韓国市民団体 米高官の歴史問題発言を批判
【ソウル聯合ニュース】韓国の複数の市民団体が4日午前、ソウルの米国大使館近くで記者会見を開き、シャーマン米国務次官(政治担当)が歴史問題をめぐる韓国、中国と日本の対立は3カ国すべてに責任があるという趣旨の発言をしたことについて、謝罪を求めた。
市民団体の関係者は「シャーマン次官は韓中日3カ国の責任だと述べたが事実上、韓国と中国に対する発言だ。過去の歴史を隠蔽(いんぺい)、歪曲(わいきょく)する日本の安倍政権の立場をかばう危険な発言だ」と指摘した。
ソウルの日本大使館前で開かれた水曜集会(旧日本軍の慰安婦問題解決を訴える定例の集会)でもシャーマン氏の発言に対する批判が相次いだ。
毎週水曜に同集会を開催している韓国挺身隊問題対策協議会の関係者は「歴史の葛藤が韓中日の問題だと発言したことは非常に不適切だ。過去の歴史問題は日本政府の問題であり韓中の政府には該当しない」と述べた。
また、「シャーマン氏が既に明白な戦争犯罪として明らかになった慰安婦問題をめぐって韓日が論争を繰り広げていると表現した。慰安婦問題を論争にこきおろしたのは妄言だ」と批判した。
シャーマン米国務次官の発言について謝罪を求める市民団体=4日、ソウル(聯合ニュース)
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