劇場版 忍たま乱太郎 忍術学園全員出動!の段 2015.03.01


(砲声)うん?そのほうたい少しもらえないか。
(伊作)こちらへ。
さあきずの具合を見ましょう。

(しんべヱ)乱太郎〜!
(乱太郎)しんべヱおそい!またどっかでおだんごでも食べてたんでしょ。
まったくしょうがな…。
(ぶつかる音)しんべヱは〜!
(きり丸)小ゼニ!小ゼニは落ちてませんか〜?きり丸〜!ワタシをゼニだと思って受け止めて〜!小ゼニ!大ゼニ!大ゼニ〜!キャッチ!うわっ!3人そろったところで夏休みの宿題いっしょにやろう。
何言ってんの?今回の宿題は個人メニューになっていて全員ちがうじゃない。
(2人)えっ!?ワタシは計算ドリル。
もちろんやってきたけど。
ボク漢字ドリルぜんぜんやってない!オレ読書感想文1ページも読んでない。
(2人)ああ〜…。
2人とも土井先生の話聞いてなかったの?
(手潟)ブゥ〜ッ!
(学園長)おそまつさまでした。
おそまつです。
(ヘムヘム)ヘ〜ム。
(3人)やっほー!
(庄左ヱ門)やっほー!それどころじゃないんだ!庄左ヱ門どうしたの?新学期そうそう顔大きくして。
一部の忍たまの宿題が入れちがってたんだ。
どういうこと?事務の小松田さんのミスで。
(小松田)は〜い。
わっ!うわ〜せんす。
それをてきとうにつめ直したもんだから交ざっちゃって。
それってオレの宿題を乱太郎がやってくれてたりとか?きりちゃん。
(団蔵)いや六年生が一年生の宿題をやってたりするんだ。
(文次郎)ぬうう…。
なんでオレが昆虫採集なんだよ!長次!アサガオ育ててどうする!?
(わらい声)でもぎゃくに一年生が六年の宿題に当たる場合もあるってことだよね。
(兵太夫)庄ちゃんたら…。
相かわらずれいせいね。
喜三太がまだ登校してないのが気になるんだ。
喜三太来てないの?
(金吾)夏休み前喜三太が言ってたんだ。
「こまったな〜」。
(喜三太)宿題がむずかしすぎるよ。
はあ〜。
それって喜三太に六年の宿題が当たったかもってこと?
(三治郎)宿題のプリントを小松田さんにまかせるなんて!
(虎若)先生たちもむせきにんすぎるよ。
(伊助)へっぽこ事務員!宿題ができなくて学校に行きたくない子どもの気持ちがわかってない!オレたちやらずに来たけどな。
うん!ヘム!喜三太かわいそうに。
今ごろどこかでないてるかもしれないね。
(一同)うん…。
よし!みんなで喜三太をさがしに行こう!
(一同)うん!さんせい!あっでも…どこに行けばいいのかわからない。
そうか!今先生方がだれにどんな宿題が出たか調べてるんだった。
それがわかれば…。
よい子は急に止まれない。
(土井)「昆虫採集」っと。
これでうまってないのは喜三太だけです。
(山田)宿題のほうののこりは?
(吉野)六年生用の「オーマガトキ城主のフンドシをとれ」です。
(一同)まずいでしょそれ!へんな宿題。
キミはだまってなさい!
(日向)オーマガトキ城は今タソガレドキ城といくさの真っさい中ではた色が悪い。
そんな所に喜三太が行ってたらたいへんですよ。
直ちに救出に向かわねば。
(一同)うん?うわ〜!
(学園長)ブフォッフォッフォッフォッ!喜三太救出は宿題をやってこなかった生徒による選抜チームに行かせる!学園長先生!とつぜんの思いつきをやってる場合ではないですぞ!思いつきではな〜い!これから忍術大作戦が始まるのじゃ。
ヘムヘム!ヘム!一年は組摂津のきり丸。
読書感想文人のを写すつもりで手をつけず。
だってバイトでいそがしかったんだも〜ん。
一年は組福富しんべヱ。
漢字ドリル人のを写すつもりで手をつけず。
そのかわりおいしいものいっぱい食べたよ!
(左門)三年ろ組神崎左門。
農業たいけん実習。
なぜかもくてきの農家にたどりつけずに終りょう。
二年の宿題だったのか!バカヤロー!
(滝夜叉丸)四年い組平滝夜叉丸。
一年用の社会科ドリルをもらったがやぶりすててやった。
学年一せいせきゆうしゅうなワタシをバカにするな!
(雷蔵)五年ろ組不破雷蔵。
疑心暗鬼がすぎて三年用理科ドリルに手をつけられず。
こんなかんたんな宿題なんてどういうこと?
(三郎)雷蔵はしょうがないな。
つきあいで宿題放き。
五年ろ組はちや三郎。

(伊作)六年は組善法寺伊作。
四年用の宿題タソガレドキ軍のはたをうばえ。
しかし手に入れたはたをすべてさいてほうたいにしてしまいしっかく。
ちゃんとはた1本分持ち帰ったんだけどな。
(6人)いざオーマガトキ城へ!
(左門)こっちだ!きり丸しんべヱたのんだよ。
おう。
うん。
厚着先生日向先生よろしくおねがいします。
(2人)うむ。
(左門)こっちだ〜!ああ〜!でも土井先生なぜ先生か山田先生がいっしょに行かないんですか?うん。
は組のたんにんなのにふしぎ。
あ〜それにはわけがあって…。
(清八)わかだんな!
