(眞島秀和)遠くへ行きた〜い!
眞島秀和です
今回の旅は福島県の会津地方
では行きましょう。
鶴ヶ城の雪景色もいいな〜
暮らしの知恵甘〜い雪下大根とは?
甘みありますよ。
大震災の後人々の心を慰めた人形を発見
七転び八起きの起き上がり小法師
まずここ行かないと話にならないと思ってます。
「元祖」って書いてありますからね。
人気の喜多方ラーメンにはあのホームラン王と意外な関係がありました
さぁ会津地方の魅力を存分に楽しむぞ!
どんどん雪が多くなって来てますね。
会津の象徴磐梯山が見えて来ました
僕のふるさとはあの山の向こう側
僕米沢なんですよ山形県の米沢市。
JR磐越西線で喜多方に向かっています
それには深い訳があるんです
僕の地元には米沢ラーメンっていう素晴らしいラーメンがあるんですけど。
喜多方ラーメンってのがありますから。
もう最大のライバルですからね。
隣の町ということで。
僕ら米沢の人間からすると喜多方ラーメンより米沢ラーメンのほうが有名にならないのはおかしいっていう気持ちはありますから。
ということでやって来ました
喜多方!
早速喜多方ラーメンの本拠地に乗り込みましょう
喜多方には江戸時代に建てられた蔵が多く残っていて蔵の町として有名になりました
昭和50年代蔵を見に来た観光客から喜多方ラーメンの魅力が伝えられ全国的に広まって行ったのです
なんとこの小さな町に120軒もラーメン屋があります
人口に対する比率は日本一
なぜ米沢ラーメンより喜多方ラーメンのほうが有名なのか
そのおいしさの秘密とは何か?
元祖と呼ばれる店で対決します
おっ!こんにちは。
(星さん)いらっしゃいませ。
あの〜ちょっとぜひこちらの元祖喜多方ラーメンを食べさせてもらってもよろしいでしょうか?その前に調理場見たほうがいいんじゃないですか?いいんですか?いいですよどうぞ…。
僕米沢ラーメンの町の人間ですけど…。
大丈夫…。
大丈夫ですか?いろいろ盗んで帰るかも…。
あっいいですよ…。
あっこの奥は?あっ蕎麦小屋。
これが煮干しなんです。
これいりこなんです2種類合わせるんです。
これが日高の昆布です干ししいたけ。
えっ全部そんなに教えていただいても…。
あ〜大丈夫大丈夫。
大丈夫ですか?うちは…。
乾燥メンマっていうのは塩メンマより1個上なんです。
おい幸司君!幸司君!メンマどこ行ったメンマ。
幸司君って言うから結構若い方が来るかと…。
かなりベテランの。
(星さん)年寄りです。
ベテランの方が…。
(星さん)これが…。
台湾から取り寄せてるんですか?これがメンマなんです。
初めてでしょ?え〜初めて見ました。
(星さん)これを戻して普通のメンマに戻すんです。
へぇ〜。
麺は自家製の…
幸司君お願いしますハハハ…。
実は幸司君ベテランです
ゆで時間は3分
指で触って確かめます
スープはしょうゆ味
ダシの効いた素朴なラーメンです
あ〜さっきの見せていただいた。
作り方も材料も米沢ラーメンとそっくりなんだけどなぁ
ライバル喜多方ラーメンをいただきます。
実はこれあのホームラン王と関係があるんです
さぁライバル喜多方ラーメンをいただきます
うん。
悔しいですけどうまいですねフフ…。
やっぱうまいですよ。
麺がすごいモチモチしてるんですよ。
手打ちの麺にスープがよく絡んでうまい!
まいりました
このラーメンのルーツは中国だそうです
屋台が始まり?屋台が始まりです。
ラーメンは昔は出前専門でした
そのために開発されたのがこの麺
雪深い喜多方では出前に時間がかかってしまう
そこで麺の水分を多くして伸びるのを防いだのです
(男性)どうも源来軒です。
その上麺の水分を増やすと麺自体がモチモチシコシコになったのです
それが喜多方ラーメンの人気の秘密でした
う〜ん悔しいけど納得です
寒さの中でも木々が赤く色づいて春の訪れを感じさせてくれます
喜多方ラーメンの粉を使って人形を作っている所があると聞きました
人形ですよ?
こんにちは。
一体どんなものなんでしょう?
