伝える力2(著者:池上 彰)を読んでみました。
人はわからないと不安になる。
分からないことが大きな不安になると書かれています。人はわからない、どうにかして自力で答えを導きだそうとします。分からないことへの解決として、検索エンジンというものがあります。分からないことへの解決となる情報を見つけ出し、理解する。
検索エンジンを使って調べようとしますが、目的のコンテンツへ辿り着いても、コンテンツ内には検索者もわからない単語もあります。分からない単語が出てくると、その単語の意味を理解するために、検索エンジンを利用します。
さらに分からないことがあると、さらに検索エンジンで調べます。さらに分からないことは調べる・分からないから調べる・分からない調べるの繰り返しになることもあります。無限ループ。
コンテンツを制作するのであれば、検索者を受け入れること・理解することは大事であると気が付かされます。分からないことは、検索者が辿り着いたコンテンツで全て解決できるようにしたいものです。
検索者が理解できない情報となっている場合は、コンテキスト(文脈・背景)を含ませる必要がある。
自分がわからないことは相手もわからない。
テレビカメラの前で、相手(専門家)の言ったことが意味が分からなくて、「その意味は何ですか」となかなか言えない。
検索エンジンの検索結果内では、完成されたコンテンツが表示されるので、直接で「その意味は何ですか」と問いかけても、返答はない。(もちろん、未完成のコンテンツもある)
だからこそ、文章を作る際は、検索者と制作者の理解を共有しておく必要がある。
Webサイトを運営していくにおいて、利用者を受け入れ理解することも大事である。ここは、WEBマーケティングで、TwitterやFacebookを利用する意味も説いているのではないかと思う。
相手に「話の地図」を渡すことが大切。
分かりやすく解説するには、「話の地図」を渡すことが大事だと書かれています。これは、コンテンツの制作をする・WEBマーケティングを行う際には、「地図」が必要であるとも言えます。
地図がなければ、自分も理解できないし、相手も理解できないです。迷子となってしまうでしょう。
そのため、思考を記録・可視化するために使う「マインドマップ」を使うと良いです。フリーソフトでダウンロードできるマインドマップで、対応できます。
マインドマップを使うことで、自分の頭の中にある思考をまとめやすくなります。まとめることで、他者にも伝わりやすくなる。
分かりやすい教科書では困る人がいる。
分かりやすい教科書というのは、世の中にたくさんあります。
テーマの最後の方で、「”どこに向けて作っているのか”と、愕然しました」ということが書かれています。
世の中には、たくさんの情報があります。既に世の中に出回っている情報や、眠っている情報もあります。
検索結果内で、表示されたコンテンツが、分かりやすく解説していたとしても、改めて身近な人から教えられて初めてきちんと理解することもあります。人というのは所属欲求というものがありますし、群れで行動したくなるものです。身近な人とは同調したくなるものです。
SEO技術者であれば、世の中の既に出回っている情報や眠っている情報を、検索エンジンの検索者に対して、コンテンツとして最適な状態にするのが、任務で”も”あります。人によって価値観も違えば、検索行動もバラバラで大変です。
人として、最低限の行動があるとは考えています。
検索エンジンを学習させるのが、SEO技術者の任務で”も”あります。その先には、検索者(他者)がいることを忘れてはいけないです。外部リンクというのも、ウェブページ自体を評価し、最適化させるのは必要なことです。(外部リンクというのは、ポジティブ・ネガティブな感情を、同じように評価してしまうところはあります。)
(ここで、ブラックハット・ホワイトハットという論争というのは、興味ありませんし、必要ないと認識しています。そもそも人というのは”共存体”であるという認識です。)
検索エンジンを利用する人に最適化(学習する・理解する)しないといけないはずが、まずは、検索エンジンに対して学習しなければいけないのでは、本末転倒です。けれども、検索エンジンを経由して、利用者(検索者)に届けなければいけないのは、SEO技術者として仕方のないことだと思います。
最後に
伝える力という書籍を読みましたが、池上彰氏は、テレビ番組などで多くのコンテンツに携わっています。
テレビ番組ではないですが、WEBや検索結果上であっても、コンテンツの制作には、「伝える力」というのは必要になります。企業であっても、個人であっても、サイトを情報に発信のために使っているところがほとんどです。
WEBサイトであれば、やはり伝えるためのライティング(書く)技術は必要になってきます。