(一同)あっ?清八どうしたの?急ぎの荷物でも?いえ。
急ぎのろうじんを運んできて今帰りを待っているんです。
急ぎのろうじん?それがワタシらがのこってる理由。
園田村の乙名の手潟潔斎と申します。
そりゃ子どもには見えませんわな。
アホ。
乙名とは村の長ろうのことだ。
みんなオーマガトキ城とタソガレドキ城のいくさのことは聞いているな?はい。
喜三太がはた色の悪いオーマガトキのほうに行ってないかと心配しています。
うむ。
手潟さんの園田村もオーマガトキ領にあるんだがいくさに負けると敵がわのタソガレドキ軍が園田村になだれこんでくる。
タソガレドキ軍は村をせいあつするため食りょうや家ざいをうばい田畑をあらし家々をやきはらうだろう。
はっきり言ってオーマガトキに勝ち目はない!そこで負けたときのためにひそかに敵に通じてタソガレドキの城主黄昏甚兵衛からかばいの制札をもらおうと村じゅうの金を集めました。
カバのけいさつを…よっ!もらう?かばいの制札!放火をするなあらすなころすな。
軍ぜいによるらんぼうを禁止する禁制のことだ。
それで手潟さんは制札をもらえたんですか?いえ。
言われたとおりの金品をしはらいましたが制札はもらえずくわえて馬のかいりょうのだいずまでようきゅうされる始まつです。
きり丸が聞いたら血のなみだを流しそうな話だな。
こまりはてた手潟さんは学園長先生に相談に来られたの。
そうそう!黄昏甚兵衛はひょうばんの悪い大名じゃ。
制札をエサに次々とようきゅうを出してくるかもしれん。
またこのことがオーマガトキがわにばれるとやっかいなことになる。
戦線はひとつき前のげきとついらいタソガレドキ軍のあっとうてきゆういのままふしぎなにらみ合いがつづいていますな。
ふしぎなにらみ合い?ふしぎなにらみ合いをするな!とっくに勝負がついてるはずなのにつかないのがふしぎだと言っとるんだ。
話がだっ線してたいへんですな。
(一同)こまったもんです!
(土井山田)ズデッ!オマエらが言うな!コホン。
そこでこのいくさどう決着するか両軍のしるしをとるひつようがある。
はい!しるしをとるってなんですか?うん?教えたはずだ!兵力兵たん戦術などをくわしく調べることだよ。
さすが庄左ヱ門一年は組の学級委員長。
あっだったら…。
(一同)コソコソコソコソ…。
ボクたちがしるしをとりに行ってきま〜す!うむきょかする!
(土井山田)ズドッ!行きたがると思った。
きょかすると思った。
(2人)学園長!
(一同)わ〜い!
(いびき)ねたふりしておられるわ。
乱太郎!団蔵!金吾!引そつ土井半助!庄左ヱ門!伊助!兵太夫!三治郎!虎若!引そつ山田伝蔵!
(5人)ボクたちも喜三太をさがしに行きたいです!いや…選抜チームとの合流もあるしバランス?両軍のしるしをとるのがもくてきなんだぞ。
がまんしなさい。
それではわかだんなワタシは手潟さんを村までお送りしてきます。
ハッ!
(ユキ)は組のれんちゅうまたへんな事けんにまきこまれちゃって。
(トモミ)本当。
(シゲ)でもおもしろそうです。
ユキちゃんたち今回はワタシたちの出番もあるかもしれませんよ。
(3人)山本先生。
新学期そうそう出入りがはげしくてたいへんだったな。
でも宿題事けんでみんなにめいわくかけたからがんばらないと。
うん?そこの人!入門ひょうにサインしないと中には入れませんよ!あすいません。
引っかかった羽根を取ってただけなんです。
どうもしつ礼しました〜。
まあまだ中に入ってなかったからいいけど。
(仙蔵)くせ者!のがさん!出門ひょうにサインを!あ〜。
くせ者をにがしちゃったじゃないですか!サイン!ど…どしたの?2人とも。
こんな山の中で。
喜三太は見つかったの?映画の主題歌でオレたちの出番がないなんて…。
やってらんねえよ。
あ〜…選抜チームのみんなはどうした?オーマガトキ城下にせん入したんじゃないのか?ボクら物売りに化けて調さしてたんすけどはらをへらしたしんべヱが売り物のだんごを全部食べて…。
(2人)ひえ〜!
(きり丸)太って動けなくなっちゃってそんで動けるようになるまでここで待ってることになったんす。
きり丸はつきそいです。
日向先生厚着先生お気のどくに…。
なれてないとおどろいたでしょうね。
できり丸オーマガトキの様子はどうだった?それがみょうなんすよ。
負けいくさなんでし気がひくいのはわかるけどきんちょう感にかけるっていうか…。
山一つ向こうまでタソガレドキ軍がせまってるのにね。
なんかのんびりしてるんです。
ふ〜む。
喜三太の手がかりは見つかったの?ごめん。
まだなんだけどそれとはべつにへんなうわさが流れてるんだ。
へんなうわさ?うん。
城主の大間賀時曲時がお城の中にいなくってゆくえがわからないっていうんだ。
えっ?いくさの真っさい中にいなくなった?
(金吾)本当ならたいへんなことじゃないの?たいへんだよ。
もし今タソガレ軍がせめてきてもオーマガはたたかうどころじゃないぜ。
ハハハ…。
それでもタソガレドキはせめてこないか…。
うん?なんですか?
(土井)なんでもない。
ワタシは選抜チームとれんらくをつけてくるのでオマエたちはここで待機。
軽くはらごしらえをしときなさい。
わかりました。
しんべヱは食べない!ワタシたち待機しに来たわけじゃないんだけど。
そうだよね。
じゃあそうじゃなくしよう。
えっどうすんの?これ!オーマガトキの夫丸のせい服。
夫丸って?
(しんべヱ)合戦場で荷物を運んだりする人のことだよ。
お〜しんべヱふっ活。
きり丸それどうやって手に入れたの?持ってきたべん当を生米と取りかえて米を酒と取りかえて酒をコショウに取りかえてコショウを夫丸のせい服と取りかえたんだ。
わらしべ長者のようだな。
きり丸今のもういっぺんやってみて。
2回目は金取るぞ。
これすっごく大きい服だね。
「レレレサイズ」?
