まさかお前が先に逝っちまうなんてな。
不摂生な俺の方が先に逝くとばかり思ってたよ。
料理に洗濯家の事もお金の事も全部あいつに任せっきりだったしな。
おお通帳通帳。
あったあったあったあった。
え〜…ん?意外とたまってなかったなあ。
はあ…この年でひとりになってこれから俺はどうやって生きていったらいいんだろう。
はあ…。
今ひとり暮らしの高齢者が急増しています。
その数は今年600万人を超え今や高齢世帯の3割以上が単身世帯なのです。
会社時代のつきあいもとっくに切れてるしかといって近所の人たちとも親しくしてなかったしな。
俺病気になったらどうなるんだろう。
このまま死んだら誰にも気付かれない?いやいやいやいやいや怖い怖い怖い怖い…。
何だこれ?「ひとり死」?「孤独死」ではなく「ひとり死」。
ひとりで最期を迎える人が増える今広がる新たな人生の締めくくり方です。
人生の最期をどう迎えたいかをあらかじめ自分自身で決め死後のさまざまな片づけやそれを託す人を準備してから亡くなる事です。
2か月前80歳でひとり死した男性。
遺品の整理のしかたや誰に自分の死を伝えるのか全てを生前に決めてから亡くなりました。
ひとり死への備えを手伝うNPO。
死後の片づけに加え病気や介護など生前の不安についても解消するサポートをしています。
依頼者は自分で決めた事が希望どおりに進むようスタッフに手続きなどその後の一切を託します。
「ちゃんと備えればひとりで死んでも大丈夫」か…。
ほんとかなぁ。
こんばんは。
「金曜eye」です。
単身の高齢世帯が増えている中でまさに冒頭ご覧頂いたドラマと同じような不安を抱いていらっしゃる方も多いかとは思います。
一方で今単身ではないという方にとりましてもこれ決してひと事ではないんですよね。
例えばご夫婦で暮らしてらっしゃる方も配偶者に先立たれたらどうでしょう?あるいは子供がいらっしゃるという方もそのお子さんが独立したらと考えますと誰でもひとりで死を迎える可能性があるわけですね。
そこで今日の番組のテーマはこちら「ひとり死」にいたしました。
ちょっとこの言葉聞いた事あるなという方もいらっしゃるかもしれませんが今日のこの番組では分かりやすくこのように定義してみました。
まずは人生の最期をどう迎えたいのか。
例えば家で亡くなりたいのか病院で亡くなりたいのか延命治療は受けますかお墓はどうしますかという事をあらかじめ自分自身で決めてしかもそれを誰に託すかまで準備してから亡くなる事です。
これまでひとり暮らしの死といいますといわゆる孤独死のように暗いイメージがあったかとは思いますけれども多くの人がひとりで亡くなる時代になる中でそれでは困りますよね。
ですから今日は是非皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
ただそうはいいましても実際にじゃあ私自身の事を考えてひとりで死んでいって大丈夫かなと考えると不安がありますよね。
番組が行ったアンケートも見てみましょう。
20代から80代の2,800人余りが回答して下さいました。
何が不安か伺ったところ上の青の2つは生前ですね。
介護や医療が不安だ。
下の緑3つは死後の不安です。
相続はお葬式はお墓はなどとの不安が多く見られました。
具体的な記述も読んでいきましょう。
更に31歳という若い女性も心配なさってます。
…などという不安を抱えている事が分かりました。
ではどうすればこうした不安を取り除く事ができるんでしょうか。
ひとり死への準備を始めた人をご覧頂きます。
都内の団地でひとり暮らしをしている…益田さんがひとり死の準備を始めたのは5年前です。
娘をがんで亡くした事がきっかけでした。
娘の美紀さんです。
益田さんは30代で離婚。
以来女手一つで美紀さんを育て上げました。
老後は美紀さんに頼ろうと思っていましたが5年前突然亡くなりました。
深い悲しみの中ひとりで老後に向き合う事になった益田さん。
そんな時テレビで知ったのがひとり暮らしの高齢者をサポートするNPOでした。
単身高齢者の増加に伴いこれまで家族が担ってきた老後や死後のサポートを有料で引き受けています。
契約者は2,700人に上ります。
例えばひとりで生活ができなくなった場合NPOは本人に代わって介護保険の手続きや入院施設の入所などを手配します。
認知症などで意思を表明できなくなっても希望どおりの医療が受けられるようにします。
そして亡くなったあとは本人が望んだ葬儀・納骨などを行います。
サービスは契約に従って行われます。
生活支援や介護など生前の事。
葬儀やお墓など死後の事。
項目は80以上に上ります。
娘を亡くしひとりになった益田さん。
自分の最期の在り方について一つ一つ決めていきました。
例えば終末期の医療について。
認知症などでひとり暮らしができなくなった場合は…。
「将来体がきついと感じるようになったら自分の経済に見合った老人施設に入りたいです」。
そして死後は火葬して娘と一緒の墓に入れてほしいとしました。
契約の内容は状況によって何度でも書き直す事ができます。
費用は全部で100万円。
月19万円の年金暮らしには大きな負担でしたが高いとは思わなかったといいます。
備えていたとおりにひとり死を迎えた人がいます。
去年11月NPOのスタッフは川崎市の市営住宅を訪れました。
契約者の男性がこの部屋でひとりで亡くなったのです。
生涯独身で電気関係の会社に勤め10年前にNPOと契約していました。
契約書には電気やガスを止める指示や自宅までの詳細な地図が残されていました。
年金関係健康保険関係介護保険ですね。
スタッフは吉川さんの契約書を確認しながら手続きに必要な書類を探します。
(取材者)それ全部ですか?そうですね。
