ひるブラ「究極の“急須”でお茶はいかが?〜愛知・常滑市〜」 2015.02.24


生字幕放送でお伝えします≫見てください、こちらの坂。
地面や壁が装飾されていて鮮やかですよね。
こんにちは!ここに埋まっているのは実は焼き物なんです。
井上さん、こちらにあるものなんの焼き物だか分かりますか?≫これ、なんですか?つぼ?≫ちょっと惜しかったですね。
実は、これは焼酎の瓶なんです。
≫なるほど。
すごい数!≫かつて焼酎の瓶として使われていました。
そして、こちら井上さん井上さん、なんだと思いますか?≫土管?≫正解です!さすが、井上さんです。
土管が壁に埋まっているんですよ。
そして地面に目を向けてみると焼き物が、埋め込まれています。
≫全部、焼き物。
≫まさに焼き物のまちなんです。
今、私がお邪魔しているのは全国でも有数の焼き物のまち。
愛知県常滑市です。
ここは、平安時代末期から続く焼き物の産地で町には至る所にかまどの煙突が見られます。
≫きれいな色してるな、これ。
すごい、和って感じですね。
≫ありがとうございます。
いただきます。
まろやかでおいしいです。
このおいしいお茶に欠かせないものといいますとこちら、急須ですよね。
ここ、常滑市は焼き物で有名なんですけど中でもこの常滑焼の急須は全国的にも大変有名な産地なんですよ。
実は最近、大学の研究でこの常滑焼に使われる土がお茶の味をまろやかにしてくれることも分かったんですよ。
≫そんな、土で味が変わるってことですか?≫変わるんです。
急須次第で味が変わりますよ。
井上さんこの赤茶色っぽい感じの急須ってちょっと懐かしい感じっていうか見たことありません?≫おばあちゃんの家で見たことはありますけどね。
≫そうですよね。
この常滑焼の急須、この色が特徴なんですけど昔から、そして現在に至るまでずっと使われている大人気の急須なんです。
息の長い急須なんです。
その人気の秘密なんですけど使い勝手のよさにあります。
特に見ていただきたいのがお茶の切れのよさなんです。
ちょっと注ぎ口に注目です。
では、お願いします。
≫垂れない!すごい!≫普通って、ここにちょっと垂れちゃったりしませんか。
全くないんですよ。
これ、茶切れなんですけど茶切れがいいんですよ。
気持ちいい、いいでしょ?生まれて初めて茶切れという言葉を使いました。
≫なんでこんなに茶切れがよく使い勝手がいいのか今日はその秘密をご紹介していきます。
ありがとうございました。
ごちそうさまでした。
≫柘植さん!≫見て、後ろに猫もいるよ。
≫のどかな風景ですよね。
本当にここは町の至る所に焼き物がたくさんありますよね。
≫こちらにもたくさん焼き物が並んでいますよ。
≫いろんなふうにして楽しんでる。
お店だけじゃなくていろんなお宅のお庭にいろんな焼き物が埋まってたりとか蜂になったりとかして楽しいんですよね。
焼き物の散歩道といわれていて大体、1.6kmくらい続いているんですよ。
≫そして井上さん。
なんか見えてきましたよねなんだか分かりますか?≫焼くところですか?≫さすが、井上さんです。
ただの窯ではないんですよ。
≫ちょっとここ、見てみましょう。
これ、登窯
(のぼりがま)といいます。
中を見るとぐっと登っていくの分かりますか?これは登窯といいます。
国の重要有形文化財に指定されていまして大変貴重なものです。
1970年ごろまで実際に使われていたんですよ。
≫今は使われてないんですね?≫今は使われてないです。
地元の職人さんたちが共同でここを使用していたんですね。
≫かつてはこんな大きなところで急須を焼いていたんだそうです。
こういう歴史あるものが普通にポンと町なかにあるところがまた、焼き物のまちらしいですね。
≫先ほど観光客の方もたくさんいて。
≫常滑焼の急須、何が違うかそのこだわりを今日はご紹介していこうと思います。
≫こちらです!こんにちは。
≫ふだん体験ができるところなんですけどちょっと、職人技を見せていただこうと思います。
≫店内にもたくさんの焼き物がずらりと並んでいます。
≫いろんなものがありますよね。
≫こんにちは。
≫こちら、常滑焼の急須を作って50年。
急須職人の村越風月さんです。
今、作ってらっしゃいますのは急須の胴体、胴の部分です。
使いやすい急須には条件がありまして。
まず毎日使うものですから軽いほうがいい。
ただ、壊れないためにはそれなりの丈夫さ厚さもいるという。
そのちょうどよい厚みにするのが職人の技なんですよ。
≫村越さん、その断面図見せていただけますか。
≫いいですよ。
≫今日、特別に断面をどれくらい薄いのか見せていただけるという。
まだ形、作りたてですからね。
≫井上さん、見ていただくと分かりますかね?≫断面だけでも、きれいやし。
≫すごく薄いんですよ。
そして、この厚みがすべて均一になっているということでこれが職人技になっています。
≫風月さん、すごいですね。
≫風月さん、すごい方なんです。
そして井上さん。