(きり丸)3Lサイズだよ。
これを太って頭の大きくなったしんべヱに着せてかた車でせを高くすればおとなの夫丸としてせん入できるぜ。
上げませい!い〜ざまいる!うう〜!上がりません。
(3人)ダ〜ッ!見てないで手つだえよ!
(3人)わかった!合体かんりょう!…ってこれじゃ6本足だよ?
(きり丸)気づかないって。
(金吾)丸見えじゃん!
(団蔵)重い!
(一同)おっとっとっと!うわっうわっうわっ!
(一同)うわ〜っ!
(一同)うわ〜っ!
(しんべヱ)あっ!うわ〜っ!
(きり丸)すげえ!しんべヱは…。
(乱太郎団蔵)羽ごろもの術をえとくした!
(金吾)ちがうと思う!ブギギ〜ッ!
(4人)うわ〜っ!
(物音)うわっ!
(しんべヱ)こっちだ〜!うひゃあ〜!
(一同)うわ〜っ!イタタタタタ…!あっしんべヱの顔もどってる。
風あつによる引きしめこうかってやつだな。
ねえねえあのおっさん。
う〜ん…。
うん?うん?
(乱太郎きり丸)えっえっ?
(金吾団蔵)えっえっ?
(わらい声)そっくり!あ〜!こっちはタソガレの陣の方角だ。
(きり丸)オーマガの夫丸のくせにやっぱあやしい。
回想ワタシたちまいごの夫丸なんです。
いっしょにオーマガトキ城に帰りませんか?それはこまる。
心の声夫丸が一人でこんな森にいるなんておっさんなんかあやしい。
ギクッ!心の声あっ今ギクッとした。
ますますあやしい!あ…あやしいのはオマエらのほうだ〜!
(雑渡)ふん。
このかっこうでよいのか?アナタははかりごとの相手にはふさわしからぬ人のようだ。
何?どういう意味じゃ?いやこちらのこと。
さ案内つかまつる。
のこるは庄左ヱ門。
うん?
(利吉)…とワタシです。
利吉!父上おひさしぶりです。
タソガレ軍の陣を調べてたらお会いして。
とある人のいらいで教えられない仕事をしてまして。
でもりがいがいっちしそうだからついてきました。
…だそうです。
でなんだ?そのニコニコ顔は。
いや〜父上といっしょに仕事ができるかと思うとうれしくてつい…。
何を言っとるか。
山田先生…。
本当はうれしいんだよね。
ではおのおのほうこくしてもらおうか。
このいくさはタソガレ軍がぜっ対ゆうりといううわさが広まっています。
それでかばいの制札をもらおうとオーマガ領の村々からぞくぞくとタソガレに金品が運ばれています。
手潟さんの園田村と同じだな。
タソガレ軍は勝りをかくしんしていて…。
すごくのんびりムードです。
いろんな物売りが商売しに来ていてとてもいくさのさいちゅうとは思えませんでした。
それはオーマガトキがわも同じでしたな。
負けいくさなのに実にのんびりしている。
おや利吉君。
実はかくかくしかじかで…。
なるほど。
おっと…。
土井先生には?会いました。
日向先生。
喜三太は見つかりましたか?両軍のたたかいがまだはげしかったころそれらしい子どもが城のしゅうへんをうろついていて城兵にとらわれたというじょうほうがあった。
喜三太がオーマガトキ城につかまった!?
(喜三太)いや〜ん!そう心配するな。
滝夜叉丸と左門がオーマガトキ城にはりついてるから。
三郎。
みんなよけいに心配してるぞ。
うん?山田先生!立花せんぱい。
あれ?利吉さんがいる。
実はかくかくしかじか…。
そうでしたか。
うわっ。
学園長先生からの使いです。
何か?園田村の手潟さんが学園におとずれたことをかんししていた者がいました。
オーマガトキはちょうほうに力を入れていない。
とすると…。
タソガレドキが園田村と忍術学園のかん係に気づいているということですな。
われわれのちょうさのもくてきもおそらく…。
それで今後のことについて学園長先生から…。
ヒソヒソヒソヒソヒソヒソヒソヒソ…。
あ〜やっかいなことを。
(一同)ハアハアハアハア!やあ!
(一同)わあ〜っ!どうどう…。
(一同)あっ善法寺伊作せんぱいじゃないですか!キミたちつけられたね?
(一同)えっ?今のはタソガレドキ忍者だ。
待ってろと言ったのにオマエたち今までどこにいたんだ!土井先生!うわっ!じ…実はかくかくしかじかで…。
なんですか?利吉さん。
ぜんぜんわかんない。
うん。
だ…だよね!利吉君りがいがいっちしたんだね。
…はい土井先生。
コホン。
…でオマエたちは何を見たんだ?はいそれがかくかく…。
(2人)しかじかでして。
(利吉)ダ〜ッ!でオマエたちはタソガレドキ忍者につけられたんだな。
しんべヱににたあやしい男がほうたいだらけの大男忍者と森の中で?ん…。
三郎。
心えた。
それってこんな顔だった?