吉川さんが残した言葉です。
「好きな事をして世間の習わしにとらわれない。
何も残さずこの世から消えれたら理想」。
遺骨は希望どおり火葬後に骨を拾う事なく処分されました。
吉川さんが親族以外に自分の死を知らせてほしいとしていた所がありました。
ハイキングクラブの友人たちです。
クラブの会長前原昭次さんです。
吉川さんの希望どおり全ての手続きが終わったあとその死を知りました。
(前原)こちらが吉川さんでこれが私ですけども。
毎月のように酒を酌み交わす仲でした。
それではスタジオのゲストの皆さんをご紹介します。
舞台やドラマでひとり暮らしの役も数多く経験なさってますね。
渡辺えりさんです。
よろしくお願いします。
そしてお隣は人生の終わり方をテーマにした作品もあります映画監督の周防正行さんです。
よろしくお願いします。
お二人はこのVTRどうご覧になりました?いやあ最後の方がすごく哲学があるじゃないですか。
でもああいうふうにきちっと遺言を書いて準備できるってなかなか難しいと思うんですよ。
今までは友達の死に目にもあいましたし何度もみとったりしてああ死というのはこういうものだなって自分で分かってるんですけど今度はいよいよ自分が死ぬ。
いつ死んでもおかしくない年ですよねもう。
だけど何ていうの自分の整理みたいの何一つしてなくてそれで周りの人に迷惑かけるおそれもありますよね。
おっしゃれる範囲でひとり死の可能性は?ありますね。
だって子供がいないのでいつ死ぬか分かりませんけど舞台の上で「ああ!」とか言って死んだらばそれで幸せだけどもそうとは限りませんから覚悟しなくちゃいけないんだなと思って今ちょっとう〜んと思ってますね。
周防さんはどうでしょう?今出てたNPO法人ですかそういう事で自分がどう死ぬか不安がある中で一つ一つ決めてひとりの方がそれでその不安を解消すると日々今生きるっていう事にきっと一生懸命になれる集中できるそういう意味でありがたいなと思いますね。
その準備をした方が集中できる?…という方々でしょう。
全然関係ない人だっていてそれはそれで死んだあとは知らねえよというのもありだと思うんですけど私は死んだらみんなに迷惑かけてしまうとかそういう事でとても不安に思ってる人はああいう所を利用してどう死ぬかというふうに自分で納得するそれをきちんと約束しておく事で逆に生きてる日々一日一日を楽しむ。
どう死ぬかというよりもどう生きるかにつながってくる。
でもひとりで考えなきゃいけないんですよね。
でも相談に乗ってくれるじゃないですか。
そのあたり専門家もいらっしゃるんで詳しく聞いていきましょうか。
単身高齢者の暮らしにお詳しい第一生命経済研究所の小谷みどりさんです。
よろしくお願いいたします。
何でも答えて下さいますのでどんどん質問して下さい。
友達が亡くなった時というのは本当に私と娘さんと2人でみとったんですけどもその時その前にどういう葬儀を出していいかとか何も言わないで亡くなりますよね普通は。
それでどういうふうなどの宗教か何かも何も分からなくて。
普通に頼もうかと思ったらその旦那さんが実はこの宗派でやってほしいという意思を持ってた。
それを確認できたんでその宗派であげられたとか実際そういう事があったんですよ。
そういう事でもめた場合ってひとり暮らしの場合はどうなるんです?ですから亡くなったあとの事はどうでもいいっていう方もいらっしゃいますよね。
残された人に周りの人にお任せしますという方は何も考えなくていいと思いますけどやっぱり亡くなったあとこうしてほしいという思いがある人は元気なうちに周りの方とかこういうNPOに言っておく必要がありますよね。
でないと亡くなったあと誰もその亡くなった方の意思が分からないとなるとどうしていいのかが分からないですよね。
あのNPOというのは増えてるんですか?そうですね。
この20年間で少しずつ増えてきてますね。
やっぱり昨今の終活ブームがありますから。
終わりの活動の方の終活ですね。
死の迎え方を考えておきたいという人たちが増えていますからやっぱり。
(渡辺)それをいくらぐらいで頼めるんですか?人によります。
NPO法人がやるサービスにもいろいろありまして亡くなる前の問題に不安に感じている。
例えば介護の問題とか医療の問題ですよね。
そういう問題に非常に不安を持ってらっしゃる方あるいは亡くなったあとの問題にすごく不安を持ってらっしゃる人。
さまざまですけれどもトータルで全部お願いするとなると100万円近くはかかります。
100万円近く。
皆さんからメールやツイッターで募集してますけれどもこんな意見も来てます。
「いろんな意味で余裕のある人じゃないと無理だよ。
だから孤独死した人が多いんじゃないか」。
お金で分けられちゃうのかという話とか100万円というところもありましたね。
費用は…あれ?違うの出しちゃいましたね。
不慣れだな。
今健康年齢が女性が73歳男性が70歳って言われてる。
すごく長生きの社会になったんだけども健康じゃない状態で10年ぐらい日本人っていなくちゃいけませんよね。
という事はそうなる前に準備しておかないと駄目ですよね。
うちの母なんかも認知症になっちゃってあれだけ気が利いて身の回りの事をやった人がもう分からなくなっちゃう。
それからでは何も決められないですよね。
認知症になってからではもう自分の意思をはっきり言う事ができなくなりますよね。
準備で言うとどういうものをNPO例えば頼めばやってもらえるのかちょっと一覧にしてみました。
このオレンジ色の方が生きている間のサポートをいろいろやってくれます。
緑は死後のいろいろ。
どうでしょう?お二人気になるところは?
(渡辺)私は部屋の片づけですね。
(小谷)亡くなったあとのですか?
