食べたいです。
同じことなんです。
動物だってこれが食べられるとしてもこれだけじゃ絶対生きてけない。
それは一つの例だけどこういうふうになるともはや動物もすめなくなっちゃうのよ。
今もなお新たなアブラヤシの苗木が植えられています
そこに生き物の多様性はあり得ません
そしてボルネオに皮肉な歴史が
伐採で森が小さくなりそれまでいないと思われていた象が見つかったのです
しかし見つかった時点ですでに数は少なく人に対する警戒心が強い幻の象
そして私はその幻と奇跡の遭遇を果たすことになるんです
(象の鳴き声)うわっ叫んだ。
ボルネオの旅…
アブラヤシのプランテーションでちょっとショックを受けた私を安間先生はもう一度リハビリセンターに案内してくれました
得意中の得意でしょうね。
こういうの。
そこには安間先生なりの考えがあるようでした
お股丸出しやん。
(安間)日本からの消防ホース使ってるよね。
よく見るとロープじゃないよね。
(安間)今使っているひもね消防ホースなんですよ。
普通のロープと違って。
今獣医さんに聞いたんだけど日本からの寄付なんですって。
これってリサイクルするものだったんだ。
消防するとき以外に使い道があったんだ。
(安間)最初はそうなんだけど使えなくなったのをどっかのアイデアでねこれをどうかって使って非常に丈夫だし。
ここではもちろんトレーニングで綱渡りの勉強するんだけど伐採によって切れてしまった森とか川を渡るためにこれを利用して橋にしてる。
何と日本から送られてくる使わなくなった消防ホースがオランウータンたちの役に立っていました
おしっこした!飛ばさないでね。
そしてこの日新たにロープを設置するというので見せてもらいました
(安間)「物品番号」って書いてあるけど日本かな?中国の可能性もあるようですが。
たぶん日本でしょうね。
(安間)日本から来てるって聞いてるから。
どうやら設置するのは森の中のようです
作業は全て手作業とのこと。
こりゃ大変そうだ
若干ねじりだした。
ちょっと気持ち的にもうねじりたい感はありますよね。
ねじってるねじってる。
固定した直後からもう動きだした。
オランウータンと日々接しているスタッフの皆さんがちょうどいい太さに調節していきます。
すると…
(安間)早速…。
「早くやりたいよぉ」って。
来ちゃいかねない。
まだやでぇ。
作業開始から30分。
完成が近くなってきました
(安間)それにしても奇麗に張るね。
見事。
おんなじ太さでさ。
すごいですね。
イェーイ!
(安間)ありがとう。
お疲れさまです。
すごいすごい。
安間先生はきっとアブラヤシでちょっと落ち込んでいた私に人が生き物たちのために役立っているところも見せたかったんです
実際少しほっとした気持ちに。
先生優しい!
そしてボルネオ旅はいよいよクライマックス
ボルネオ最大の魅力熱帯のジャングルへゴー!
まるで絵に描いたような密林
そこをくねるように流れる川を奥へ奥へとさかのぼりました
密林大冒険の始まり
遊園地みたいに安全バーとかホントにないガチジャングルクルーズ。
時刻は何と早朝6時
でも動物たちはもう活動タイム
そしていきなり洗礼を受けちゃうんです
あっワニが泳いでる!嘘!?嘘!?いきなり立たないで。
怖い。
(安間)真ん中にいるでしょ。
うぇ〜…ホントにいるんだ。
こんな立っててうっかり落ちたら終わりだぜ。
怖い怖い。
全長5mはありそうな巨大ワニ
でもめげちゃいられません
森の奥地へまるで鏡のような水面をボートは進みます
あっ木が揺れた。
あそこ。
(安間)何かいるかな?木の上の方が揺れたから猿かも。
(安間)あの辺だね。
揺れてます。
ナウ。
赤い猿が見えてるでしょ。
早速出会えた。
木の上に尻尾の長いお猿さん
でも尻尾より鼻が長いのが特徴のその名もテングザル
テングザルは群れをつくって行動するそう
…ということは
家族でいたんですかね。
あっ子供だ。
(安間)今見てる感じだとね20〜30くらいの群れだね。
やっぱりたくさんの仲間たちといました
しかも赤ちゃんを抱くお母さん猿の姿も
何てほほ笑ましいんでしょう
あっ何かでかい鳥が来た。
何?あれ。
(安間)あれはサイチョウっていう一番高い所分かる?
ボルネオのジャングルを代表する鳥サイチョウ
何て立派なくちばしなんでしょう
そして息つく間もなく他の種類の鳥が
(安間)オオバンケン。
次々と生き物たちが出てくるジャングルクルーズ
安間先生のナビゲーション神懸かっています
それにしてもどれもこれも個性たっぷりのいでたち
それがジャングルで生き抜くための進化の結晶