(5人)あ〜!そんな顔してました。
これはオーマガトキ城主の大間賀時曲時の顔だぞ。
(5人)えっ!ほうたいだらけの大男ならタソガレドキの忍び組頭雑渡昆奈門でしょう。
おそるべき実力者と聞いています。
オーマガトキ城主とその敵であるタソガレドキの忍び組頭が密会?ピースがそろいましたな。
うむ。
事たいの本しつが見えてきたようだ。
はじめから全部まとめてよ〜く考えてごらん。
宿題をやれなくて…。
学校に来られない子の気持ちが…。
わかってない!いやそこではなく!大ぜんていとして手潟さんの様子から考えるとオーマガトキ城主大間賀時曲時はじんぼうがなく領地からぜい金が取れない。
まして園田村のように村々は惣という自治そしきを作って領主に対こうするようになってきている。
あっわかった!どっちもやる気がないこのいくさオーマガとタソガレは実はグルだったんだ!えっどういうこと?え?「タソガレドキがせめこんでくるぞ!」とうわさを広めれば自分たちの安全を保障してほしいオーマガ領の村々はかばいの制札ほしさになりふりかまわずゼニや兵ろうをタソガレ軍にさし出す。
そうか!それがグルだったとしたら…。
タソガレがわはどっさり受け取った金品の一部をオーマガにわたすにちがいない!オレがもらいたかった〜!せっかくきり丸はゼニの問題になると頭の回転が速いって感心したのに。
ひとつき前の合戦で本当の勝はいは決まってたんだね。
たいへんよくできました。
よくできました〜!そんなに?
(三治郎)なくほど?前回のいくさでやぶれた大間賀時曲時はタソガレドキと密約をかわしたにちがいない。
園田村をはじめオーマガトキの村々はとっくにタソガレドキのものになっているんだ。
まっとうな年ぐでは取れないところまでしぼるつもりですな。
喜三太を助けに来てたいへんないんぼうに出くわしてしまった。
それにしても自分の領民をだましてもうけようなんて!しんべヱににてるくせになんてひどい殿様なんだ!ちなみにタソガレドキ城主黄昏甚兵衛はこんな顔。
(一同)黄昏甚兵衛へんな顔!
(黄昏)ワシに9つ。
曲時殿に1つ。
ワシに9つ。
曲時殿に1つ。
ワシに9つ。
曲時殿に1つ。
ハハハ…。
フフッ…。
ワシに9つ。
曲時殿に1つ。
うん?ヒソヒソヒソヒソヒソヒソ…。
きゅうをすえろ。
はっ。
フッフッフッフ。
うん?曲時殿からいただいた村でふおんな動きがあってなちとこらしめてやらんと。
おたがいまだまだかせがせてもらわんとなぁ。
はっそのようで。
かこまれてます。
では打ち合わせどおりに。
まずワタシと立花君が陽動を仕かけそのまま喜三太救出チームに合流する。
光が強めです。
気をつけて。
ああ。
そのすきにワタシと三治郎金吾が忍術学園へえん軍ようせいに走る。
ほかの忍たまはわれわれと園田村に向かう。
韋駄天乱太郎が先ぶれに走りごえいに伊作がつく。
うん。
山田先生ワタシたちも喜三太救出に行きたいです!乱太郎。
喜三太は利吉さんと仙蔵にまかせておけば心配ない。
厚着先生もいらっしゃるし。
今は自分のにんむにせんねんしよう。
じょうほうをもたらすのが忍者の本分だろう?伊作せんぱい…。
喜三太を助けたらすぐに知らせてあげる。
立花せんぱい…。
はい!うん。
滝夜叉丸や左門もついてるしね。
(一同)いやいやいや!あれ?…っとっと!乱太郎!だいじょうぶ。
ちょっとひねっただけです。
見せてごらん。
きちんとしょちしないと走れなくなるよ。
あっ!あからさまなおとりでもこう手ごわいと…。
お先にしつ礼。

(伊作)これでよしっと。
動かないですけど…。
そうしたんだって。
じゃあ急ごう。
あぶない!あっああ〜!イテ…。
乱太郎先に行け!あっ!せんぱいあぶない!あっ!先に行けってば!ごめんなさい!
(雑渡)よそ見。
あっ。

(雑渡)キミは…忍術学園の生徒だったのか。
えっアナタは?フッ。
いぜんキミに恩を受けた者だ。
恩?あとキミ。
は…はい。
馬のフンふんでるよ。
えっ!おお…あっ。

(諸泉)ゲホッゲホッゲホッ!なんでチョークケースなんだ!しかもせこいおれチョークばっか!むせるぞ。
忍者なら手裏剣ぐらい投げろよ!出席簿ならあるぞ。
学校の先生みたいに!学校の先生だもん!出席簿の角で頭をどつかれるといたい。
たしかに…。
待て!追うな。
ヤツは忍術学園の先生だ。
オマエのうででは勝てん。
行かせていいんですか?うむ。
すでにわが軍は園田村に向かって動き出しておる。
それにしても…チョークケースと出席簿にやられるとは…。
ところで組頭。
なんだ?足をそろえてすわるのはやめてもらえません?なんで?ハアハアハア…。
ハアハアハア…。
はっ!園田村だ!あイテッ!うん?おっ。
おお!手潟潔斎さんたいへんです!タソガレドキとオーマガトキがひそかに手をむすんでいました。
このままでは園田村はきけんです!そこで…忍術学園が…だいじょうぶ安心してくだ…。
グ〜グ〜。
もう少しだ。
着いた〜。
乱太郎はぶじだぞ!
(一同)わあっ!先生。
乱太郎は手潟さんの家でねています。
そうか。
よかった。

(一同)えっ!?たたかうってタソガレドキ軍とですか!?はい。
惣の意気地を見せてやるのです。
そう言われましても…。
あの〜たたかうっていったって村人のみなさんは…。
一人もいない。
(手潟)みんなひなんさせました。
じゃあだれがたたかうの?というわけで忍たまのみなさんよろしくね!
(一同)え〜っ!?じょう談じゃないぜ!そうだよ!タダばたらきなんて。
どケチにとってタダばたらきは命にかかわるこういなんだ〜!
(手潟)顔から出るもの全部出ておるのう。
よしよし。
バイト代を出そう。
手潟様!命をかけてたたかいま〜す!きり丸!ゼニと命とどっちが大事だ!ゼニ。
(土井)この口か!