(渡辺)すごく散らかしてるわけですよ。
こんな事不謹慎ですね。
こんな話するのは。
それでぱっと入って私が倒れてるとしますよね。
その時こんなに散らかってたのかと思われたくないです。
監督は…草刈さん掃除しないでしょ?そんな事ないですよ。
しますよ。
僕の方が危ないですよ。
それをきちっと整理してこの本はどこそことか。
あといろんなアクセサリーとか仕事で使ったものとかそれを捨てるのもったいないからあげるとか決めておかないともったいないという気もしますよね。
それをNPOがやってくれるんですか?そうですね。
これは亡くなったあとの事ですけど亡くなる前の事だと例えば入院する時に保証人が必要であったり手術する時立会人が必要ですよね。
(渡辺)ひとりだったらいませんね。
(小谷)そうですね。
だからそういうのを保証人や立会人を代行してくれるとか。
(渡辺)ひとり死というのはひとり暮らしの家でひとりで死んだ場合ですよね。
(小谷)そうですね。
親戚も家族も誰もいなくて近所に知り合いもいない人の場合どうするかという話ですよね。
認知症になる前に頼んでおかないともうそのまま亡くなるだけだって亡くなる時の孤独感の話ではないですよね。
ひとり死というのは。
そうですね。
でもこういう作業って全部今までは地域の人とか家族がやっていた事なんですよね。
これをやってくれる人がいない場合にやっぱりNPOのような家族以外の人たちにお願いしなきゃいけない人たちが出てきたという事ですよね。
それには100万円かかると。
そうですね。
変な話お金を準備できないという方もいらっしゃると思いますがどうすればいいんですか?例えば渡辺さんのように亡くなったあとの家の片づけが不安だという方はここだけお願いすればいいわけですよね。
遺品整理業の方と契約をすればいいわけですよね。
100万円かからないですよね。
家の中がどれだけ汚いかにもよりますけど。
(渡辺)今から片づけてます私は。
周防さんは気になるところありますか?僕は今ひとり暮らしをする老人になったとした時に多分サポートを頼むと思いますね。
ありがたいなと思うし逆に妻がいるから先に亡くなったらその妻の負担を考えたらやっぱり死後のサポートについてはある程度やっておかないと。
ただ僕言ってあるんですけどね。
もう僕亡くなっちゃったら面倒くさいから僕のもの全部捨てていいからと。
整理する必要ないからって。
じゃあ写真とか撮ったやつ全部捨てちゃうんですか?捨てて下さいって。
じゃあ取りに行ってもいいですか?それ面倒くさいですけど。
ですから事前におっしゃって頂ければ残された方もあるいはNPOという形になるかもしれないけど迷わないというところが大事なんですよね。
でも行政として何かやらざるをえなくなるというかそういうふうにもなるんじゃないですか?生前のこういったサポートについては東京都なんかも後見人を市民後見人という制度を導入していまして市民で後見人をする人を育ててるんですよね。
実はここまでひとり暮らしで家族がいない場合にどうしたらいいのかNPOという手もあるというところを見てきましたが実はひとり死への備えというのは家族がいる人の間にも今広がっているんですね。
議論の前提としてちょっと気になるアンケートの結果を見て頂きたいと思います。
悪いと思っちゃうという事ですね。
みんな自分が年取ると家族も年取りますでしょ。
このあたり背景に…せっかく家族だったら頼ればいいのにとつい思ってしまいますが背景に何があるのか実際に家族がいても頼らずにひとり死の準備を進めている方を取材しました。
都内でひとり暮らしをしています。
13年前夫が亡くなったのをきっかけにNPOと契約しひとり死の準備を始めました。
実は山口さんには都内に住む娘がいます。
しかし娘には頼らずNPOに自分の介護や医療葬儀から相続まで一切の手続きを託しています。
山口さんの娘久恵さんです。
都内の病院の看護師長をしています。
責任が重くなかなか休みも取れない仕事。
母親とはひとつきに1回電話で連絡を取るのが精いっぱいです。
当初母親が自分を頼らずひとり死の準備をしている事に抵抗がありました。
しかし今ではその決断もやむをえないと考えています。
この日1か月ぶりに久恵さんが実家を訪れました。
母親の山口さんが契約書について説明したいというのです。
終末期の延命治療について。
医療現場では家族の了解がないと自分の意思が通らない事もあるとNPOから聞いたからです。
山口さんが契約書に記した希望です。
何度も考え直し現在は苦痛を伴わない高度な栄養補給なら延命治療をしてほしいとしています。
これまで母親の死について考える事を避けていた久恵さん。
初めて母の意思の強さを知りました。
家族がいてもひとりでの最期に備える。
山口さんと久恵さん親子の選択です。
つまり全く薄情とかそういう話じゃなくもう事情がね。
やっぱり気を遣ってるわけですよね。
それを仕事としてやってもらった方がいい。
合理的だし娘にも面倒かけないんじゃないかと。
娘も実際興奮しちゃうかもしれないです。
医療機関に勤めていても。
ですから冷静な判断をしてもらうために書くという事ですよね。
しかも働いてらっしゃるとね気持ちでは親をみとりたいと思っててもなかなかね。
私なんかの仕事ですともう親の死に目にはあえないって言われてますからだから生きてるうちに会おうというふうにしてましたけど今度は自分の事を考えなくちゃいけないという事ですよね。
今まだ親の事を考えてる時期なんですよね私なんかは。
だけど自分の事として監督は考えられます?まあ自分の事として考えると僕もだからなるべく迷惑はかけないようにと思うからそういう事ができるならやりたいと思うんですけどでも一方死ぬ時は誰でも死ぬんだから死んだあと迷惑かけてもいいじゃないもう一生懸命生きてきてそういう迷惑は別にかけられても。
それが生きるって事なんだからかけられたら自分も死ぬ時かけてやればいいじゃないというぐらい死ぬ時は死ぬさというぐらいに思えた方が楽かなと思うんです。
思いの部分とちょっと離れるかもしれませんけど時代がそれを許さないというのもありますよね。
家族の形もやっぱり変わってきてね。
一緒に暮らしていればまだしも別々の世帯だとやっぱり離れて暮らす子供に迷惑をかけたくないと思ってしまうし何か自分に突発的な事があった時に子供はすぐに駆けつけられないですよね。
離れて暮らしてたり少子化だったりしてそれで面倒を見られる人も限られてるという事ですか現代は。
生物的な死の心配じゃなくて社会的な死の心配をみんなしてるだけでしょう。
死ぬという事は死ぬんだけど死亡届を出すという事はこれ社会のシステムの中の手続きを完了させるって事じゃないですか。