不思議に思いませんか?常滑焼の特徴は赤茶色の急須なんですがこの土、全然あかくないですよね。
≫全然あかくない。
なんで?≫常滑焼の急須は朱泥
(しゅでい)という土を使うんですけれどもその土自体はあかくないんです。
ただこの土、普通のものよりも鉄分が多いんですね。
なので、焼くときに鉄と酸素が結び付いて最終的には焼くとあかくなるんですよ。
≫焼いた色が、あの色なんですね。
≫焼くと、こちらの急須のような色になるんですが。
≫全然違うもんな、色が。
≫常滑焼の急須は、もう1つ手間をかけている部分があります。
それが、こちら。
この辺り…分かりますかね?≫穴開いてる。
≫そうなんです。
この茶こしの部分も土で作っているんです。
≫普通ね、茶こし別っていうのはありますけど。
こちらは、すべて土で作るというこだわりがあるんですね。
≫これがあるから、茶切れがよくなるんですか?≫お茶の味のほうに関係があって茶切りはこのあと、ご紹介しますよ。
まず、茶こしのことについて村越さんに伺っていこうと思います。
≫今、茶こしを作っていらっしゃいます。
今、手元見ていただくと茶こしを1個ずつ穴を開けているんです。
全部でおよそ260個、開けます。
≫全部手作業ですか?≫手作業ですよ。
≫大変。
≫村越さんそれ大変な作業なのになぜ手作りにされるんですか?≫やっぱり、ろくろで作った手作りの急須には手で開けてひずみのある穴もあって。
それが調和がいいかなと。
そうすると味もね土によって大変おいしく出るということで土にこだわっています。
≫味がさらにまろやかにね。
≫同じ急須でも1つずつ違うということですね。
微妙には…。
≫一つ一つ表情が違うんです。
そして、急須はパーツが多いんですよ。
こちら、ご覧ください。
全部で5つ。
これを組み合わせてやっと1つの急須になります。
実際に組み合わせていただいてもよろしいでしょうか。
≫ぜひ、見てください。
≫これだけ数ありますから大変、繊細な作業ですからちょっと注目していてください。
まずは茶こしですね。
≫のりの役目になるんや、それが。
≫そうなんです。
≫大変、これは細かい作業やね。
≫でも、ピタッと貼るというところがすごいですよね。
≫さすが、職人技。
≫ずれないんです。
≫職人技を間近で見るとちょっと息を潜めてしまうんですけど、続いて注ぎ口をつけていただきたいと思います。
≫くっつくの?これ。
≫見ててください。
≫ホンマやぴたってくっつくもんやな。
≫微調整しながら整えていくわけですね。
そして、いよいよここから茶切れの注ぎ口。
ここをカットするんですね。
お茶の切れ味を左右します。
取り付けるときは角度にもこだわりがあるんですよね。
≫カットして、ちょっと平行じゃないというか…。
≫素人目には全く分からない。
≫村越さん、ちょっと口の部分が角度がついているんですね。
≫ちょっと斜めになっているんです。
分かるかな?≫プロしか分からないでしょこの誤差。
≫まさに職人技なんですよ。
茶切れのよさは注ぎ口の角度なんですが注ぎやすさにもこだわっているんです。
それが、こちらになります。
三角定規で角度を…。
≫ちょっと中に入ってるの分かります?≫内側にというか、まっすぐに斜めなんですね、注ぎ口が。
≫そうなんです。
わざと直角ではなく88度くらいにしてるんですね。
≫なんでなんですか?≫これは、注ぐときに人が持ったときに内側に注ぐという。
それには88度くらいのそのぐらいの内側に作ったほうが使いやすいということです。
これが使いやすさにつながっているんですね。
≫いよいよ秋元さんが茶切れ体験ですよ。
≫気持ちいい!≫本当に垂れない!≫そして、茶切れもスパッとしていてとても気持ちいいです。
≫村越さんありがとうございました。
≫毎日使うものだからこそしっかり手間暇かけて作っているんですね。
≫井上さん、どうですか?この技。
≫本当、ふだん使ってるものにそんな細かな技術がたくさん含まれているというのは知らなかったですね。
≫本当そうですよね。
続いては常滑焼の最高峰の急須があるところをご紹介しましょう。
≫それがこちらのお店です。
お邪魔します。
こちらも雰囲気があるお店なんですよね。
ここは、かつては20年ほど前まで盆栽の鉢を作る工場だったところを改装して今は焼き物店になっています。
いろんな作品が並べられていますよね。
急須、見たいですよね。
2階には常滑焼の急須ばかりを集めた専門店があるので行ってみますね。
こちらには、いろんな作家さんの作品があるんですよ。
今は13人の作家の200点ほどの急須が並べられています。
まずそちらを見ていきましょう。
≫こちら、たくさんの急須が並んでいます。
どれも味わいのある急須ばかりですよね。
好みの急須ありますかね井上さん。
格好いい感じしますよね。
≫僕、急須持っていないので。
こういうの見ちゃうとほしくなりますね。
じゃあ、これって頼んでいただいたら…。