(遠藤さん)どうぞ2階に。
はい。
ここにも猫がいる猫がいっぱいいますね。
そうなんです。
ハハハかわいい。
ぐる〜っと。
お〜。
こんな感じで。
これがもうそうなんですか?そうなんですはい。
へぇ〜うわかわいい。
表情を見ていただければ…。
これ動物好きたまらないですね。
ハハっ…。
うわすごい全部縁日になってこうお祭りが。
うわ〜面白い。
すっごい細かいですねこの金魚すくいの。
それも全部樹脂で固めて。
このコが上手なんですね。
あっもう相当捕ってますね。
全然捕れなくてちょっとこう…。
「何でお前捕れるんだ」…。
見てますよね。
人形は全て手作り
材料は喜多方ラーメンの粉と桐の木くず
粉には粘り気があって桐の木くずのつなぎにぴったり
絶妙な風合いになるんだとか
手触りも猫そっくり本物の猫みたいです
こういうのを作り始めたきっかけって何かあったんですか?それで写真を…。
(遠藤さん)あっそうです。
見ながら作ってるんですね。
(遠藤さん)…ということで。
今までに120体も亡くなった動物達を作ったそうです
感謝の手紙が今でも届きます
会津若松にも震災の時人々を勇気づけたものがあるそうです
一体どんなものなんだろう?
早速行ってみましょう
有名な赤べこかな?
大河ドラマ『八重の桜』で有名になった鶴ヶ城には観光客がたくさん来ています
僕が探しているものは七日町にありました
こんにちは。
観光客にも人気だという…
そうこのかわいらしい起き上がり小法師
1個たったの100円です
会津の伝統民芸品起き上がり小法師は震災復興のシンボルとして人々を勇気づけました
(山田さん)…という会津ではそういう風習があるんです。
家族の数より1つ多く買えば子宝に恵まれるという風習
しかし震災後は身内を亡くした方も随分買いに来たそうです
これ描いてる時ってどんなこと考えて描いてるの?これ並んで行くの見てるの面白いですよ。
(知司さん)あっそうですか。
ハハハ…。
面白いなと思って。
違いますもんね。
一つ一つの顔がジッと見ていると家族の誰かに似て見えます
これで癒やされたんですね
会津には江戸時代から続く手仕事の店が他にもあります
珍しい絵ろうそくの店があると聞いて見せてもらうことにしました
こんにちは。
店内には色鮮やかな花が描かれた絵ろうそくがずらり
キレイだなぁ
でも一体どうやって使うんだろ?
(星さん)お祝いでもよろしいですしインテリアでもよろしいですしあとお仏壇神棚でも。
実際に火を付けて使う…?最終的には火を付けて使っていただくことになりますけども。
お花の代わりと…。
あ〜じゃあまずは飾って。
そうか花のない冬の時期にはこれが花の代わりになるんですね
芯は和紙の細い筒に畳に使うイグサの髄を巻きつけて作ります
次は芯にロウを掛けて行きます
乾いては浸し乾いては浸し50回
中断するとむらが出来るので根気のいる作業です
ここにあるこっちのこれは…?
カンナ削り一定の太さになったらカンナで表面を削り形を整えます
お〜ハハハ…ドキドキ…。
仕上げは絵の具でろうそくの表面に丁寧に絵を描いて行きます
一日8本しか作れない熟練の技です
15cmほどのものが2本で1620円
いいお土産になりました
ほら左が西洋のろうそく右が絵ろうそく
こんなに炎が違うんです
生き物みたいですね
さすが伝統の技
古い風習が残る会津地方
只見線の沿線に「ぜひ見て行きなさい」と薦められたものがあります
どんどん雪が多くなって来ましたね。
だんだん山が深くなって来ました
降りたのはJR只見線の塔寺駅
その珍しい風習はこの寺で見られるそうです
意外にも堂内はたくさんの人
(男性)ちょいちょいちょい。
一体何してるんだろう?
この柱に何か意味があるのかな?
みんな柱に抱き付いてますね
えっ「だきつき柱」って何?
柱に抱き付くと一体どんな願いがかなうのでしょう
(合唱礼拝)お〜!すごい。
(藤田さん)…ということで信仰を集めています。
そういう意味だったんですねコロリ信仰って。
じゃあちょっとお参りさせてください。
江戸時代からいろんな人に抱き付かれて来たこの柱
たくさんの人の思いが染み込んでいるんですね
雪深い厳しい土地だからこそ生まれた信仰なんでしょうね
人々の暮らしをもっと知りたくなりました
只見川沿いにさらに山奥へ進みます
この塩ノ岐集落には「飴よばれ」という珍しい集まりがあるそうです
いやしかしすごい…。
すごいですね両脇の雪が。
2m以上ですねハハハ。
こんにちは。
雪かきですか?えっ?大根?そこに大根が?
(目黒さん)そうそうそう入ってるんです。
見せてもらっていいですか?どうぞ。
この中にあるんですか?そうそうこの中に…。
これ中で凍ってたりしないんですか?