それはシステムの問題だからシステムの問題だったらそれに対応できるシステムでやればいいと。
本当はもっと生物学的な死とそれにまつわる感情としての死は本当に実は大事にしなきゃいけなかったはずなんだけど今皆が社会的な死にすごくいってるのかな。
終活って聞く…。
だから終活しながらその事に気付くという手がかりにもなる気はするんですよ。
だってこれだけの手続きって今のこういう社会システムだからやらなければいけない事ですよね。
それを果たせない事が心配になってるという部分もあるのかもしれない。
だから死亡届とか本当は出さなくてもいいんじゃないかという事ですかね本当は。
生物学的には全くそうですよ。
地にかえっていくという。
だから今年金の問題があるからうるさいんですよ。
共同体だから。
それで社会は回ってますからね。
ルールはルールですけど。
生きてるかどうか来てくれって郵便局は言いますからね本当に。
どういう事ですかって。
それは共同体の一員として生きてきた人間の責任として今死ぬ時にこれだけの事をしなければいけないっていう。
そこだけに目がいってるのがちょっとおかしいかなという所があるのかもしれません。
一方でアンケートの回答で面白いのがありました。
親側なんです。
親側ってみてもらいたいって言うかと思ったら66歳の女性は「母を介護した経験から大変だから子供にはもういいんじゃないか」と言ったり「子供は頼られても迷惑だと思います」45歳女性という。
(渡辺)難しすぎる。
こういういろんな事がごっちゃになってて整理していかないと話せない語れない問題ですねこれ。
これ今どうでしょう死を考える年代って何歳からかは分かりませんが例えば50代60代70代になっていった方たちが家族の形を変えてきたって所もあるじゃないですか。
核家族だったり。
そういう影響もあるんですか?しがらみから逃れたかった人たちが自分の死を考える?そうですね。
やっぱり自分で自立できる時には自由がいいに決まってますよね。
だからやっぱりしがらみを放棄して核家族化進んできたけれどいざ自分が自立できなくなった時にさあ大変。
頼る人がいなくなったというのが今の50代60代の実情なんだと思いますね。
こんな意見も紹介してみましょうか。
「どうも子や孫やひ孫に見守られながら死ぬのが幸せな死だという固定観念があるのかな」。
(渡辺)ドラマなんか見ても昔のドラマだと「お父さん!」とか言って集まって泣いたりしてるそのイメージですよね。
まさにそういうイメージを作ってきた方たちじゃないですか。
(周防)そんな事ないですよ。
全然違いますよね。
でもそうすると亡くなる側から見たら何か幸せな感じがしますよね全部集まって。
でも今はそういう事が許されない。
そのひとりで死ななくちゃいけないっていう事とその死後の準備という事とは違う事ですよね。
監督がおっしゃったように。
それ今日はどっちを語るんでしたっけ?どっちも語りますよ。
どっちも?だから私なんかはひとりで死ぬの寂しいなと思いますよ。
だから病院でお医者さんとか看護師さんにもみとられて死にたいって感じはしますけどね。
誰か見てるところで死ぬというのを感じたいと思うのはやっぱり役者をやってるからですかね。
でも死ぬ瞬間って病院にいてもひとりで死ぬ人の方が多いんですよ。
家族が間に合わなかったって。
だから私本当に間に合った。
私がみとって。
ちょうど家族が寝てて私がその場にいたっていう。
その親友の。
全部見られて私は本当に幸せだったと思うんですよ。
それで自分が死ぬ時の事も分かったんですよこれで。
それを親友が見せてくれたんだなと思って。
私はその時覚悟ができましたねひとりで死ぬ。
その親友をみとったのでああひとりでも死ねるってその時思ったけどやっぱりいざ死ぬと思うと怖いですね。
怖い。
すごく怖いですね。
監督怖くないですか?だって怖いですねといったって生まれて死ぬって当たり前で。
当たり前だって分かってても。
人は皆ひとりで生まれてひとりで死んでいく。
そうなんだけどそうなんだけど!そういう事を自覚すると…でも人はひとりで生きていけないでしょ。
だから生きてる時にいろんなコミュニティーだったり友達だったり夫婦だったり今だったら地域の集まりとかそういう所に行くわけですよ。
それは人はひとりで生きてひとりで死んでいくって事をきちんと分かってればより優しく大事にできるしそれを自覚する事はすごく大事だと思う。
自覚できない本当にもう。
親の死に目にもあいたいし分かってるんだけど。
昭和24年の「晩春」という映画だって最後笠さんは原節子さんがお嫁に行ったあとひとりでりんごの皮をむいてるじゃないですか。
あの孤独は…。
分かってるんだけどやっぱり親が亡くなる時はそこにいたいと思っちゃうし。
何かその…でも結局はひとりで死ぬんだなと覚悟してるけどやっぱり何かね親友の手を取ってこうやって私はよかったと思ってる。
残される人の気持ちですよね。
だから渡辺さんが亡くなる時にやっぱり渡辺さん周りの方がみとりたいって思う人が出てくるはずなんですよ。
そしたらひとりでは死ななくなるわけです。
だけどいつ死ぬか分からないじゃないですか。
そのために子供さんからは親をそういう不安に駆られたくないからNPOに契約しようというお嬢さんがいらっしゃったわけで。
でもちゃんとやってくれるんですかね?そもそもね死んだあと分かんないじゃないですか僕ら。
契約だけして…なんて事はないですか?もちろんNPOと契約した方はきちんとやらないといけないわけですけどでも本当にやってくれるかどうかという事が大事なのではなくてこの人に託して安心だと思える事がやっぱり死んでいく人にとって大切なんじゃないかなと思います。
やってもらわなくてもいいや。
知らないもん。
分かんないから。
ここまでひとり死への備えを自分なりにどうすればいいのかというところを考えてきましたがでもお話に出てる実際自分が体利かなくなったらあるいは認知症になったらとか考えるときれい事ではなかなか片づかない部分もあります。
後半はそうした状況にどう備えていくのか考えていきます。
おおっ有料老人ホーム。
サービス付き高齢者向け住宅か。
あっこっちは温泉付きだよ。
俺も体が利かなくなったらこういう所に行った方が安心かな。
でもあいつと長年暮らしたこの都心のマンション愛着もあるしなぁ。
でもやっぱり最期はここで死にたいな。
今夜はひとりでも安心して最期を迎える事を「ひとり死」と呼びましてどう備えるか考えておりますがここからは最期をどこで迎えたいのかという話をちょっとしていこうと思います。
病院がいいとおっしゃいました。