病みつきになって午後も舟を出しちゃいました
この木にさぁオオトカゲが寝てる。
えっ?どこ?
(安間)こういう木を上るから鳥の巣を襲ったりするのよ。
ちょっと顔が見にくいけどね尻尾長いでしょ。
安間先生眼力もヤバいんです
枝そっくりのトカゲを遠くから見事キャッチ
ボルネオには哺乳類だけでも200種類以上が暮らしているそうです
これほどの多様性を支えているのはジャングルの高さなのだと安間先生は教えてくれました
高い木は70mにもなるそうでいろんな生き物が自分に一番合った高さで餌を取ったり眠ったり
ちゃんとすみ分けられるからこそ多様な生き物たちが暮らせるんだそう
そのときちょっとうれしい場面が
見事に座ってる。
カワイイ置物みたいになってる。
川の上に架けられた消防ホースのロープ
これもともとオランウータンが渡れるように造ったんだけどもちろん他の猿も利用してるわけよね。
日本から持ち込まれたホースがお猿さんの役に立っていました
この周囲にもやはりアブラヤシのプランテーションが広がり生き物の生息域は川岸の限られた場所だけになってしまいました
そこで行動範囲を広げられるよう岸辺の木から対岸の木へと渡された命綱
すごいや。
どんどんいろんな生き物に出会えてる。
経済活動も大切だけどジャングルの生き物たちを守ることも大切
私たちにできることもきっとあるはず
ボルネオの旅…
雨が降って大変なんだけどねこういう機会ってないからせっかくだから森の中入りましょう。
森の中へ?歩く。
ここからは舟を降りて徒歩でジャングル探検
安間先生と一緒ならきっと大丈夫と意を決したものの…
どこ歩いたらいいの?
(安間)なるべくふちの方歩いてきて。
ぬかるんだ道に悪戦苦闘
先生この葉っぱって変な食べられ方してるけど。
(安間)面白いね。
宇宙文字みたいな。
(安間)何でこうなると思う?虫?まだ若いときにこういう形になってるんだよ。
丸くなってまだ開かない状態。
こういうときに虫が食べるんだよ。
虫のすごい技術っていうよりも葉っぱが丸まってたから。
折り紙でも飾り切りするときみたいな。
やってるね。
熱帯ジャングルまだまだ奥は深いなぁ
そして…
全然道じゃない。
あっ変な毛虫!キモい!毛虫もいるんだ。
警戒度アップしなきゃ。
「警戒度アップせよ」と自分に言い聞かせたその直後
キャ〜!上ってきた!キモいキモい!
何といつの間にかヒルに狙われていた私
でも狙われていただけじゃなく…
嫌だ。
嫌い!何かちくちくすると思って。
(安間)12…3匹。
あまりの驚きに恥ずかしさも忘れて見せちゃった私のおなか
物撮り。
だってこんな一瞬めくっただけでしたよ。
すごいこいつ太ってる。
腹立つわ〜。
私の血をたっぷり吸ったヒルはこいつ
一生忘れないぜ!
もっと生き物たちを見たい
安間先生は私のリクエストに応えてくれて夜のジャングルクルーズに行くことに
(安間)中川さん。
すごい面白いのいたよ。
まだ逃げてないと思うけど。
何?何?ほらほら!こっち来て。
ちょっと見にくいけど。
トカゲ?でかいでかい。
尻尾がしましまで。
(安間)大きいでしょ。
50cmぐらいあるでしょ。
すごいでかいですね。
(安間)これがねスミスヤモリっていうの。
ヤモリ!?トカゲとヤモリとイモリの違いが分からないです。
(安間)簡単にいうとヤモリっていうのはは虫類。
イモリというのはカエルの仲間だよ。
両生類。
水にすむやつ。
イモリ「井戸を守る」だから水。
ヤモリは「家を守る」から水にすまない。
そうやって覚えた方がいい。
誰かに伝えたい知識。
(安間)ヤモリイモリ。
ねっ。
時刻は日もとっぷり沈んだ午後8時
大冒険ですねこれ。
こんな真っ暗な夜のナイトクルーズ。
すごく非日常感がありますね。
星もない真っ暗闇
川岸を照らす懐中電灯の明かりだけで何か見つかるの?と思ったら…
赤く見える?鳥?今近づいてくれるから。
上側の赤いのがそうだよ。
奇麗な鳥だからね。
小さくて奇麗なニンジンみたいな色してる。
それはとってもかわいらしいカワセミ
川に飛び込んで魚を捕るのは有名だけど日本じゃめったに見られない鳥。
それが至近距離に!
こんなそばまで来ても逃げない。
(安間)夜は寝てるから大丈夫よ。
鳥寝てるの?この感じで。
いち早く危険を察知できるように細い枝の先で寝るんだそうです
こんなシャッターチャンスきっと一生に一度
撮れました!至近距離のカワセミ
お宝画像だぜ!
まだまだ会えました。
夜のジャングルの主役たち
ヤマネコさんに…
世界最大の蛇といわれるアミメニシキヘビ
夜のジャングルもやっぱりすごい!
翌朝は土砂降り。