へぇ〜!雪の中で野菜を保存してるんだ
初雪が降る前に大根やニンジンをわらに包んでおけば新鮮なまま保存できるそうです
お〜。
すっごい冷たいけど凍ってはいない。
凍ってないでしょ?じゃあいただきます。
食べてみてください。
そんなに辛みは強くない。
甘いですね。
そうそう。
野菜は厳しい環境に置くと寒さから身を守るために糖分が増すそうです
いや〜雪国の知恵ですね
あの奥の…。
あれは凍みもちっていいましてもちをついたやつを…。
もちですか?そうそう…それ凍らして。
これ新聞紙でくるんであるのは…。
(目黒さん)凍みもちあっぺ…?
(トミエさん)凍みもち?
(目黒さん)凍みもちあんでねぇか。
(トミエさん)あるよ。
あれでいいか?
(目黒さん)これのほうがいいべ。
こんな感じなんですけど。
へぇ〜これ揚げたやつですか?いただきますこのままかじって大丈夫ですか?
(目黒さん)大丈夫だよ。
いただきます揚げた凍みもち。
何かお菓子みたいですね。
何に近いって言えばいいんだろうなこれ。
ラスク?あぁ…。
出来上がったのがこれ…?うん…これそう…。
あ〜大丈夫ですこれいただいたんで大丈夫です。
すいませんお邪魔しました。
お茶でも飲んで…。
大丈夫です大丈夫です…。
すごい温ったかい人達だハハ…。
さていよいよ「飴よばれ」という集まりを見せてもらいに行きます
ここここちょっと…。
目黒さんのお宅かもしれないっていうことで。
(美樹さん)あっこんにちは。
こんにちは。
あの「飴よばれ」ってやってるって聞いて伺ったんですけど。
はい。
お邪魔します。
あ〜こんにちは。
こんにちはお邪魔します。
こんにちは。
「飴よばれ」って女子会なんですね。
これが「飴よばれ」なんです。
えっ?
えっ?飴がごはん代わりなの?
何か普通に食事みたいな感じになってる…。
よかったら…ちょっと熱いので気を付けて。
あっ水あめですねハハハ…。
でも意外と甘ったるくない…。
そうですね。
一緒に食べるってどういう食べ方するんですか?
ごちそうを持ち寄り水あめを食べる集まり
普段は仕事に追われている女性達が冬の間に絆を深める会です
それだけで作ってるんですか?だけです。
夏大麦を水に浸して芽が出たら乾燥させておきます
そして冬
乾燥させた麦芽を石臼でひき粉を湯に浸して搾ります
蒸したもち米に湯を足して溶けた麦芽を混ぜます
それを4時間寝かせると…
何か甘酒っぽい匂いがします。
あっでもそうですよね。
お米ですからね。
あっいいですか?
(美樹さん)はい。
ちょっとだけ…。
あ〜ちょっとだけ甘いって感じですね。
砂糖は一切使いません
布で漉して8時間ゆっくり煮詰めると…
水あめの出来上がり
大麦の麦芽が発芽した時に出る消化酵素によってもち米のでんぷんが糖分に変わり甘くなるんだそうです
私初め…。
飴かと思ったんで飴あっ…。
だから僕もさっき入って来た時にまだ始まってないんだと思って。
飴がまだ出て来てないんだなと思って…。
「飴よばれ」は雪深いこの土地でたくましく生きる女性達の何よりの楽しみでした
地に足のついた暮らしに出合うと心が温ったまりますねぇ
2015/03/01(日) 07:00〜07:30
読売テレビ1
遠くへ行きたい 眞島秀和「会津で雪国の春を発見!」福島県喜多方〜奥会津[解][字]
俳優の眞島秀和が福島県の会津・喜多方を旅する。「喜多方ラーメン」発祥の店でそのルーツを聞く。農閑期の女性の楽しみとして今も残る独特の風習「あめよばれ」に参加する
詳細情報
出演者
【旅人】
眞島秀和
番組内容
俳優の眞島秀和が福島県の会津・喜多方を訪ねる。
「喜多方ラーメン」発祥の店でそのルーツを聞く。喜多方ラーメンの粉と桐粉を使って可愛い猫の人形を作る女性に出会う。
会津若松では240年以上続く「絵ろうそく」の老舗店と、民芸品「起き上がり小法師」を手作りする工房を訪ねる。
国の重要文化財として登録されている「立木観音」に立ち寄り、只見町で農閑期を楽しむための独特の風習「あめよばれ」に招待される。
番組ホームページ
http://www.to−ku.com
取材地
福島県
ジャンル :
バラエティ – 旅バラエティ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語ステレオ
サンプリングレート : 48kHz
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