私はスイスの花園。
それならひとりでも何人でもいいじゃないですか。
死ぬ時でしょ?何かコマーシャルの撮影でハイジの格好してすごい花園で走ってた。
もう死んでもいいというぐらいの花園だったの。
ここでこうやって夢みるように死んだらいいんじゃないかと思ったんですよその時。
それを思い出しちゃった。
一番行きたい場所で?じゃなくて花園。
だから天国みたいな花園の中です〜っと息を引き取りたい。
それはひとりでも?今ひとりという事ですよね。
誰かに頼んでおけばいいわけですよね。
死にそうになったらそこに連れていってくれって。
お金かかるそれは。
周防さんはどこで亡くなりたい?場所よりお医者さん要するに社会的な死の問題ですけどちゃんと死亡というきちんと判断してくれる人がいる所で死なないとですね。
じゃあ病院かあるいはお医者さんが来てくれる形の。
自宅だったらやっぱりお医者さんがきちんと死亡という事を判断する。
だって自宅で死ぬと不審死とかそういうふうになって周りの人が悲しみに浸りたい所を事情聴取されたりとかそれってちょっとないだろうと。
自宅で亡くなると誰もいなければ不審死ですよ扱いとしては。
ちょっとアンケート結果を見てみます。
皆さんどこで最期を迎えたいですかと質問しました。
半数近くが自宅を選ばれてます。
病院と答えた方30%余りいらっしゃるんですがよくよく聞いてみますと自宅では無理だから病院かなと答えている。
つまりはかなうなら自宅で亡くなりたいという方が多分半数を超えるんじゃないかというデータが出ているんです。
実は今自宅でひとり死したいとたくさんの方が願ってるその思いを支えようという取り組みも始まっています。
岐阜県で暮らす大野笹枝さん92歳です。
末期の食道がんで入院していましたが住み慣れた家で過ごしたいとひとり自宅に戻ってきました。
大野さんが70年間暮らした自宅。
早くに夫を亡くしましたが裁縫の仕事をしながらここで2人の娘を育ててきました。
最期は愛着ある我が家で迎えたい。
大野さんの一番の願いでした。
大野さんの暮らしは医師や看護師介護ヘルパーなどさまざまな専門職が連携して支えています。
栄養を補う点滴や排せつの手助けは毎日訪問看護師に頼んでいます。
入浴は週に1回介護ヘルパーに来てもらっています。
緊急時にはひとりでも使えるテレビ電話で24時間助けを求める事ができます。
「ケアサポート岐阜25です」。
(看護師)こんにちは。
「大野さん」。
大野さ〜ん。
はい。
激しい痛みが襲った時などすぐに駆けつけてくれる仕組みです。
は〜いこんにちは。
こんにちは。
今日も寒いね。
お〜い。
あけましておめでとうございます。
おめでとうございます。
主治医の小笠原文雄さんです。
自宅で暮らしたいという大野さんの願いを聞き入れ体制を整えてきました。
(小笠原)92だもんね。
よく生きてるね。
(小笠原)よく生きてる。
特に力を入れているのは痛みの緩和です。
痛みが続くと自宅にいられなくなるからです。
小笠原さんはモルヒネを中心におよそ20種類の薬を症状に応じて使い分けています。
その使い方にも大野さんの希望を取り入れています。
飲み薬に混ぜたのは大野さんが好きな赤ワイン。
リラックス効果もあるといいます。
岐阜市内にある小笠原さんの診療所です。
これまでに自宅でみとったひとり暮らしの患者は32人。
長年の経験から病院よりも穏やかな最期を迎えられると考えています。
小笠原さんは自宅でのひとり死を支えるためにある工夫をしています。
かつてはスタッフそれぞれの働き方が見えにくく連携しづらい事が課題でした。
そこでトータルヘルスプランナーというまとめ役を置いたのです。
主に医療と暮らしの両面に精通したベテランの看護師が担います。
これによって患者が望む暮らしを実現できるようになったのです。
大野さんのトータルヘルスプランナー木村久美子さんです。
先月新たな患者を担当する事になりました。
末期の胃がんを患う70歳の男性です。
ひとり暮らしですが最期は自宅で過ごしたいと病院から退院したばかりです。
男性が望む暮らしをどう支えるか。
木村さんは男性の自宅にスタッフを集めました。
まず本人の希望を聞き話し合います。
男性は部屋の寒さを訴えました。
病院ほど暖房設備が十分でないため寒くてよく眠れないと言います。
(小笠原)何か電気毛布探してきてくれるって。
ありがとうございます。
お金が安いのでいいやつ。
介護用品の担当者が電気毛布を手配する事になりました。
今月上旬。
末期の食道がんを患う大野さんの診療の日です。
自宅での生活も7か月目に入り痛みに襲われる頻度が増え薬をのむ事も難しくなってきました。
そこで大野さんは痛みを感じたらすぐ自分で薬を注射できる装置を入れてもらいました。
今1回押してみて。
(押す音)今ブーッて言ってるでしょ。
あ言った。
痛かったら押す。
苦しかったら押す。
苦しい時も。
それから不安になった時も押す。
心配になった時も押す。
そういう場合にこれを…。
押せば楽になります。
そうか。
(小笠原)また増えた?増えた。
(小笠原)うんよかったねぇ。
ここからのスタジオの議論には今回取材に応じて下さった医師の小笠原文雄さんにも加わってもらいます。
どうぞお入り下さい。
ようこそお越し下さいました。
どうもこんにちは。
よろしくお願いします。
では取材に答えて下さったおばあちゃん大野さんですが撮影の5日後にお亡くなりになったわけですね。
ご本人の希望どおり自宅で。
最期どうでした?穏やかでした?2日くらい前には意識があったりなかったりしてたんですがたまたま僕鎌倉で講演に行ってた時にお電話したらテレビ電話でやってるんですがその時はまた元気になってそれから東京からお孫さんが見えてお孫さんとちょっとおしゃべりしてすっと眠りにつかれたという感じで。
ほとんどの方がもともとがんの末期ですから3か月くらいの命の人が7か月間ぐらい結構元気で生きて亡くなる時はもうころっと亡くなる。
本人で比べてみたわけじゃないから分かんないですが自宅にいるからこそよくなるというところもあるんですかね。
家にいると僕たちが想像しているよりも大体3割ぐらいの方が笑顔で長生きされるんですよ。
だからもう信じられない。
僕自身も大学病院とかにいましたけどその時とはもう次元と言うとおかしいんですけど何かこうすごく違うなと。
家のよさっていうんですかね。
メールご紹介しますけれども埼玉県57歳の方。
「介護施設に入らず家で死ねたらと思います。
『元気に生きてある日起きてこなかった』が理想です」と思われる方も。
周防さんも自宅でも病院でもお医者さんが来て下さる所ってある意味理想にどうですか?近いですか?