(きり丸)この口が勝手に!本当にこんな小さな村でタソガレドキとたたかうつもりなんですか?手潟さんはさいしょからたたかうつもりだったんだよ。
来る時に見ただろ?ぼうぎょ用の陣えい具がすでに用意されている。
あそういえば。
小さな村だが園田村は敵からせめにくい地形になっている。
はい後に山がありまわりは川とぬまにかこまれている。
それに正面は田や畑。
(伊作)先生。
うん?もうげん界みたいです。
そうだな。
それじゃあみんな食べたら一ねむりしなさい。
(文次郎)起きろ〜!
(一同)うわ〜っ!潮江文次郎せんぱい!何をのんきにねてるんだ。
早くみんなといっしょに仕事にかかれ。
みんなってことは…。
三治郎と金吾がぶじ知らせたんですね。
そうだ。
そして忍術学園が園田村を守るために総力をけっ集したのだ!さあオマエたちもギンギンにはたらけ!
(一同)オ〜ッ!庄左ヱ門伊助。
(2人)あっ。
わかりました。
しんべヱはいるか?はい。
なんですか?用具委員会がおくれているんだ。
手つだいに行ってくれないか?おくれている?あはっ!あへあへあへあへ!あへあへあへ!バイト代が出るとなるとちがうね。
(伊助)乱太郎。
うん?村のおくのおどうに保健委員できゅうご所を作るんだ。
すぐ行ってくれ。
はい!
(伊助)でこれほうたい。
使い古しのフンドシだけどそれを持って先に行っててくれ。
フンドシ…。
みんなぜっ対にケガすんなよ!小平太。
(小平太)とくにいじょうなし。
後をたのむ。
ああ。
(庄左ヱ門)では行ってきます。
気をつけて行くんだぞ。
ムリするな。
(2人)はい!
(木下)行くぞ。
(勘右衛門)じゃあ。
(日向)東がわのしゃ面は?今逆茂木をならべています。
今日じゅうにはかんせいする…。
(虎若団蔵)がんばれ!
(兵太夫)気をつけて!
(孫兵)ジュンコ〜!
(作兵衛)あ〜オレのべん当が!平太なんで止めなかった!?
(平太)だって急に…。
(留三郎)おっしんべヱいつの間に来ていたんだ?食満せんぱいあとはこのしんべヱめにおまかせください。
ふん!
(留三郎)お〜軽い!ハハッ!あ〜ん。
それボクのおべん当…。
ふん!とぉ〜!
(三木ヱ門)うん?ごらんユリコ。
牛でも音を上げそうな荷車だね。
(留三郎)田村!オマエも手つだえ!ぼ〜っとするな!
(野村)よし!これで全員そろったな。
松千代先生こんな所にかくれないでください!
(松千代)はずかしい…。
水げんの上の池もこれで安心。
よくはたらく。
バイト代ははずむぞ。
次!次!あ〜!はい。
七松せんぱい!おっ逆茂木もじゅん調のようだな。
おそいぞ留三郎。
あんな荷車一台。
何つんでると思ってんだ!二度とやらねえからな!どんど〜ん!団蔵!あれ?
(兵太夫)三治郎金吾ご苦ろうさん。
(金吾)いや〜ねすぎちゃって。
(兵太夫)まだ手つだえることある?あるある。
あのね逆茂木の弱点を…。

(虎若)団蔵!逆転するの。
待って!でねこれを逆茂木に取りつけるんだ。
逆転を弱点!ちがうよ。
弱点を逆転。
逆点を弱転?がくてんをじゃくけん…。
あれ?
(わらい声)なんかにおわない?
(一同)え?
(銃声)
(4人)虎若!照星さん…。
(照星)タソガレドキの斥候が功をあせったようですな。
(昌義)心配かけさせおって。
間に合ってよかった。
(一同)わあ〜!よくぞ来てくださいました。
われら佐武しゅうよろこんでかせいいたす。
イテテテテ…。
きりちゃんはり切りすぎ。
ところで虎若たちは?虎若なら照星さんとこに行ったよ。
団蔵。
佐武村には清八さんが?うん。
手潟さんがえん軍をいらいしてたんだ。
園田村ってお金持ちなんだな。
てへ〜。
虎若!虎若!まずいよ。
父親なんてつまらんもんだな。
父ちゃんがせっかく来たのに。
(ばく発音)よし。
村につづく橋を落とした。
これであとは待つだけだ。
う〜ん。
(照星)先ぽうの鉄砲隊後づめの長柄砲兵隊までつれてきた。
れんちゅう城でもせめる気か?このきょりではカノン砲もとどきませんよ。
橋を落としたので砲を近づけることもできませんし。
それでもカノン砲の弾丸は園田村にふり注ぐ。
とどかないはずの弾丸がなぜ?田村君キミは石火矢などかげきなぶきがとくいだと聞いたのだがまだまだのようだ。
えっ!
(一年生たち)え〜。
なんだよ一年ぼうずそのがっかりした顔は!こうげき開始は明朝になるようだ。
照星さんあしたはボクに薬込み役をさせてください!うん。
しっかりやるんだぞ。
はい!あのワタシも…。
みんなケガしなきゃいいけど…。
はっ!庄左ヱ門どうしたの?見てよ。
ドクタケのけいかい線だ。
どうする?わなにかかる!え〜?
(わなにかかる音)
(八方斎)ウ〜ワッハッハフフフフ…。
(ドクタケ忍者たち)サッ!ヨッ!忍たま2人がドクタケ領で何をしてた?
(2人)出たな!冷えた発泡…酒。
シュワ〜ッ!八方斎じゃバカタレ!オマエらオーマガトキ領のほうから来たな?タソガレドキとのいくさに首をつっこんで何かたくらんでるんじゃないか?忍術学園は。
(2人)え〜!?フフフフ…。
今日の八方斎はいつもの八方斎とはちがうのだよ。
(雨鬼)八方斎様こいつらの荷物から密書らしきものが。
やはりな。
いつもとちがう?あ〜!いつもより頭がでかく見える!そのとおり!映画のスクリーンのおかげでこ〜んなにでかいのだ!つまりのうみそも多くていつもよりさえているのだ!