≫私がお届けしたいと思います。
そして、井上さんちょっと見てください。
こちらの急須。
あかくないですよね。
≫黒い。
≫これは同じ朱泥あかい土を使ってるんですけど焼き方に工夫があるんですね。
焼いてからいぶすとこの色になるそうなんです。
≫焼き方ひとつで色が変わるんだ。
≫ここの口を見るとあかい部分が残ってて凝っているデザインですよね。
こういう工夫もしていろんなデザイン、そして色も編み出してるわけなんですね。
≫そして、こちら。
この小さい急須。
なんで小さいか分かりますか?≫理由があるんですか?≫この小さいのは玉露専用の急須なんですよ。
本当に小さいんです手のひらより小さいですね。
≫そうやって、お茶の種類とかいただき方に合わせ急須もさまざまあるわけなんですよね。
≫この玉露用の急須は1万円から4万円の価格になっています。
≫それはやっぱり最高峰の急須やからこそそれ相応のお値段がするということですね、やっぱり。
≫でもこれが最高峰ではないんですよ。
≫まだあるんですか?≫今から見せていただきましょう。
≫こちらの店主の杉江恵子さんです。
≫こちらでございます。
≫どんな急須が出てくるのかお楽しみにです。
≫こちらでございます。
≫美意識の高い、井上さんいかがですか?≫雰囲気があるのと今までのやつと違って1本1本細かい線が入ってますよね。
≫なんと、人間国宝の三代山田常山さんが作った急須なんです。
このお値段、なんと30万円。
≫高い!≫それほどの価値があるんですよ。
たくさんの急須を見てきた杉江さんこちらの急須にはどんな魅力があるんでしょうか?≫山田常山さんは日常使いの急須を芸術の域まで高められた方でございます。
こちらはすごく繊細な技法の中にも、おおらかさとか大胆さがあってとっても味わい深いかと思います。
≫急須が芸術の域まで達したということですよね。
貴重なものありがとうございました。
人間国宝を生み出した常滑なんですけど新しいスタイルに挑戦している作家の皆さんもいらっしゃるんです。
≫こんにちは。
よろしくお願いします。
まずはこちらから見ていきましょう。
いかにも女性が作ったという急須なんですがふたのところに、クマさんが載っています。
かわいいですよね。
≫これ欲しい!≫最近はクマさんをモチーフにたくさんの作品を作っているそうですがなぜ増田さん、クマさんをモチーフに作っていらっしゃるんでしょうか?10年ほど前にたまたま見つけた縫いぐるみがとっても、なんだか愛らしくてそれからクマにはまって生き物のクマも全部好きになっちゃいました。
≫急須にクマですか?≫でも、なんのアイテムにでも結構、クマはつけてしまっています。
≫井上さんお気に入りの急須ですね。
続いていきましょう。
こちらの急須は形が丸くてちっちゃいんです。
また、黄色が目を引きますよね。
こちらの急須を作った伊藤さんは26歳の若手のホープです。
この色はどうやって考えたんでしょうか?≫ふだん使っている朱泥土でほかに何かできないかと思っていろいろブレンドして試してみた結果の1つでたまたまこうなったっていう感じですね。
≫偶然、土をブレンドしたらできた色。
≫きれい!≫そして、お隣ですね。
デザインは今風なんですけれども伝統的な技を使って表面を削って水玉の模様をつけています。
お作りになった方は63歳の堀田さんです。
かわいいデザインですね。
≫これ、女性にきれいだなかわいいなと思われるように特に私の急須を使ってもらえるような工夫をして作りました。
皆さんに見てもらえればありがたいと思います。
≫若い女性の意見も取り入れながら考えたんですよね。
≫そうです。
≫こうして年齢も性別もさまざまな皆さんが刺激しあいながら新しいものを作っているんですよ。
≫ひと言に急須といっても全然違うんですね。
日本っぽいものがあれば外国っぽいものもありますし。
≫そうですよね。
伝統を生かしつつもどんどん新しくなっていってるんですね。
皆さんも、ぜひ井上さんも秋元さんもぜひ、急須でお茶を楽しんでください。
(エマ)勝手に引き出し開けないで!2015/02/24(火) 12:20〜12:45
NHK総合1・神戸
ひるブラ「究極の“急須”でお茶はいかが?〜愛知・常滑市〜」[字]

赤茶色が特長の常滑焼の急須。今も100人ほどの職人が窯と向き合っている。常滑急須に隠された職人のスゴ技とは?若手作家が生み出す、おしゃれに進化した急須もご紹介!

詳細情報
番組内容
【ゲスト】秋元才加,【コメンテーター】井上裕介,【司会】柘植恵水 〜愛知県・常滑市から中継〜
出演者
【ゲスト】秋元才加,【コメンテーター】井上裕介,【司会】柘植恵水

ジャンル :
バラエティ – 旅バラエティ
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
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