(周防)ここまでやって頂けたら。
今あれだけのマネージャーがちゃんとついてああやってスタッフをやってる。
何かいろんな人が代わりばんこに来てくれそうだし寂しくもないしいいなと思って見てましたけど。
「病院」とおっしゃっていた渡辺さん。
私はでも病院の方が片づけなくてもいいし掃除もしなくていいしでスイスの絵も飾れるしお医者さんにも看護師さんにもみとってもらえるし私は病院の方がいいような…私はね思うんですけどやっぱり自宅の方が落ち着くわけですかね?病院がいいって言う人は病院でかまわないんですよ。
でもねほとんどの人が病院で入退院して手術とかやるじゃないですか。
最後家に帰ってくると我々が入ってるとやっぱり笑顔になられるから生活も支えますので誰も入院されなくなってしまう。
ひとり暮らしの人でもこんな家で死ねるなんて日本でこんな幸せな事はないとおっしゃられると「あっそうなんですかねえ」という感じで結局最終的にご自宅で亡くなられると。
医療の面から見てでも自宅だとやりにくいなというところはないんですか?病院で僕が昔病院にいた時には結構痛みで苦しまれる人多かったんですが今でも例えば病院でモルヒネを使ってる量ってあるんですが退院して頂くとかなり減るんです。
なんでかなと思うとやっぱし家は癒やしの空間ですよね。
病院は手術とか高度医療にはいいんですけどもどうしても病院のドクターが働きやすいような環境につくってるわけじゃないですか。
癒やしというものはあんまりない状況にはどうしてもならざるをえないんですね。
だから高度救急救命医療をやるためには病院がどうしても大事なんですけどもがんの末期だとかいろんな末期の方は自宅の方が穏やかに安心される。
先ほどのテレビのおばあちゃんもですね「またひとつ安心が増えた」。
言ってましたね。
家だから安心だとおっしゃられると…。
でね元気な人間の思ってる事と実はもうすぐ亡くなられるという終末期の方との命っていうものの捉え方ものすごく変わってくるという事に僕もこの在宅医療を26年やってまいりましてびっくりしてるとこです。
ですから渡辺さんが病院の方が安心だそれはいいんです。
今なら絶対に病院へ行って下さい。
1週間ぐらいの事しか考えてないから言ってるんですね私は。
つまりずっと亡くなると分かってて何年も病院にいなくちゃいけない何か月もっていう場合ですよねこのがんの患者の方とかは。
がんの患者さんいやそんなにずっとじゃないですよ。
家にいると結構歩かれるんですよ。
病院で転んだら骨折しちゃうじゃないですか。
家で転んでもなかなか骨折されないもんですからそういう事で家では結構元気で悪くなるとぴんぴんころりという言葉が当てはまるかどうか分からないですがだからひとり暮らしの方もほとんど困らずに最期まで家でみとりまで支える事ができるっていうそういう事なんですよね。
渡辺さんご自身はスイスの花畑写真にするかはあれですけども。
だから写真を病院に貼ろうとか思ったりそれで2階の階段とかいろんな事を考え過ぎましたね。
でも親御さんが渡辺さんの親が自宅で亡くなりたいとおっしゃったらどうしますか?自宅で亡くならせたいです。
親は自宅で亡くなりたいと思ってると思うので状況が違うじゃないですか。
だって親たちはそこでずっと生活をしてそのうちを建ててこつこつ頑張ってそれでそれを作ってきた。
アルバムとかも全部思い出の品のあるそこにいたいっていう親の現に言ってますので今もう認知症ですけどもずっとうちにいたいって。
認知症でもずっと言ってますから。
それでも介護施設に行かなくちゃいけない状況なのでそれはうちで私はみとりたいですけどね親は。
そう考えた場合に周防さんおっしゃるようにチームがしっかり支えてくれれば子供としてはね。
だから病院で亡くなりたい自宅で亡くなりたいという時に行政としてそれがサポートできるような体制をやっぱりどう作るかですよね。
だって先生のような方が各地域にいらっしゃる状況というわけではないから。
どうなんですか?広がりというのはあるんですか?今もう例えば6年ぐらい前にひとり暮らしの方の家での旅立ちっていうかみとりの論文書いた時には小笠原先生孤独死させる気かとかね。
いろいろ話しあったんですが去年も在宅医学会で「ひとり暮らしのみとり」というテーマで応募したら何十個も実は発表したいという方が増えてるんです。
もうここ5年間でものすごい勢いでひとり暮らしの方の…ひとり暮らしじゃない人もですが家での最期の旅立ち家で最期の旅立ちっていうか家で旅立ちって事は家で最期まで生きられるという事です。
生ききる事を支える。
それができるような日本に今どんどん変わってきてますよね。
小笠原さん一方でこんな意見も来ております。
「自宅でみとられたいと言うけれど実際往診対応してくれる病院の少なさもあるし難しいんじゃないか」。
みんな小笠原先生みたいだったらいいのかもしれませんけども。
今増えてますよ。
ただご存じない方が多いんじゃないでしょうかね。
お金はどうですか?お金はあればあるようになければないようにほとんどできます。
介護保険をいっぱい使わなくても実はみとりができるくらいですから。
お金が同じだったらそりゃ自宅で亡くなりたいと思いますよね。
病院でずっと生かされてる人たちも見ましたから。
もう全く家族の人も来ないのにずっと生きざるをえないという高齢の方をずっと見ましたからこれはあまりにも孤独だなって思いましたね。
それが本当に先生のような方が通って下すって「何かしたい事ないの?」なんて聞いてくれてそれで亡くなるっていうのは理想だっていう気はしますけどね。
実際に親が目の前で自宅で痛みがあったり苦しんでるところを見るとやっぱり病院に入れた方がいいんじゃないかなって子供としては思ってしまいそうな気もするんですけどそれでも親が自宅を選んだから自宅って…。
まずね痛みがあって苦しんだらまず家にいられません。
これはもうしかたがないです。
でも病院でも結構痛みで苦しむ人も多いんですよ。
僕たちは病院と家とを知ってるもんですからこの程度だったら病院でも当然もっと苦しむか同じくらい苦しまれると思ってもでもやっぱし自宅で苦しまれると入院される人が多いんです。
でも自宅の方が痛みが取れるんです。
取りやすいんです。
例えば転んだ時にね膝を打った時に「痛いの痛いの飛んでけ」ってお母さんが言うと痛み取れちゃうじゃないですか。