撮影を見合わせているとすごいニュースが飛び込んできました
ニュースを聞いてみんな慌てて舟へ
(スタッフ)一回ここでお待ちください。
情報で象が川の近くに出たらしいって。
それは行かなきゃ。
行きましょう。
この旅では出会うチャンスなんてないと思っていた幻の象が川の近くに現れたとの情報
でも行ってみるまで真偽は分からないとのこと
(安間)あのボートがそうだったらまずそうだけど。
今ボートが見えてるでしょ。
何台か。
情報をくれた調査用のボートに近づく
群れでいるんですか?群れなんだけど広がってるからさ見えるのは1頭2頭かも。
基本的には群れがこの辺にいるってこと。
でも姿が見えない
何かの間違いだったのでしょうか
…とそのとき
少し音がしてる。
歩いてる音が聞こえる?ほら!来た来た来た!
(安間)見えてる?来ました来ました。
すごいすごい。
幻の象を探していたそのとき!
ほら!来た来た来た!来ました来ました。
すごいすごい。
確かに見えました。
悠々と川べりを歩く象
取ってる取ってる。
ちょっと早歩きになった。
(象の鳴き声)うわっ叫んだ。
何叫んでる?
実はボルネオに象はいないと思われてきました
それが二十数年前ジャングルでたびたびその姿が目撃されるようになったのです
学者たちの調査によるとジャングルの奥深くまで開発が進んでしまったことで生活の場を失った象は餌を求めて川岸に残された森林にまで現れるようになったといいます
でも森を減らした私たちを憎んでいるんでしょうか
その用心深さからなかなか私たちの前に姿を見せることはありません
そのため今でも「幻の象」と呼ばれています
上陸してる。
近づき過ぎて襲われたりしないんですか?
(安間)もちろんそれは気を付けなきゃいけないことです。
舟にいるときは100%安全なんだけどね。
陸っていうのは象も非常に速いしね。
危ないですよね。
そうよ。
でもうらやましい。
(安間)すぐそこいるんだもんね。
上陸しちゃ駄目ですか?
(安間)やめた方がいいね。
危ない?
すると事態は急転直下
ガイドさんから上陸OKの合図が
はやる気持ちを抑えきれず足元もおぼつかない私
いいの?行って。
やった。
よいしょ。
ついに上陸
おっきい。
これ今大冒険ですね。
ホントに陸地で目の前で象がいる。
そう象は私の目の前に
それもわずか15m先
尻尾だけで殺される。
歩いたとこ全部踏みつぶされてこうなっちゃう。
(安間)もうちょっとあるぐらいだけどね。
もうこれが限度だよ。
これ以上行ったら危ないですね。
偶然群れの最後の一頭が立ち止まって葉っぱを食べていました
ホントに気を許した自然の姿。
まったく大自然の姿をそのまま見ているんだ今。
不思議。
こんな機会なかなかないからたっぷり見といて。
走馬灯第1位決定。
すごい。
生涯ベストワンの光景ですよね。
すごい。
こんな近くにいる。
とうとう象に会えたうれしさ。
でもそのうれしさの裏には人の手による開発で追い詰められた象たちの悲しみがある
ごめん。
そしてありがとう幻の象たち
向こうにとってはかなり気になってるはずだからさ。
僕らも引き揚げよう。
これ以上刺激しない方が。
じゅうぶんすごいこの距離で見れてすごいことになりました。
混乱しちゃって言葉がうまく出てこないけど。
またね。
すごいすごい。
(安間)足元気を付けてね。
ゆっくり戻ろう。
象に近づけたのはほんの数分間
それは掛け替えのない経験でした
現実なのに現実感がなくてでもものすごいミラクルラッキーな現実で。
ちょっと本が書けそう。
そして人生で死を意識したの二度目かな。
深海に潜る瞬間に着水して自力で戻ってこれない1回目と今急に振り向いて踏まれたら絶対死ぬわっていう。
今の二度目と。
キャ〜すごいよこの体験。
しかしこの後興奮が収まる前にもう一つの奇跡が起きるんです
ほらほら!見えたでしょ。
明るい感じの葉っぱの。
手で何か…見える。
旅の最終日諦めていた野生のオランウータンとの出会いが
ラッキー。
でもこの奇跡はとっても深い意味を私の心に刻みました
彼らが帰る森はすぐそこにあります
でもそこはアブラヤシの畑に遮られていた傷ついた森
人は進歩しその陰で自然を傷つけてきました
ならば今度はその進歩した力を生き物たちのために使うべきではないでしょうか
何ができるかそしてそのために全力で知恵を出さなければならない
それが私たち人間の宿題なんじゃないかと旅が教えてくれました
2015/03/01(日) 16:05〜17:20
関西テレビ1
感動地球スペシャル 中川翔子ボルネオ紀行〜熱帯ジャングルと幻の象〜[字]