(風鬼)八方斎様これ暗号文です。
読めません。
「一寸」って書いてあるけど…。
だからこんな暗号文なんかすぐ解読できるのだ!アハハ…。
この密書はこうやって一寸角のぼうにまきつけると文章になる。
え〜「マイタケ城城主佃弐左衛門様。
タソガレドキ城は今園田村を総こうげき中で城は空っぽです。
せめるなら今です」。
ニヤリ。
(はくしゅとかん声)わがドクタケもタソガレドキをせめるぜっこうのチャンスじゃないか。
ガハハハハ〜ハッハッハ…。
(ドクタケ忍者たち)サッ!ヨッ!さっそく殿に知らせねば。
急げ〜!
(2人)ふう〜。
よしうまくいった。
園田村へ。
はい!なるほど。
蛍火の術か…。
うん?・
(銃声)カモだ!カモだ!
(銃声)あっ厚着先生。
(厚着)おとり作戦せいこうだ。
利吉君と仙蔵が城内にしん入した…って何だそのおとりは!厚着先生しずかに。
そっくり!えいっ!うわっ!
(銃声)
(2人)うわっ!えっ?あ〜…。
(城兵A)オレのが当たったぞ!
(城兵B)今小僧に拾いに行かせてる。
(城兵A)こんばんはカモなべだ!小僧?あっまずい。
だれか近づいていく。
だれか来る!かくれろ!ありゃ?カモじゃない。
ぶきみな人形だ〜。
この声!喜三太!うん?はにゃ〜?厚着先生!せんぱいたちも!こんな所で何をしている?今城兵からカモをうったから拾ってこいと言われて…。
(仙蔵)喜三太!うん?あっ…。
(利吉)喜三太。
やっぱり喜三太じゃないか。
立花せんぱい利吉さん!もどってきてくれてよかった。
よびもどそうと思っていたのだ。
もうだいじょうぶだ。
ワタシたちといっしょに帰ろう。
立花せんぱい…。
でもそれができないんです。
なぜだ?宿題ならもういいんだぞ。
いえ…ボクのナメクジさんたちが人質に!あっナメクジだからナメ質かな?
(5人)ダ〜ッ!回想なんだそのつぼは?
(喜三太)お城につかまってお殿様にナメクジをあびせかけちゃってそのばつで…。
うわ〜!ナメクジさんたちを助けないとボクは帰れないんです!わかってください。
ブハ〜。
だいじょうぶ。
ワタシたちがナメクジを取り返してやるからいっしょに帰ろう。
本当ですか?喜三太ついでに夏休みの宿題もすませちゃおうか。
ほえ?いたぞ!
(文次郎)外した!けはいが消えた。
文次郎これは謀られたぞ。
しまった逃止の術か!
(長次)ヤツは村へ。
(伊作)園田村とくさんのいたみ止めだ。
量をあやまるとどくになる。
これはボクのきょかなく使わないこと。
(伏木蔵)はい。
(寝息)おっ?乱太郎。
左近と数馬を起こして交代してもらってくれ。
はい。
えっ?はっ何者だ!くせ者だよ。
また会ったね。
ひい〜!アナタはきのうの。
とりあえず物を投げるというのをやめさせてもらえないか。
さあ。
う〜。
ひとつき前にもワタシはキミと出会っている。
おぼえてないかな?あの時の。
ワタシはタソガレドキ軍忍び組頭雑渡昆奈門だ。
アナタが?ざっとこんなもん?あの時キミはワタシばかりでなく敵味方を問わずケガ人を手当てしていたがなぜだ?あっ…それはボクが…。
(3人)保健委員だから。
ふむ…。
オマエ忍者に向いてないんじゃないか?よく言われます。
フッ。
いつかあの時の恩を返さねばと思っていた。
タソガレドキ忍者隊は園田村とのたたかいには手を出さん。
これがワタシのキミへの礼だ。
あっ…えっ?あっ!
(あくび)
(左近)ひっ!
(数馬)うわっ!左近!数馬!あっひっ…わっ!
(2人)伊作せんぱい!おそかった!クソ〜!なんでこんな所に落としあなが?
(喜八郎)落としあなではありません。
たこつぼ3号のターコちゃんと4号のターヱ門です。
村の土しめっぽいんだよね〜。
おしりぬれてませんか?たこつぼをほるならさい前線にしろ!うっ…。
イッテ〜。
(小平太)保健委員の3人がさいしょの患者になるなんて…しかもじめつ。
せんぱいが動けないとあしたからこまりましたね。
(伊作)乱太郎…。
うん?今からキミを保健委員長代理に任命する。
はいはい動かないでくださいね。
…ってえ〜!ワタシが!?ムリです!ムリムリ!もう動ける保健委員は一年しかいないしそれに大事なのは患者を気づかうやさしい心。
乱太郎はいっぱい持ってるだろ?えっえっ?うん。
えっ?心だけでいいの?うん。
後をたのんだ。
うん?…うん?あっ。
ねむれないのか?はい。
喜三太はぶじ助けたよ。
よかった!喜三太…喜三太。
(仙蔵)ひどい目にあったぞ…。
せんぱいいつもお世話になります。
いつも?
(孫兵)ジュンコ〜!
(砲声)とどかない!ふせ〜!えっ?えっ?うわ〜!
(一同)うわ〜!とどいた…草地でバウンドして。
うわ〜!みんなのケガはワタシがなおす!お〜!