そういう癒やしの空間って温かみっていうのは家があるからそこは違うのかなと思ってます。
心理的なものが大きいっていう事ですね。
心理的なものが大きいですね。
科学では割り切れない部分があるという事ですよね。
長野県の29歳の方からもまさに…。
「総合病院で看護師をしています。
何人もの患者さんをみとりましたがやはり自宅に帰りたいと言いながら亡くなる方が多かったです。
もっと最期の時を幸せに過ごせる制度になってほしい」と。
日本では出始めたというか小笠原さんのような方が頑張り始めたというようなところがあるんでしょうが世界的に見ると自宅での死っていうのはどう見られてるんでしょう?欧米なんかでは自宅で亡くなるというのは当たり前です。
ひとり暮らしの方がおひとりで亡くなった事を「孤立死」とか「孤独死」なんていう言葉もありえません。
ひとりで暮らしてた方が住み慣れたご自宅で自分らしい最期を迎えるのは当たり前の姿ですよね。
家が広いからって事はないんですか?海外の。
高齢者になればなるほど狭い家に住み替えるんです欧米の方って。
日本人のようにマイホーム主義というのがないのでやっぱり子供がたくさんいる時には大きな家に住みますが子供が独立して老夫婦2人になったらちっちゃな家に住み替えるというのが欧米人のスタイル。
じゃ遺品というか整理をしながらだから割と簡単になくなる…簡単じゃないや整理とかをしながら移るって事ですね。
そうですね。
それは合理的ですねでも。
でも冒頭のアンケートで考えてみれば半数の方が自宅で亡くなりたいと言ってた。
という事は病院と自宅でできるお医者さんが来てくれるケースと半々ぐらいに本当はなってくれないと希望はかなわないわけでそのぐらいまでどうでしょう増える可能性はあるんですか?どうでしょうこれはですね…。
何が難しいですか?まず家族の方の意識患者さんの意識を変える。
患者さんは多分家がいいと思うんだけど家族の方がでも何となく心配だとかね家でひとりで亡くなったらという。
あれ?でも家族いないんですよね?ひとり死。
家族っていうよりも遠く離れた家族がいれば例えば東京にいる…まあ僕は岐阜なんですが東京に見えるとかロサンゼルスにいるとかいろんなやっぱりご家族がいて最後の最後にやっぱし入院させてほしいって電話がかかってくると入院になっちゃうんですよ。
(小谷)病院にいてもらった方が安心ですよね。
離れて暮らす子供は。
なるほどなるほど。
そこを含めて今日ここまで見てきたこのひとり死に備えるというのが例えばNPOに言っとけばとかあるいは医療のチームと組んでおけばというところを見てきましたがもっと言えばでも近くにないとかお金がないとかいろんな悩みもある時代ですからもっと身近でもしそういう事をやってくれる人がいたら心強いなと思うわけでちょっとこんな事を考えていきたいと思います。
こちらをご覧になって下さい。
これ「終活ノート」。
よく「エンディングノート」なんて言われたりもしますけどもこれ自分の最期をどうしたいのかを詳しく書き記すものなんですが実はこれちょっと手作り感がありますがある地域の人たちが自分たちで作ったものなんですね。
これを使ってひとり死を身近なご近所さん同士で助け合っていこうという動きを見てみます。
千葉県松戸市。
およそ8,000人が暮らす常盤平団地です。
今住民の4割以上は高齢者。
ひとり暮らしも年々増え続けています。
かつて孤独死が問題となったこの団地。
亡くなった事を誰に連絡すればいいのかすら分からず対応が課題となってきました。
そこで始めたのがこちら。
終活ノートです。
自治会が独自に作り住民に無料で配っています。
終末期を迎えた時病気の告知はしてほしいか。
延命治療を望むのか。
またどんな葬儀をしてほしいか。
その費用は自分で賄えるか。
それとも団地の互助会に頼むのか。
ここでひとり死を迎えるために決めておくべき事を全て記しておくのです。
最期はひとり。
だからこそしっかり備えたい。
終活ノートは急速に広がっています。
住民が声をかけ合い一緒に書く集まりも開かれています。
ほら好きな色とかさ。
みんなで話す事でひとりで死ぬ事にも向き合えるといいます。
こんにちは宮内さん。
北村です。
ひとり死を住民同士助け合おうという動きも始まっています。
宮内さんは親しくしている北村さんにあるものを渡しています。
家の鍵です。
自分に何かあった時自宅にある終活ノートに沿って希望をかなえてほしいとお願いしたのです。
そうですね。
そういう事ですよね。
ひとり死を助け合うために住民が新たな形でつながり始めた常盤平団地。
最期はここで迎えたいと今全国から引っ越してくる高齢者が増え続けています。
非常にこのVTR周防さんはうなずきながらご覧になってましたが。
最初に出たフリップで600万人の方が老人のひとり暮らし。
そうするとね多分地域のコミュニティーって生まれてくるんじゃないかという気がしてた。
今はたまたま終活ノートというものを基点にしてああやって皆さんが集まってそこで新たなつながりが出来て他人に自分が死んだあとの事を託すって。
そういう社会要するに老人ひとりでいて寂しいと思う人が多かったらやっぱりどっかでつながりたいという事があるから別に終活ノートきっかけでなくてもいろんな事をきっかけに地域のコミュニティーって生まれるんじゃないのかという。
むしろひとりだけを見ればひとりなんだけどひとりのグループだという。
それで集まる方要するにひとりがいいという人はひとりでいればいいんだけどやっぱり寂しいなっていう人はやっぱり他人を求めるからそこで行政が何ができるかというとそういう時に集まりやすいような地域というんですかね。
そういうものを助けられる事があるんだったら助けるっていうそういう事で。
これだけだからひとりで生きる老人が多いんだったらそんな時代はなかったはずだからみんながそれでコミュニティーを作るという可能性もあるんじゃないかと。
今まで自分の事を面倒を見てくれるっていったら地縁血縁のどっちかかと思ったらまた新しい何か形が。
だからそういう意味で今のすごくいいビデオだなと思ったのはそういう形で新しい人間関係が生まれる可能性というのを見せてくれたので。
そういう可能性についてどう?同じ価値観を持つ人の集まりができる可能性があるという事です。
ひとり死に対して何らかの不安を持ってる人たちがみんなで集まって支え合えばひとり死の不安が軽減されるという事ですよね。