幻の象を探して“しょこたん”がアジア最大のジャングル、ボルネオ島を大冒険!そこは貴重な動植物達が暮らす命の楽園。人と自然が共生するヒント満載の感動旅行です。

詳細情報
番組内容
 赤道直下のマレーシア・ボルネオ島。島の象徴は東南アジア最高峰『キナバル山』世界遺産です。そして、なにより旅人を魅了するのが熱帯雨林のジャングルとその森で生きる貴重な動植物たち。7,900種類以上の植物と200種類を超える哺乳類、そして30,000種にも及ぶ昆虫がいると言われています。まさに命の楽園!この旅では中川翔子さんがボルネオの色々な場所を訪ね、その魅力を存分に味わいます。案内してくれるのは
番組内容2
哺乳類生態学者の安間繁樹先生。まずは日本の南アルプスと同時期にエコパークに認定されたクロッカー山脈でトレッキングを楽しんだり、リゾート地として知られるサピ島で熱帯魚の大群と戯れたり、沖合のセリンガン島でウミガメの放流を手伝ったりと大自然の素晴らしさを満喫。そこで日本との意外な繋がりを目の当たりにしたり、人と自然が共生することの大切さ、難しさを肌で感じます。
 そしていよいよ船で本格的なリアルジャン
番組内容3
グルクルーズへ。巨大なイリエワニに遭遇したり、蛭にお腹を吸われたり。身近に危険を感じながらも、それを超越するような素晴らしい野生動物との出会いの数々。そこに突然、この旅の目的でもあった『幻の象』の目撃情報が!20年前まではボルネオ島にはいないとされていた野生の象。果たして中川翔子さんはこの『幻の象』と出会えるのか!?番組のラストに大きな感動が待っています!ミラクル連続のボルネオ旅。お楽しみに!
出演者
【旅人】
中川翔子 

【ガイド】
安間繁樹(哺乳類生態学者)
スタッフ
【統括】
横山英訓(テレビ静岡) 

【プロデューサー】
宇佐美正之(テレビ静岡) 
井澤達也(C.A.L) 

【総合演出】
北山友亮 

【ディレクター】
坪山悟史 

【アシスタントプロデューサー】 
植村紗央理
ご案内
【番組ホームページ】
http://www.sut−tv.com/show/borneo2015/

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
ドキュメンタリー/教養 – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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