(はくしゅ)
(砲声)
(昌義)たいひ〜!ああっ!あぶない!…はずかしい。
あぶない!ぼそっ。
レシーブじゃないぞ!ノンノン。
トスでもない!いけど〜んアタ…。
あたた〜!もう出ていいかまだ待つべきか。
うわっ!うわ〜!乱太郎〜雷蔵がケガをした〜!ワタシも〜!ハハ…。
それはさておき…。
さておくんですね。
砲身が熱くなったんでしょう。
冷めるまで砲撃がやみます。
うむ。
その間に跳弾を止める手だてを取らねば。
若大夫。
はっはい!砲弾をはねさせなくするにはどうしたらいい?はっはい。
え〜と…。
虎若〜手つだって!えっ?どうしたの?しんべヱのおしりがざんごうにめりこんじゃってぬけないんだ〜。
底をふみぬいてどろのそうに足を取られてるんだ。
…虎若。
あっ。
そうかどろだ!
(一年生たち)ダ〜ッ!
(土井)うおっ!田村せんぱいユリコをおかりします!ええ?みんな手つだってくれ!
(一年生たち)うん。
火薬委員!どうするの?砲弾はどろのぬかるみに弱いんだ。
だから上の池のつつみを石火矢でぶっこわして村の前の草地を水びたしにする!手潟さんにつたえてくれ!おう!われわれも協力するぞ。
せんぱい!手潟さん池のつつみを切るきょかをくださいとのことです!いくさのことおまかせしました。
どうぞごぞん分に。
乱太郎ありがとう!行ってくる!むちゃしないでくださいね〜!松千代先生生徒を守ってケガしたんだからはずかしがることないです!虎若この震天雷を使え。
えっ震天雷?いいかふつうの砲弾は着弾してもばく発するわけじゃない。
その点この震天雷は時限信管がついていて砲弾そのものがばく発するんだ。
これなら一発でつつみをやぶることができる。
でもこんなでっかい砲弾ユリコには入りませんよ。
ちゃんと用意してある。
(一同)おお〜。
臼砲のキューちゃんだ。
キューちゃん?キューちゃん。
なるほど。
上を向いてる。
こんなのよく運んできましたね。
いや〜…。
用具委員がひっしで運んだ。
二度とやらねえからな!あ〜あれ?・「石火矢のうち方」
(きり丸)・「まず砲腔をそうじして火薬と弾丸」・「つめましょ」
(しんべヱ)・「安全のため親指で火門をふさごう」・「WOWWOW」
(兵太夫)・「炸裂弾のどう火線に点火した後」
(三治郎)・「石火矢の火門に点火するルル〜」・「だれが点火するの?」・「炸裂弾の」・「点火はきけんだワタシがしよう」・「ハイハイそれはボクにやらせてください」・「よせ虎若あぶないんだぞ」・「よかろうこの作戦はキミのものだから」いつまでやってんだ。
もし石火矢の発射にしっぱいすれば震天雷が砲の中でばく発してしまう。
しんちょうに…。
いきなりきんちょう感のギャップが…。
みんなもっと下がれ。
う〜っ…。
震天雷に点火!石火矢に点火!
(砲声)おお〜。
(ばく発音)だいじょうぶ。
みんな心配しないで。

(佐茂)あらら?もううち始めたの?ワタシらに当てないだろうな。
鉄砲隊渡河〜!そうびをぬらすな〜!そろそろ砲撃が来ますな。
ワシは虎の仕事をしんじる。
(砲声)止まった。
せいこうだ!
(一同)わあ〜!やった〜やった〜!
(砲声)九〜つ!これだけうちこめばケガ人ぞく出でたたかう気なんかなくしてるだろう。
十!これでさいごです。
とつげき〜!わあ〜!おわっ!なんかぬかるんでるぞ。
足もと注意しなさ〜い!ハアハア…。
よ〜し一列かまえ〜!火ぶた切って〜ねらって〜!
(昌義)放て〜!だれ?
(銃声)
(銃声)えっ何?相手村人じゃないんですか?さっ佐武!?うそ〜ん!?火皿のまわりの火薬をはらえ。
(三木ヱ門)はい!
(昌義)放て〜!
(銃声)うわっ!照星さん。
若太夫お父上にもわたしてあげなさい。
えっ?平気。
ぜんっぜん気にしてないし。
放て〜!
(銃声)ちょっとタイム〜!隊長!あっ…。
まいった。
あっ!そこを動くな!えっ?あっ…。
ああ?わ〜っ!ジュンコどこ行ってたの?そんなばっちいものかんじゃダメ!ダ〜ッ!あ〜乱太郎!しょうどくして。
かまれた人をつれてきなさい!エヘヘヘエヘヘヘ…たいりょうたいりょう。
われわれはほりょは取らない。
エヘヘヘ…。
まっまさかころ…。
いえご自由にお帰りください。
(鉄砲隊たち)ダ〜ッ!ケガしてる人はあちらで手当てしますんでえんりょなくどうぞ。
あっでも保険はきかないんでそこんとこよろしく。
(鉄砲隊たち)ダ〜ッ!うそですよ!お金なんかいりませんから安心して来てください。
ええ〜ん?まいった。
はあ〜。
どろで砲弾が止められていたとはなあ。
森から逆茂木に火をかけて槍隊にとつ入させるしかありませんね。
そっか〜。
おい忍び組頭逆茂木に火をかけてくれ〜。
やだ。
ダ〜ッ!タソガレドキ忍軍はこのいくさにはかかわらん。
なんだと!うらぎる気か?じゃあしょうがない。
うそ〜ん!足軽にたのも〜。
えっちょっ…隊長!やめといたほうがいいと思うがな。
そうでしょ?先生方。
そんなにけいかいしなくてもやくそくは守るほうなんでね。
もう消えるよ。
いくさなんかしなけりゃこんなケガしないのに。
ぼうずなんで敵のオレたちに親切にしてくれるんだ?えっ?それはワタシが保健委員だから。
乱太郎こっち手つだって。
今行く。
はあ〜。
村に帰ってたんぼやらんと…。
本当にほうっておいてよいのかね?あのへんは水をかぶってないからもえるぞ。
だいじょうぶです。
というかあぶないですから火なわを持って近づかないでください。
逆転を弱点にね。
(団蔵金吾)弱点を逆転。
火をつけられたらたいりょうの火矢がとび出すようにしておいたんです。
すごくいっぱい。
もったいなくない?もうたいりょうの。
しかも推進式の大国火矢です。
たいたいたいりょうにです。
少しでいいじゃん。

(5人)たいりょうの火矢がふり注ぐことになるのです。
1本いくらだよ。
この家はきけんなんですってば。
ワシは動かん。
放せ放せ!斜堂先生!