人はやっぱり自立できなくなった時に絶対誰かに頼らなきゃいけないわけですよ。
終活ノートを皆さんで書いていらっしゃるという所も自分らしくどう死ぬかという事を考える事も大事ですけどやっぱり自分が自立できなくなった時に頼れる相手を探す。
必要だよねという事に気付くという事にもすごく重要なポイントがあると思います。
私も考えが変わった。
やっぱり自宅で死にたい。
ああやって一緒にねだってコミュニティーができてそしたらやっぱりだってさっき先生もおっしゃったけどうちだったらはいつくばってこうやってできるし病院だったらきちっとしていなくちゃいけないし友達をああやって呼ぶ事もできるしうちのが気楽ですね。
自然体でいられるし。
結局コミュニティーが出来てると最終的にコミュニティーだけではやっぱし亡くなっても死亡診断書書きに来ないといけないじゃないですかドクターが。
入院になっちゃう事があるんです。
だからそういう時に遠く離れた家族が入院させてって言った時にコミュニティーがあったり終活ノートがあるとじゃあちゃんとお母様とかお父様こういうふうなお気持ちでしたよと。
我々が最期に死亡診断書もちゃんと書きますから入院はさせなくてもいいんじゃないんでしょうかというそういう言い方もできるもんですから我々在宅医療やってる者においてそういうコミュニティーが出来てあるいは終活ノートが出来てると非常に在宅医療がやりやすいしご本人の願いをかなえてあげる事ができるかなと思ってますね。
下着姿でトイレにも行けますもんねうちだったら。
おぎゃあと産まれた時ははいずって歩いていくわけです。
亡くなってく時は歩いてた人がはいずってそして寝たきりになって亡くなっていくわけです。
はいずった時に「それ入院」じゃなくてそろそろ亡くなるんだねと受け止めて頂くと穏やかに亡くなる事ができる。
そしてそれを決める一つの手段として今回終活ノートを。
こんな面白いものも来ましたね。
「むしろ中学高校で遺書を作る習慣を学校で作っておく事が有効」というものも来ました。
書くタイミングってサークルみたいになってれば。
ちょっとあれはね考えるところかもしれませんね。
あっという間に非常に深いテーマでお伝えしてきましたがお別れの時間が近づいてまいりました。
いかがでした?本当自分の考えが変わりました。
それでひとり死っていっても孤独で寂しいものじゃないんだなと。
だから監督がおっしゃった事で勇気が出たのと先生とお会いして何かすごく生きる勇気が出てきた感じがしちゃいましたね今日は。
選択肢がちょっと広がったような気がしますね。
そうなんですよ。
それで自由で自然体で自分らしくやればいいんだなという事が今日分かりましたね。
周防さんいかがでしたでしょうか?僕やっぱり最後のビデオを見ながらああいうコミュニティーが今度あそこに例えば地域の児童館とかあったとしたらそういう児童館で子供たちと一緒に過ごす時間を要するに子供と遊びたいという人がいたらじゃあそれを交渉してとかというふうにして新しい地域のつながり方。
今までのご近所づきあいとはちょっと違うコミュニティーというものをこれから探るというのは僕は何かもうちょっと豊かな社会に向かっていくんじゃないのかなと。
議論の中ではっとしたのはみんなひとりなんだからという。
ひとり同士仲間というかね。
劇団とか作っちゃってもいいぐらいですもんね。
何かね。
そうですね。
渡辺さんはやってらっしゃるじゃないですか。
メール紹介したいと思います。
神奈川県66歳の方。
「同じような人生経験をした者同士がいろんな昔を振り返ったり笑い話をしながら去るのはいかがでしょうか。
これほど最期の時間が楽しい事はないと思います。
実家の母は現在ひとり暮らしで今後どう生きるか迷っています。
その手助けを日夜考えていて私と同じような状況に置かれている人が全国に多くいると思います」と。
本当にねそういう時代ですからみんなで考えたいと思います。
今回は600万人というショッキングなデータを入り口にしてひとり死について考えてきましたけれどもほんとに自分らしい最期というのは自分らしい生き方かもしれませんのでどんな最期を迎えたいのかという事皆さんもこの機会にじっくりと周りの人と話しながら考えてみたらいかがでしょうか。
今日は皆さん非常に盛り上がった議論ありがとうございました。
ありがとうございました。
俺もひとり死備えてみようかな。
おおっ!すいませんどうも。
いえいえいえすいません。
こっちもよそ見していまして。
あれ?これ終活ノートですか?実は最近私ひとりになったもんで今後の事がちょっと気になって。
実は私も最近書き始めてるんですよ。
女房と別れたもんで。
ああそうですか。
あの〜もしお時間がありましたらちょっと備えについて教えて頂きたいんですけど。
いやいや教えるだなんて…。
でもいいですよ。
そうですか。
じゃあお願いします。
それじゃちょっとお茶でも飲みながら。
はい分かりました。
いや実は私ね私自分の葬儀の時に流す曲も決めてるんですよ。
都はるみ。
・「さようならさよなら」いいですね。
最期ぐらいぱっとやりたいじゃないですか。
2015/02/24(火) 02:15〜03:30
NHK総合1・神戸
金曜eye「単身高齢社会 “ひとり死”への備え あなたは」[字][再]
急増する単身高齢者。孤独死の不安の中、誰にも頼らず自らの責任で前向きに死の準備を始めた人々がいる。ひとりで安心して最期を迎えるための個人と社会の在り方を考える。
詳細情報
番組内容
急増する独居の高齢者。孤独死の恐怖が叫ばれる一方で「ひとりでも、誰かに頼ることなく、自らの生は自らの責任で閉じたい」と前向きに準備を始めた人々がいる。“孤独死”ではなく自ら望んだかたちで最期の時を迎えようという“ひとり死”。意外にも死への不安が和らぎ、残りの人生を前向きに歩めるようになるという。たとえひとりになっても、安心して最期を迎えるには?個人と社会のあるべき姿、必要な仕組みを考える。
出演者
【出演】周防正行,渡辺えり,第一生命経済研究所研究員…小谷みどり,医師…小笠原文雄
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
福祉 – 高齢者
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:11768(0x2DF8)