(斜堂)あれ〜?火矢ではなく…。
逆茂木ごととんでったやないか〜!持ってけドロボウ!うわ〜っ!地味な狙撃手かぎょうがアホらしくなってくるな。
うん?ケガした人!手当てするからえんりょなく投こうしてください!保健委員からのお知らせで〜す!よっかっこいい!保健委員長代理!もう〜。
お代はお後で。
味を見てってください。
人犬一体のこのみょうぎお代はお後。
見ないとそんだよ。
いくさは体がしほんだ。
お代は後後!どんどん食べて。
お一ついかが?お客さんかみいたんでますね。
トリートメントします?ああいくさも長いからな…。
お殿様もお一つ。
お代はお後で。
お主かわいいのうあら〜こちらお上手。
フッゲテモノずきよのう。
殿〜!なんだ。
ドクタケの軍ぜいが国ざかいをこえてわれらが領内に侵攻中!今お城は空っぽでふせげません!なんで城が空なんだ。
…って園田村に行かせた!いかん!今すぐ兵をまとめて城へ急げ!
(食堂のおばちゃん)おのこしはゆるしまへんで〜!
(タカ丸)そのかみで行きます?何?わ〜っ!ななななんとかせい!すわってください。
急げ!急ぎはりょう金わりましです。
お客さ〜んおかんじょう今計算させますね。
急ぎじゃ今度にせい!動かないで。
ツケですか〜?じゃあ後でせいきゅうするのでここにサインください。
でないと地獄の底まで追いかけますよ。
う〜んええい!あとここと…あっここも。
かみゆい代も入れといてください。
え〜いオマエらぼるんじゃないぞ!
(タカ丸)動かないで。
はいできました。
どうも〜。
園田村はじめ15村の制札たしかにいただきました。
制札?あ〜っ!しゅいんまでおしてある!祐筆さんにもらっといたんです。
このせいきゅう書の山にハンコくださらないとアタシ帰りませんわよ。
さあその三文ばんでいいんでポンポンおしてちょうだい。
ほらほらおして。
や〜だこちらよく見るといい男。
きりつはどうなっとる?
(忍術学園一同)制札ありがとうございました!お主ら!?黄昏甚兵衛様村々はもう十分なだいかをはらいました。
父上口べに…。
うん?おお。
伝子さん男なの?甚兵衛様手に入れた領地が大事ならむさぼってはなりませぬぞ。
ヘムッ!りょっ領地とな?アナタがオーマガトキから内密にもらい受けた15の村のことです。
(一同)ワタシたちが全部の村を回ってひみつをしゃべっちゃいました!ひみつはいつかもれるもの。
さて今はお急ぎのご様子。
これいじょう引き止めますまい。
あ〜…クッ!ポツネ〜ン。
わあっ!
(戸部)ゆらり。
うわ〜っ!
(くの一たち)いや〜!うわ〜っ。
喜三太。
うん?え〜い!うわっあ〜っ!やめろ〜!自分の村を売るなんてしんべヱににてるくせになんてひどい殿様なんだ!
(一同)うっオエ〜ッ!取った〜!オーマガトキ城主のフンドシ!うん喜三太夏休みの宿題ごうかく!ヘムヘム!
(わらい声)
(くの一たち)オエ〜ッ!よごれてないぬのがあってよかった。
フンドシほうたい使い切っちゃったから。
今ごろ喜三太どうしてるかな?そういや庄左ヱ門と伊助もな。
だいじょうぶ。
きっとみんな元気だよ。
なんでわかるの?主人公のかん…かな?
(一同)ダ〜ッ!アッハハハ…。
乱太郎。
あっ伊作せんぱい。
あの人やくそく守ってくれたね。
あっそうでした。
チョットコナモンさん。
ザットコンナモン!
(いびき)
(雑渡)園田村の薬草はよくきくな。
忍術学園の作戦をりようするつもりで村から手を引いたんですね。
それだけでもないさ。
者どもドクタケがしばらく立ち直れないよう身ぐるみはいでやれ。
ただしけっしてきずつけるな。
うん?保健委員が悲しむからな。
足をそろえてすわらないでください。

(わらい声)
(カネの音)ヘ〜ム!2015/03/01(日) 01:30〜02:48
NHKEテレ1大阪
劇場版 忍たま乱太郎 忍術学園全員出動!の段[字]

現在Eテレで放送中のアニメ「忍たま乱太郎」初の長編映画化作品。忍術学園の夏休みの宿題で、大トラブルが発生!乱太郎たちは大事な友達を救出することができるのか!

詳細情報
番組内容
忍術学園の夏休みの宿題で、大トラブルが発生! 事務員・小松田秀作のミスで、忍たまたちの宿題が入れ替わってしまったのだ…。そんな出来事が発端となり、オーマガトキ城とタソガレドキ城の戦にまで発展してしまう。忍たまたちは、2つの軍を相手に、侵入したり調査したりと大騒ぎ。忍術学園最大の危機! はたして、乱太郎たちは大事な友達を救出することができるのか?
出演者
【声】高山みなみ,田中真弓,一龍斎貞友
制作
〜総合ビジョン制作〜

ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ
映画 – アニメ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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